英語の所有代名詞の使い方

所有代名詞

この記事には広告を含む場合があります。

記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。

英語の所有代名詞とは「〜のもの」の意味を持つ一連の語である。所有代名詞の例にmine(私のもの)やyours(あなたのもの)がある。

この記事では所有代名詞について詳細を解説していく。学習の参考になるはずだ。

1. 英語の所有代名詞一覧

単数複数
1人称mine (私のもの)ours (私たちのもの)
2人称yours (あなたのもの)yours (あなたたちのもの)
3人称his (彼のもの)
hers (彼女のもの)
theirs (彼ら/彼女らのもの)

所有代名詞について知るには例を見るのがよい。次の英文を見てみよう。

  • (1) This shirt is mine. (このシャツは私のものです)

(1)は所有代名詞mine(私のもの)が使われている例。いま、目の前にシャツがあり、それを指して「私のものです」と言っているような状況だ。

このように、所有代名詞はそれ自体、単体で使われるものである。所有格(人称代名詞)と所有代名詞の区別に注意しよう。

  • (2) It is your choice. (決めるのは君だ/yourは人称代名詞の所有格)
  • (3) The choice is yours. (決めるのは君だ/yoursは所有代名詞)

それでは、所有代名詞にはどのような用法があるのだろうか? 以下、詳細を見ていきたい。

用語の解説
所有代名詞は独立所有格と呼ばれることもある。

2. 所有代名詞の使い方

2-1. 所有代名詞の一般用法

  • (4) Their technology is much more advanced than ours. (彼らの技術は私たちのよりはるかに進んでいる)

所有代名詞の基本的な用法は、前に出現した名詞を受けて、独立的に使われるものである。

(4)は「ours = our technology(私たちの技術)」と考える。このように、独立代名詞は人称代名詞の所有格+名詞の役割を果たす。

2-2. a friend of mineなど

  • (5) Alex is a friend of mine. (アレックスは私の友人の1人です)
  • (6) This computer of ours can do a lot more. (私たちのこのコンピュータはもっとたくさんのことができます)
  • (7) Well, that is no business of yours. (ええと、それはあなたの知ったことではありません)

英語では、冠詞(aやtheなど)と人称代名詞の所有格(myなど)は重ねて使えない。そのため、「私の友だちの1人」は所有代名詞を使うことで、a friend of mineと表現する(a my friendは不可。)

(5)はa+名詞of+所有代名詞の例。(6)のようにthis+名詞+of+所有代名詞、(7)のようにno+名詞+of+所有代名詞とすることもできる。

所有代名詞を使った慣用表現
Eメールの結びによく使われるYours sincerely(あるいはSincerely yours)も所有代名詞を使った表現である。

3. 所有代名詞をより深く理解するポイント

3-1. 所有代名詞は3人称として扱う

  • (8) Mine is 278 MB. (私のは278メガバイトです)
  • (9) Yours is not working right. (あなたのはうまく動いていません)

1. 英語の所有代名詞一覧』で見たように、所有代名詞は人称によって形が異なる。ただし、どの場合も、これら単語そのものは3人称扱いとなる。

例えば、(8)のmineは「私のもの」の意味で1人称の所有代名詞だが、mineという語そのものは3人称である。(9)も同様に「あなたのもの」の意味の2人称の所有代名詞は、yoursという語そのものは3人称である。

Mine amは不可
ここで述べていることは要するに、Mine am…は不可ということである。Yours are…はYoursが複数の場合に限ってあり得る。Yours isが容認されるのはYours自体が3人称の証である。

3-2. 所有代名詞は単数・複数のどちらにも使われる

  • (10) Mine is located on the back corner of the house. (私のは家の裏手にある)
  • (11) Mine are so slow. (私のはとても遅い)

所有代名詞は場合によって、単数・複数のどちらにも使われる。(10)はmineが単数、(11)は複数で使われている例。

単数形はis, 複数形はareを取る
英語のbe動詞は単数形に対してis、複数形に対してareを取る。上記のようにisとareがどちらも容認されるのは、所有代名詞が状況に応じて単数・複数のどちらにも使えることを意味する。

3-3. itに対応する所有代名詞

  • (12) That’s the dog’s bone. It’s its own. (それはその犬の骨です。その犬ですよ)

(現代英文法総論)

原則的に、itに対応する所有代名詞は存在しない。「その…のもの」を表すには、(12)のようにits ownが使われる。

4. まとめ

この記事では、英語の所有代名詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 所有代名詞は「〜のもの」の意味の語
  2. 所有代名詞にはmineやyoursがある
  3. 所有代名詞は前に出た名詞を指す
  4. a friend of mineのような使い方もある
  5. 所有代名詞それ自体は3人称扱い

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

Good luck!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です