英語の名詞とは、ヒト・モノ・コトをあらわす語です。
たとえば、John(ジョン)、flower(花)、love(愛)などが名詞に該当します。
英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないでしょうか?
- 英語の名詞とは何…? どうやって使うの…?
- 数えられる名詞と数えられない名詞があると聞いたけど…?
- 集合名詞や物質名詞などの意味がわからない…
そこでトイグルでは、英語の名詞について詳細を解説していきます。
本記事は「使える英語」を目指す人、各種英語系資格試験を目指す人、その他英語を学ぶすべての方に役立ちます。ぜひ学習の参考にしてください。
1. 名詞は人、物、事の名称をあらわす語
英語の名詞をひとことで言えば、それは「人・物・事の名称をあらわす語」です。
人をあらわす名詞の代表は、Susan(スーザン)やSmith(スミス)などの人名です。また、team(チーム)のような人の集合体も、人をあらわす名詞と言って良いでしょう。
物をあらわす名詞とは、table(テーブル)のような形のあるモノから、water(水)のような形のないモノまでです。
事をあらわす名詞とは、information(情報)やexperience(経験)といった、概念や考え方に相当します。
英語を学習する上で、名詞について理解することは重要です。なぜなら、英語の文にはほとんど必ずと言っていいほど、1つ以上の名詞が出現するからです。
例を見てみましょう。次の英文は合計7語で構成されているが、そのうち名詞が3語も含まれています。
- (1) I drink coffee with sugar and cream. (私は砂糖とクリーム入りのコーヒーを飲む)
名詞は主に、文中で主語や目的語として使われます。
- (2) Coffee is a very popular drink. (コーヒーはとても人気の飲み物です)
- (3) I drink coffee every day. (私は毎日コーヒーを飲む)
英語には何万、何十万語とも言われる名詞があります。多くの名詞が存在する以上、その分類も複雑になります。本記事では英語の名詞を以下のように区分しました。

以下、名詞の詳しい使い方を見ていきましょう。
2. 可算名詞と不可算名詞
英語の名詞の特徴は、「1つ、2つ、3つ…」と数えられるかどうかによって、文法的な扱いを変える点にあります。
数えられる名詞は可算名詞、数えられない名詞は不可算名詞と呼ばれます。
| 可算名詞 | 1つ, 2つと数えられる名詞 |
| 不可算名詞 | 1つ, 2つのようには数えられない名詞 |
数えられる名詞と数えられない名詞の使い方を説明していきましょう。
2-1. 可算名詞: 1つ、2つと数えられる名詞
可算名詞とは、その対象を1つ、2つのように数えられる(と英語の世界で考える)ものを指します。
例を見てみましょう。次の文中に使われているbook(本)は、可算名詞です。
- (4) I bought a book yesterday. (私は昨日、本を買った)
本は明確な区切りがあります。本は1冊、2冊、3冊と数えられます。もし大型カッターを使って本を裁断したら、元の形は残りません。このように輪郭のあるものが、典型的な可算名詞のイメージです。

可算名詞は単数形と複数形の2つの使い方があります。単数形は「1つ」をあらわすもので、名詞の前にa/an(1つの)をつけます。
- a book (1冊の本)
複数形はその対象が2つ以上ある場合に使い、名詞の語尾に-s/-esをつけます。
- books ((複数の)本)

「その」の意味で特定の対象を指す場合、theをつけます。theをつける場合、a/anは不要です。
- the book (その(1冊の)本)
- the books (その(複数冊の)本)
いくつか、可算名詞の例を挙げておきましょう。
| child (子供) | desk (机) |
| dog (犬) | garden (庭) |
| store (店) | window (窓) |
2-2. 不可算名詞: 1つ、2つとは数えられない名詞
不可算名詞とは、その対象を1つ、2つのようには数えられない(と英語の世界で考える)ものを指します。
例を見てみましょう。次の文中に使われているsugar(砂糖)は、不可算名詞です。
- (5) Sugar is a source of energy. (砂糖はエネルギー源です)
砂糖は明確な区切りのない物体です。砂糖は100g、200gのように「まとまり」としてみなされます。100gの砂糖を50gずつに分割しても、砂糖自体の性質は変わりません。

不可算名詞は単数形として扱われます。不可算名詞は可算名詞と異なり、a/an(1つの)をつけず、そのままの形で用います。
- sugar (砂糖)
「その」の意味で特定の対象を指す場合、theをつけます。
- the sugar (その砂糖)
いくつか、不可算名詞の例を挙げておきましょう。
| music (音楽) | rain (雨) |
| failure (失敗) | freedom (自由) |
| silence (静けさ) | water (水) |
2-3. 可算名詞と不可算名詞の違い
可算名詞と不可算名詞の文法的な違いをまとめると、次のようになります。

可算・不可算の違いは難易度が高いので、はじめから完璧にできる必要はありません。
まずは、こうした違いがあることを「知る」ことが何よりです。そして、英文を読んだり聞いたりする中で、可算名詞・不可算名詞の使われ方に「気がつく」ことができれば、徐々に名詞の感覚が身についてくるはずです。
3. 名詞の種類
名詞は意味的・文法的特性によって、さらに5つの種類に分類できます。
| 普通名詞 | 同種類の人や物 |
| 集合名詞 | 人や物の集合 |
| 物質名詞 | 形や区切りのない物体 |
| 抽象名詞 | 概念や考え方 |
| 固有名詞 | 人や物に固有の名称 |
1つずつ説明していきましょう。
3-1. 普通名詞: 同種類の人や物の名称
普通名詞とは、同種類の人や物の名称をあらわすものです。
例を見てみましょう。次の文中のcat(猫)は普通名詞です。
- (6) I saw a cat in the garden. (私は猫を庭で見た)
世界には白い猫、黒い猫、しっぽの長い猫、しっぽの短い猫など、様々な猫がいます。cat(猫)という名詞は、猫と呼ばれる生物を広く一般的に指す名称です。

普通名詞は可算名詞です。したがって、単数形であればa/an(1つの)、複数形であれば語尾に-s/-esをつけて使います。
3-2. 集合名詞: 人や物の集合をあらわす
集合名詞とは、人や物の集合をあらわすものです。
例を見てみましょう。次の文中のfamily(家族)は集合名詞です。
- (7) My family is originally from Hawaii. (私の家族はもともとハワイから来ました)
家族は父、母、子供…のような、血縁関係のある人々の集合体です。familyは家族という1つのまとまりをあらわします。

集合名詞の特徴は、集合体そのものだけでなく、メンバー(構成員)を指し示す用法を持つ点です。例えば、次の例文のfamilyは「(家族の)メンバー」の意味で使われています。
- (8) My family are all teachers. (私の家族はみんな教師です)
「まとまり」と「メンバー」を見分けるポイントは動詞の形にあります。「まとまり」の場合は単数扱い、「メンバー」の場合は複数扱いとなります。(7)はis(be動詞の単数形)、(8)はare(be動詞の複数形)が使われている点に注目しましょう。
代表的な集合名詞は次のとおりです。
| audience (聴衆) | committee (委員会) |
| staff (スタッフ) | team (チーム) |
3-3. 物質名詞: 形や区切りのない物体
物質名詞とは、形や区切りのない物体をあらわすものです。
例を見てみましょう。次の文中のwater(水)は物質名詞です。
- (9) Water is important to our lives. (水は私たちの生活に重要です)
物質名詞は液体、気体、材料のようなものが相当します。物質は1つ、2つのようには数えられません。物質名詞は不可算名詞です。

物質名詞の数量を計測するには、a glass of(グラス1杯)のような単位をつければよいです。
- (10) You can drink a glass of water anytime. (いつでもグラスの水を飲めます)
代表的な物質名詞は次のとおりです。
| gold (金) | salt (塩) |
| sand (砂) | oil (油) |
| air (空気) | chalk (チョーク) |
3-4. 抽象名詞: 概念や考え方をあらわす
抽象名詞とは、概念や考え方をあらわすものです。
例を見てみましょう。次の文中のadvice(助言)は抽象名詞です。
- (11) We gave you some advice. (私たちはあなたにいくらかの助言を与えました)
抽象的な意味の名詞には不可算用法が多いが、可算用法を持つ語もあります。たとえば、advice(助言)は通常不可算だが、relationship(関係)はa relationshipやrelationshipsのようにも使います。抽象的な意味かどうかと、文中で数えられるかどうかは分けて考えましょう。

「1つの助言がある」のように言いたい場合、数を示す表現を使えばよいです。
- (12) I have a piece of advice. (1つの助言があります)
代表的な抽象名詞は次のとおりです。
| information (情報) | love (愛情) |
| relationship (関係) | democracy (民主主義) |
3-5. 固有名詞: 人や物についた固有の名称
固有名詞とは、人や物についた固有の名称です。
例を見てみましょう。次の文中のJohn(ジョン)は固有名詞です。
- (13) John bought a brand new car. (ジョンは新しい車を買った)
次の文中のToyota(トヨタ)のように、会社名も固有名詞です。
- (14) Toyota spent $1 million for research. (トヨタは研究に100万ドル費やした)
固有名詞は大文字で書き始めるのが特徴です。また、原則的にa/an(1つの)をつけずに使います。
代表的な固有名詞は次のとおりです。
| Susan (スーザン) | Microsoft (マイクロソフト) |
| London Bridge (ロンドン・ブリッジ) | Japan (日本) |
4. 名詞の使い方
名詞は文中で、主語、目的語、補語の位置に用いられます。他にも、呼びかけ語、感嘆表現、接続詞的用法、形容詞的用法、副詞的用法などがあります。
以下、名詞の使い方を見ていきましょう。
4-1. 主語
- (15) Japanese people don’t make noise in trains and buses. (日本人は電車やバスで騒音を出さない)
名詞は文の主語になります。(15)はpeople(人々)が主語として用いられている例です。
4-2. 目的語
- (16) Tim broke the window. (ティムは窓を割った)
- (17) Emily sent Smith a letter. (エミリーはスミスに手紙を送った)
- (18) I am writing a novel from scratch. (何もないところから小説を書いている)
名詞は動詞や前置詞の目的語になります。
(16)はthe window(窓)が他動詞の直接目的語、(17)はSmith(スミス)が他動詞の間接目的語、(18)はscratchが前置詞の目的語として用いられている例です。
4-3. 補語
- (19) John became a doctor. (ジョンは医者になった)
- (20) We elected him chairman. (私たちは彼を議長に選出した)
名詞は補語になります。(19)はa doctor(医者)が主語補語、(20)はchairman(議長)が目的語補語として用いられている例です。
4-4. 呼びかけ
- (21) Driver, next stop, please. (運転手さん、次の停留所でお願いします)
名詞は呼びかけ語になります。(21)はdriver(運転手さん)が呼びかけ語として用いられている例です。
4-5. 感嘆表現
- (22) Nonsense! (ばかな!)
名詞は、独立して感嘆や警告などを表すことがあります。(22)のnonsense(ばかげたこと)は、「ばかな!」という感嘆表現に使われています。
4-6. 接続詞的用法
- (23) Every time you earn 2,500 points, you’ll receive a gift card. (2,500ポイントを獲得するたび、ギフトカードを得られます)
一部の名詞は接続詞のように使用できます。(23)はevery time(…するたびに)が接続詞的に用いられている例です。
4-7. 形容詞的用法
- (24) There is a bus stop outside the hotel. (ホテルの外にバス停があります)
ある名詞が別の名詞の前に置かれることで、形容詞のようにその名詞を修飾する関係になることがあります。これを名詞の形容詞的用法と言います。
(24)のbus stop(バス停)は、bus(バス)がstop(停留所)を修飾している関係になります。
4-8. 副詞的用法
- (25) This is my favorite drama these days. (これが最近の私のお気に入りのドラマです)
時間、距離、程度、方法などをあらわす名詞は、副詞のような使われ方をすることがあります。これを名詞の副詞的用法と言います。
(25)のthese days(最近)は名詞が副詞的に用いられている例です。
5. まとめ
この記事では、英語の名詞について詳細を解説してきました。
内容をまとめると次のようになります:
- 名詞は人、物、事の名称をあらわす語です
- 可算名詞は数えられる対象に使う名詞です
- 不可算名詞は数えられない対象に使う名詞です
- 普通名詞、集合名詞、物質名詞、抽象名詞、固有名詞があります
- 名詞は主語、目的語、補語などに使います
今後学習を進める中、名詞の使い方に困ったら、ぜひ本記事に戻ってきてください。きっと解決策が見つかるはずです。
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆しています。興味のある方はぜひご覧ください。
Good luck!