海外出張や旅行でホテルに滞在する時、「部屋でゆっくり食事を楽しみたいな」と思うことはありませんか。
ルームサービスとは、ホテルの客室まで食事や飲み物を届けてくれるサービスのことです。時差ボケで変な時間にお腹が空いた時や、会議資料を準備しながら軽く食事を取りたい時に便利なサービスです。
しかし、海外のホテルでルームサービスを利用する時、こんな不安を感じる方も多いでしょう。
- 英語でどう注文すればいいの?
- 電話で話すなんて、考えただけで緊張する…
- 注文を間違えて理解されなかったらどうしよう
私も初めて海外出張でルームサービスを利用しようと思った時、英語での注文に不安を感じ、結局ファストフードで済ませてしまった苦い経験があります。せっかく海外のホテルに滞在しているのに、もったいないことをしたなと後悔しました。
しかしその後、様々な国のホテルを利用する中で、ルームサービスの注文には基本的な流れがあり、シンプルなフレーズでも十分に伝わることがわかりました。
この記事では、海外ホテルでルームサービスを英語で注文する時の基本的な会話の流れ3ステップと、トラブル時に役立つフレーズを紹介します。
英語が苦手な方でも、紹介する例文をそのまま使えば、海外のルームサービスを満喫できるようになりますよ。
ルームサービス注文の会話の流れ3ステップ
ルームサービス注文の基本的な流れと例文を把握しておくと、スムーズに伝えられるようになります。
ステップ1:部屋番号を伝えてルームサービスを依頼する
まずは自分の部屋番号と、ルームサービスを利用したいことを伝えましょう。

Hello, this is room 305.
(こんにちは、部屋番号305です。)

Good morning. How can I help you?
(おはようございます。何かお手伝いできることはありますか?)

I’d like room service, please.
(ルームサービスをお願いします。)
何かを依頼する時は、”I’d like~”を使いましょう。「~したい」と伝える時は、”I’d like to (change my room).”と、動詞の前にto を入れます。
部屋番号は、305号室…Room three-oh-five、345号室…Room three forty-fiveと読みます。「0」は oh(オー) または zero(ズィーロウ) と発音します。
\会話の音声を聞く/
多くのホテルでは24時間利用できますが、メニューが限られる時間帯や、深夜料金が発生する場合があります。
たとえば、世界的に有名なホテルチェーンのヒルトンでは、ディナーでルームサービスを利用できる時間帯は、午後4:30から夜10:30までとなっています。
Dinner is available every day from 4:30-10:30pm
(ディナーは毎日午後4時30分から午後10時30分までご利用いただけます。)
チェックイン時にルームサービスの営業時間を確認しておきましょう。
ステップ2:料理を注文する

メニュー表を例に、注文したい料理名をあてはめて練習してみましょう。

Can I have the Classic Omelet?
(定番オムレツをください。)

Sure. Would you like anything to drink with that?
(承知しました。お飲み物もいかがですか?)

Yes. Coffee with sugar and milk, please.
(はい。コーヒーを砂糖とミルク付きでお願いします。)

Anything else?
(他に何かございますか?)

That’s everything, thanks.
(それで全部です、ありがとうございます。)
注文する時は、“Can I have〜?(~をいただけますか)”を使って伝えましょう。
\会話の音声を聞く/
食物アレルギーがある場合は、”I’m allergic to nuts. (ナッツアレルギーです。)”と伝えましょう。
他のアレルギーの表現は以下のとおりです。
- 卵:eggs
- 乳製品:dairy
- 魚介類:seafood
ステップ3:所要時間を聞いてお礼を伝える
注文が完了したら、配達時間を確認して感謝の気持ちを伝えましょう。

How long will it take?
(どのくらい時間がかかりますか?)

About 30 minutes.
(30分ほどです。)

Thank you.
(ありがとうございます。)
時間の確認をしておくと、その後の予定を立てやすくなりますよ。
多くのホテルでは、ルームサービスの料金は部屋付けになり、チェックアウト時にまとめて精算します。
\会話の音声を聞く/
アメリカやカナダのホテルでは、料理を届けてくれたスタッフにチップを渡すのが一般的です。
料金の15〜20%程度を目安に、”This is for you. (これはあなたへです。)”と言って、現金で直接手渡ししましょう。
【シチュエーション別】トラブルを解決できるフレーズ集
ルームサービスを利用する際、予期しないトラブルが発生することがあります。しかし、基本的なフレーズを知っていれば慌てることなく対応できますよ。
1. 料理の到着が遅い場合
約束の時間を15分ほど過ぎたら、遠慮なくフロントへ連絡しましょう。

This is room 305. I ordered room service. But it hasn’t arrived yet.
(部屋番号305です。ルームサービスを注文しました。しかしまだ届いていません。)
キッチンが混雑している場合や、注文が正しく伝わっていない可能性もあるため、早めに確認することをおすすめします。
\音声を聞く/
2. 注文した料理と異なる場合
注文と異なる料理が届いた場合も、遠慮なくフロントへ伝えましょう。精算する時のトラブルを事前に防げます。

Excuse me. I ordered a cheeseburger. But this is chicken.
(すみません。私はチーズバーガーを注文しました。しかしこれはチキンです。)
届いた料理名がわからない場合は、“This is not what I ordered. (これは注文したものと違います。)”と伝えましょう。
\音声を聞く/
3. 必要な食器や道具がない場合
スープを注文したのにスプーンが付いていない、パスタなのにフォークがないなど、必要な食器が不足している場合があります。

There’s no spoon for the soup. Could you bring one to my room?
(スープ用のスプーンがありません。私の部屋に1つ持ってきていただけますか?)
“Could you~?(~していただけますか?)” の丁寧な表現を使うと、印象良く伝わります。
他の食器の表現も覚えておきましょう。
- フォーク:fork
- ナイフ:knife
- お箸:chopsticks
- ナプキン:napkin
- 小皿:small plate
\音声を聞く/
4. 料理に異物が入っていた場合
髪の毛や虫などの異物が料理に混入していた場合は、すぐにフロントへ連絡しましょう。

There’s hair in my salad. Could you replace it?
(サラダに髪の毛が入っています。交換していただけますか?)
衛生上の問題のため、すぐに交換してもらえます。交換料理の到着が大幅に遅れたり、食事を取りやめることになったりした場合は、料理代金の返金や割引を受けられる可能性もあります。
\音声を聞く/
5. 料理が冷めてしまっている場合
配達に時間がかかり、温かいはずの料理が冷めてしまっている場合もあります。

The pasta is cold. Could you warm it up?
(パスタが冷たいです。温めていただけますか?)
温め直しだけでなく新しく作り直してもらえる場合もあるので、遠慮せずに状況を伝えましょう。
\音声を聞く/
6. 食器を片付けてほしい場合
食事が終わった後、使用済みの食器をすぐに片付けてほしい場合は以下のように伝えましょう。

I’ve finished my meal. Could you pick up the dishes?
(食事が終わりました。食器を取りに来ていただけますか?)
スタッフから”You can leave the dishes outside your door. (ドアの外に食器を出しておいてください。)と言われる場合もあります。
\音声を聞く/
これらのフレーズを覚えておけば、どんなトラブルが起きても冷静に対応できます。完璧な英語でなくても、あなたの困っている状況は必ずスタッフに伝わりますので、安心してくださいね。
ルームサービス以外のトラブルに困ったら、以下の記事をご覧ください。 海外ホテルのトラブルを英語で解決!基本ステップと役立つ23フレーズ |
まとめ:自信を持って注文してルームサービスを楽しもう
英語で伝えられるか不安…という理由で、海外ホテルのルームサービスを諦めてしまうのはもったいないです。
最初は緊張するかもしれませんが、基本的な流れとシンプルなフレーズを覚えておけば、自信を持って利用できるようになります。
日本では味わえないような料理や海外の洗練されたホテルサービスを体験できて、海外旅行の特別な思い出となるはずです。
今回ご紹介したフレーズをぜひ活用して、海外ホテルのルームサービスを楽しんでみてください。