英語のso that構文とは、Mary was so clever that…(メアリーはとても賢いので…である)などに代表される表現である。
英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか?
- so that構文の使い方を知りたい
- so that構文の上手な訳し方を知りたい
- TOEICでso that構文が出たときの対処法を知りたい
そこでトイグルでは、so that構文について詳細をまとめた。学習の参考になるはずだ。
*目次
1. so that…の使い方
so that: 目的(…するように)
so that: 結果(…なので)
1-1. 目的をあらわす
- (1) She got a job so that she could support herself. (彼女は自身を支えられるように仕事を得た)
- (2) Keep the door open so they can come in. (みんなが入れるようにドアを開けたままにしなさい)
so that…の基本的な意味は「目的(…するように)」である。
(1)は「彼女自身を(経済的に)支えられるように」の意味。(2)は「みんなが入れるように」の意味。
会話などカジュアルな場面では、(2)のようにthatが省略されることがある。
1-2. 結果をあらわす
- (3) This website is organized alphabetically, so that you can find the services easily. (このウェブサイトはアルファベット順に整理されている、なのでサービスを簡単に見つけられます)
- (4) Smith has a monitor, so he can make sure the cameras capture all the details. (スミスは監視モニターを持っています、なのですべてのカメラが詳細を捉えていることを確かめられます)
so thatには「結果(その結果/なので)」の意味もある。原因と結果の因果関係に注目。通例、so thatの前には「,(コンマ)」が入る。
(3)は「このウェブサイトはアルファベット順に整理されている」が原因、「サービスを簡単に見つけられます」が結果。
(4)は「スミスは監視モニターを持っています」が原因、「すべてのカメラが詳細を捉えていることを確かめられます」が結果。会話などカジュアルな場面では、thatが省略されることがある。
2. so… that…の使い方
so…that…: 結果(とても…なので…である)
so…that…: 程度(…ほど)
so…that…: 様態(…するように…である)
2-1. 結果をあらわす
- (5) He was so nervous that his hands were shaking. (彼はとても緊張していたので手が震えていた)
so…that…は「結果(とても…なので…である)」をあらわす。
(5)は「とても緊張していたので手が震えていた」の意味。
2-2. 程度をあらわす
- (6) You’re not so interesting that people want to read your blog. (人々があなたのブログを読みたいと思えるほどあなたは面白くない)
- (7) Nobody is so busy that they don’t check their phone all day. (丸一日携帯電話をチェックできないほど忙しい人はいない)
so…that…には「程度(…ほど)」をあらわすものもある。
(6)は否定文にso…that…が使われた例。「…であるほどに…でない」の意味。notの範囲はso…that…全体に及んでいる点に注意しよう(「so+形容詞」だけではない。)
(7)は否定の数量代名詞Nobodyが主語の場合。考え方は(6)と同様で、「丸一日携帯電話をチェックできないほど忙しい人はいない」の意味(「忙しい人はいないので、人々は丸一日携帯電話をチェックできない」は意味が通らない。)
否定の及ぶ範囲についてわかりにくければ、次のように考えるとよい。
- (6′) You’re [not so interesting that people want to read your blog].
- (7′) [Nobody is so busy that they don’t check their phone all day].
2-3. 様態をあらわす
- (8) This modern lighting is so made that people can change the color. (この最新式の照明は人々が色を変えられるよう作られている)
soの後ろに過去分詞がくる場合、「様態(…するように…である)」をあらわす。
(8)は「この最新式の照明は人々が色を変えられるよう作られている」の意味。
参考: so…that…の発展的な用法
- (9) He’s so careful a person that he can’t afford to take the action in real life. (彼はとても用心深い人なので、実生活で行動を起こせない)
- (10) I so love your design sense that I’m interested to know your background. (あなたのデザインセンスがとても好きなので、経歴を知りたい)
- (11) So successful is animation in Japan, that there are almost 130 voice-acting schools in the country. (アニメは日本でとても成功したので、国内におよそ130の声優養成学校がある)
(9)は「so+形容詞+a/an+名詞」の語順で用いられている例。かたい表現。
(10)はsoの直後に動詞が用いられている例。love、like、enjoyなど、情緒的な意味の動詞に起こる。
(11)は倒置がおきている例。Soを文頭に置き、主語+動詞を倒置させている。この例文は次のように言ってもよい。
- (11′) Animation in Japan is so successful that there are almost 130 voice-acting schools in the country. (アニメは日本でとても成功したので、国内におよそ130の声優養成学校がある)
3. まとめ
この記事では、英語のso that構文について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- 主にso that…とso…that…の2つが使われる
- so that構文は目的や結果などの意味がある
- thatが省略されることがある
- 否定文の場合、その及ぼす範囲に注意する
- 倒置など発展的な用法がある
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
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