社会人必見!英文法の超効率的な勉強法「グラマリング」の実践方法

英語を学んでいる皆さんは、単語の暗記方法や、シャドーイングを通じたリスニング学習など、様々な勉強法を試したことがあるだろう。

しかし、なぜか英文法の勉強法に関心を持たれることはない。文法書を読んで練習問題をこなすことが、最も効率的な方法なのだろうか?

そこでトイグルでは、多忙な社会人が英文法を効率的に学習できる「グラマリング」と呼ばれる手法を紹介していこう。学習の参考にしていただけると幸いである。

*目次

  1. グラマリングとは何か
  2. グラマリングを使って文法をシンプルに解釈しよう
  3. グラマリングの3要素を強化する勉強法
  4. まとめ

1. グラマリングとは何か

グラマリング最大の特徴は、文法を次の3つの要素に分けて学ぶ点にある。文法を単なる知識の詰め込みから、実践で使える「習得」レベルに引き上げることが、グラマリングの主な目的である。

英文法の三要素

(Larsen-Freemanより筆者作成)

1つずつ説明しよう。

  • 文法の形: 語句の変化などの文法規則のこと (例: be動詞の活用)
  • 文法の意味: その文法が持つメッセージ (例: 現在形は普遍的な事実を表す)
  • 文法の使い方: その文法が使われる場面や状況 (例: カジュアルvsフォーマル、話し言葉vs書き言葉)

例えば、受動態をこの3要素に当てはめると、次のようになる。

受動態の三要素

  • 受動態の形: be動詞+動詞の-ed形
  • 受動態の意味: 「〜される」の意味。動詞の動作の対象が主語となる。
  • 受動態の使い方: 動作が行われる対象を強調したい時、その動作を行った人物が誰かわからない時、客観性のある文を書きたい時など。

これまでの日本の英文法学習では、「文法の形」に極端にこだわり過ぎていた傾向にある。

そのため、「文法の意味」を知らずにリーディングやリスニングを行っても、無数の英単語の連続がどのような意味を形成するのか理解できなかった。また、「文法の使い方」を習得せず会話やライティングをしようとしても、自分が言いたい内容をどの文法でどうやって表現したらいいのかわからない。

グラマリングを通じて文法を学ぶことで、知識としての文法を、実際に使える能力として習得することができる。結果的に、次の3つの能力を伸ばすことができるのだ。

  • 正確な文法が使えるようになる
  • 文法の持つ意味を正しく発信することができる
  • 場面に応じて適切な文法が使えるようになる

(Larsen-Freemanより筆者作成)

ビジネス英語、留学、TOEIC対策など、グラマリングは目的を問わず機能する勉強法である。

※グラマリング(grammaring)は、文法を意味するgrammarに、進行状態を表す-ing形が組み合わさった造語である。

2. グラマリングを使って文法をシンプルに解釈しよう

グラマリングに慣れ親しむため、英文法の3要素を使い、これまで日本人が苦手としていた文法を説明してみよう。

2-1. 現在完了形

現在完了形をグラマリングのフレームワークに当てはめてみよう。

現在完了形の三要素

  • 現在完了形の形: have/has+動詞の-ed形
  • 現在完了形の意味: 主語が動詞の動作を完了した状態を、have/hasしている。
  • 現在完了形の使い方: 現在完了形はhave/hasを使うため現在時制。会話・文章問わず広く使える。

複雑と思われがちな現在完了形も、形・意味・使い方に分類すればキレイに整理できる。

2-2. 関係代名詞

関係代名詞をグラマリングのフレームワークに当てはめてみよう。

関係代名詞の三要素

  • 関係代名詞の形: 対象となる名詞が人ならばwho, モノ・コトならばwhich、両方に使えるのがthat。名詞のモノを表すのはwhose。
  • 関係代名詞の意味: 名詞に文章を連結させて意味を付け足す。
  • 関係代名詞の使い方: 話し言葉でも使われるが、書き言葉での使用頻度のほうが高い。比較的フォーマル。

3つの要素に分けることで、難解と思われがちな関係代名詞を整理できる。

特に、従来の英文法では軽視されていた関係代名詞の使い方について学べるため、実践的な文法力の基礎が身につくだろう。

2-3. 分詞構文

グラマリングのフレームワークで分詞構文を検証しよう。

分詞構文の三要素

  • 分詞構文の形: 動詞の-ing形か動詞の-ed形
  • 分詞構文の意味: -ing形の場合は一時的な動作、-ed形の場合は動作の完了
  • 分詞構文の使い方: 文頭や文末、時には文中に挿入されることがある。どちらかと言うとカジュアルな表現で、固い文章にはあまり見られない。

グラマリングのフレームワークは、他のあらゆる文法項目に当てはめることができる。わからない文法があれば、まずは3要素に分けて考える習慣をつけるといいだろう。

3. グラマリングの3要素を強化する勉強法

次に、グラマリングの3要素を強化する勉強法を解説していこう。

オリジナルのグラマリングは、英語教師が文法のレッスンで活用するために作られたフレームワークである。そのため、教室ではグループワークなどのコミュニケーションを主体とした方法で、文法学習を進めていく。

トイグルではこれを、大人の英語学習者が1人で実践できるよう、カスタマイズして紹介していきたい。

3-1. 文法の形を勉強する方法

文法の形は、語句の変化などの文法規則のことを指す。もしあなたが、ある文法の形に関する理解度が足りないと思ったら、市販の問題集を使って次の練習をしてみよう。

  • 穴埋めドリル
  • 正しい形を選ぶ問題
  • 間違い探し問題

市販の文法ドリルや問題集には、こういった形に関する問題が多数収録されている。これらを繰り返し繰り返し練習することで、文法の形を身につけることができる。

3-2. 文法の意味を勉強する方法

文法の意味とは、その文法が持つメッセージ性のことを指す。代表的な勉強方法は次の2種類だ。

  • 英文を読む (リーディング)
  • 英文を聴く (リスニング)

文法の意味は、その文法が使われている文脈に依存する。そのため、リーディングやリスニングを通じ、実際にその文法が使われている場面を理解することで、自然と感覚を身につけることができる。

ここで重要なポイントは、今の自分の英語レベルよりも数段階やさしい教材を使うことにある。

目安として、9割以上の単語が理解できるような教材を使おう。意味が頭にスッと入らなければ、文法の持つメッセージ性を理解することはできない。

3-3. 文法の使い方を勉強する方法

文法の使い方とは、その文法が選ばれる場面を正しく知ることである。代表的な勉強方法は次の2種類だ。

  • 英語を書く (ライティング)
  • 英語を話す (スピーキング)

使い方を知る最も効果的な方法は、自らがその文法を使い、迷い、試行錯誤することにある。ライティング・英会話を通じて実際に英語をアウトプットすることが、文法学習には効果的だ。

日本人にとって、ライティング・スピーキングは敷居が高い。特にこれらは1人では勉強しづらいため、どうしても優先順位を下げてしまいがちだ。

しかし、これらアウトプット系の科目は、英語を「学習」から「習得」に高めるためには絶対に必要である。今はオンラインで学べる安価な英会話やライティングのサービスがあるため、金銭的・時間的ハードルも低くなっている。

ぜひとも挑戦してみよう。

4. まとめ

当エントリーでは、英文法の勉強法をグラマリングを中心に説明してきた。

英語学習は果てしない道のりであり、「突然話せるようになる」などということはありえない。地道に、かつ効率的に学習を進めることで、使える英語を習得していこう。

*当記事を読んでもっと知りたいと思った方は、次のエントリーも参考にしていただきたい。

Good luck!

2 Comments

吉野 暁子

私は60歳の誕生日に、ボケ防止のつもりで、娘に英語のレッスン(文法)を週に一度受けてから8年が経ち、英語のわかる人から学ぶと、こんなにも「文法」は面白いものだと、実感しています。だが、何度となくつまずくのは「前置詞」です。置く位置は分かるのですが、どの単語を使うのかが混乱します。また、よーく間違えますのは、何かが抜けている(冠詞が多い)とか、文型は合っているが、日本語との意味があっていない、とか言われます。
このページを初めて拝見しましが、とても参考になります。特に私のように高齢になると、[図解]とか[絵]とか、簡単なフレーズで例題を出されると、本当に理解できます。
有難うございます。

田邉竜彦

吉野暁子様

温かいコメント、ありがとうございます。
当記事が学習のお役に立てたようで、大変光栄です。

さて、前置詞に関しては、以下の記事で詳細を説明しています。
日本人にとって難解な英語前置詞を、イラストでわかりやすく解説しました。
よろしければご覧ください。

*暗記不要!感覚で理解できる前置詞の使い方まとめ
https://toiguru.jp/prepositions

今後もトイグルをよろしくお願いします。

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