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英語の複合代名詞とは、everyone(誰もがみな)、somebody(誰か)、anyone(誰か)、nothing(何も〜ない)などに代表される語である。
英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか?
- everyoneやanybodyなどの使い分けが苦手…
- somethingをどうやって訳せばいいかわからない…
- nothingは単数と複数のどちらで扱うのか…?
そこでトイグルでは、複合代名詞の使い方について詳細を解説していく。学習の参考になるはずだ。
1. 複合代名詞一覧: 全12パターンを覚えよう
学習上の観点で言えば、複合代名詞はevery、some、any、noから始まる前半部分と、body、one、thingで終わる後半部分に分かれると考えればよい。前半部分は4通り、後半部分は3通りなので、合計12パターンがつくられる。
はじめに、前半部分について見ていこう。every-は「どの…も」、some-は「いくつかの…がある」、anyは「いくつかの…があるかどうかわからない」、noは「少しも…ない」のニュアンスを持つ。
後半部分は-bodyと-oneがどちらも「…な人」、-thingが「…なもの」の意味である。これらを複合してできる語が複合代名詞である。
everyoneなど、大部分の複合代名詞が1語で書くのに対し、no oneだけが2語に離して書く点に注意しよう(no-oneとハイフンを入れて一語にすることもあるが、あまり一般的ではない。)
2. 複合代名詞の使い方
2-1. everybody, everyone, everything
- (1) Everybody starts at zero. (誰もがゼロからはじめる)
- (2) He asked everyone to leave at 5. (彼は皆に5時に出るよう求めた)
- (3) Tokyo seems to have everything you are looking for. (東京にはあなたの探しているあらゆるものがあるように見える)
every-は「どの…も」のニュアンスを持つ。
everybodyとeveryoneは「誰もがみな」、everythingは「あらゆること」の意味で使われる。
2-2. somebody, someone, something
- (4) There is somebody inside. (誰かが中にいる)
- (5) Someone left the front door open. (誰かが正面のドアを開けたままにした)
- (6) I always find something to do here. (私はいつもここですることを探している)
some-は「いくつかの…がある」のニュアンスを持つ。
somebodyとsomeoneは「誰か」、somethingは「何か」の意味で使われる。
2-3. anybody, anyone, anything
- (7) Does anybody have any suggestions? (提案のある人はいますか?)
- (8) I don’t know anyone who has gotten tickets via the website. (このウェブサイト経由でチケットを入手した人を誰も知らない)
- (9) Anything would be great. (どんなことでも良いですよ)
anyは「いくつかの…があるかどうかわからない」のニュアンスを持つ。
anybodyとanyoneは「誰か/誰も」、anythingは「何か/何も」の意味で使われる。
2-4. nobody, no one, nothing
- (10) Nobody knows what will happen. (何が起こるか知っている人は誰もいない)
- (11) No one ever knew his name. (彼の名前を誰も知らない)
- (12) There’s nothing like a good night’s sleep. (良質な睡眠ほど良いものはない)
noは「少しも…ない」のニュアンスを持つ。
nobodyとno oneは「誰も…ない」、nothingは「何も…ない」の意味で使われる。
3. 複合代名詞のその他の用法
3-1. 複合代名詞の名詞用法
- (13) James believes himself to be a somebody. (ジェームスは自分のことを大物だと思っている)
- (14) We are nobodies. (私たちは取るに足らない者です)
somebodyやnobodyなどの語は、(代名詞ではない純粋な)名詞として使われることがある。
(13)はsomebodyが「大物」、(14)はnobodyが「取るに足らない人」の意味で使われている例。名詞として使用されるので、冠詞や複数形がつくこともある。
3-2. 複合代名詞の副詞用法
- (15) Your concept map should look something like the one below. (あなたの概念地図はもう少し下記のもののようになると良い)
- (16) When it comes to hardware, laptops are nothing like any other systems. (ハードウェアに関して、ノートパソコンは他のどのシステムに似つかない)
複合代名詞は副詞として使われていることがある。
(15)のsomething likeは「ちょっと〜のような」、(16)のnothing likeは「〜とは似ても似つかない」の意味。
4. 複合代名詞の注意すべき点
4-1. 修飾する形容詞は後ろに置かれる
- (17) There is something wrong on your report. (レポートに問題があります)
- (18) I’ve never met anyone younger than me. (私は自分より若い人に会ったことがない)
複合代名詞を形容詞で修飾する場合、その形容詞は複合代名詞の後ろに置かれる。
(17)はwrong(誤った)がsomething(何か)を後ろから修飾している。(18)はyounger(より若い/形容詞の比較級)がanyone(誰か)を後ろから修飾している。
4-2. 所有格の使い方
- (19) Don’t steal somebody’s work. (他者の作品を盗用しないように)
- (20) This is somebody else’s problem. (これは誰か他の人の問題です)
複合代名詞の所有格をつくる場合、通常、(19)のように複合代名詞に’sをつける。
一方、<複合代名詞+else>の所有格では、(20)のようにsomebody else’sとする(somebody’s elseではない点に注意したい。)
4-3. 動詞との一致
- (21) Everybody has a different skill set. (誰もが異なる技能を持っている)
- (22) Nobody wants mistakes. (間違えたい人はいない)
複合代名詞は三人称単数として扱う。これはeverybody(すべての人)のように複数の意味を含意するものや、nobody(誰も〜ない)のようにゼロを意味するものも含む。
4-4. 代名詞との呼応
- (23) Someone has lost their smartphone. (誰かがスマートフォンをなくした)
不定代名詞を受ける人称代名詞は、theirなどの複数形を取ることが多い。
注: someoneをhis(彼の)で受けることがあったが、性差別の観点から現代では望ましくないとされる。his or her(彼あるいは彼女の)と言うこともあるが、冗長な感じが否めない。不定代名詞は3人称の複数形(they, them, their, theirs)で受ければ問題ない。
5. まとめ
この記事では、英語の複合代名詞について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- 複合代名詞はeverybodyやanythingなどの語
- 複合代名詞は名詞用法や副詞用法で使うことがある
- 修飾する形容詞は複合代名詞の後ろに置かれる
- 所有格で使われることがある
- 動詞は三人称単数で一致する
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
Good luck!
ご担当者様、いつも頼りにしています。
さて、ジーニアス英和辞典には、「…[everybody と everyone] 両者はほぼ同じであるが, everybody は話し言葉で, 一方 everyone は書き言葉でよく用いられる. …」とあります。(everybodyの説明)
この記事には「bodyと-oneの違い
-bodyと-oneに意味の違いはほとんどない。-bodyは書き言葉、-oneは話し言葉でやや出現頻度が高いと言われることがある。」と記載があります。
どちらが正しいですか?文脈上の理解不足がありましたら、先にお詫びしておきます。
>村田誠一郎様
トイグルの田邉と申します。
大変申し訳ありません、本件に関して、弊サイトの記述が誤っておりました。
正しくは、ジーニアス英和辞典にある通り、everybody が話し言葉、everyone が書き言葉において、出現頻度が高くなります。
記事の当該箇所は修正いたしました。
今後、誤りがないよう、注意して参ります。
田邉