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英語の wish は「…であればなぁ」の意味で使われる動詞です。
日常英会話はもちろん、メール、チャット等でも頻繁に使われます。
学校英語で習う単語なので、英語からしばらく離れていた方でも、「聞いたことはある!」と思う方は多いでしょう。
しかし、wish の意味をなんとなくわかっても、その詳しい用法まで理解するのは、決して簡単ではありません。
英語を学習しているあなたは、次のような疑問をお持ちではないでしょうか?
- wish の使い方がよくわからない…
- wish と hope の違いを知りたい…
- I wish I were… の文で、なぜ主語I に対して were が使われるのか…
そこでこの記事では、英語の wish に関して、詳細を解説していきます。
まずは、wish の使い方の基本を説明します。初学者の方はこのセクションだけ読めば、wish の全体像がわかるでしょう
次に、wish の動詞用法の使い方を説明します。意味別に分類した他、構文や文型などに関する情報も詳しく載せました。
続いて、wish の名詞用法の使い方を説明します。名詞用法は、単に動詞の意味が名詞化されただけでなく、ニュアンスに若干の違いがあります。詳しく解説します。
最後に、wish を使った日常会話の慣用表現を紹介します。リスニングなど、英語をインプットする際の知識として役立つでしょう。
本記事を読めば、英語に対する理解が一段階上がり、より実践的な語学力が身につけられるはずです。ぜひ最後までご覧ください。
1. wish の中心的な意味は「願望」
wish の訳語には様々なものがありますが、中心的なイメージは「願望」です。
実現が困難なこと、あるいは実現不可能と思われることについて、「それが…であったらなぁ」のように思う時に使います。
願望とは、現状だけではなく、過去の出来事、あるいは未来に対して抱けます。英語の wish もそうした、様々な願望に対応しています。
以下、具体的な例と共に見ていきましょう。
1.1. wish は現状や過去に対する願望をあらわす
はじめに、wish が現状に対する願望をあらわす際の用法を考えていきます。
次の例を見てみましょう。
- I wish I was a bird.
(鳥だったらいいのに)
話し手は、自分が鳥だったらいいのにと述べています。しかし、現在の科学技術では、人が鳥になることはできません。
こうした、現状に対する非現実的な願望をあらわすのに、wish を使います。
別の例を見てみましょう。
- I wish I had known earlier.
(もっとはやく知っておけばよかったと思う)
話し手は、あることについて知らなかったことを後悔し、「もっとはやく知っておけばよかった」と述べています。過去の出来事を変えるのは、現実的には不可能です。
こうした、過去の行為に対する後悔の念も、wish のもつ願望のイメージに合うものです。
1.2. wish は未来に対する願望もあらわす
wish は現在や過去だけでなく、未来に対する願望もあらわします。
次の例を見てみましょう。
- I wish they would stop talking so loudly during the movie.
(彼らが映画中に大声で話すのをやめてほしいと思います)
話し手は、ある人たちが、映画の最中、大声で話している状況について、「(これから)それをやめてくれないかなぁ」と考えています。
大声での話をやめることは、決して実現不可能なものではありません。ただ、話し手がコントロールできる事象ではないので、困難さを伴います。
このような、未来に対する現実的、または非現実的な願望も wish の基本的なイメージから導けるでしょう。
1.3. wish と hope の違いは “実現可能性” にある
ここまで、wish の基本的な使い方を知ると、次のように思う方もいるでしょう。
「なるほど、wish のイメージはなんとなくわかった。ただ、wish の類義語に hope があるが、違いはなんだろうか?」
結論的に言うと、hope は wish に比べて、実現可能性の高い願いに使います。実現が現実的に可能と思われること、あるいはぜひ実現してほしいものには、hope の使用が妥当です。
次の例文を見てみましょう。
- I hope you pass your exams.
(試験に合格することを願っています) I wish you pass your exams.
話し手は、聞き手が試験に合格してほしいと述べています。試験の合格はその人の努力によって十分可能ですし、むしろ実現すべきものですので、hope が使われています。
もし、ここで wish を使うと、試験の合格が夢物語のように語られるので、聞き手は「自分が試験に合格しないと考えているのかな…」と思ってしまうかもしれません。
以上、英語の動詞 wish の使い方をお話してきました。より詳しい用法はこの後、ご説明しましょう。
wish の語源は古英語 wȳscan で、「欲する」の意味からきています。
2. wish の使い方(動詞用法)
wish(動詞用法)は意味・構文によって、様々な使い方があります。
以下、1つずつ説明していきます。
2.1. …であればと思う, …であればなあ
- (1) I wish I knew the answer.
(答えを知っていればなぁ) - (2) I wish I was feeling better.
(体調がよければいいのですが) - (3) She wished she spoke French fluently.
(彼女はフランス語が流暢に話せればなぁと思った) - (4) I wish I could play the piano.
(ピアノが弾けたらいいなと思います) - (5) I wish you‘d have seen it.
(あなたにはそれを見てほしかったなぁ) - (6) During a job interview, I found myself wishing I had prepared more thoroughly.
(面接の間,もっとしっかり準備しておけばよかったと思うことがありました)
「wish (that) + 主語 + 仮定法過去」は「…であればと思う, …であればなあ」の意味で使われます。
that節内には仮定法過去が用いられ、主節の示す時と同じ時の出来事について、事実と反対の願望を述べます。thatは通例、省略されます。
I wish a new computer. のように言うことはできません。これは、wish が示すのは話し手の願望・欲求であり、具体的な人・物ではないからです。
I wish I were a famous actor. (有名な俳優さんだったらいいのに) のように、フォーマルな文体では、that節内の主語が2人称以外であっても、were を用いるのが良いとされます。口語では I wish I was … のように、was を使うことも多くあります。
(1) S wish S’ V’の例。(2) S wish S’ be V’-ing のように, that節内に進行形が来ることもあります。(3) S wished S’ V’ の例ですが, wished のように過去形にしても, 仮定法の時制は変わりません。(4) S wish S’ could V’ のように, that節内の動詞に could が出現することがあります。この場合, 現在や未来に対する状況的能力をあらわします。 (5) S wish S’ would have done のように, that節内に would have done を使うことは本来, 誤りとされていました。しかし, 実際はしばしば, 使用されます。(6) find myself wishing のような形でも用いられます。
他動詞用法: SV + that節
2.2. …していればよかったのに (と思う)
- (7) I wish I had studied harder for my exams.
(試験のためにもっと勉強しておけばよかったと思います) - (8) He wishes he had not quit his job before finding a new one.
(彼は新しい仕事を見つける前に, 仕事を辞めなければよかったと思っています) - (9) She wishes she could have traveled to Europe.
(彼女はヨーロッパに旅行に行ければよかったと思っています) - (10) They wished they had not ignored their doctor’s advice.
(医師のアドバイスを無視しなければよかったと思いました)
「wish (that) + 主語 + 仮定法過去完了」 は「…していればよかったのに(と思う)」の意味で使われます。
that節内には仮定法過去完了が用いられ、主節があらわす時よりも、さらに過去の事実と反対の願望を述べます。thatは通例、省略されます。
例えば、主節が現在形であれば、過去の事実と反対の願望を述べます。一方、主節が過去形であれば、過去よりもさらに過去の事実と反対の願望を述べます。
つまり、主節の時は、that節内の時よりも、先に進んでいます。
(7) S wish S’ had done では、話し手が勉強しなかったという過去の事実と反対の願望、すなわち「もっと勉強しれいれば」という内容を、現在の時点で願っています。(8) S wish S’ had not done のように、that節内に否定が使われる場合、仕事を辞めたという過去の事実と反対の願望、すなわち「仕事を辞めなければ」という内容を、現在の時点で願っています。(9) I wish S’ could have done のように、could+完了形が用いられる場合もあります。(10) S wished S had not done では、話し手たちが医師のアドバイスを無視したという過去の事実と反対の願望、すなわち「無視しなければ」という内容を、過去の時点で願っています。wished と過去形にしても、仮定法の時制は変わりません。
他動詞用法: SV + that節
2.3. …であればいいのだが (と思う)
- (11) I wish he would listen to my advice.
(私のアドバイスに耳を傾けてくれればいいのですが) - (12) I wish my roommate wouldn’t leave dirty dishes in the sink for days.
(ルームメイトが汚れた食器を何日も流しに放置するのはやめてほしいです) - (13) We wish you would come to our party this weekend.
(今週末のパーティにお越しいただきたいのですが) - (14) I wish you could come with me to the concert tomorrow night.
(明日の夜のコンサートに一緒に来てほしいな) - (15) I envy you. I wish I was going away too.
(羨ましい限りです. 私も遠出したいなぁ) - (16) I wish the bus would arrive on time.
(バスが時間通りに来てくれればいいのですが) - (17) I wish it might stop raining soon.
(早く雨がやんでくれないかなぁ)
「wish (that) + 主語 + would」は「…であればいいのだが(と思う)」の意味で使われます。
この表現では、通例、話し手のもつ、期待感の薄い願望をあらわします。
また、話し手は現在の状況に不満を感じており、それが変わってほしいと望むニュアンスが、しばしば含まれます。
that は通例、省略されます。
この構文は、that節内で示される行為の実行に対して、(that節内の)主語の意欲の有無を話し手が問題にする際に使われます。したがって、I wish I would… のように自分を主語にするのは意味的におかしく、wish の主語と would の主語は別でないといけません。(参考: 実例英文法)
would は未来をあらわす助動詞 will (意志未来)を仮定法過去にしたものです。例えば、(x) で言えば、he will listen to my advice(彼が私の助言を聞く)という内容を仮定法にするため、will が would に変化しています。
(11) S wish S’ would は, この構文の基本的な形です。(12) S wish S’ wouldn’t のように, that節内が否定文になることもあります。(13) S wish you would … のように, that節内の主語が2人称であれば, 相手に対する依頼をあらわします。(14) S wish S’ could を用いれば, この構文に典型的に見られる, 話し手の不満な気持ちが取り除かれます。(15) S wish S’ was/were doing も同様です。(16) のように無生物をthat節内の主語にすることで, 擬人化する用法もあります。(17) S wish S’ might のように、that節内に might が出現することもあります。この場合, wish は「実現可能性のある願望」の意味を表します。
他動詞用法: SV + that節
2.4. O1(人)にO2(幸運・成功など) を祈る
- (18) We wish you a Merry Christmas!
(よいクリスマスをお迎えください) - (19) I wish success to all of my friends.
(友人たちの成功を祈ります) - (20) We wish our classmates well.
(クラスメートの活躍を祈ります)
「wish + 目的語1 + 目的語2」は「O1(人)にO2(幸運・成功など) を祈る」の意味で使われます。
(18) のように「S wish O1 O2」の形にする場合と、(19) のように「S wish O2 to O1」の形で用いることがあります。
(20)のように「S wish somebody well」も可能です。このフレーズに限り、well は名詞とみなされます。
「O1(人)にO2(事)が与えられることを望む」の意味で使われることもあります。
例: Although I’m upset with him, I don’t wish him any harm. (彼に対して腹は立つが, 危害を加えるつもりはない)
他動詞用法: SVOO
2.5. …したいと思う, …することを希望する
- (21) We wish to buy a house in the countryside.
(田舎に家を買うことを希望します) - (22) I don’t wish to be rude, but I have to decline your invitation.
(失礼かもしれませんが, ご招待をお断りさせていただきます) - (23) People wishing to apply for the job must have a college degree.
(この仕事の応募を希望する人は, 大卒であることが条件です) - (24) You can stay in the library as long as you wish.
(お好きな時間だけ図書館に滞在することができます)
「wish to do」は「…したいと思う, …することを希望する」の意味で使われます。
「あまり見込みはないが、願望を抱いている」といったニュアンスがあります。
want to do, would like to do に似ていますが、それらよりも丁寧な表現です。
この場合の to do は to不定詞の名詞的用法です。
(21) wish to do は基本的な形です。(22) I don’t wish to do は、相手が嫌がりそうなことを言う前に「…したくはないのですが」という表現。(23) A wishing to do のように現在分詞でも使用できます。(24) のように、文脈から明らかな場合、to do あるいは do を省略できます。
他動詞用法: SV + to do
2.6. Oに…してほしい(と思う)
- (25) She wished her daughter to study abroad for a year.
(彼女は娘に1年間留学してほしかった) - (26) He wished there to be a park in her neighborhood.
(彼は彼女の家の近所に公園があればいいなと思った) - (27) They wish it to be known that the event has been rescheduled.
(彼らはイベントが延期されたことを公表することを望んでいます)
「wish + 目的語 + to do」は「Oに…してほしい(と思う)」の意味があります。
この用法では、主語に to不定詞の内容を指示する権限があることが暗示されます。そのため、目上の相手には用いないのがふつうです。
(25) wish O to do は基本的な形です。(26) wish there to do のように、目的語の位置に there が使われることもあります。(27) wish it to do that … のように、that以下を示す形式主語it が使われることもあります。
他動詞用法: SVO + to do
2.7. OがC<状態>であればよいのにと思う
- (28) I wish him alive again.
(彼が生き返ってくれたらいいのにと思う) - (29) She wished herself a million miles away.
(彼女は何百マイルも離れたところに行ってしまいたいと思った)
「wish + 目的語 + 補語」は「OがC<状態>であればよいのにと思う」の意味です。
補語の位置には形容詞、過去分詞、副詞小辞、前置詞句などが来ます。
他動詞用法: SVOC
2.8. (…を) 望む, 願う, 欲しがる
- (30) If you wish really hard, your dreams may come true.
(熱心に願えば, 夢が実現するかもしれません) - (31) We all wish for a better future.
(私たちは皆, より良い未来を願っています) - (32) I wish for you to have a successful career.
(あなたが成功したキャリアを持つことを願っています) - (33) I couldn’t wish for a better friend than you.
(あなた以上に素晴らしい友達を望むことはできません) - (34) We couldn’t have wished for a better day to have a picnic in the park.
(公園でピクニックするにはこれ以上ないほど良い日でした) - (35) It was no use wishing for a miracle.
(奇跡を願っても無駄でした) - (36) She is standing by the window, wishing for a sunny day.
(彼女は窓辺にたたずみ, 晴れの日を願っています) - (37) The hotel was all that could be wished for.
(ホテルは希望に沿ったものでした) - (38) Sarah is wishing for a new bicycle for her birthday.
(サラは誕生日に新しい自転車を欲しがっています)
wish は「(…を) 望む, 願う, 欲しがる」の意味で使われます。
この用法の wish は、通例、容易には手に入らないもの、あるいは手に入る望みが薄いと思われるものに対して使います。
例えば、(31) は「より良い未来を願っています」と述べていますが、良い未来の実現には、運や努力など様々な要素が必要で、簡単に手に入るものではありません。
ここから、I wish for a notebook.(手帳がほしい)のように言うのは、不自然と考えられます。一般的に、手帳とはお金さえ払えば、容易に入手できるものだからです。
(30) S wish は単体で使われている例です。(31) S wish for は「自動詞+前置詞」で, 句動詞そのものは他動詞の役割を果たします。(32) S wish for O to do は「O(人) が…するよう願う」の意味。(33) S couldn’t wish for は「これ以上のOは望めないだろう」の意味。(34) S could(couldn’t) have wished for の形でも使用します。(35) It was no use wishing for は「…を望んでも無駄だった」の意味。(36) S V , wishing for のように、分詞構文の形でも使用します。(37) S be wished のような受身形も可能で、その場合、主語には all や every などが使われます。(38) S be wishing for は「しきりにほしがる」の意味です。
自動詞用法: SV (M)
2.9. (…に) 願いをかける
- (39) She closed her eyes and wished on a star for her dreams to come true.
(彼女は目を閉じ, 夢が叶うようにと星に願いをかけた)
wish は「(星などに)願いをかける」の意味で使われます。
例文のように wish on の形で使われることが多くあります。
自動詞用法: SV (M)
2.10. …を望む
- (40) If you wish more assistance, don’t hesitate to ask.
(さらにサポートが必要な場合, 遠慮なくお申し付けください) - (41) The cook will prepare whatever you wish.
(希望するものは料理人が用意します)
「wish + 目的語」の例がないわけではありません。この用法は上品な響きがあります。
ただし、wish for、あるいは want を使うほうが普通です。
他動詞用法: SVO
2.11. (いやな仕事・義務など)を押しつける
- (42) I wouldn’t wish the pain of losing a child on my worst enemy.
(どんなに憎いやつにも子供を失う痛みを押し付ける気にならない)
「wish + 目的語 +on」が「(いやな仕事・義務など)を(…に)押しつける」の意味で使われることがあります。
口語的な表現です。
他動詞用法: SVOM
句動詞 wish away の使い方は別記事で解説しています。より詳しく知りたい方は、ご参照ください。
3. wish の使い方(名詞用法)
wish(名詞用法)について説明していきます。
3.1. 願望, 願い, 望み, 希望
- (43) My dearest wish is to travel the world and experience different cultures.
(私の一番の願いは, 世界中を旅してさまざまな文化に触れることです) - (44) I have a wish for peace and harmony in the world.
(世界の平和と調和を願う気持ちがあります) - (45) The boss approved the project according to the wishes of the client.
(クライアントの意向に沿って上司が承認してくれた) - (46) She expressed her wish to learn a new language.
(彼女は新しい言語を学びたいという希望を述べた) - (47) It was his wish that his children would follow in his footsteps.
(子供たちが自分の跡を継ぐことが彼の願いだった) - (48) I have no wish to attend the party tonight.
(今夜のパーティに参加する気はありません)
wish は「願望, 願い, 望み, 希望」の意味で使われます。
動詞用法と異なり、名詞用法は、実現可能なことについても用いられます。
(43) wish, (44) wish for, (45) wishes of, (46) wish to do, (47) wish that, (48) no wish to do が使われている例です。
可算用法
参考: a desire or a feeling that you want to do something or have something (OALD10)
3.2. 願い事, 望みのこと
- (49) I hope you get your wish to meet your favorite celebrity someday.
(いつか好きな芸能人に会うという願い事が叶うといいですね) - (50) The CEO always makes sure to carry out his customers’ wishes.
(最高経営責任者はいつも顧客の望みのことを必ず実行するようにしています) - (51) She was finally able to satisfy her wish of traveling the world.
(彼女は世界を旅したいという願い事をようやく叶えることができた) - (52) The menu was planned according to the wishes of the bride and groom.
(メニューは新郎新婦の希望で企画されました) - (53) Her wish is that her children grow up to be happy and successful in life.
(彼女の願いは子どもたちが幸せに育って人生で成功することです)
wish は「願い事, 望みのこと」などの意味でも使われます。
(49) get one’s wish, (50) carry out one’s wish, (51) satisfy one’s wish, (52) according to the wishes of の例です。(53) wish is that… のように, that節を伴う場合もあります。
可算用法
参考: a thing that you want to have or to happen (OALD10)
3.3. (心の中の強い) 願い; (魔法・占いなどの) 願い, お祈り
- (54) Make a wish and make it count – today is your day!
(願いを込め, それを大事にしましょう. 今日があなたの日です!) - (55) My wishes come true.
(願いが叶いました) - (56) I hope all of your wishes are granted this year.
(今年も皆さんの願いが叶いますように)
wish には「願い, お祈り」の意味があります。
この用法は、心の中でそれが実現してほしいと強く願うこと、あるいは魔法や占いなどのお祈りといった行為を指します。
可算用法
参考: an attempt to make something happen by thinking hard about it, especially in stories when it often happens by magic (OALD10)
3.4. 祝福の言葉, 気持ち
- (57) I sent her good wishes on her birthday.
(彼女の誕生日におめでとうと言ってあげました) - (58) I just wanted to send my best wishes to you.
(よろしくお願いしますという気持ちを込めました) - (59) We are sending our warm wishes for a quick recovery.
(一日も早いご回復を心よりお祈り申し上げます) - (60) I’m sending my warmest wishes to you on your wedding day.
(お二人の結婚式の日を心から祝福しています) - (61) I wanted to send my well wishes for your new job.
(新しい仕事での幸運をお祈りします) - (62) Thanks for all the birthday wishes.
(たくさんの誕生日祝いをありがとうございます)
wishes は「祝福の言葉, 気持ち」の意味で使われます。
手紙の結びに Best wishes(ご多幸をお祈りします)と書かれるものも、この用法です。
(57) good wishes, (58) best wishes, (59) warm wishes, (60) warmest wishes, (61) well wishes, (62) A wishes の例です。
可算用法, 常に複数形で使用します
3.5. 意向
- (63) I cannot go to the party against my friend’s wishes.
(友人の意向に反してパーティーに行くことはできません)
against one’s wish は「意向に反して」のように解釈します。
可算用法
参考: if you do something against someone’s wishes, you do it even though you know they do not want you to. (Longman Dictionary of Contemporary English 6th)
4. wish を使った慣用表現
wish を使った慣用表現を紹介します。
4.1. I (only) wish I knew.
- A: Do you know where the nearest gas station is?
(最寄りのガソリンスタンドがどこにあるか知っていますか) - B: I only wish I knew. I’m new to this area, sorry.
(わかっていたらいいんですけどね. 私はこのエリアははじめてなんです, すいません)
I (only) wish I knew. は「わかっていたらいいのだが」の意味の慣用表現です。
4.2. I wish!
- A: Do you want to come to the party with us tonight?
(今夜のパーティに一緒に来ませんか) - B: I wish! But I’m busy, sorry.
(そうしたいんですけどね. ただ, 忙しいんです, すいません)
I wish! は「そうだといいんですが」の意味の慣用表現です。
相手の発言に対して、角を立てずに否定する際に使います。
4.3. You wish!
- A: I bet I can beat you in a game of chess.
(チェスのゲームであなたに勝てるに違いありません) - B: You wish! I’ve been playing chess since I was five.
(そうだといいですね. 私は5歳の時からチェスをやっていますよ)
You wish! は「そうだといいですね」の意味の慣用表現です。
相手の望みに対して、そうはいかないと述べる際に使います。
4.4. If you wish
- A: Can I come with you to the mall?
(ショッピングモールに一緒に行ってもいいですか) - B: If you wish. But I’ll be there for a while, so you might get bored.
(お望みであれば. でも, そこにはしばらくいるので, 飽きるかもしれませんね)
If you wish. は「お望みであれば」の意味の慣用表現です。
4.5. (Just) as you wish
- A: Can we eat at the Italian restaurant tonight?
(今夜はイタリアンレストランで食べてもいい) - B: Just as you wish. It’s your birthday dinner, so you get to decide where we go.
(あなたの希望通りに. 誕生日のディナーなんだから, どこに行くかは君が決めていいんだよ)
(Just) as you wish. は「お望み通りにいたします」の意味の慣用表現です。
4.6. Your wish is my command.
- A: Can you grab me a glass of water, please?
(水を一杯持ってきてくれないか) - B: Your wish is my command. Here you go.
(何なりとご希望通りにいたします. こちらです)
Your wish is my command. は「何なりとご希望通りにいたします」の意味の慣用表現です。
4.7. Be careful what you wish for.
- A: I wish I could win the lottery and never have to work again.
(宝くじが当たって, もう働かなくていいようになればいいんですけどね) - B: Be careful what you wish for. Money doesn’t always bring happiness and can come with its own set of problems.
(願い事は慎重に考えてしましょう. お金は必ずしも幸福をもたらすとは限らないし, それなりの問題もつきまといますよ)
Be careful what you wish for. は「願い事は慎重に考えてしましょう」の意味の慣用表現です。
5. まとめ
この記事では、英語の wish について詳細を解説してきました。
内容をまとめると次のようになります。
- wish の中心的な意味は「願望」です
- wish はthat節を目的語に取ります
- wish for の形で使われることもあります
- wish の名詞用法もあります
- wish を使った様々なイディオムもあります
wish に関してわからないことがあれば、ぜひまた、この記事に戻ってきてください。
きっと、あなたの求める答えが見つかるでしょう。