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英語のbe動詞とは「…である」や「…にいる」などの意味で使われる語である。
be動詞は英語の基礎と言われるが、その使い方は意外に奥が深い。英語を勉強しているあなたは、次のような悩みを持っていないだろうか?
- be動詞ってそもそも何だっけ…?
- be動詞がいまいちよくわかっていない
- be動詞を基礎からおさらいしたい
そこでトイグルでは、英語のbe動詞について詳細を解説していく。be動詞によくある疑問点も説明するため、学習の参考になるはずだ。
1. be動詞は「XがYにある」の意味
英語のbe動詞とは、beを原形(= 元の形)とする動詞である。動詞であるからには、例えばwalkが「歩く」の意味を持つように、beも「…である」の意味を持つものである。
しかし、be動詞がある種特別な地位を与えられている理由は、be動詞が助動詞としての用法も持つからである。文を進行形や受動態にする時、beはそれを手助けする役割を果たす。
- 動詞be: I am happy. (私は幸せだ)
- 助動詞be: I am working. (私は働いている)
上の2つの例に共通するのは、X be Yで「XがYにある」の感覚である。
例えば、I am happy.(私は幸せだ)であれば、「私(X)」が「幸せな状態(Y)にある」と考える。I am working.(私は働いている)も同様に、「私(X)」が「働いている状態(Y)にある」と考えればわかりやすい。
それでは、be動詞は実際、どのように使われるのだろうか? 以下、詳細を見ていこう。
2. be動詞の使い方
be動詞の使い方を、構文別に紹介していきたい。
2-1. be+名詞
- Today is Thursday. (今日は木曜日だ)
be動詞は直後に名詞を取れる。この場合、「…である」の意味で、主語の状況・状態をあらわす。
例文は「今日は木曜日だ」の意味。
2-2. be+形容詞
- The flowers are beautiful. (花は綺麗だ)
be動詞は直後に形容詞を取れる。この場合、「…である」の意味で、主語の状況・状態をあらわす。
例文は「それらの花がきれいな状態である(花は綺麗だ)」の意味。
2-3. be+副詞(句)
- Breakfast is on the table. (朝食はテーブルにあります)
- Breakfast is at 8:45 a.m. (朝食は8時45分です)
be動詞は直後に副詞(あるいは副詞句)を取れる。この場合、「…がいる/…がある」の意味で、主語の存在を説明する。
例文上は「朝食がテーブルの上にある」、例文下は「朝食が8時45分にある」の意味。
2-4. be+現在分詞形
- My husband is working at the airport. (私の夫は空港で働いています)
be動詞は直後に動詞の現在分詞形を取れる。この場合、「…しているところ(…していたところ)」の意味で文は進行形になる。
例文は「私の夫は空港で働いています」の意味。
2-5. be+過去分詞形
- The door was locked. (ドアは施錠されていた)
be動詞は直後に動詞の過去分詞形を取れる。この場合、「…される(…された)」の意味で受動態になる。
例文は「ドアは施錠されていた」の意味。
2-6. be+to do
- Ben is to arrive on August 16. (ベンは8月16日に到着することになっている)
be動詞は直後にto doを取れる。この場合、「…することになっている」の意味で予定をあらわす。
例文は「ベンは8月16日に到着することになっている」の意味。be+ to doの用法については、後ほど『3-3. be + to doの使い方』で詳しく解説する。
3. be動詞によくある4つの疑問点
be動詞によくある4つの疑問点について解説していきたい。
3-1. be動詞の原形はいつ使うのか?
be動詞は主語の種類によって、am、is、areなど語形を変えて使用する。
それでは、be動詞を原形で使う場面はいつあるのだろうか? 以下、4つを紹介する。
- 命令文: Be quiet! (静かにしなさい)
- 助動詞の後: The ceremony will be held on June 2nd. (セレモニーは6月2日に開かれるだろう)
- 不定詞: I want to be honest. (正直になりたい)
- 仮定法現在: John insisted that additional tests be done. (ジョンは追加の試験が行われるべきと主張した)
3-2. be動詞の進行形
be動詞そのものを進行形で用いることがある。次の例文を比較してみよう。
- You are mean. (あなたは意地悪だ)
- You are being mean. (あなたは意地悪だ)
例文上はYou are mean.と現在形を使っている。現在形は恒常的な性質を表すので、「あなたは常に意地悪で最低のやつだ」ぐらいの強いニュアンスになる。
例文下はYou are being mean.と現在進行形を使っている。進行形は一時的な状態を表すので、「(今この瞬間だけ)あなたは意地悪だ」の弱いニュアンスになる。
beingは受動態の文を進行形にする際も使える:
- If you are being harassed, you need to report it to your employer. (もし嫌がらせを受けているなら、それを雇用主に伝える必要があります)
3-3. be + to doの使い方
英語のtoは前置詞や不定詞に用いられるが、どちらの場合も「…に向かう」のニュアンスがある。
「be + to do」も同様に、「…の動作・状態に向かっていく」を基本として、5つの細かな意味に分けられる。
- 予定: The exhibition is to be held on Thursday next. (展示会は次の木曜日に開かれることになっている)
- 義務: This form is to be filled out online during the application process. (このフォームは申込みプロセスの間にオンラインで記入されること)
- 可能: Unfortunately, Mike was not to be found. (残念なことに、マイクは見つからなかった)
- 意志: If we are to protect our nature, rules on resources cannot be watered down. (もし自然を守りたいなら、資源に関するルールは希薄化されてはならない)
- 運命: Carol was never to see him again. (キャロルは二度と彼に会うことはなかった)
3-4. be動詞が「X = Y」の関係になる時
『1. be動詞は「XがYにある」の意味』で紹介したように、be動詞は「XがYにある」が基本的なイメージでる。ただし、場合によっては「X = Y」の関係性が成立することがある。例を見てみよう。
- Leonard is my tutor. (レオナルドは私の家庭教師です)
- Karen is an economist. (カレンは経済学者です)
例文上は「X = Y」の関係が成り立つ。XとYの位置を反転させ、My tutor is Leonard.(私の家庭教師はレオナルドです)と言っても文は成立する。
一方、例文下は「X = Y」の関係が成り立たない。XとYの位置を反転させ、An economist is Kaern.は英文として許容されない(カレンは経済学者の1人だが、経済学者の1人はカレンではない)。
このように、be動詞が「X = Y」になるのは、YがXの同等物となる場合のみとなる。英文を書いたり話したりする機会のある方は、注意したい。
参考: be動詞の変化一覧表
*be動詞の語形変化
単数 | 複数 | |
1人称 | am/was | are/were |
2人称 | are/were | are/were |
3人称 | is/was | are/were |
- 1人称×単数: I am (was) happy.
- 2人称×単数: You are (were) happy.
- 3人称×単数: (S)he is (was) happy.
- 1人称×複数: We are (were) happy.
- 2人称×複数: You are (were) happy.
- 3人称×複数: They are (were) happy.
*短縮形 (主語+be動詞)
単数 | 複数 | |
1人称 | I’m | we’re |
2人称 | you’re | you’re |
3人称 | it’s/he’s/she’s | they’re |
- 1人称×単数: I’m happy.
- 2人称×単数: You’re happy.
- 3人称×単数: (S)he’s happy.
- 1人称×複数: We’re happy.
- 2人称×複数: You’re happy.
- 3人称×複数: They’re happy.
注1:「主語+be動詞」の短縮形は現在形のみ(過去形は短縮形にしない)
注2: it’sはit isの短縮形。itsはitの所有格・所有代名詞。
*否定の短縮形
単数 | 複数 | |
1人称 | – | aren’t |
2人称 | aren’t | aren’t |
3人称 | isn’t | aren’t |
単数 | 複数 | |
1人称 | wasn’t | weren’t |
2人称 | weren’t | weren’t |
3人称 | wasn’t | weren’t |
- 1人称×単数: I wasn’t happy.
- 2人称×単数: You aren’t (weren’t) happy.
- 3人称×単数: (S)he isn’t (wasn’t) happy.
- 1人称×複数: We aren’t (weren’t) happy.
- 2人称×複数: You aren’t (weren’t) happy.
- 3人称×複数: They aren’t (weren’t) happy.
注1: 現在形の1人称単数の否定はI’m notとする(I amn’tは不可)
注2: 現在形の1人称単数の否定を疑問文にする場合、aren’tとする(例: I am…, aren’t I?)
注3: am not、is not、are notの省略形としてain’tが使われることがあるが、非標準的。
*まとめ
この記事では、英語のbe動詞について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- be動詞には本動詞と助動詞の用法がある
- be動詞は名詞や形容詞等と共に用いる
- be動詞の原形は命令文や助動詞の後などに使う
- be動詞は進行形でも使える
- be動詞は場合によって「X = Y」になる
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
Good luck!