英語での搭乗手続きで困らない!会話例とトラブル対応フレーズを紹介

海外の空港での搭乗手続きで「英語が通じなかったらどうしよう…」「手続きの流れがわからない…」と不安を感じていませんか。

私はアメリカに留学した時、搭乗の仕方が分からず、あやうく飛行機に乗り損ねそうになった経験があります。今でも「あと5分遅かったら…」と思い出すとヒヤッとします。

しかしその後、様々な国へ旅行する中で、空港での手続きの流れやスタッフとの会話は基本パターンがあることを発見しました。

この記事では、人とのやり取りが必要な「航空会社のカウンターでの搭乗手続き」に焦点をあて、基本的な手続きの流れと、そのまま使える英語フレーズを紹介します。

飛行機に乗る前の不安を解消し、出発当日を安心して迎えられるように一緒に準備していきましょう。

搭乗手続きの会話の流れ: 6つのステップ

飛行機の搭乗手続きとは、主として航空会社のカウンターでチェックインすることです。ここで、飛行機に乗るための「搭乗券」を発行してもらいます

この章では、チェックインカウンターで搭乗手続きし、飛行機に乗るまでに必要な6つのステップと会話例を紹介します。

ステップ1:チェックインする

空港に到着したら、最初にチェックインカウンターで搭乗手続きを行います。

多くの場合、予約時にメールやアプリで届くeチケット(= 電子航空券)に、カウンターの場所が書いてあります。そのチェックインカウンターを探して、列に並びましょう。

以下の画像はeチケットの例です。

例えば、このチケットでは、COUNTER(= カウンター)に「E」と記載されています。空港内のEカウンターで手続きするという意味なので、その場所に向かいましょう。

最初にパスポートとeチケットの提示を求められます。チェックイン前にスマートフォンで準備しておきましょう。

\会話の例/

スタッフ
スタッフ

Good morning. May I see your passport and ticket, please?

(おはようございます。パスポートとチケットを拝見できますか?)

あなた
あなた

Sure. Here you are.

(はい。どうぞ。)

スタッフ
スタッフ

What’s your final destination today?

(本日の最終目的地はどちらですか?)

あなた
あなた

I’m flying to Toronto.

(トロント行きです。)

\音声を聞く/

直行便と経由便のどちらでも、“最終目的地” を聞かれることが多いので、都市名で答えられるようにしておくと安心です。

大きな荷物を預けることなく、飛行機に手荷物だけを持ち込む場合は、空港の自動チェックイン機(kiosk)も利用可能です。

これらを使えば、搭乗券をスマホや紙で事前に用意できるため、チェックインカウンターを通らずにそのまま保安検査場へ進めます。

自動チェックイン機では、以下のような操作が一般的です。

  1. eチケット番号またはパスポートをスキャン
  2. 座席の選択や変更(可能な場合)
  3. 搭乗券の印刷(またはモバイル用QRコードの発行)

ただし、航空会社や空港によっては対象外の便もあるため、利用条件を事前に公式サイトで確認しておきましょう。

ステップ2:搭乗券を受け取る

チェックインが完了したら、その場で搭乗券(boarding pass)を受け取ります。

\会話の例/

スタッフ
スタッフ

Here’s your boarding pass. Your gate is A9 and boarding begins at 8:30.
(こちらが搭乗券です。ゲートはA9番、搭乗開始は8時30分です。)

あなた
あなた

Thank you.

(ありがとうございます。)

\音声を聞く/

航空会社によっては、スマホで表示されるモバイル搭乗券が利用できるところがあります。航空会社のアプリを開くことで、モバイル搭乗券が表示されます。

ステップ3:荷物を預ける

預けたいスーツケースなどがある場合は、チェックインカウンターで荷物を預けます。

\会話の例/

スタッフ
スタッフ

Do you have any baggage to check in?

(お預けになる荷物はございますか?)

あなた
あなた

Yes, I have one suitcase.

(はい、スーツケースがひとつあります。)

\音声を聞く/

預ける荷物がない場合は、”No, I only have carry-on baggage. (いいえ、機内持ち込みだけです。)”と答えましょう。

baggageとluggageの違い

“baggage”と”luggage”はどちらも「荷物」という意味で、空港では両方使われます。ただし、航空業界では”baggage”の方が一般的です。

機内に持ち込める荷物と預けられる荷物のサイズは、航空会社によってルールが異なります。事前に公式サイトで確認しましょう。

アメリカの大手航空会社デルタ航空(Delta Air Lines)では、以下のように定められています。

飛行機に持ち込む手荷物
  • 3辺の合計が114cm以内(例:56×35×23cm)
  • 重量制限なし(ただし一部国際線では7kg以内など制限あり)
預ける大きな荷物
  • 3辺の合計が62インチ(157cm)以内
  • 1個あたり最大70ポンド(31.75kg)まで

参照:機内持ち込み手荷物のサイズ制限|デルタ航空受託手荷物|デルタ航空

エコノミークラスの一般的な目安は1個あたり50ポンド(=約23kg)までです。

航空券のクラスや渡航先、路線によってもルールが変わることがあります。公式サイトで最新の情報を確認してください。

自動チェックイン機でチェックインを済ませた後、荷物を預けたい場合は「Baggage Drop(バゲッジ・ドロップ)」カウンターに進みましょう。

ここではパスポートやeチケットを再提示する必要があります。

しかし、チェックインカウンターとは異なり、荷物を預けるだけの簡単な手続きなので、通常は待ち時間が短くスムーズに進めます。

空港や時間帯によってはチェックインカウンターが混み合うこともあるため、事前にチェックインを済ませておけば、Baggage Dropでの手続きは数分で終わることもあります。

ステップ4:保安検査を受ける

チェックインを済ませて荷物を預けたら「保安検査(Security Check)」を受けます。機内に持ち込む荷物と、あなた自身の安全確認を行うための手続きです。

スタッフ
スタッフ

Boarding pass and passport, please.

(搭乗券とパスポートをお願いします。)

あなた
あなた

Here you are.

(どうぞ。)

スタッフ
スタッフ

Do you have any liquids or electronics in your bag?

(液体や電子機器はお持ちですか?)

あなた
あなた

Yes, I have a laptop.

(はい、ノートパソコンがあります。)

\音声を聞く/

電子機器(パソコンやタブレットなど)は、バッグから取り出して専用トレイにのせましょう。ポケットの中の金属(鍵・スマホ・小銭など)も、事前に出しておくとスムーズです。

液体の機内持ち込みには制限があります。中身の入ったペットボトルなどは保安検査で没収されるため注意が必要です。私は以前、コンタクトレンズの洗浄液を手荷物に入れていて、検査で没収されてしまいました。

化粧水や乳液などの液体は、100ml以下の容器に入れ、1リットル以内の透明ジップ袋にまとめて1人1袋までがルールです。

機内に飲み物を持ち込みたい場合は、保安検査後に売店や自動販売機で購入しましょう。

参照:Security Control Guidelines for Screening of Liquids, Aerosols and Gels|ICAO

ステップ5:出国審査を受ける(国際線の場合)

国際線の場合、出国審査(Immigration)を受けます。基本フレーズを覚えておくと安心です。

スタッフ
スタッフ

May I see your passport and boarding pass?

(パスポートと搭乗券を見せてください。)

あなた
あなた

Sure. Here you are.

(はい、どうぞ。)

スタッフ
スタッフ

Where are you going?

(どこへ行きますか?)

あなた
あなた

I’m going to Toronto.

(トロントに行きます。)

スタッフ
スタッフ

What’s the purpose of your trip?

(渡航の目的は何ですか?)

あなた
あなた

For sightseeing.

(観光です。)

\音声を聞く/

渡航目的が出張などの場合は、”It’s a business trip.” と伝えましょう。やり取りが不安な場合は、基本フレーズをメモして持っていくと安心です。

ステップ6:搭乗ゲートへ移動する

保安検査と出国審査が終わったら、いよいよ搭乗ゲートへ向かいます。

搭乗券に「Gate A9」などと書かれているので、空港内の案内表示を見ながら、正しいゲートに移動しましょう。

尚、搭乗券に書かれている”BOARDING 8:30”という表記は、搭乗ゲートに向かう時間ではなく「搭乗が始まる時間」です。飛行機の離陸時間は”Departure(出発)”として書かれています。

私はかつて、BOARDINGに8:30と書かれているのを見て、「8:30に搭乗ゲートに行けばいいのね」と勘違いしてしまった経験があります。

搭乗ゲートには、遅くともBOARDING時間の15分前には到着しておくと安心です。

ゲートに着いたら、前方のモニターや電光掲示板に「Now Boarding(搭乗中)」と表示されるのを待ちましょう。案内に従って列に並びます。

搭乗口では、搭乗券のバーコードやQRコードを自動改札機のような端末にかざします。

一部の国では、パスポートの再提示を求められることがあるため、すぐに取り出せる場所にしまっておきましょう。

空港では、搭乗口が急に変更されることがあります。

チェックイン時の搭乗券に書かれたゲートと、電光掲示板の表示が違っていたら、新しいゲートへすぐに移動しましょう。

あなた
あなた

Excuse me, where is the gate for flight DL1854?

(すみません、 DL1854の搭乗口はどこですか?)

スタッフに確認したいときは、搭乗券を見せながら記載された便名(Flight number)を伝えるとスムーズです。

搭乗手続きのトラブルを解決するフレーズ集

空港では思いがけないトラブルが起こることもありますが、あらかじめ対処法と英語フレーズを知っておけば焦らずに対処できます。

ここでは、よくある5つのシーン別にそのまま使える英語フレーズを紹介します。

1. どこでチェックインすべきかわからない

空港に着いたけど、カウンターの場所が分からない…そんな時は、次のフレーズでスタッフに聞いてみましょう。

eチケットに「Counter E」などの情報が書かれているため、それをスタッフに伝えるとスムーズです。

あなた
あなた

Excuse me, I need to check in at Counter E. Where should I go?

(すみません、ターミナル1でチェックインのはずです。どこへ行けばいいですか?)

\音声を聞く/

2. スタッフの言葉が聞き取れない

英語が早くて聞き取れない時は、遠慮せずに聞き返して大丈夫です。

あなた
あなた

Sorry. Could you speak more slowly, please?

(すみません。もう少しゆっくり言っていただけますか?)

スタッフも外国人慣れしているので、ゆっくり話してくれますよ。

\音声を聞く/

3. 予約が見つからない

予約が見つからない原因は、名前のスペルミスや日付の勘違い、航空会社のシステムの遅延などさまざまです。

eチケットの画面や、予約完了メールに記載されている「Confirmation Number(予約番号)」をあらかじめスマホに保存しておきましょう。

予約番号は、航空券予約時にメールで届くeチケットのPDFやアプリ画面に記載されています。

スタッフ
スタッフ

I’m sorry, I can’t find your reservation.

(申し訳ありませんが、ご予約が見つかりません。)

あなた
あなた

I have my e-ticket here. Could you check again?

(こちらがeチケットです。もう一度確認していただけますか?)

\音声を聞く/

4. 荷物が重すぎる

預け荷物が重量オーバーしてしまった場合、超過料金が発生することもあります。

スタッフ
スタッフ

Your bag is over the weight limit.

(荷物が重量制限を超えています。)

あなた
あなた

Can I move items to my carry-on baggage?

(そうですか。手荷物に移してもいいですか?)

スタッフ
スタッフ

Sure. Please do that here.

(はい、こちらでお願いします。)

航空会社によって重さの上限が異なるため、出発前に公式サイトで確認しておきましょう。

\音声を聞く/

5. 搭乗に遅れそう

空港内で迷ってしまって、搭乗時間ギリギリに。搭乗口に向かう途中で、スタッフに声をかけて状況を確認しましょう。

あなた
あなた

Excuse me. I’m on flight AC002. Am I still on time?

(すみません。AC002便に乗ります。まだ間に合いますか?)

\音声を聞く/

まとめ:スムーズな搭乗手続きで旅の始まりを楽しく

この記事では、チェックインから荷物の預け入れから搭乗ゲートまでの一連の流れを、実際の会話例とともに解説しました。

また、トラブルが起こったときの対処法やフレーズも覚えておけば、いざという時にも安心です。

出発前に、ぜひ何度か声に出して練習してみてください

空港で自信を持ってやり取りできれば、旅の始まりがグッと楽しく、スムーズになりますよ。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です