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英語の相関接続詞とは、both A and B(AもBも両方とも)などに代表される一連の表現である。
この記事では相関接続詞の使い方を説明していく。学習の役に立つはずだ。
1. 相関接続詞の使い方
英語の主要な相関接続詞は、以下の4つがある。
both A and B | AもBも両方とも |
either A or B | AかBかのどちらか |
neither A nor B | AでもBでもない |
not only A but also B | AばかりでなくBも |
相関接続詞という名前がついているが、特別な地位の文法ではなく、等位接続詞(andやbutなど)の派生形と考えるとわかりやすい。
それぞれの使い方を見ていこう。
1-1. both A and B
- Both Noel and David know the answer. (ノエルとデイビッドの両方が答えを知っている)
both A and Bは「AもBも両方とも」の意味。単にA and Bと言っても良いが、bothをつけたほうが、より「両方」を強調するようになる。
1-2. either A or B
- Either she or I paid the bill. (彼女か私のどちらかが請求を支払います)
- Ellis has never met either Barbara or Jack. (エリスはバーバラとジャックのどちらにも会ったことがない)
either A or Bは「AかBかのどちらか」の意味。上の例文は「彼女か私のどちらか片方」が支払うと言っている。
下の例文のように、否定の文中にeither A or Bを使うこともある。
1-3. neither A nor B
- The plant is neither large nor small. (その工場は大きくも小さくもない)
neither A nor Bは「AでもBでもない」の意味。neitherは既に否定のニュアンスが込められているため、動詞にnotをつける必要はない。
1-4. not only A but also B
- He is not only a great musician but also an outstanding student. (彼は優れた音楽家なだけでなく、傑出した学生です)
not only A but also Bは「AばかりでなくBも」の意味。Bに意味の重点が置かれる。alsoはしばしば省略される。
2. 相関接続詞をより深く理解する5つのポイント
相関接続詞を使う際、間違いやすい5つの点について述べていきたい。
2-1. 主語と動詞の倒置
Not only A but also Bで節と節をつなぐ際、Aの側に主語と動詞の倒置が起こる。例を見てみよう。
- Not only does he put an end to the oppositions attack, but he wins the ball back for his side. (彼は対戦相手の攻撃を終わらせただけでなく、彼側にボールを戻した)
倒置の際、普通動詞の文は助動詞doが挿入される点に注意。例文は主語が三人称単数形のheのため、doesが挿入されている。
2-2. 主語と動詞の一致
相関接続詞が主語の位置に用いられる場合、主語と動詞の一致に注意したい。
Both A and Bは「AとBの両方」の意味から、動詞は複数を受ける:
- Both Mary and John want to see as many cars as possible. (メアリーとジョンの両方ができるだけ多くの車を見たいと思っている)
Either A or Bの場合、動詞に近いほうの主語(B)と一致する:
- Either he or I am missing the question. (彼と私のどちらかが質問を見落としている)
Neither A nor Bも同様に、動詞に近いほうの主語(B)と一致する:
- Neither the students nor I was there. (生徒たちと私のどちらもそこにいなかった)
Not only A but also Bも同様に、動詞に近いほうの主語(B)と一致する:
- Not only the guides but also Ken speaks English. (ガイドだけでなくケンも英語を話す)
尚、カジュアルな場面では、Bが単数形であっても、複数形で受けることがある:
- Neither James nor Virginia was at home. (ジェームスとバージニアのどちらも家にいなかった/普通)
- Neither James nor Virginia were at home. (ジェームスとバージニアのどちらも家にいなかった/カジュアル)
2-3. neitherの単独使用
neitherは「…もまた…しない」の意味で、単独で使用されることがある。この場合、「neither + (助)動詞 + 主語」の語順となる点に注意:
- He didn’t speak any English, neither did she. (彼は英語を話せなかったし、彼女もそうだった)
Neitherを使った表現は、否定の返答にもよく使われる:
- “I can’t believe it.” (信じられません)
- “Neither can I.” (私もだ)
尚、neitherには代名詞としての用法もある:
- Neither of the brothers wants to leave the house. (その兄弟のいずれも家を出たくない)
2-4. norの単独使用
norは「そしてまた…しない」の意味で、単独で使用されることがある:
- Greer is not the first, nor will she be the last. (グリアーは最初ではない、そしてまた最後でもないだろう)
norは文頭に用いられることもある:
- I saw no restaurants, no cafés and no malls. Nor did I see anywhere else to hang out. (私はレストラン、カフェ、モールを見なかった。そしてまた、ぶらぶら時を過ごす場所も見つけられなかった)
2-5. AとBが対等な関係でない場合
これまで見てきたように、相関接続詞は原則的に文法・意味において対等な関係を結ぶ。
例えば、次の例は名詞(John)と名詞(the children)をつないでいる:
- Either John or the children are in the house. (ジョンと子供たちのどちらかが家にいる)
一方、カジュアルな場面では、対等でないものがつながれることがある。
次の例は、bothの対象がplay the piano(ピアノを弾くこと/動詞句)とthe violin(バイオリン/名詞句)である点に注意:
- I both play the piano and the violin. (私はピアノとバイオリンの両方を弾きます)
こうした使い方は標準的ではないため、知識として知っておくのが良いが、積極的な使用は避けたほうが無難である。
3. まとめ
この記事では、英語の相関接続詞について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- both A and B (AもBも両方とも)
- either A or B (AかBかのどちらか)
- neither A nor B (AでもBでもない)
- not only A but also B (AばかりでなくBも)
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
Good luck!
Ellis “he” has never met either Barbara nor Jack.
(エリスはバーバラとジャックのどちらにもあった事がない)でEllisの後のheが要らないと思います
>磶様
ご指摘ありがとうございます。
修正いたしました。