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英語の独立分詞構文とは?例文を使ってわかりやすく解説します

独立分詞構文

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英語の独立分詞構文とは、主節と異なる主語を持つ場合の分詞構文を指す。

この記事では、例文を使って独立分詞構文を説明していく。学習の役に立つはずだ。

分詞構文は別記事で解説
分詞構文の使い方は別記事で詳しく解説しています。英語初心者の方はまずはこちらの記事からご覧ください。

1. 独立分詞構文とは主節と異なる主語を持つ構文

独立分詞構文について理解するには、分詞構文と比較するのがもっとも良い。例文を見てみよう。

  • (1) Waiting at the bus stop, I met Oliver. (バス停で待っている時、オリバーに会った)
  • (2) All other things being equal, the latter approach is to be preferred. (他のすべての条件が同じなら、後者の手法が望まれる)

(1)はWaiting at the bus stop(バス停で待っている時)が分詞構文、(2)はAll other things being equal(他のすべての条件が同じなら)が独立分詞構文に該当する。

分詞構文と独立分詞構文の違いは、分詞構文は主節と主語が一致するのに対し、独立分詞構文は主節と異なる主語が使われる点にある。

  • 分詞構文: 主節と主語が一致
  • 独立分詞構文: 主節と異なる主語が使われる

先ほどの例であれば、(1)はバス停で待っているのも、オリバーに会ったのも、どちらも私だった。しかし、(2)は主節の主語が「後者の手法」だったのに対し、独立分詞構文の箇所は「他のすべての条件」が意味上の主語となる。

  • (1′) (I) Waiting at the bus stop, I met Oliver.
  • (2′) All other things being equal, the latter approach is to be preferred.

「独立」分詞構文と呼ばれる理由は、主節と異なる主語を持つため、意味的に主節に依存しない(独立している)からに他ならない。

独立分詞構文はかたく文語的
分詞構文はどちらかと言うと書き言葉で使われるが、独立分詞構文はさらにかたい表現で、文語的な響きがある。

2. 独立分詞構文の使い方

独立分詞構文の使い方について述べていく。

2-1. 現在分詞の独立分詞構文

  • (3) Work is expected to be done by Friday, weather permitting. (仕事は金曜日までに終わる見込みです、もし天気がよければ)

独立分詞構文は現在分詞を用いて使われる。例文は「仕事は金曜日までに終わる見込みです、もし天気がよければ」の意味。

2-2. 過去分詞の独立分詞構文

  • (4) That done, he stepped up into the saddle. (それが終わると、彼はサドルに上がった)

独立分詞構文は過去分詞を用いて使われる。例文は「それが終わると、彼はサドルに上がった」の意味。

2-3. with+独立分詞構文

  • (5) She woke up with her heart pounding. (彼女は心臓をどきどきさせながら目覚めた)
  • (6) He fell onto the bed with his arms spread. (彼は腕を広げながらベッドに倒れ込んだ)

独立分詞構文は前置詞withと一緒に使われることがある。この場合、独立分詞構文は付帯状況(同時発生)を意味する。

2-4. beingの省略

  • (7) The summer over, I returned home. (夏が終わったので、家に戻った)
  • (8) It is bad manners to talk with your mouth full. (口の中をいっぱいにして話すのは悪いマナーです)

独立分詞構文では時折、beingが省略されて使われる。(7)と(8)にbeingを入れて復元すると、次のようになる:

  • (7′) The summer being over, I returned home. (夏が終わったので、家に戻った)
  • (8′) It is bad manners to talk with your mouth being full. (口の中をいっぱいにして話すのは悪いマナーです)

3. 慣用的な独立分詞構文

独立分詞構文の中には、we(私たち)、you(あなたたち)、they(彼ら)など、意味上の主語が人々一般を表すものがある。

これらは慣用表現として定着しているため、覚えればそのまま使える。代表的な5つを紹介したい。

3-1. All things considered

  • (9) The food was pretty good, all things considered. (あらゆる点を考慮すると、この食事はなかなか良かった)

All things consideredは「あらゆる点を考慮すると」の意味。文頭・文中・文末など、様々な位置に使える。

例文は「あらゆる点を考慮すると、この食事はなかなか良かった。」

3-2. Generally speaking

  • (10) Generally speaking, the less you pay, the better. (一般的に言って、より少なく払うことはより良い)

Generally speakingは「一般的に言って」の意味。文頭に使われることが多い。例文は「一般的に言って、より少なく払うことはより良い。」

類似表現にConservatively speaking(控えめに言って)、Broadly speaking(大まかに言えば)、Frankly speaking(率直に言えば)、Strictly speaking(厳密に言えば)などがある。

3-3. Judging from

  • (11) Judging from the photographs of the event, Smith wore the same necktie as the previous year. (そのイベントの写真からすると、スミスは昨年と同じネクタイをしていた)

Judging fromは「…から判断すると」の意味。例文は「そのイベントの写真からすると、スミスは昨年と同じネクタイをしていた。」

3-4. Speaking of

  • (12) Speaking of dogs, do you still have Mollie? (犬と言えば、モリーはまだ飼っているのですか?)

Speaking ofは「…と言えば」の意味。話題を切り出す時に使う。

例文は「犬と言えば、モリーはまだ飼っているのですか?」

3-5. Taking X into consideration

  • (13) Taking everything into consideration, I can only recommend this bike. (すべてを考慮に入れると、私はこのバイクを唯一おすすめできます)

Taking X into considerationは「Xを考慮に入れると」の意味。例文は「すべてを考慮に入れると、私はこのバイクを唯一おすすめできます。」

参考: 接続詞/前置詞化した分詞

  • (14) I will help you provided that you answer truthfully one question. (あなたがある質問に正直に答えてくれたなら助けましょう)
  • (15) According to the research, revenue has increased by 10 percent. (研究によると売上は10%上がった)

分詞構文の中には、広く一般的に使われるため、接続詞(前置詞)と化したものがある。

(14)のprovided thatは「…という条件で」の意味の接続詞、(15)のaccording toは「…によると」の意味の前置詞。

*分詞に由来する接続詞

providing (that)
(…という条件で)
provided (that)
(…という条件で)
seeing (that)
(…であるから)
supposing (that)
(もし…なら)

*分詞に由来する前置詞

according to
(…によると)
concerning
(…に関して言えば)
excepting
(…を除いて)
excluding
(…を除いて)
including
(…を含めて)
regarding
(…に関して)

4. まとめ

この記事では、英語の独立分詞構文について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 独立分詞構文は主節と主語が異なる
  2. 独立分詞構文は現在分詞・過去分詞で使われる
  3. with+独立分詞構文もよく用いられる
  4. beingは省略されることがある
  5. 慣用的な表現がある

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

Good luck!

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