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英語の群前置詞とは?使い方をわかりやすく説明

英語の群前置詞とは、二語以上の単語がつながって、ひとつの前置詞のように使われる表現を言う。because of(なぜなら)やin spite of(…にもかかわらず)が群前置詞の代表例である。

群前置詞は文章をはじめ日常会話にも使われる。TOEIC®の文法問題でも時折問われるため、関心を持つ方は多いだろう。

そこでトイグルでは、英語の群前置詞について詳細を解説していく。群前置詞の一覧と例文も用意したので、学習の役に立つはずだ。

*目次

1. 群前置詞の特徴は構成要素の結びつき

群前置詞を特徴づけるものの1つに、構成要素の結びつきがある。

例として、in spite of(…にもかかわらず)を考えてみよう。これはin, spite, ofの各要素が強く結びついた群前置詞だ。inを他の語に変えたり、a spiteとしたり、ofを省略することは許されない。

  • 正: in spite of
  • 誤: on spite of
  • 誤: in a spite of
  • 誤: in spite

結びつきの度合いがやや弱い群前置詞もある。例えば、for the sake of(…の目的で)は、for sake ofと言っても良い。一方、forofを他の前置詞に変えることはできない。

  • 正: for the sake of
  • 正: for sake of
  • 誤: in the sake of
  • 誤: for the sake with

ここで、単一前置詞を使った表現と群前置詞を混同しないように注意しよう。

例えば、on the table by(…の隣のテーブルの上に)は単一前置詞を使った表現であって、群前置詞ではない。byの代わりに別の前置詞を使ったり、on the tableを別の表現にするなど、構成要素を自由に変更できるからだ。

  • on the table by the window
    • → on the table (by以下を省略)
    • → on the table near the window (byをnearに変更)
    • → on the shelf by the window (the tableをthe shelfに変更)

どの程度の結びつきを持って群前置詞と定義するか、明確な決まりがあるわけではない。この記事ではとりあえず、in spite of(…にもかかわらず)のような強い結びつきの表現と、for the sake of(…の目的で)のようなやや結びつきの弱い表現の両方を群前置詞に含めたい。

2. 二語から成る群前置詞の一覧

2語から成る群前置詞は、副詞、形容詞、接続詞などの語に単一前置詞を加えた場合が多い。

  • 副/形/接 + 前置詞

以下、2語で構成される群前置詞の例を見てみよう(太字はTOEIC®の頻出表現。)

2-1. ofを使った2語の群前置詞

ahead of
(…の前に)
apropos of
(…に関して)
as of
(…の時点で)
back of
(…の後に)
because of
(…が理由で)
devoid of
(…を欠いている)
exclusive of
(…を除いて)
inside of
(…の中に)
instead of
(…の代わりに)
irrespective of
(…にかまわず)
off of
(…から離れて)
out of
(…の外に)
outside of
(…の外に)
regardless of
(…にかまわず)
upward of
(…以上の)
void of
(…を欠いている)

筆者注: back ofとoff ofは米国式

2-2. toを使った2語の群前置詞

according to
(…によれば)
as to
(…については)
close to
(…の近くで)
contrary to
(…とは逆に)
due to
(…が原因で)
next to
(…の隣に)
owing to
(…のために)
preliminary to
(…に先立って)
preparatory to
(…の準備として)
previous to
(…より前に)
prior to
(…より前に)
pursuant to
(…に従って)
subsequent to
(…に続く)
thanks to
(…のおかげで)
up to
(…に至るまで)

2-3. forを使った2語の群前置詞

as for
(…について言えば)
but for
(…がなければ)
except for
(…を除いて)
save for
(…を除いて)

2-4. fromを使った2語の群前置詞

apart from
(…と離れて)
as from
(…以降)
aside from
(…から外れて)
far from
(…から遠い)

2-5. withを使った2語の群前置詞

along with
(…と一緒に)
as with
(…の場合と同様に)
together with
(…と共に)

3. 三語から成る群前置詞の一覧

3語以上から成る群前置詞は、概ね次のようなパターンで構成される。

  • 前置詞1 + 名詞 + 前置詞2

on account of(…のために)であれば、onが前置詞1、accountが名詞、ofが前置詞2に該当する。

名詞の中にはatheなどの冠詞をつけるものもある。with a view to(…の目的で)はa viewin the process of(…の最中である)はthe processとなっている点に注目。

中には、theの有無にかかわらず使えるものもある。例えば、for the sake of(…の目的で)はfor sake ofと言っても良い。

以下、3語以上で構成される群前置詞の一覧を紹介しよう(太字はTOEIC®の頻出表現。)

3-1. in+名詞+前置詞

in accordance with
(…に従って)
in addition to
(…に加えて)
in agreement with
(…に賛成して)
in aid of
(…の助けとして)
in back of
(…の後に)
in behalf of
(…のために)
in case of
(…の場合は)
in charge of
(…に責任がある)
in common with
(…と同様に)
in comparison with
(…と比較すると)
in compliance with
(…に従って)
in conformity with
(…に従って)
in consequence of
(…の結果)
in consideration of
(…を考慮して)
in defiance of
(…を無視して)
in exchange for
(…と引き替えに)
in favor of
(…に賛成の)
in front of
(…の正面の)
in honor of
(…を祝して)
in league with
(…と結託して)
in lieu of
(…の代わりに)
in light of
(…を考慮して)
in line with
(…と並んで)
in memory of
(…をしのんで)
in need of
(…を必要とする)
in place of
(…の代わりに)
in proportion to
(…に比例して)
in quest of
(…を追求して)
in reference to
(…に関して)
in regard to
(…に関して)
in relation to
(…に関連して)
in respect of
(…に関して)
in return for
(…のお返しに)
in search of
(…を捜して)
in spite of
(…にもかかわらず)
in step with
(…と歩調を合わせて)
in terms of
(…の観点から)
in the course of
(…の間にわたって)
in the face of
(…の面前で)
in the habit of
(…の習慣で)
in the name of
(…の名前で)
in the process of
(…の最中である)
in the teeth of
(…にもかかわらず)
in touch with
(…と連絡して)
in view of
(…を考慮して)

筆者注: in behalf ofは米国式. in light ofはイギリス英語ではin the light of. in regard toよりwith regard toがふつう.

3-2. at+名詞+前置詞

at loggerheads with
(…を仲たがいして)
at odds with
(…と食い違って)
at the behest of
(…の命令により)
at the cost of
(…を犠牲にして)
at the expense of
(…を犠牲にして)
at the hands of
(…の手によって)
at the mercy of
(…のなすがままに)
at the point of
(…のまぎわに)
at the risk of
(…の危険を冒して)
at variance with
(…と矛盾して)

3-3. on+名詞+前置詞

on account of
(…のために)
on behalf of
(…を代表して)
on pain of
(…は覚悟の上で)
on the basis of
(…をもとに)
on the part of
(…としては)
on the point of
(…のまぎわに)
on the strength of
(…の影響を受けて)
on top of
(…の上に)

3-4. by+名詞+前置詞

by dint of
(…によって)
by force of
(…の力で)
by means of
(…によって)
by reason of
(…の理由で)
by use of
(…を使って)
by virtue of
(…のおかげで)
by way of
(…経由で)

筆者注: be force ofはby the force ofも可, by use ofはby the use ofも可

3-5. with+名詞+前置詞

with a view to
(…の目的で)
with effect from
(…以降)
with reference to
(…に関して)
with regard to
(…に関して)
with respect to
(…に関して)
with the exception of
(…を除いて)
with the help of
(…の助けがあって)

筆者注: with regards to (regardの複数形)も使用されるが, 本来は誤り.

3-6. for+名詞+前置詞

for fear of
(…を恐れて)
for lack of
(…の不足のために)
for the purpose of
(…を目的として)
for the sake of
(…を目的として)
for want of
(…不足のために)

筆者注: for the sake ofはfor sake ofも可

3-7. as+名詞+前置詞

as compared with
(…と比べて)
as distinct from
(…と異なるものとして)
as far as
(…まで)
as opposed to
(…とは対照的に)
as well as
(…だけでなく)

3-8. under+名詞+前置詞

under cover of
(…に隠れて)
under the aegis of
(…の保護を受けて)
under the auspices of
(…の主催で)

筆者注: under cover ofはunder the cover ofでも可

4. 群前置詞を使った例文一覧

群前置詞を使った例文を紹介しよう。

例文は英英辞典ほか、英語圏の新聞や科学雑誌から抜粋した。

4-1. instead ofを使った例文

The government wants more people to use public transport instead of private cars.

(政府はより多くの人に, 自家用車の代わりに公共交通機関を使ってほしい.)

Oxford Advanced Learner’s Dictionary

instead ofは「…の代わりに」を意味する群前置詞。この文では「自家用車の代わりに」の意味で使われている。

instead ofはかたい文章だけでなく、会話にも使える便利な表現である。

4-2. in spite ofを使った例文

The tone of his essays is often humorous, in spite of the subject matter.

(彼の評論はテーマにかかわらず, たいていユーモアがある)

Fresh Air

in spite ofは「…にもかかわらず」を意味する群前置詞。この文では「テーマにかかわらず」の意味で使われている。

英語には「…にもかかわらず」の表現が多く、ほかにもdespite(前)、although(接)、even though(接)などがある。in spite ofはややかためな文章に使われる傾向がある。

4-3. on behalf ofを使った例文

I’ve long admired the way he has fought on behalf of working people.

(彼が労働者を代表して闘ってきたことを, 長らく感心していました)

The Detroit News

on behalf ofは「…を代表して」の意味。この文では「労働者を代表して」の意味で使われている。

behalfそのものは名詞だが、これ単体で使われることはなく、常にon behalf ofの群前置詞で用いられる。他にもin behalf of(…のために)の表現もある。

4-4. with regard toを使った例文

Representatives for the lenders say they have strict due diligence standards with regard to making loans.

(貸し主の代表は, ローン形成に関して厳格なデューデリジェンスがあると言っている)

New York Times

with regard toは「…に関して」の意味。この文では「ローン形成に関して」の意味で使われている。

この表現はほかにも、regarding(…に関して)やconcerning(…に関して)で言い換えられる。

4-5. according toを使った例文

According to the Oxford English Dictionary (OED, 1992), the Latin origin of the term “cruelty” comes from the same root as “crude.”

(オックスフォード英語辞典(1992年)によれば, ラテン語由来の用語「cruelty(むごたらしさ)」は「crude(下品な)」に出所がある.

Journal of Social Psychology

according toは「…によると」の意味。この文では「オックスフォード英語辞典によれば」の意味で使われている。

according toは書き言葉よりの表現だが、「天気予報によれば」や「Xさんによれば」など、話し言葉でも使える。大人の英語には欠かせない表現だ。

まとめ: 群前置詞を上手に使おう

この記事では、英語の群前置詞について説明してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 群前置詞は2語以上から成る前置詞の表現
  2. 群前置詞は構成要素に一定の結びつきがある
  3. 2語から成る群前置詞はbecause ofなど
  4. 3語から成る群前置詞はin spite ofなど
  5. 群前置詞は書き言葉・話し言葉の両方で使用可能

日本人が英文を書く時、はじめのうちはいかにも日本語を英語に翻訳したような不自然な文体になりがちだ。群前置詞は英語らしい英語を書く第一歩と言える。群前置詞を上手に使い、綺麗な英文を作っていこう。

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

英文法まとめ!はじめて学ぶ英語文法の全知識

Good luck!

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