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英語のスペルは複雑である。
英語はスペルと音が必ずしも一致せず、1つの文字が場面によって異なる読まれ方をする。また、特定の発音が異なるつづりで書かれることもある。
あなたは、英語のスペルが覚えられず困っていないだろうか? あるいは、英文を書く時にスペルミスで苦労していないだろうか?
そこでトイグルでは、英語のスペルを効果的に覚える7つのポイントを紹介したい。学習の役に立つはずだ。
1. スペルは分解して理解する
日本語の漢字が異なるパーツで構成されているように、英語の単語は小さなカタマリに分解できる。
例えば、「利用できる」を意味するavailableは「a/vail/a/ble」と4つのパーツで作られている。単語全体を丸暗記するより、これらパーツを意識したほうが覚えやすい。
いくつかの例を紹介しよう。
- people: peo / ple
- exactly: ex / act / ly
- information: in / for / ma / tion
- accommodation: ac / com / mo / da / tion
- interdepartmental: in / ter / de / part / men / tal
これら小さな単位はシラブルと呼ばれる音のまとまりを指す。シラブルを調べるには辞書で単語を調べよう。
2. 書かれるのに読まれない文字を知る
英語はすべての文字が均等に読まれるとは限らない。むしろ、書かれるにもかかわらず読まれない文字がある。
例えば、「知る」を意味するknowは冒頭のkを発音せずに「ノウ」と読む。「クノウ」と読まないように注意したい。
他の例を紹介しよう。
- campaign: gを発音しない
- debt: bを発音しない
- hour: hを発音しない
- island: sを発音しない
- receipt: pを発音しない
これら発音されない文字は黙字と呼ばれる。黙字は読み間違いだけでなく書き間違いにつながるので要注意だ。
3. 複雑な単語は語源を理解する
英単語の中には、英語固有の語源を持たず、他の言語が英語化したものがある。とりわけ、フランス語やギリシャ語を語源とする単語は、つづりが複雑化する傾向にある。
例えば、「起業家」を意味するentrepreneur(アントレプレナー)はフランス語が起源であり、つづりがおおよそ英語には見えない。
他の例を紹介しよう。
- amateur: アマチュア(フランス語が起源)
- hierarchy: ヒエラルキー(ギリシャ語が起源)
- khaki: カーキ(ウルドゥー語が起源)
- spaghetti: スパゲッティ(イタリア語が起源)
- yacht: ヨット(オランダ語が起源)
語句の一部分が外来語に由来する場合もある。structure(構造)のstructはラテン語で「建築する」の意味。
4. つづりは文法で変わる
英語のつづりは文法で変化することもある。例えば、名詞を複数形にする場合、単語の語尾に-sあるいは-esをつける。
以下、代表的なつづりの変化を見てみよう。
名詞の複数形 | book→books |
三単現のs | go→goes |
現在分詞の-ing | work→working |
過去形・過去分詞形の-ed | work→worked |
比較級・最上級 | hard→harder→hardest |
5. アポストロフィを区別する
アポストロフィとは「’」の記号である。
英語では、アポストロフィは2つの場面で使われる。1つは「〜の」の意味で所有を表す。
- yesterday’s lesson(昨日のレッスン)
もう1つはbe動詞、have、notなどの短縮形である。
- John’s here. (ジョンはここにいる)
- We’ve finished. (終わった)
- I didn’t go to the library yesterday. (私は昨日図書館に行かなかった)
読み間違いはスペルミスを誘発するため、注意したい。
it’sはit isの略、itsは「その」を表す代名詞である。
6. 大文字と小文字を区別する
英語は大文字と小文字を使い分ける。
例えば、人や地名を表す固有名詞は、文中であっても単語の先頭を大文字で始める。
- Which city did you visit in Russia? (ロシアのどの街に訪れましたか?)
以下、大文字を使う代表的な例を紹介しよう。
文頭の文字 | He suggested the idea. |
「私」を意味する「I」 | Tom and I |
名前 | David |
曜日/月/祝祭日 | Monday/June/Christmas |
国名/言語/地名 | Japan/Japanese/Tokyo |
McDonald’s(マクドナルド)やPaul McCartney(ポール・マッカトニー)のように、文中に大文字を使う語句も存在する。
7. ネイティブでも間違える英語のスペル
英語のスペリングの複雑さは、私たち学習者だけでなく、ネイティブスピーカーをも悩ませる問題である。
例えば、かつてアメリカ合衆国の副大統領を務めたダン・クエールは、「じゃがいも」を意味するpotatoをpotatoeと間違えたエピソードがある。
以下、ネイティブスピーカーでも間違えると言われる英単語の例を紹介しよう。
accommodation(宿泊施設) | cとmを二重にする |
colleague(同僚) | collageやcollegeと間違えない |
definite(明確な) | difiniteと書かないように |
doubt(疑う) | 読まれないbに注意 |
foreign(外国の) | forignやforiegnと書かないように |
grammar(文法) | gremmerではない |
questionnaire(質問表) | naireの箇所を間違いやすい |
receive(受け取る) | recieveと書かないように |
vehicle(乗り物) | 読まれないhに注意 |
weird(変な) | wiredと混同しない |
まとめ: 英語のつづりは常に注意する
この記事では、英語のスペルを覚えるための7つのポイントを述べてきた。
内容をまとめると次のようになる。
- スペルは分解して理解する
- 書かれるのに読まれない文字を知る
- 複雑な単語は語源を理解する
- つづりは文法で変わる
- アポストロフィを区別する
- 大文字と小文字を区別する
- ネイティブでも間違える英語のスペルを知る
英語のスペルは例外だらけで複雑だから、上級者になっても間違えることはある。大切なのはスペルミスをゼロにすることではなく、スペルに対する意識を高め、つづりの間違いを事前に確認する癖をつけることである。
Microsoft Wordを使用している人は、誤ったスペルの語句に赤の波線が現れる。Macを利用している人、あるいはスマートフォンで文章を書く人は、無料で使える英文添削アプリ「Grammarly」がおすすめ。
Good luck!