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英語の exciting は「わくわくさせる」、excited は「わくわくしている」の意味で使われる形容詞です。
いずれも日常英語でよく使われる表現のため、聞いたことのある方は多いでしょう。
ただ、これらは日本語訳が似ているため、使い方に迷うことがあります。
英語を勉強しているあなたは、次のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- exciting と excited の使い分け方がわからない…
- 人が主語の時(あるいは物が主語の時)、どちらを選ぶかで間違える…
- 文法書やネット検索で調べても、いまいち答えが見つからない…
exciting と excited の違いは、使える英語を身につける上で重要です。ただ、従来の参考書では扱いが少ないため、困っている方も多いでしょう。
そこでトイグルでは、英語の exciting と excited について、違いと使い分け方を解説していきます。
それぞれの語の詳細な使い方も説明するため、英文を正しく読んだり、聞いたりする際に役立つでしょう。
本記事を読めば、今後、exciting と excited の違いに迷うことはなくなるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
exciting と excited は、日常英会話はもちろん、TOEIC® Listening and Reading Test でも頻繁に出現します。本記事は試験対策としても有効です。
1. exciting と excited を使い分ける方法
exciting と excited について、はじめに結論を述べると、違いは次のようになります。
exciting | (物事などが) (人を) わくわくさせる |
excited | (人が) わくわくしている |
exciting は、ある物事(場合によって人)が、別の人をわくわく「させる」場合に使います。人がわくわく「している」わけではありません。
一方、excited は人がわくわく「している」場合に使います。物事が他者をわくわく「させる」わけではありません。
このことは、実際の例を比べると明らかです。まず、exciting と excited が名詞の直前に使われる場合(= 限定用法)を見ていきましょう。
- an exciting movie(わくわくさせる映画)
- excited audience(興奮した観客)
an exciting movieは「わくわくさせる映画」の意味です。これには、映画が、私たち人をわくわくさせている、という意味が込められます。もし、これを excited にしてしまうと、映画自体がわくわくしていることになり、不自然です。
excited audienceは「興奮した観客」の意味です。これには、観客(人)が試合等の何かを見て、興奮している状況を示します。もし、これを exciting にしてしまうと、観客が別の誰かを興奮させていることになり、不自然です。
続いて、exciting と excited が be動詞の補語に使われる場合(= 叙述用法)を見ていきます。
- The game was really exciting.
(その試合は本当に盛り上がりました) - Sarah is excited to go on vacation next week.
(サラは来週から休暇に入るのでわくわくしています)
The game was really exciting. は「その試合は本当に盛り上がりました(= わくわくさせました)」の意味です。これは、試合、が私たち人をわくわくさせた、という意味が込められます。もし、これをexcited にしてしまうと、試合自体がわくわくしていることになり、不自然です。
Sarah is excited to… は「サラは… にわくわくしています」の意味です。これは、サラ(人)がわくわくしている状況を示します。もし、これを exciting にしてしまうと、サラが別の人をわくわくさせていることになり、不自然です。
これまでの議論をまとめると、次のようになります。
限定用法 | an exciting movie <-ing> excited audience <-ed> |
叙述用法 | The game was really exciting. <-ing> Sarah is excited to go on vacation next week. <-ed> |
使い方に迷ったら、exciting は「(人を)わくわくさせる」、excited は「(人が)わくわくしている」を思い出しましょう。きっと、これら2つの単語を、正しく使い分けられるはずです。
exciting の持つ「わくわくさせる」の意味ですが、その対象となる人は通例、文中にあらわれません。例えば、an exciting movie(わくわくさせる映画)では、聞き手全般、あるいは一般の人たちをわくわくさせるような映画という意味です。
もし、exciting の対象が特定の人をあらわす場合、for を使って示せます。
例: It’s an exciting time for the entire industry. (業界全体にとってエキサイティングな時期です <OALD10>)
2. exciting の使い方
2.1. exciting A
- I have some exciting news to share with you!
(あなたにシェアする嬉しいお知らせがありますよ) - I’m looking for something exciting to do this weekend.
(今週末に何か面白いことをしたい)
exciting は名詞の直前に使われることで、「(物事などが) (人を) 興奮させる/わくわくさせる」の意味になります。例文(下)のように、something の場合、そのうしろに置かれます。
2.2. S be exciting
- The concert last night was so exciting.
(昨夜のコンサートはとても盛り上がりましたね) - That sounds really exciting!
(すごく楽しそうですね) - The concert is about to start – it’s getting exciting!
(いよいよコンサートが始まりますね. 盛り上がってきました)
exciting は主語補語の位置でも使われます。例文はそれぞれ、be動詞、sound(…に聞こえる)、get(…になる)の例です。
2.3. S V O exciting
- My friend finds watching horror movies really exciting.
(私の友人はホラー映画を見ると本当に興奮するんです) - Keeping a job exciting can be challenging.
(仕事を面白くし続けることは難しいことです) - New experiences make life exciting.
(新しい体験は人生をワクワクさせてくれます)
“S V O exciting” の形でも使われます。Vの位置には、find、keep、make などの動詞が入ります。
2.4. It is exciting to do
- It is exciting to travel to a new country.
(新しい国への旅はワクワクするものです)
“It is exciting to do”(…することはワクワクする)の形でも使われます。
2.5. how exciting
- You’re going on a trip to Europe? How exciting!
(ヨーロッパに旅行に行くんですか?なんてワクワクすることでしょう!)
“how exciting” の形でも使われます。
3. excited の使い方
3.1. be excited
- We were excited at the sight of the dolphins swimming in the ocean.
(海を泳ぐイルカの姿にわくわくしました) - She was excited about the news.
(彼女はこのニュースに興奮しました) - He was excited by the idea of going to the concert with his friends.
(彼は友達と一緒にコンサートに行くということでわくわくしていました) - They were excited over the news that they had won the competition.
(彼らは優勝したという知らせに興奮しました) - I’m excited for the weekend.
(週末を楽しみにしています)
“be excited” は「(人が) (…に) 興奮して/わくわくして/うきうきして」の意味で使われます。
例文はそれぞれ、excited at、excited about、excited by、excited over、excited for の例です。
be excited about(および be excited at)は動名詞を取ることもできます。
例: I am so excited about opening my birthday presents tomorrow!
(明日の誕生日プレゼントを開けるのがとても楽しみです)
3.2. get/become/feel excited
- He got excited when he saw the beautiful sunset at the beach.
(彼はビーチで美しい夕日を見てわくわくしていました) - We got excited at the news of our friends’ engagement.
(私たちは友人の婚約の知らせで盛り上がりました) - I got excited by the idea of trying new foods.
(新しい食べ物に挑戦することにわくわくしました) - I become excited when I hear my favorite song on the radio.
(ラジオから好きな曲が流れてくるとわくわくします) - She became excited at the idea of attending a music festival.
(彼女は音楽祭に参加する案にわくわくしていました) - They became excited by learning about the latest technology advancements.
(彼らは最新のテクノロジーの進化を知ることでわくわくしていました) - He felt excited about the job offer.
(彼は内定をもらったことで気持ちが高まりました)
“get / become / feel excited” の形でも使われます。
例文はそれぞれ、get excited、get excited at、get excited by、become excited、become excited at、become excited by、feel excited の例です。
3.3. be excited that
- I‘m excited that my favorite band is coming to town next month.
(来月は好きなバンドが来ることが楽しみです)
“be excited that” のように、that節を伴って使われることもあります。
3.4. be excited to do
- We were all excited to try the new restaurant.
(新しいレストランを試してみようと盛り上がっていました) - He sounds excited to take on the new challenge at work.
(彼は仕事での新しいチャレンジにワクワクしているようです)
“be excited to do” のように、to不定詞を伴って使われることもあります。例文(下)は be動詞の代わりに sound(…のように思われる)を使用している例です。
3.5. excited A
- The excited crowd cheered loudly at the game.
(興奮した観客は試合会場で大きな歓声を上げた)
excited は名詞の直前に使うことで「(人が) (…に) 興奮して/わくわくして/うきうきして」の意味になります。
be nothing to get excited about は「(本・映画などが)あまりおもしろくない」の意味で使われるイディオムです。
例: The movie we watched last night was nothing to get excited about. (昨夜観た映画はあまりおもしろくありませんでした)
excited は「…に気が立った/怒った/落ち着かない」といった意味で使われることもあります。
4. exciting と excited に関する補足知識
4.1. 副詞 excitingly と excitedly
- Excitingly, she opened the envelope to reveal the invitation.
(わくわくしながら封筒を開けると招待状が現れた) - She smiled excitedly when she heard the good news.
(良い知らせを聞いて, 彼女は興奮気味に微笑んだ)
exciting と excited はそれぞれ、-ly をつけることで、副詞としても使われます。
4.2. exciting / excited の修飾
- The concert was very exciting!
(コンサートはとても盛り上がりました) - She was very excited to see her favorite band perform.
(彼女は大好きなバンドの演奏が見られるとあって, とても楽しみにしていました) - This roller coaster is so exciting!
(このジェットコースターはとてもわくわくしますね) - I’m so excited to see you again!
(またお会いできるのがとても楽しみです)
exciting / excited は形容詞化しているため、very や so による修飾が可能です。
4.3. exciting / excited の比較変化
- This rollercoaster is more exciting than the last one!
(このジェットコースターは前作よりもエキサイティングなんだ) - That was the most exciting movie I’ve ever seen.
(今まで見た映画の中で一番わくわくしましたね) - I’m more excited about this trip than anything else.
(今回の旅は何よりも楽しみです) - I’m the most excited!
(一番楽しみです)
exciting / excited はそれぞれ、more および most によって比較変化します。