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英語の連結動詞とは、直後に補語を取る動詞を指す。連結動詞の例にbeやbecomeなどがある。
この記事では連結動詞について詳細を解説していく。学習の参考になるはずだ。
*連結動詞は直後に補語を取る動詞
連結動詞はSVC(第2文型)のVに該当するもので、直後に補語を取る。
例を見てみよう。
- Susan is happy. (スーザンは幸せです)
- Aaron became a teacher. (アーロンは教師になった)
例文(上)は連結動詞beが使われている。Susan(スーザン)は幸せな状態にあることを表す。例文(下)は連結動詞becomeが使われている。アーロンは教師になったことを表す。
主語 | 動詞 | 補語 |
Susan | is | happy |
Aaron | became | a teacher |
「連結」動詞と呼ばれる1つの理由は、それが主語と補語をつなぐ役割を持つからである。連結動詞と他動詞(= 目的語を取る動詞)を比べてみよう。
- David is a musician. (デービッドは音楽家です/連結動詞)
- David made a movie. (デービッドは映画を作った/他動詞)
一見すると似た文構造だが、語の関係性が異なる。例文(上)では、Davidとmusician(音楽家)の2つの名詞が登場するが、これらは文中で同一人物を指すので、登場人物はあくまで1人(David = musician)である。
一方、例文(下)はDavidとmovie(映画)の2つの名詞が登場するが、デービッドは映画ではない。登場人物は2つであり、これらは決して連結した関係ではない(David ≠ movie)。
主語 | 動詞 | 補語 | 目的語 |
David | is | a musician | – |
David | made | – | a movie |
それでは、連結動詞にはどのような種類があるのだろうか? 以下、詳細を見ていこう。
1. 状態を表す連結動詞
状態を表す連結動詞とは、主語の状態・性質を描写するものである。代表的な4つの動詞を見ていこう。
1-1. be
- (1) That movie is really interesting. (あの映画は本当に面白い)
- (2) Ken is a scientist. (ケンは科学者です)
- (3) The event will be at the theater. (そのイベントは劇場で行われます)
- (4) Marcel Verbaas is our president. (マルセル・バルバスは私たちの社長です)
beは「…である」の意味の動詞。連結動詞の代表といってもよい。
(1)は性質・状態を表すbe。映画が「本当に面白い」という状態を示している。
(2)は分類を表すbe。ケンは「科学者である」と分類している。
(3)は存在を表すbe。そのイベントが「劇場で」行われるとしている。
(4)は同等を表すbe。「Marcel Verbaas = our president」の関係が成り立つ。
1-2. keep
- (5) Keep quiet when you walk. (歩くときは静かにしていなさい)
- (6) Keep going! (続けて!)
keepは「…のままでいる/…し続ける」の意味の動詞。
(5)は補語に形容詞(quiet)、(6)は補語に現在分詞(going)が用いられている例。
1-3. remain
- (7) Stephanie remained silent for a minute. (ステファンは何分かの間静かだった)
- (8) The minimum wage rate remained the same. (最低賃金は同じままだった)
remainは「…のままでいる」の意味の動詞。
(7)は補語に形容詞(silent)、(8)は補語に名詞句(the same)が用いられている例。
1-4. stay
- (9) Don’t Google it if you want to stay pure. (純粋なままでいたいならそれをグーグル検索してはいけません)
- (10) We have stayed friends for over 25 years. (私たちは25年にわたる友人である)
- (11) The short-term rate will stay unchanged at 0.25%. (短期レートは0.25%のまま変化していない)
stayは「…のままでいる」の意味の動詞。remainよりややかたい表現。
(9)は補語に形容詞(pure)、(10)は補語に名詞句(friends)、(11)は補語に過去分詞(unchanged)が用いられている例。
2. 感覚を表す連結動詞
感覚を表す連結動詞とは、視覚、触覚、嗅覚、聴覚、味覚などの五感、および思考に関連する動詞である。代表的な7つの動詞を見ていこう。
2-1. seem
- (12) Your Wi-Fi seems poor. (あなたのWi-Fiは微弱なように思える)
seemは「…のように思える」の意味の動詞。思考を表す。
(12)は補語に形容詞(poor)が用いられている例。
2-2. appear
- (13) George’s wife appears unhappy. (ジョージの妻は不幸せに見える)
- (14) Mary appears to be a professor. (メアリーは教授のように見える)
appearは「…に見える」の意味の動詞。視覚を表す。
(13)は補語に形容詞(unhappy)、(14)は補語に名詞句(a professor)が用いられている例。(14)のように補語が主語の職業を表す場合、to beを義務的に挿入する。
2-3. look
- (15) Jillian and Shannon look confused. (ジリアンとシャノンは困惑しているように見える)
- (16) Viking looks to be a most exciting game. (バイキングはもっとも面白いゲームに見える)
lookは「…に見える」の意味の動詞。視覚を表す。
(15)は補語に形容詞(confused)、(16)は補語に名詞句(a most exciting game)が用いられている例。
2-4. feel
- (17) I feel bad. (私は気分が悪い)
feelは「…と感じる」の意味の動詞。触覚を表す。
(17)は補語に形容詞(bad)が用いられている例。
2-5. smell
- (18) It smells good already. (それは既に美味しそうな香りがする)
smellは「…の香りがする」の意味の動詞。嗅覚を表す。
(18)は補語に形容詞(good)が用いられている例。
2-6. sound
- (19) “What exactly is it? Sounds interesting.” (「あれは正確には何? 面白そうです」)
soundは「…に聞こえる」の意味の動詞。聴覚を表す。
(19)は補語に形容詞(interesting)が用いられている例。
2-7. taste
- (20) This fruit tastes sour. (この果物はすっぱい味がする)
tasteは「…な味がする」の意味の動詞。味覚を表す。
(20)は補語に形容詞(sour)が用いられている例。
3. 結果を表す連結動詞
結果を表す連結動詞とは、主語の状態に変化が生じて、その結果を示す際に使う動詞である。代表的な7つの動詞を見ていこう。
3-1. become
- (21) The water of the ocean became warmer. (海水は暖かくなった)
- (22) Jim became a doctor. (ジムは医者になった)
becomeは「…の(状態に)なる」の意味。結果を表す連結動詞の中で、もっとも一般的なもの。
(21)は補語に形容詞(warmer)、(22)は補語に名詞句(a doctor)が用いられている例。
3-2. get
- (23) It was getting darker and darker. (どんどん暗くなっている)
getは「…の(状態に)なる」の意味。より口語的で、変化の起こり始めを重視するニュアンスがある。
(23)は補語に形容詞句(darker and darker)が用いられている例。
3-3. come
- (24) I am sure your dream will come true. (あなたの夢が実現すると確信しています)
comeは「…の(状態に)なる」の意味。どちらかと言うと良い変化に使われることが多い。
(24)は補語に形容詞(true)が用いられている例。
3-4. go
- (25) The island nation went bankrupt in 1982. (その島国は1982年に破綻した)
goは「…の(状態に)なる」の意味。どちらかと言うと悪い変化に使われることが多い。
(25)は補語に形容詞(bankrupt)が用いられている例。
3-5. grow
- (26) Kate grew taller. (ケイトは大きくなった)
growは「(次第に)…になる」の意味。徐々に起こる変化、とりわけ成長するものに使われることが多い。
(26)は補語に形容詞(taller)が用いられている例。
3-6. fall
- (27) I cannot fall asleep until 10 p.m. (私は10時まで寝られません)
- (28) Mr. Bowie fell in love with the property. (ボウイさんはその不動産に惚れました)
fallは「(急に)…になる」の意味。急激な変化のニュアンスがある。
(27)は補語に形容詞(asleep)、(28)は補語に前置詞句(in love)が用いられている例。
3-7. turn
- (29) Leaves turn red in the fall. (葉っぱは秋に紅葉する)
turnは「…の(状態に)なる」の意味。まったく異なる状態に変化するニュアンスがある。
(29)は補語に形容詞(red)が用いられている例。
4. まとめ
この記事では、英語の連結動詞について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- 連結動詞は直後に補語を取る動詞
- 連結動詞はSVCのVに該当する
- 状態を表す連結動詞はbeやremainがある
- 感覚を表す連結動詞はseemやsoundがある
- 結果を表す連結動詞はbecomeやgetがある
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
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