はじめて海外のカフェやレストランで「テイクアウトしたい」と思った時、「take out でそのまま通じるのかな?」と迷う人も多いと思います。
私もアメリカでコーヒーを注文した時、思わず「テイクアウト!」と言ってしまい、店員さんに首をかしげられた経験があります。
その後、何度も現地のカフェに行き、ほかの客の注文のフレーズをよく聞いたところ、「持ち帰り」を意味する”take out”には、決まったフレーズがあることに気づきました。
この記事では、注文でテイクアウトを伝える時に必要な表現と、シーン別の便利なフレーズをわかりやすく紹介します。
スムーズに注文してテイクアウトの料理を楽しめるよう、一緒に準備していきましょう。
「テイクアウトしたい」と伝える時の英語表現
レストランやカフェでは、自分から「テイクアウトでお願いします」と言うよりも、店員に聞かれて答えるのが一般的です。
その際、アメリカ英語では、”take out” よりも、”to go” と言われることが多くあります。
たとえば、注文時に店員から次のように尋ねられます。
\会話の例/

For here, or to go?
(ここで召し上がりますか、それともお持ち帰りですか。)

To go.
(持ち帰りでお願いします。)
\音声を聞く/
店員とのやり取り以外の文脈で、持ち帰りに関する話をする場合、”take out” を使うことも可能です。例:She took out the food and ate it at home.(彼女は料理を持ち帰って家で食べた。)
イギリスでは ”Eat in or take away? “と聞かれるので、同じように ” Take away, please. “ と答えましょう。
“take out” は和製英語ではなく、れっきとした正しい英語です。
もともと、自動詞+副詞で構成される句動詞の1つで、基本的には「…を取り出す」や「人を連れ出す=デートに誘う」といった意味でよく使われます。
一方で、名詞の takeout は「持ち帰り料理」という意味でアメリカではとてもよく使われます。
例:Let’s order some takeout tonight. (今夜はテイクアウトを頼みましょう。)
テイクアウトをお願いする時に役立つフレーズ集
ここでは、カフェやレストランで、料理を持ち帰る時に知っていると便利なフレーズを紹介します。
シンプルな表現や日本との文化的なちがいについても知っておけば、店員とのやり取りもスムーズになりますよ。
①持ち帰りが可能か確認する時
すべての料理が持ち帰りに対応しているとは限りません。
持ち帰りが可能かどうか分からないときは、以下のように確認しましょう。

Can I get this to take out?
(こちらは持ち帰りが可能ですか?)
\音声を聞く/
②店内で食べて残りを持ち帰りたい時
レストランで食べきれなかった料理を「持ち帰りたい」と伝えるときは、英語では「箱をもらう」という言い方をします。

Could I get a box for this?
(これを入れる箱をもらえますか?)
\音声を聞く/
アメリカではレストランで残った料理を持ち帰るのは一般的ですが、ヨーロッパなどの一部では習慣がない国もあります。事前に確認してからお願いすると安心です。
③袋やスプーンなどがほしい時
日本では袋やスプーンを自動的につけてくれることが多いですが、国やお店によっては、そうしたサービスがない場合もあります。
必要なものは、自分からお願いするようにしましょう。

Can I get a bag, please?
(袋をいただけますか?)
\音声を聞く/
- スプーン:a spoon
- フォーク:a fork
- 紙ナプキン:some napkins
④保冷剤をつけてもらえるかどうかを確認する時
ケーキやアイスクリームなどを購入した際、日本では無料で保冷剤をつけてくれることが多いですが、国やお店によってはそうした習慣がない場合もあります。
必要なときは、次のように聞いてみましょう。

Do you have an ice pack for this?
(これに保冷剤はありますか?)
\音声を聞く/
ケーキなどを買った時、日本のようにドライアイスを入れてくれない国がほとんどです。大手スーパーやアイスクリーム店では、有料でドライアイスや保冷バッグを販売していることがあります。
⑤カスタマイズをお願いする時
飲み物や料理を注文する時に、「氷なし」「玉ねぎ抜き」など、ちょっとしたカスタマイズをお願いできると便利です。

Can I get orange juice without ice?
(オレンジジュースを氷なしでテイクアウトできますか?)
\音声を聞く/
まとめ:「テイクアウト」は使い方に注意!
「テイクアウトしたい」と思っても、実際の注文シーンでは、to go(アメリカ)や take away(イギリス)が使われます。
そのため、“Take out, please!” と言ってしまうと、「連れ出して!」や「引き出して!」といった別の意味に取られてしまい、スムーズに伝わらないことがあります。
アメリカで注文する時は、店員から For here, or to go? と聞かれることが多いため、合わせて “To go, please. “と答えれば問題ありません。
ぜひ海外の飲食店で、自信をもってオーダーしてみてください。
海外のカフェやレストランでスムーズに注文したい方は、以下の記事をご覧ください。 海外の飲食店で使える!英語で注文する時のフレーズ完全ガイド |