海外旅行中に、急にフライトを変更しなければならないとなったら、うまく伝えられるかどうか不安になりますよね。
私自身、ヨーロッパ旅行中に体調を崩して予定の便に乗れなくなった時、「英語でどう言えばいいの?」と焦った経験があります。
しかし、その後何度かフライト変更を経験する中で「この順番で伝えれば大丈夫」と思える流れがわかってきました。
この記事では、空港のカウンターですぐに使える英語フレーズを5つのステップに沿って紹介します。
英語に自信がなくても大丈夫です。シンプルなフレーズと相談の流れを押さえれば、スムーズに変更の手続きができますよ。
フライトを変更する時の会話例5ステップ
ここでは、空港のカウンターでそのまま使える会話例を交えながら、5つのステップで解説します。
この順番に沿って伝えていけば、スムーズに変更の手続きができますよ。
ステップ1:フライトの変更を依頼する
まずは、「フライトを変更したい」ことをシンプルに伝えましょう。
\会話の例/

How can I help you?
(ご用件は何でしょうか?)

I’d like to change my flight.
(便を変更したいです。)
\音声を聞く/
ステップ2:予約番号を伝える
フライト変更を依頼をすると、スタッフから名前や予約番号の確認をされます。
予約時に届くeチケット(=電子航空券)に記載された予約番号を見せると、スムーズに伝わります。
\会話の例/

What’s your booking number?
(予約番号をいただけますか?)

It’s ABC123.
(はい。ABC123です。)
\音声を聞く/
ステップ3:希望の日時や行先を伝える
次に、変更の希望をはっきりと伝えましょう。
\会話の例/

Your flight is scheduled to depart at 1 p.m. today.
(今日の13時に出発予定ですね。)

That’s right. Can I change it to 5 p.m.?
(そうです。17時に変更できますか?)

Yes, there are seats available, so it’s possible.
(はい、空席があるので可能です。)
\音声を聞く/
ステップ4:追加料金を確認する
次に、フライトの変更による追加料金がいくらかかるかを確認しましょう。
一般的に追加料金は、「変更手数料」+「運賃の差額」で計算されます。
\会話の例/

Will there be an extra charge?
(追加料金はかかりますか。)

Yes, it will be 100 dollars. Is that okay?
(はい、100ドルかかります。よろしいでしょうか。

Yes, that’s fine.
(はい、大丈夫です。)
\音声を聞く/
フライトを変更する時の手数料は、利用する航空会社や航空券の種類によって異なります。
大手航空会社では2020年以降、変更手数料を無料にする流れが広がっています。
たとえば、デルタ航空のMain Classic以上の運賃では、米国・カナダ発着便において変更やキャンセル手数料はかかりません。
参照:DELTA
一方で、格安航空会社では、1区間あたり 1,000〜6,000円程度の変更手数料がかかります。
詳しくは「格安航空券は変更手数料が割高になる」をご覧ください。
ステップ5:変更内容を確認してお礼を伝える
変更した出発時間や行先に間違いがないか確認して、丁寧にお礼を伝えましょう。
\会話の例/

Your flight has been changed to 5 p.m. today.
(本日の17時の便に変更されました。)

Thank you for your help.
(ご対応いただきありがとうございます。)
\音声を聞く/
フライトを変更する理由を伝えるフレーズ集
ここでは、よくあるフライト変更の理由に合わせて、そのまま使える英語フレーズを紹介します。
①体調不良の場合
体調が悪い時に無理をして飛行機に乗るのはおすすめできません。
安心して旅行を続けるためにも、状況を伝えてフライトの変更をお願いしましょう。

I’m not feeling well. Could you change my flight?
(体調が良くありません。フライトを変更してもらえますか。)
\音声を聞く/
②交通トラブルの場合
電車やバスの遅延で空港に間に合わないこともあります。
そのままキャンセル扱いになると、せっかく購入した航空券代が無駄になってしまいます。
だからこそ、早めに電話で理由を伝えてフライト変更をお願いしましょう。

The train is delayed, so I can’t make it on time.
(電車が遅れていて時間に間に合いません。)
\音声を聞く/
③ビジネス都合の場合
出張やミーティングの予定が延びてしまい、フライトを変更しなければならないこともあります。

My work schedule has been extended, so I need to change my flight.
(仕事の予定が延びたので、フライトを変更する必要があります。)
\音声を聞く/
“… has been extended ”と現在完了形にすることで「今まさに予定が変わった」「だからフライトを変更する必要がある」と自然に伝えられます。
④パスポートなどの手続きが長引いている場合
出入国の手続きやパスポート更新に時間がかかり、予定の便に乗れないこともあります。
” passport issues (パスポートの問題)”などと伝えるだけでも十分に伝えられます。

Because of passport issues, I need to change my flight.
(パスポートの手続きのため、フライトを変更する必要があります。)
\音声を聞く/
⑤観光予定を変更する場合
観光やアクティビティをもっと楽しみたい時も、素直に理由を伝えれば問題ありません。

I want to spend more time for sightseeing. Can I change my flight?
(観光の時間をもう少し取りたいです。フライトを変更できますか。)
\音声を聞く/
フライトを変更する時の注意点
ここでは、フライトを変更する時の注意点を3つ紹介します。
これらを知っておけば、キャンセル待ちを頼んだり、費用を比較して買い直したりする代替策も把握でき、余計な出費や不安を減らせますよ。
フライトを変更できない航空券もある
航空券の種類によっては、フライトの変更ができないことがあります。変更ができないケースは以下のとおりです。
- マイルでチケットを購入した場合
- 格安航空会社(LCC)で購入した場合
- 特別割引運賃(セール価格など)の場合
こうした場合でも、体調不良や交通トラブルなどの理由があれば、例外的に対応してもらえることもあります。
満席の場合は、” Can I join the waiting list? (キャンセル待ちに入れますか?)” と尋ねてみましょう。
格安航空券は変更手数料が割高になる
LCC(格安航空会社)の航空券は安いのが魅力ですが、変更手数料は割高となります。
たとえば、ジェットスターのアジア各国間の国際線(GK)では1区間あたり4,500〜6,000円の変更手数料が必要です。
参照:Jetstar
元のチケットが数千円だった場合、手数料だけで運賃の半額〜同額近くになります。さらに、新しい便の方が高ければ差額分の支払いも発生します。
そのため、格安航空会社では「フライトの変更」よりも「買い直し」の方が安いケースも珍しくありません。
費用を比較したいときは、カウンターや公式アプリで空席と合計金額を確認し、どちらが得か判断しましょう。
同じ日の時間変更でも差額が発生することがある
航空券の価格は時間帯や需要で変動するため、同じ日の便でも差額が発生することがあります。
一般的に早朝や深夜は安く、日中や夕方など人気の時間帯は高めに料金が設定されています。
たとえば、13時発から17時発に変更する場合でも、17時の便が混雑していれば追加料金が必要です。
こうした差額は大手でも格安航空でも共通して発生します。
“How much is the fare difference? (差額はいくらかかりますか?)” と確認し、変更と買い直しのどちらが得かを判断しましょう。
まとめ:対応手順をおさえて急なフライト変更もスムーズに
急にフライトを変更しなければいけない事態になると、不安で頭が真っ白になりがちです。
しかし、この記事で紹介した5つのステップに沿って1つずつ伝えていけば、英語に自信がなくてもこの状況を乗り切れます。
困ったり迷ったりしたら、空港のスタッフに相談してみましょう。
誠意を持って伝えようとすれば、きっとあなたの力になってくれますよ。
飛行機が遅れた時にどういった手順で対応すべきかを知りたい方は、以下の記事をご覧ください。 フライトが遅れたときに役立つ英語フレーズと対応手順5ステップ |