TOEIC Part2 応答問題の解き方とすぐにスコアを上げる5つのポイント

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TOEIC® Part2はリスニング応答問題である。英語の短いセンテンスに対して、もっとも自然な返答を選ぶ。

Part2は他のパートに比べると英文が短いため、スコアを上げやすい。試験をはじめて受ける方や、英語に苦手意識を持つ方でも対策しやすいパートである。

そこでトイグルでは、Part2の解き方について詳細を解説していく。すぐにスコアを上げる5つのコツも取り上げるため、試験を間近に控える方にも役立つはずだ。

(「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。)

1. TOEIC Part2はもっともスコアを上げやすいパート

TOEIC Listening and Reading Testはリスニングセクションとリーディングセクションの2科目から成る英語の試験である。Part2(応答問題)はリスニングセクションの2番目にあたる大問であり、受験者はQ7からQ31まで全25問を解く。

まずは、問題用紙のサンプルを見てみよう。

TOEIC Part2 問題用紙

上部に書かれているDirectionsは「説明」の意味。Part2の解き方が英語で説明されており、本番試験でも設問の前に放送される。


説明: あなたは英語で話される質問あるいは陳述と3つの返答を聞きます。これらは問題用紙には印字されておらず、一度しか話されません。質問あるいは陳述に対するもっとも良い返答を選び、解答用紙の(A)、(B)、(C)にマークしなさい。

各設問(Q7からQ31)に書かれている英文は「解答を解答用紙にマークしてください」の意味。

  • Mark your answer on your answer sheet.(解答を解答用紙にマークしてください)

例題を見てみよう。

  • Where is the accounting department? (会計部署はどこにありますか?)
    • (A) An accountant’s report. (会計士のレポートです)
    • (B) It’s on the forth floor. (4階にあります)
    • (C) Yes, he will. (はい、彼はそうします)

設問文は「会計部署はどこにありますか?」の意味。この質問に対して、もっとも適切な返答を聞いて答える。

「会計士のレポートです(A)」と「はい、彼はそうします(C)」は質問の答えになっていないため不正解。「4階にあります(B)」が返答として自然なため、選択肢Bが正解となる。

これら設問文と3つの選択肢はすべて英語で放送される。音声は1度しか流れない。英文は問題用紙に載っていないため、純粋な英語聞き取り能力が問われるパートとなる。

Part2の解答の手順は次のとおり:

  • 手順1: Directions(説明)の音声を聞く(約27秒). この間は特に何もしなくて良い. Now let us begin with Question No.7 (さて, 設問7からはじめましょう)のセリフの後, 問題が始まる.
  • 手順2: 設問7の説明文を聞く.
  • 手順3: 選択肢Aの音声を聞く. この時点で正解ならマークシートを塗る. 正解と判断できなければ次の音声を聞く.
  • 手順4: 選択肢Bの音声を聞く. 正解ならマークシートを塗る. 正解と判断できなければ次の音声を聞く.
  • 手順5: 選択肢Cの音声を聞く. 正解ならマークシートを塗る. これまでの時点で正解を確定できなければ, もっとも確からしい選択肢を塗る. 以後, 同じ手順の繰り返しでQ31まで解く.

現在のTOEIC試験は、Part3(会話問題)やPart4(説明文問題)など、長文問題がリスニングセクションの過半数を占める。スコアアップにはこれら長文リスニングの対策が必須だが、英語に慣れていない方にとってはハードルが高い。

そこで、学習の初期段階ではPart2対策に力を入れるのが良いだろう。Part2は英文が短い上に事前の対策でスコアを上げやすい。英語初心者の方ほどおすすめできるパートだ。

それでは、Part2はどのようにして解答するのだろうか? 以下、詳細を見ていこう。

Part2で英語への自信をつける
英語に苦手意識を感じる人ほど, 試験勉強の初期段階はPart2を学習しよう. Part2は「ひょっとしたらできるかも!」と感じられるパートだ.

(筆者注: Part2の英文は問題用紙に印字されていないが、この記事では説明のため設問文と選択肢を文字にして記載する)

2. TOEIC Part2 問題形式別の解き方

Part2は設問文の種類によって、次の6つの問題形式に分けられる:

WH疑問文8〜13問
Yes-No疑問文4〜8問
平叙文1〜6問
否定疑問文1〜4問
付加疑問文1〜3問
選択疑問文1〜2問
合計25問

設問の難易度は出題数よりも問題そのものに依存する。

例えば、WH疑問文は出題数がもっとも多いが、その中には難易度の低い問題から高い問題まで、様々な設問が混ざっている。簡単なので出題数が多い、あるいは難しいから出題数が少ない、といった作りではない。

ただ、出題数が多い問題なら、それだけ練習の成果をスコアに反映させやすい。したがって、英語初心者の方は出題数の多いWH疑問文Yes-No疑問文を優先して学習すると良いだろう。

以下、問題形式ごとに解き方を紹介していく。

2-1. WH疑問文問題の解き方

WH疑問文問題とは、Who(誰), Why(なぜ), Where(どこ), How(どのようにして)などの疑問詞を使った問題である。Part2内で8から13問出題される、もっとも巨大な問題だ。

WH疑問文問題を解くポイントは、はじめの一語を漏らさずに聞き取ることである。設問文すべてを完璧に聞き取れなくても、はじめの一語がわかれば、おおよその内容がわかる。

例を見てみよう。

  • Who is in charge of the project? (プロジェクトを担当しているのは誰ですか?)
    • (A) An annual budget. (年間の予算です)
    • (B) He bought a new projector. (彼は新しいプロジェクターを買いました)
    • (C) I think Mr. Kato is. (加藤さんだと思います)

「プロジェクトを担当しているのは誰ですか?」に対して、正解は「加藤さんだと思います」の(C)。Who(誰)がわかれば、人について述べている選択肢Cが正解と判断できる。

以下、WH疑問文によく出る疑問詞一覧をまとめた。瞬時に意味を思い浮かべられるようにしよう。

Who(誰)Why(なぜ)
Where(どこ)When(いつ)
What(何)What time(何時)
Which(どれ)Whose(誰の)
How(方法)How long(長さ)
How many(数)How much(量)
How often(頻度)How far(距離)

WhyにBecauseで答える問題は正解になり得る

古い試験対策教材には「Why?にBecause…で答える選択肢は不正解」といった趣旨のことが載っているが, 現在の試験ではBecauseで答える問題も十分正解になり得る. 「Xの場合は必ず正解(不正解)」といった裏技は存在しないので, 音声をよく理解して解くようにしたい.

2-2. Yes-No疑問文問題の解き方

Yes-No疑問文問題とは、Is…?(…ですか?)、Do…?(…しますか?)、Have…?(…しましたか?)など、Yes/Noで答えられるタイプの疑問文を指す。Yes-No疑問文には<質問><提案・依頼>の二種類がある。

a. Yes-No疑問文の<質問>

<質問>とは、その名の通り相手に何かを尋ねる内容を指す。例を見てみよう。

  • Are you ready for tomorrow’s meeting? (明日の会議の準備はできましたか?)
    • (A) John met a new director. (ジョンは新しいディレクターに会いました)
    • (B) No, I’m still working on a report. (いいえ, 私はまだレポートを作っています)
    • (C) Conference Room B. (会議室Bです)

「明日の会議の準備はできましたか?」に対して、正解は「いいえ, 私はまだレポートを作っています」の(B)。

<質問>に対してYes/Noで答える場合、その後に追加の説明をすることが多い。ここでも「いいえ」だけで終わらず、「私はまだレポートを作っています」と追加情報を提示している。聞き取り時は会話の自然な流れを意識しよう。

<質問>によく出る疑問文は以下の通り。

Is…? (…ですか?)Are…? (…ですか?)
Do…? (…しますか?)Does…? (…しますか?)
Did…? (…しましたか?)Have…? (…しますか?)

b. Yes-No疑問文の<提案・依頼>

<提案・依頼>とは、相手に何かを提案したり、依頼する内容を指す。例を見てみよう。

  • Could you tell me how to create a new sidebar? (新しいサイドバーをどのように作るか教えてくれませんか?)
    • (A) Sure, no problem. (もちろん, 何の問題もありません)
    • (B) She is opening a new bar. (彼女は新しいバーを開店するところです)
    • (C) It’s 9:30. (9時30分です)

「新しいサイドバーをどのように作るか教えてくれませんか?」に対して、正解は「もちろん, 何の問題もありません」の(A)。(「サイドバー」はWebページの端に表示される区切り)

提案・依頼は常に賛成するとは限らず、何かしらの事情で断ることもある。断る際は、「恐れ入りますが…(I’m afraid but…)」や「このあと会議があるのです(だからできません)」のような表現が多い。賛同・拒否の両方のパターンを事前に練習しておこう。

<提案・依頼>によく出る疑問文は以下の通り。

Can I …?
(…していいですか?)
Can you …?
(…してくれますか?)
Could you …?
(…してくださいますか?)
Shall I …?
(…しましょうか?)
Will you …?
(…してくれますか?)
Would you …?
(…してくださいますか?)
Would you mind …?
(…してもらってよろしいですか?)
Would you like …?
(…したいですか?)

Part2にたまに出る間接疑問文
Part2では稀に, 間接疑問文と呼ばれる設問が出ることがある. ハイスコアを目指す上級者はぜひ覚えておきたい.

例: Do you know who is responsible for the event? (誰がそのイベントの責任者か知っていますか?)

2-3. 平叙文問題の解き方

平叙文問題とは、I’m going to buy a new computer. (私は新しいパソコンを買おうとしています)のようなつぶやきに対して、自然な返答を選ぶ問題を指す。

例を見てみよう。

  • I’m going to buy a new computer. (私は新しいパソコンを買おうとしています)
    • (A) That sounds great! (それは良いですね)
    • (B) An old machine. (古い機械です)
    • (C) Did you receive my email? (私のメールを受け取りましたか?)

「私は新しいパソコンを買おうとしています」に対して、「それは良いですね」と同意を示している(A)が正解。

平叙文問題を解くポイントは、正解のパターンを知ることにある。先ほどの「私は新しいパソコンを買おうとしています」なら、次の4つの可能性が考えられる:

  • 賛成: That sounds great! (それは良いですね)のように同意を示す
  • 反対: I don’t think it’s a good idea. (それは良いとは思いません)のように, 反対の姿勢を示す
  • コメント: I got a new laptop too. (私もノートパソコンを買いました)のように, 発言に対してコメントする
  • 質問返し: Which model are you interested in? (どの製品に興味がありますか?)のように, 発言を深掘りする質問をする

平叙文問題の正解は、これら4つのうちのいずれかに該当する場合が多い。不正解選択肢の内容はたいてい的外れなので、きちんと音を聞き取れば、確実に正解を選べる。

平叙文問題に苦手意識を持つ方は、問題集を使って解答を分類する作業をやってみよう。分けることはわかることである。正解を選ぶ感覚が理解できるはずだ。

2-4. 否定疑問文問題の解き方

否定疑問文問題とは、Don’t…?(…しませんよね?)やAren’t…?(…ではないですよね?)のように、否定の疑問詞が使われる設問である。

例を見てみよう。

  • Isn’t it warm today? (今日は暖かくないですよね?)
    • (A) I like watching television. (私はテレビを観るのが好きです)
    • (B) New application form. (新しい応募フォームです)
    • (C) No, today’s high will be only 10 degrees Celsius. (ええ、今日の最高気温はたった10度です)

「今日は暖かくないですよね?」に対して、「ええ、今日の最高気温はたった10度です」の(C)が正解。

否定疑問文のポイントは、英語は疑問詞が肯定であっても否定であっても、肯定の内容を表す際はYes、否定の内容を表す際はNoで答える、という点にある。

先ほどの例なら、質問が「今日は暖かいですか?」と「今日は暖かくないですよね?」のどちらでも、英語は「Yes, 暖かいです」、「No, 暖かくないです」の答え方をする。

  • Isn’t it warm today? (今日は暖かくないですよね?)
    • → Yes, it is warm. (Yes, 暖かいです)
    • → No, it isn’t warm. (No, 暖かくないです)

対照的に、日本語のはい/いいえは相手への同意を示す。「今日は暖かくないですよね?」に対して、「はい、暖かくないです」、「いいえ、暖かいです」と答える点で英語と異なる。

  • 今日は暖かくないですよね?
    • → はい、暖かくないです (同意する)
    • → いいえ、暖かいです (同意しない)

こうしたメカニズムを知っておけば、否定疑問文は通常のYes-No疑問文やWH疑問文と変わらず解けることになる。練習を積んで慣れていけば、苦手意識はなくなるはずだ。

否定疑問文によく使われる表現は次の通り:

Isn’t …?
(…ではないですよね?)
Aren’t …?
(…ではないですよね?)
Don’t …?
(…しませんよね?)
Didn’t …?
(…しなかったですよね?)

否定の疑問詞は弱く発音される
否定疑問文の難易度が高いもう一つの理由に発音がある. 例えば, Don’t you…?が「ドーント・ユー」と発音されることは稀で, 通常は「ドンュ」のように弱く発音される.
否定疑問文をはじめて聞くと何を発音されたか見当もつかない, といった状態になる. 問題集で練習する時は, 英文スクリプトを読みながらなんと発音されたかよく聞くようにしたい.

2-5. 付加疑問文問題の解き方

付加疑問文問題とは、…, isn’t it?(…ですよね?)や…, don’t you?(…ですよね?)などに代表される、付加疑問の使われる設問である。

例を見てみよう。

  • The theater is already closed, isn’t it? (劇場はもう閉まっていますよね?)
    • (A) Susan is closing the window. (スーザンは窓を閉めています)
    • (B) Yes, the last show starts at 6 p.m. every Monday. (はい、毎週月曜日の最後のショーは6時に始まります)
    • (C) An audience of 100. (100人の聴衆です)

「劇場はもう閉まっていますよね?」に対して「はい、毎週月曜日の最後のショーは6時に始まります」の(B)が正解(この日は月曜日だったことが示唆される。)

付加疑問文は「…ですか?」のように質問を表す場合と、「…ですよね?」のように確認を表す場合の2種類がある。どちらの意味で使われるかは文意によって異なる。

付加疑問文問題のやっかいなのは、文末の疑問詞を聞くまで、それが付加疑問文とは判断できない点にある。平叙文と思って聞いていると、不意な疑問詞の登場に混乱することが多い。

付加疑問文問題を解くポイントは「思考の切り替え」にある。文末に疑問詞が出現したら文意を疑問文に切り替え、Yes-No疑問文問題のつもりで正解を選ぼう。

付加疑問文問題によく使われる表現は次の通り:

… isn’t it?
(…ですよね?)
… don’t you?
(…ですよね?)
… doesn’t it?
(…ですよね?)
… didn’t you?
(…ですよね?)
… didn’t we?
(…ですよね?)
… can’t it?
(…ですよね?)
… haven’t you?
(…ですよね?)
… haven’t we?
(…ですよね?)

否定文の付加疑問
否定文には肯定の付加疑問がつく.
例: The theater isn’t closed, is it? (劇場は閉まっていませんよね?)

2-6. 選択疑問文問題の解き方

選択疑問文問題とは、Would you like A or B? (AとBのどちらが良いですか?)のように、2つのモノから1つを選ぶよう促す問題である。

例を見てみよう。

  • Would you like to go to a souvenir shop first, or have dinner? (あなたは先に土産屋に行きたいですか、それとも夕食を取りたいですか?)
    • (A) What’s your name? (あなたの名前は?)
    • (B) A beautiful park. (美しい公園です)
    • (C) Either one would be fine. (どちらでも大丈夫です)

「(あなたは先に土産屋に行きたいですか、それとも夕食を取りたいですか?」に対して、「どちらでも大丈夫です」のCが正解。

選択疑問文への返答は、以下の5パターンがある:

  • 両方を選択: I like both of them. (私は両方好きです)のように両方を選ぶ.
  • 片方を選択: I prefer dinner first. (先に夕食にしたいです)のように片方を選ぶ.
  • まだ決めていない: I haven’t decided it yet. (私はまだそれを決めていません)のように, 意思決定をしない.
  • どちらでも良い: I don’t mind. (どちらでも構いませんよ)のように, 選ばない.
  • その他の返答: Ask the manager. (マネージャーに尋ねてください)やLet’s see the schedule. (スケジュールを見ましょう)のような, その他の返答.

選択疑問文は設問文が長いため混乱しがちだが、正解の多くはこれら5パターンのいずれかに該当するので、選択肢をよく聞けば正答率を上げられる。

尚、Are you going to make a presentation, or is John attending the seminar? (あなたがプレゼンテーションをするのですか、それともジョンがセミナーに参加するのですか?)といった節×節が設問文に出現することがある。

こうした設問は稀だが、答えのパターンは上記に示したとおりに同じなので、長い設問文に圧倒されないようにしたい。

片方を否定することでもう片方を選ぶケース
「コーヒーと紅茶のどちらが良いですか?」に対して, I don’t like tea. (私は紅茶が好きではありません → よってコーヒーが良いです)といった具合に, 片方を否定することでもう片方を選ぶといった難問が稀に出題される.

Part2のおすすめ参考書・アプリは別記事で紹介
Part2の学習ができるおすすめ参考書とアプリは別記事で解説している. ぜひとも参考にしてほしい.

3. TOEIC Part2ですぐにスコアを上げる5つのコツ

TOEIC Part2ですぐにスコアを上げる5つのコツを説明したい。

3-1. 目をつぶって聞く(初心者向け)

「Part2の英文が聞き取れない…」と思ったら、目をつぶって聞く方法を試してみよう。目をつぶると視覚情報が遮断されるので、聞き取りの精度が向上する。

Part2を解くときは、設問文と3つの選択肢を目をつぶって聞く。選択肢Cを聞き終わったら目を開け、マークシートを塗って解答する。次の設問が始まったら再び目を閉じて音声を聞く… を繰り返すと良い。

尚、Part1(写真描写問題)、Part3(会話問題)、Part4(説明文問題)などの他のリスニングパートは問題用紙を参照しながら解答するので、目をつぶって聞く方法はPart2のみで通用するものである。

3-2. 似た音の語句を選ばない(初心者向け)

Part2は英文が短いため、出てきた単語が印象に残りやすい。そこで私たちは、直前に聞いた語句と同じ語句が入った選択肢を選びがちである。

例を見てみよう(正解は選択肢B):

  • Where is the post office? (郵便局はどこですか?)
    • (A) I went to my office.(私はオフィスに行きました)
    • (B) It is across the street.(その通りを越えたところにありますよ)
    • (C) No, not at all.(いいえ、そんなことないです)

設問文にはoffice(オフィス)という語句が入っている。聞き取りがうまくできなかった時、「選択肢(A)もofficeと聞こえたから、これが正解かな」と、似た音につられてしまわないだろうか?

試験作成者はこのような受験者の心理を理解しているため、Part2では設問文と同じ語句、あるいは似た音の語句の入った選択肢は不正解となる場合が多い先の例題でも、「郵便局はどこですか?」に対して「私はオフィスに行きました」は答えになっていない。

要するに、Part2では設問文と同じ語の入った選択肢は選ばないようにすれば良いのだ。Part2の選択肢は3つなので、1つでも選択肢を除去できれば、正解の確率は上がる。

  • 同じ語の重複の例: office(オフィス)→office(オフィス)
  • 似た音の重複の例: lunch(ランチ)→launch(ローンチ)

尚、ここで紹介した似た音の語句を選ばない技術は、Part2のみで有効な方法である。Part3(会話問題)やPart4(説明文問題)など、他のリスニングパートでは同じ語の選択肢が正解になることがある。

Part2は消去法で正答率を上げる
Part2の理想は瞬時に正解を判別することだが, 一部の設問は難易度が高いので, 正解を直ちに決めきれないことがある. 「似た音の語句を選ばない」は, 正解候補が複数残った際の絞り込みに役立つテクニックと位置づけよう.

3-3. 試験中の集中力を管理する(初級者向け)

Part2の正答率に大きな影響を与える要素が集中力である。Part2は単調な問題が25問連続で続くので、試験中に集中力が途切れがちだ。

筆者が実践している集中力の管理方法は、次の3つである:

  • 設問毎に顔を上げる: 問題用紙を見つめて顔を下げていると、集中力が低下する。設問を解く度に顔を上げて前を向くことで気持ちをリセットする。筆者は試験中によく試験官と目が合う。
  • 前半はX問終わった、後半は残りY問: Part2の設問数25問を前半と後半に分ける。前半(Q7〜Q19)までは「もうX問も終わった」、後半(Q20〜Q31)は「あとY問で終わる」の気持ちで挑むと楽になる。
  • 集中力が切れたことに気がつく: Part2で最悪なのは、集中力が切れた「上の空状態」で数問を無駄にしてしまうことだ。集中力が切れたらその問題を捨てても良いので、その後の設問を全力集中で取りに行こう。

日常の学習時は、公式問題集などを使用して、Part2の25問を連続で解く練習をしてみよう。集中力がコントロールできればスコアの向上も期待できる。

3-4. 正解の選択肢には3つのパターンがある(中級者向け)

2. TOEIC Part2 問題形式別の解き方』で説明したように、Part2には様々なタイプの問題が出題される。ただ、全タイプに共通して、正解の選択肢は大きく3つのパターンで構成される。

a. 直接的な返答

直接的な返答とは、「ミーティングの主催者は誰ですか? → スミスです」や「レポートはもう提出しましたよね? → はい、所長宛に出しました」のように、質問に対して直接的に答えるタイプの返答である。

Part2の25問のうち、直接的な返答が正解になる設問はおおよそ16問程度出現する。直接的な返答は答えやすいから、必ず正解できるようにしたい。

b. 間接的な返答

間接的な返答とは、「ミーティングの主催者は誰ですか? → 社内メールを見てください(そこに書いてある)」や「レポートはもう提出しましたよね? → 昨日は忙しかったんです(だから出していない)」のように、質問に対して間接的に答えるタイプの返答である。

Part2の25問のうち、間接的な返答が正解になる設問はおおよそ7程度出現する。難易度の高い設問の多くが間接的な返答なので、ハイスコアを目指す中・上級者の方は注意されたい。

c. 質問返し

相手の質問に対して質問で答えるパターンが正解になる場合もある。

例えば、Would you like something to drink? (何か飲み物はいかがですか?)に対してDo you have tomato juice? (トマトジュースはありますか?)は自然な返答だろう。

Part2の25問のうち、質問返しが正解になる設問はおおよそ2問程度出現する。

3-5. 不正解選択肢には3つのパターンがある(上級者向け)

ハイスコアを目指す上級者の場合、Part2では正解の選択肢を選ぶだけでなく、他の選択肢がなぜ不正解なのか、根拠を持ってダミー選択肢を選ばない状態が望ましい。

Part2の不正解選択肢には次の3つのパターンがある。

a. 無関係な内容

What time does the meeting start? (ミーティングは何時に始まりますか?)に対してA shoe shop. (靴屋です)など、まったく無関係な内容は不正解。

不正解選択肢の約54%がこのパターンに該当する。

b. 連想的な内容

What time does the meeting start? (ミーティングは何時に始まりますか?)に対してOur biggest client. (私たちの最大の顧客です)など、特徴的な語から内容を連想させるようなダミー選択肢も存在する。

不正解選択肢の約24%がこのパターンに該当する。

c. 似た音を含む選択肢

What time does the meeting start? (ミーティングは何時に始まりますか?)に対してThe meeting room. (会議室です)など、設問文と同じ語、あるいは似た音の語が含まれている選択肢。多くの場合、返答として不適切な内容になっている。

不正解選択肢の約21%がこのパターンに該当する。詳細は『3-2. 似た音の語句を選ばない(初心者向け)』で説明した。

スコアアップのポイントは英語力を上げること
Part2はこれまで述べてきたような傾向と対策があるが, スコアを上げるもっとも重要な要素は英語力そのものにあることを忘れないようにしよう.
TOEICはテクニックの習熟度を競う試験ではない. Part2においても, スコアに影響を与えるのは「音声を聞く→内容を理解する→正解を判断する」の精度である.
解き方を知ったらあとは練習あるのみ. スコアアップはもう目の前にある.

聞き取りのコツは別記事で解説
英語の聞き取りのコツは別記事で解説している. Part2をより効果的に解きたい方はこちらの記事もご覧頂きたい.

まとめ: Part2でスコアの底上げをしよう

この記事ではTOEIC Part2の解き方について解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. Part2は短い発話に対する自然な返答を選ぶ問題
  2. Part2はWH疑問文, Yes-No疑問文, 平叙文, 否定疑問文, 付加疑問文, 選択疑問文などが出題される
  3. 似た音の語句はひっかけの可能性大. 積極的に避けることで正答率を上げる
  4. 設問毎に顔を上げるなど, 集中力を維持する
  5. 正解と不正解選択肢にはそれぞれ一定のパターンがある

以上のような試験対策を知り、問題集で練習を積めば、Part2の正答率向上が期待できる。Part2でリスニングセクションのスコアを底上げして、目標スコアを達成しよう。

トイグルでは他にも、TOEIC試験対策に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

Good luck!

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