英単語の覚え方|圧倒的な単語力が身につく自作ノートの作り方

単語は英語を学習する上でもっとも重要な要素の1つである。

英語教育の研究によれば、私たちは英文の意味を正しく理解するには、少なくとも文中の95%の語句を知らなければならない。これは知らない単語が20語に1語未満、つまりほとんどの語句を知っている状態を意味する。

単語はまさに英語学習を成功させる鍵と言っても良いが、いざ勉強をしてみると、私たちは驚くほど単語を覚えられない。この記事を目にしたあなたは、次のような悩みを抱えていないだろうか?

  • 英単語を学んでもすぐに忘れてしまう。
  • 見たことはあっても意味を思い出せない単語が多い。
  • 単語力不足が原因で試験の問題を解けない。

十分な学習をしても成果が上がらない場合、単語学習のやり方が間違っているおそれが強い。

そこでトイグルでは、効率的に英単語を覚えられる方法を説明していく。この記事を読めば単語学習の具体的な方法がわかる。そして今日からでも新しい勉強方法を実践できるようになるはずだ。

1. 私たちは英単語をどうやって覚えるのか

私たちが英単語を勉強する時、語句の意味を日本語訳と対応させて覚えることが多い。例えば、bookは「本」、buyは「買う」など、単語の意味を丸暗記するのが、一般的に考えられる単語学習の範囲である。

たしかに、意味を知らなければ単語を覚えたとは言えない。大学受験、英会話、TOEIC対策など、英語を学ぶ目的が何であれ、「単語力 = 意味のわかる語句の数」と考えるのは自然なことである。

一方、注意深く分析をすれば、意味を覚えようと思って学習をしても、私たちは単語に関する様々な情報を学んでいることに気がつく。

例えば、book(本)という語彙を覚えるには、「book」のスペルがわかるのが前提である。また、「ブック」と発音することを知らなければ、リスニングで語句を認識できない。

英語上級者であれば学習範囲はさらに広がる。bookは名詞であれば「本」の意味になるが、動詞なら「予約をする」の意味に変わる。ライティングをするには、read a book(本を読む)やa book shop(本屋)などのコロケーションを知る必要もあるだろう。

つまり、単語学習とは単に語彙と日本語訳をラベリングしていく作業ではなく、語彙の知識を徐々に増やしていくプロセスなのである。具体的には、単語を知っているとは次の9つの知識を持つことを指す。

単語を知っているとは

単語学習を「電話帳に載っている氏名と電話番号をすべて暗記する作業」のように捉えると、膨大な数の語彙に圧倒されて勉強が続かなくなる。単語を習得するには「暗記のコツ」よりも、勉強の仕方そのものを変える必要があるのだ。

それでは、私たちはどうやって英単語を学ぶと良いのだろうか? 単語学習には様々なやり方があるが、トイグルでは英単語ノートを使った勉強法を提案したい。

以下、その具体的なやり方を見ていこう。

2. 英単語ノートを作って新しい語句を覚える方法

英単語ノートとは、学習者自らが作るオリジナル単語帳である。

トイグルが作成した英単語ノートの例はこちらである。

英単語ノートの例

英単語ノートのメリットは、一枚のノートに単語習得に必要な情報をすべて載せられる点である。

bookなら、スペル、読み方、意味、コロケーション、例文、そして語句の視覚的なイメージを載せる。「英単語 = 日本語訳」だけより、はるかに多い情報を得られるだろう。

動詞の例を見てみよう。gargleは「うがいをする」の意味。

英単語ノートの例

形容詞の例を見てみよう。brightは「輝いている」の意味。

英単語ノートの例

英単語ノートは他にも、副詞、前置詞、接続詞など、あらゆる語句に使える。

読者の中には、英単語ノートを作るのは時間がかかると思う方もいるだろう。たしかに、単語ノートは1つの単語を書き留めるのにある程度の手間を要する。

一方、単語ノートはこれを作るプロセス自体で英単語を覚えられる。1つの単語に対して丁寧にかかわり合えるから、「英単語 = 日本語訳」をひたすら暗記するよりも記憶に残りやすい。

英単語ノートの数が増えたらクリアファイルに綴じて保存する。一定の枚数がたまれば、あなただけのオリジナル単語帳が完成だ。

英単語ノートの完成

3. 英単語ノートの作り方

続いて、英単語ノートの作り方を見ていこう。

ここでは動詞increase(増やす)を例にして、英単語ノートを作る5つの手順を紹介する。

英単語ノートの作り方

3-1. 覚えたい英単語を選ぶ

はじめに、英単語ノートに記録する語句を選ぶ。

あなたが市販の問題集を解いているなら、その中で出会った知らない語句、あるいは既に知っているがうろ覚えだった語句を選ぼう。市販の単語帳に目を通し、重要だと感じた語句でも構わない。

単語を選んだら英単語ノートの見出しに語句と読み方を書く。読み方は発音記号ではなくカタカナ表記でも良い。

3-2. 英単語の意味を書く

次に英単語の意味を書き留める。意味は辞書を使えば簡単に調べられる。

英語は1つの語彙に2つ以上の意味があることが多いので、代表的と思われる意味を2つから3つほど書いておこう。品詞(名詞-動詞-形容詞-副詞など)も記録すると良い。

3-3. コロケーションを書く

次にコロケーションを書く。コロケーションとは慣習的に使われる英単語の組み合わせである。

increaseならincrease taxes(増税をする)、increase in number(数が増す)などが代表的な用法である。コロケーションも辞書に載っているため、そのまま書き写せば問題ない。

3-4. 語句のイメージを書く

次に語句のイメージ(イラスト)を書く。イラストがあると単語の意味を想像しやすくなるほか、文字だけのノートに華やかさが出る。

イラストを書く時は、その語句をGoogle画像検索で調べるとやりやすい。絵を描くのが苦手な方は簡易的なイラストでも構わない。こだわりすぎる必要はない。

3-5. 例文を書く

最後に例文を書く。リーディングやリスニング中に出会った語句なら、該当の文をそのまま書き写す。辞書に載っている例文を使っても良いだろう。

ここまでの過程が終われば、単語を覚えるのに必要な情報が一枚の用紙にまとめられる。最初は時間がかかるかもしれないが、慣れれば10分程度でできるようになる。

また、英単語ノートは勉強の達成感が味わえるのもメリットの一つである。単語をロジカルに分析できるので、大人の学習者に適した方法ではないだろうか。

英単語ノートはこの記事の後半でダウンロードできるので、ぜひともやってみてほしい。

単語カードと単語ノートの違い

単語ノートに近い学習法に単語カードがある。単語カードは持ち運びがしやすいのがメリットだが、サイズが小さいゆえに書き込める情報量が少ないのがデメリットである。

4. 英単語ノートを使って語句を復習する方法

英単語ノートを作ってしばらくしたら、語彙を復習すると良い。3つの方法を紹介しよう。

4-1. 英単語ノートをパラパラ読みする

英単語ノートを作って一定の期間が経つと、数十から数百ページのノートができ上がる。それらをパラパラと読んで眺めているだけで語句の復習ができる。

もちろん、意味の箇所を隠して読んだり、例文を別の紙に書き写して勉強しても良い。一度ノートを作れば使い方は無限大だ。

4-2. 英単語ノートを入れ替えて情報を整理する

英単語ノートの用紙は独立しているため、順番を入れ替えれば単語をカテゴリーで分けることもできる。

例えば、クリアファイルを2つ用意して、覚えた語句のファイルとあいまいな語句のファイルを作ると良い。あるいは、アルファベット順に語句を分けても良いだろう。

情報整理は記憶の保持に役立つ。英単語ノートの整理を通じて脳内の語彙情報をアップデートしよう。

4-3. 英単語ノートに加筆修正をする

英語の学習を進めると、単語のほかに文法や読解などの様々な知識が身につく。

英単語に対して新たな知見を得られたら、英単語ノートに追記をしよう。場合によっては英単語ノートを作り直しても良い。

単語の幅と単語の深さ

単語の知識には幅と深さがある。単語の幅とは知っている単語の語数を指し、単語の深さとは語句に対する知識量を指す。使える英語を身につけるには幅と深さの両方が必要である。

5. 英単語ノートのダウンロード

トイグルでは3種類の英単語ノートを用意した。

いずれもA4用紙に印刷できるようサイズを調整しているため、活用してほしい。

5-1. A4用紙に1単語書ける英単語ノート

A4用紙に1単語書ける英単語ノート

5-2. A4用紙に2単語書ける英単語ノート

A4用紙に2単語書ける英単語ノート

5-3. A4用紙に4単語書ける英単語ノート

A4用紙に4単語書ける英単語ノート

*まとめ: 圧倒的な単語力を身に着けよう

この記事では、英単語ノートを使った語句の覚え方を説明してきた。

内容をまとめると次のようになる。

  1. 「単語を知っている」とは語彙の総合的な知識を習得していること。
  2. 単語学習は語彙の知識を増やしていくプロセス。
  3. 英単語ノートは単語学習の役に立つ。
  4. 英単語ノートにはつづり、読み方、意味、コロケーション、イラスト、例文などを載せる。
  5. 英単語ノートを使って語彙を復習する。

英単語を覚えるのは時間がかかる。だからこそ、着実に身につく方法で勉強を進めていこう。

Good luck!

*記事内の意味や例文には、Longman Dictionary of Contemporary English (6E) Paperback & Online (LDOCE)ジーニアス英和辞典 第5版小学館ランダムハウス英和大辞典などを引用しています。

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