海外の交通機関で切符を買う時、「駅員さんに英語が伝わるかな?」と不安な気持ちになる人も多いでしょう。
私も初めての海外旅行で、電車の片道切符を買うつもりが、英語を聞き取れずに往復切符を購入してしまった経験があります。
しかし、何度かヨーロッパで電車旅を重ねるうちに、切符を購入する時の会話にはよく使うフレーズがあることに気が付きました。
この記事では、駅の窓口で切符を購入する時の会話例や、トラブル時の対処フレーズをシーン別に紹介します。
安心して切符を買えるように、一緒に準備していきましょう!
駅の窓口で切符を買う時の会話例
ここでは、駅の窓口でそのまま使える英語フレーズを、会話形式で紹介します。
駅名の発音が難しい場合は、ガイドブックやスマートフォンなどで文字を見せながら伝えましょう。
①目的地を伝える
まずは、目的地をはっきりと伝えましょう。
\会話の例/

I’d like a ticket to New York, please.
(ニューヨークまでの切符をお願いします。)

Sure. How many tickets do you need?
(はい。何枚必要ですか?)

Just one, please.
(1枚お願いします。)
\音声を聞く/
②切符の種類を伝える
「片道か往復か」のほかにも、切符にはさまざまな種類があります。
以下は、アメリカ英語とイギリス英語の切符の呼び方を比較した表です。
種類 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
---|---|---|
片道切符 | one-way ticket | single ticket |
往復切符 | round-trip ticket | return ticket |
1日乗車券 | day pass | day travelcard |
※国や地域によって呼び方は異なります。
比較表を見ながら、渡航先で使われる英語にあわせて練習してみましょう。
\会話の例/

One-way or round-trip?
(片道ですか、それとも往復ですか?)

One-way, please.
(片道でお願いします。)
\音声を聞く/
日本のSuicaやPASMOのように、海外にもタッチ式で使える交通ICカードがあります。
- ロンドン: Oyster card(オイスターカード)
- ニューヨーク:MetroCard(メトロカード)
- パリ:Navigo(ナビゴ)
- ソウル :T-money(ティーマネー)
あらかじめチャージしておけば、毎回切符を買う手間が省けます。
券売機や窓口で、特別な書類を提示することなく、かんたんに購入できますよ。
③座席の指定や希望を伝える
長距離列車では一般的に、指定席か自由席を選べます。
\会話の例/

Would you like a reserved seat or an unreserved seat?
(指定席と自由席、どちらがよろしいですか?)

I’d like a reserved seat.
(指定席でお願いします。)
\音声を聞く/
座席の希望を伝える時は、”I’d like a window seat.(窓側をお願いします。)”、または”I’d like an aisle seat.(通路側をお願いします。)”と伝えましょう。
④乗り換えが必要か確認する
都市によっては、路線が複雑で「乗り換え」が必要な場合もあります。
\会話の例/

Do I need to transfer to get to Santa Monica?
(サンタモニカに行くには乗り換えが必要ですか?)

Yes, you’ll need to transfer at Metro Center. Then take the Expo Line.
(はい、メトロセンターで乗り換えます。エクスポラインに乗ってください。)
\音声を聞く/
⑤支払い方法を確認する
切符の支払い方法は、現金(cash)かクレジットカード(credit card)のどちらかが基本です。
\会話の例/

How would you like to pay?
(お支払いはどうされますか?)

By credit card.
(クレジットカードでお願いします。)
\音声を聞く/
小さな駅や地方都市ではクレジットカードが使えない場合もあります。念のため、少額の現金を用意しておきましょう。
切符に関するトラブルを解決する英語フレーズ
切符や交通ICカードについて、思わぬトラブルが発生することもあります。
しかし、よくあるトラブルのパターンと役立つ英語フレーズを知っていれば、いざという時もあわてずに対応できますよ。
①間違った切符を買った時
行き先や日付を間違えてしまっても、駅員に伝えれば変更できるケースもあります。

I bought the wrong ticket.
(すみません、間違った切符を買ってしまいました。)
\音声を聞く/
②切符をなくした時
切符をなくした時は、あせらずに駅員に事情を説明しましょう。
購入証明(レシートや予約メール)があれば対応してもらえるケースもあります。

I lost my ticket. What should I do?
(切符をなくしてしまいました。どうすればいいですか?)
\音声を聞く/
③打刻し忘れた時
フランスやイタリアなどでは、紙の切符を買った後、駅に設置された小さな機械に差し込んで「打刻」する必要があります。
ヨーロッパの鉄道を横断できる「Eurail Pass(ユーレイルパス)」を販売する会社の公式サイトには、以下のような注意書きがあります。(一部省略)
In some countries, including France and Italy, it is mandatory to validate your pass before boarding your first train.
(フランスやイタリアなどの一部の国では、最初の列車に乗る前にパスの検証が義務付けられています。)
引用:Eurail
打刻を忘れたことに気づいたら、すぐに車掌や駅員に相談しましょう。

I forgot to validate my ticket.
(切符の打刻を忘れてしまいました。)
\音声を聞く/
④返金可能かどうかを確認する時
予定が変更になったり、電車に乗れなかったりした場合、返金が可能かどうかを以下のように確認しましょう。

Can I get a refund for this ticket?
(この切符は返金できますか?)
\音声を聞く/
⑤切符が読み取れずゲートを通れない時
自動改札でチケットがうまく読み取れない時は、以下のように駅員に伝えましょう。

My ticket won’t scan.
(切符が読み取れません。)
\音声を聞く/
⑥交通カードや切符の有効範囲がわからない時
切符や交通カードには利用できるエリアが決まっており、それを超えて利用すると追加料金が発生することがあります。
事前に確認して、乗り越しや罰金を避けましょう。

Is this ticket valid for Brooklyn?
(この切符でブルックリンまで行けますか?)
\音声を聞く/
⑦オンラインで購入したチケットの使い方がわからない時
オンラインで購入したチケットには、紙に印刷するタイプと、スマートフォンに表示する電子チケットの2種類があります。
アプリやメールにQRコードが届いている場合、駅員に提示しましょう。

I bought my ticket online. This is the QR code.
(オンラインでチケットを買いました。こちらがQRコードです。)
\音声を聞く/
まとめ:切符のことで困ったら駅員や周囲の人を頼ろう
この記事では、海外で切符を買う時に使える英語フレーズや、よくあるトラブルへの対処法を紹介しました。
切符の種類や買い方、座席の希望や支払い方法など、あらかじめ会話の流れをイメージしておくだけで、駅でのやり取りがグッと楽になります。
もし戸惑う場面があったら、無理をして1人で解決しようとせず、近くの駅員や周囲の人を頼ってみてください。
旅先での移動の時間も、楽しい思い出となりますように。
海外の電車での旅を安心して楽しみたい人は、以下の記事をご覧ください。 海外旅行でも困らない!駅や電車で使える英語フレーズ完全ガイド |