【観光ボランティア必見】英語で道案内する基本フレーズ!声かけから別れ際までの5ステップ

道に迷っていそうな外国人旅行客を見かけても「うまく英語で道案内できるだろうか」と不安になる方は多いと思います。

特に、観光ボランティアの方は「せっかく声をかけるなら、できるだけわかりやすく説明したい」と思う方もいるでしょう。

しかし、道案内する時のフレーズは実はとてもシンプルです。

短い定番フレーズを押さえておくだけで、安心してサポートできるようになります。

この記事では、道案内の会話の流れを5ステップで解説し、さらに道順を説明する時によく使う基本フレーズをわかりやすく紹介します。

旅行者とのやり取りに自信をつけられるよう、一緒に準備していきましょう。

道案内の会話の流れ5ステップ

ここでは、道に迷っていそうな旅行者へ声をかけてから別れ際のあいさつまでを、5つのステップで紹介します。

ステップ1:困ってる旅行者に声をかける

立ち止まってスマホを何度も見返している旅行者を見かけたら、まずはやさしく声をかけるところから始めましょう。

\会話の例/

あなた
あなた

Excuse me. Do you need any help?

(すみません。なにかお困りですか?)

旅行者
旅行者

Yes. I’d like to visit Sakura Hotel.

(はい。サクラホテルへ行きたいんです。)

\音声を聞く/

急に声をかけられると戸惑う旅行者もいるかもしれません。I sometimes help tourists here.”(ここで観光客のお手伝いをしています。)と軽く自己紹介すると、相手も安心できるでしょう。

ステップ2:地図で目的地を確認する

こちらから目的地を聞くときは、”Where would you like to go?”と問いかけます。 

知らない場所の場合は、地図アプリを見せてもらうとスムーズです。

\会話の例/

あなた
あなた

Could you show me on the map?

(地図で見せてもらえますか?)

旅行者
旅行者

Sure. Here you are.

(もちろん。どうぞ。)

\音声を聞く/

個人宅や民泊施設への道案内は、トラブルにつながりやすいため注意が必要です。

個人宅はもちろん、Airbnbなど民泊施設の詳しい住所や情報は、宿泊者しか見られません。

案内者が無理に詳細を聞き出さないようにしましょう

また、同行して案内することは避けて、公共のランドマーク(交差点や近くの店)までの道案内にとどめると安心です。

ステップ3:道順を説明する

道順を説明する時は、短く区切って、一文ずつ伝えましょう。

詳しい説明については、次の章で練習していきます。

\会話の例/

旅行者
旅行者

How can I get there? (どう行ったら良いでしょう?)

あなた
あなた

Now, we are here. (まず私たちはここにいます。)

Go straight for two blocks. (2ブロックまっすぐ進んでください。)

Then, turn right at the big intersection. (大きな交差点で右に曲がってください。)

The hotel is on your right. (サクラホテルは右側にあります。)

\音声を聞く/

地図アプリを進行方向に向けて見せながら、the big intersection(大きな交差点)のような目印になるもの(ランドマーク)を用いて案内するとスムーズに伝わります。

観光ボランティアだからといって、すべての道を詳しく知っている必要はありません。

迷いそうだと感じた場合は、無理に説明を続けなくても大丈夫です。

次のように、公式の案内につなぐ言い方が便利です。

  • The station staff can tell you the best route. (駅のスタッフなら最適なルートを教えてくれますよ。)
  • Let’s check at the tourist information center. (観光案内所で確認しましょう。)

確実な情報を提供することも、旅行者の安心につながるおもてなしです。

ステップ4:必要があれば同行を提案する

道が複雑な場合は、少しだけ同行を提案すると親切です。

\会話の例/

あなた
あなた

If you’d like, I can walk you there partway.

(よければ、途中までご一緒しましょうか。)

旅行者
旅行者

Thank you! But I think I’m okay now.

(ありがとう!でも、今はもう大丈夫だと思います。)

\音声を聞く/

同行を断られても気にする必要はありません。むしろ、説明がわかりやすかった証拠です。”I’m glad I could help.(お役に立ててよかったです。)と添えて、笑顔で見送りましょう。

ステップ5:別れ際に一言添える

案内が終わったら、旅の無事や幸運を祈って、最後に一言あいさつを添えましょう。

\会話の例/

あなた
あなた

I hope you enjoy your trip.

 (良い旅になりますように。)

旅行者
旅行者

Thank you so much!

 (本当にありがとう!)

\音声を聞く/

神社や昔ながらの商店街などに同行して英語でガイドしたい方は、以下の記事をご覧ください。
英語で観光名所を案内する5つのステップ!寺社の歴史や食文化を伝える英語フレーズまとめ

道順を説明する時に役立つ基本フレーズ

ここでは、道案内をする時によく使う「まっすぐ行く」「右折する」などの基本的なフレーズをおさえましょう。

現在位置を確認する

地図アプリで現在位置を指して、今いる場所を確認するところから始めましょう。

あなた
あなた

We are here now.

(いま私たちはここにいます。)

\音声を聞く/

まっすぐに進む

どこまでまっすぐ(straight)進むのかをシンプルに伝えましょう。

あなた
あなた

Go straight for two blocks.
(2ブロックまっすぐに進んでください。)

\音声を聞く/

blocks” は「交差点をいくつ進むか」を表すのによく使われます。

右折・左折する

at the ~(〜で)” をつけて、曲がる場所を伝えましょう。

あなた
あなた

Turn right at the second intersection.

(2番目の交差点で右に曲がってください。)

\音声を聞く/

どこで曲がるか「目印」になる表現の例
  • at the corner (角で)
  • at the light(信号で)
  • at the intersection(交差点で)
  • at Main Street (メインストリートで)
  • at the bank(銀行の角で)

道を渡る

道を渡る時は、“at the crosswalk”(横断歩道で)や”at the light”(信号で)などの目印とセットで伝えましょう。

あなた
あなた

Cross the street at the light.

(信号で道を渡ってください。)

\音声を聞く/

目印の隣り

目的地が目立つ建物や施設のとなりにある場合、“next to 〜(〜の隣)” を使うと分かりやすく伝わります。

あなた
あなた

The hotel is next to the park.

(ホテルは公園の隣にあります。)

\音声を聞く/

ランドマークとして使われる建物・施設の例
  • コンビニ:convenience store
  • レストラン:restaurant
  • 郵便局:post office
  • ドラッグストア:drugstore
  • スーパー:supermarket
  • ガソリンスタンド:gas station
  • カフェ:cafe
  • 駅:station

目印の向かい側

目的地の向かい側に、何か目立つ建物がある場合は、”across from〜(〜の向かい)”を使って伝えましょう。

あなた
あなた

The hotel is across from the post office.

 (ホテルは郵便局の向かい側にあります。)

\音声を聞く/

目的地は右側・左側にある

最後に、道沿いのどちら側に目的地があるのかを伝える表現です。

あなた
あなた

It’s on your left. 

(左側にあります。)

\音声を聞く/

徒歩が難しい時の電車・バス案内

目的地へ歩いて行くには距離がある場合や、手荷物が多い場合は、最寄りの駅やバス停を案内すると良いでしょう。

歩くと距離があることを伝える

目的地まで歩くと時間がかかりそうな時、より快適に移動できる手段を提案してみましょう。

あなた
あなた

It’s a long walk. Taking a bus is easier.

(歩くと距離があります。バスを使った方が簡単です。)

\音声を聞く/

日本の街並みを歩いて楽しみたい旅行者もいます。You can walk, but it takes about 20 minutes.”(歩けますが、20分ほどかかります。) のように、所要時間をあわせて伝えると、旅行者も自分に合った方法を選びやすくなります。

最寄り駅やバス停の場所を案内する

最寄りの駅やバス停を案内する時は、どこにあるのかをシンプルに伝えましょう。

あなた
あなた

The bus stop is just around the corner.

(バス停は角を曲がってすぐです。)

\音声を聞く/

It’s a two-minute walk.”(徒歩2分です。)などの大まかな情報を伝えるだけでも、旅行者にとっては安心できます。

電車の路線名・何番のバスかを伝える

電車は路線名、バスは“Bus number ~” で伝えましょう。

日本語の路線名は長く、旅行者にとって聞き慣れない場合も多いため、路線の色を伝えると理解しやすくなります。

あなた
あなた

Take the JR Yamanote Line, the green line.

(山手線、緑のラインに乗ってください。)

\音声を聞く/

何番のバスか分かれば、”Take Bus number 12.(12番のバスに乗ってください。)のように伝えましょう。

公式のサポートへ誘導する

自信がない情報は断言せず、必要に応じて 駅・バス案内所・観光案内所・交番 などの「公式のサポート」へ誘導しましょう。

あなた
あなた

The station staff can guide you. Let’s ask them.

(駅のスタッフが案内できますよ。一緒に聞いてみましょう。)

\音声を聞く/

まとめ:シンプルな英語と笑顔で、旅行者に安心を届けよう!

英語で道案内することを考えると「ちゃんと説明できるかな…」と不安に思う方もいるかもしれません。

しかし実際には、難しい文法や長いフレーズは必要ありません。大切なのは、次の3つだけです。

  • やさしく笑顔で声をかけること
  • 旅行者の話をていねいに聞くこと
  • 無理なくできる範囲でサポートすること

困っている人にそっと声をかけるその一歩は、旅行者にとって「日本での素敵な思い出」 につながるかもしれません。

気負わずに、できる範囲で手を差し伸べてみましょう。

あなたのおもてなしの気持ちは、きっと相手に届くはずです。

「神社」での参拝マナーや伝統的な日本文化を紹介したい方は、以下の記事をご覧ください。
神社を英語で説明しよう!参拝方法の基本ステップやよくある質問への回答フレーズ10選

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