可算名詞と不可算名詞の見分け方!イラストでわかりやすく説明します

可算名詞と不可算名詞

英語の名詞には、可算名詞(= 数えられる名詞)不可算名詞(= 数えられない名詞)の2種類がある。

英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか?

  • 可算名詞と不可算名詞の違いがわからない
  • どれが可算名詞でどれが不可算名詞なのか、見分ける方法を知りたい
  • 不可算名詞にa/anをつける用法を見たが、これは文法的に正しいのか?

そこでトイグルでは、可算名詞と不可算名詞について詳細を解説していく。わかりやすいよう、図やイラストを多数使った。学習の参考になるはずだ。

*目次

1. 名詞の種類: 可算名詞と不可算名詞の2つがある

名詞とは、人・物・事などの名称を表す語である。

英語の名詞は大きく分けて、可算名詞(= 数えられる名詞)不可算名詞(= 数えられない名詞)の2つに分類される。

可算名詞と不可算名詞の種類

可算名詞には、普通名詞と集合名詞がある。不可算名詞には、物質名詞、抽象名詞、固有名詞がある。以下、これらの詳しい使い方を説明していこう。

1-1. 可算名詞の使い方: book(本)のように数えられるものを表す

可算名詞の使い方
  • (1) I bought a book about the Beatles. (私はビートルズに関する本を買った)
  • (2) My family is originally from Hawaii. (私の家族はもともとハワイから来た)

可算名詞とは、1つ、2つ、3つ…のように数えられる(と英語の世界で考える)名詞である。

(1)は可算名詞book(本)が使われている例である。本は形のある物体であり、1冊、2冊のように数えられる。このような名詞を普通名詞と呼ぶ。普通名詞は可算名詞の1種である。

(2)は可算名詞family(家族)が使われている例である。家族は親や子供などの集まりである、「1つの家族」のように数えられる。このような名詞を集合名詞と呼ぶ。集合名詞は可算名詞の1種である。

1-2. 不可算名詞の使い方: gold(金)のように数えられないものを表す

不可算名詞の使い方
  • (3) Gold is a symbol of status. (金は身分の象徴だ)
  • (4) I found my happiness in loving kids. (私は子どもたちを愛することで幸福を感じた)
  • (5) We stayed in Tokyo for two months. (私たちは2ヶ月間東京に滞在した)

不可算名詞は、1つ、2つ、3つのようには数えられない(と英語の世界で考える)名詞を指す。

(3)は不可算名詞gold(金)が使われている例である。鉱物資源としての金は、量で測るものであって数えられない。このような名詞を物質名詞と呼ぶ。物質名詞は不可算名詞の1種である。

(4)は不可算名詞happiness(幸福)が使われている例である。「幸福」は心のなかに存在する概念であって、数えられない。こうした名詞を抽象名詞と呼ぶ。抽象名詞は不可算名詞の1種である。

(5)は不可算名詞Tokyo(東京)が使われている例である。人、場所、製品等の名称はそれ固有のものであり、同じものが2つ、3つと存在するわけではない。こうした名詞を固有名詞と呼ぶ。固有名詞は不可算名詞の1種である。

1-3. 可算名詞と不可算名詞の文法的な違い

学習上、可算名詞と不可算名詞を区別しなければならない理由は、これらが文法的に異なる性質を持つからである。違いを一覧で見てみよう。

可算名詞と不可算名詞の文法的性質

可算名詞は単数形と複数形の2つがある。単数形は必ず冠詞(a/anやtheなど)をつけて使う。複数形の場合、冠詞なし、あるいは定冠詞(the)を伴って使う。

不可算名詞は単数形のみで使う。不可算名詞には不定冠詞(a/an)を用いない。必要があれば定冠詞(the)を用いる。

冠詞は難易度が高いので、はじめから完璧にできる必要はない。ただ、こうした違いがあることを知っておくことが、使える英語力の第一歩となるに違いない。

可算・不可算の違いは辞書で調べる
ある名詞が可算・不可算用法でどのような意味の違いを生むか、それを調べるもっとも効果的な方法が辞書である。多くの学習英語辞典では可算名詞に「C」のマーク、不可算名詞に「U」のマークがついている。名詞で迷った際はその都度辞書で正確な意味を調べるようにしよう。

注: 「C」はCountable(数えられる)、「U」はUncountable(数えられない)の略。

2. 可算名詞と不可算名詞の使い分け方

これまで、英語の名詞には可算名詞と不可算名詞の2つがあることを説明した。

ただ、実際のところ、英語ではある名詞が可算と不可算のどちらか片方のみに決まっているとは限らない。むしろ、英語の名詞のほとんどが、場合によって可算と不可算のどちらでも使われるのである。

たとえば、chickenは不可算名詞では「鶏肉」の意味だが、a chickenと可算名詞にすれば「(一羽の)ニワトリ」になる。こうした違いはどうして生まれるのだろうか?

以下、可算・不可算の両方で使われる5つの名詞をあげて、意味の違いを説明していきたい。

2-1. coffeeとa coffee

coffee
  • (6) Black coffee without sugar has no fat. (砂糖なしのブラックコーヒーは脂質を含んでいない)
  • (7) I’ll have a coffee, please. (一杯のコーヒーをいただきます)

(6)はcoffee(コーヒー)が物質名詞(不可算名詞)として使われている例である。数えられないコーヒーとは、すなわち液体(物質)としてのコーヒーである。

(7)はcoffee(コーヒー)が普通名詞(可算名詞)として使われている例である。数えられるコーヒーとは、カップ1杯のコーヒー(a cup of coffee)を指す。飲食店などでコーヒーを注文する際によく使われる表現である。

このように、物質を表す不可算名詞は可算名詞化することで、個体をあらわすようになる。

2-2. stoneとa stone

stone
  • (8) Stone is a popular building material. (石材は一般的な建築資材です)
  • (9) The boy threw a stone at me. (その少年は私に向かって石を投げた)

(8)はstone(石材)が物質名詞(不可算名詞)として使われている例である。石材は区切りのない物質であり、英語では原則的に数えられない名詞とみなす。

(9)はstone(石)が普通名詞(可算名詞)として使われている例である。可算名詞化することで、1つ、2つと数えられる石、すなわち「石ころ」の意味になる。

このように、物質名詞が普通名詞化することで、断片をあらわすようになる。

2-3. paperとa paper

paper
  • (10) We use recycled paper in our office. (私たちはオフィスでリサイクル用紙を使います)
  • (11) I wrote a food column for a local paper. (私は食べ物のコラムを地元の新聞に書きました)

(10)はpaper(紙)が物質名詞(不可算名詞)として使われている例である。紙はコピー用紙のようなものではなく、原料としての紙を想像するとわかりやすい。

(11)はpaper(新聞)が普通名詞(可算名詞)として使われている例である。新聞は紙に印字されて配布されるので、その比喩から、可算名詞paperは「新聞」を意味するようになった。

このように、物質名詞が普通名詞化することで、製品をあらわすようになる。

2-4. beautyとa beauty

beauty
  • (12) Beauty is not just a visual quality. (美しさとは単なる見た目の質ではありません)
  • (13) She is definitely a beauty. (彼女はたしかに美人です)

(12)はbeauty(美しさ)が抽象名詞(不可算名詞)として使われている例である。「美」は概念であり、1つ、2つと数えられるものではない。

(13)はbeauty(美人)が普通名詞(可算名詞)として使われている例である。「1つの美しい人」から美人と解釈される。

このように、抽象名詞が普通名詞化することで、具体的事例をあらわすようになる。

2-5. exerciseとan exercise

exercise
  • (14) Regular exercise is good for your body. (定期的な運動は体によい)
  • (15) Swimming is a good exercise. (水泳は良い運動です)

(14)はexercise(運動)が抽象名詞(不可算名詞)として使われている例である。運動という概念を示す。

(15)はexercise(運動)が普通名詞(可算名詞)として使われている例である。可算名詞化することで、種類としての運動を指す。

このように、抽象名詞が普通名詞化することで、種類をあらわすようになる。

3. 英語の名詞一覧

本記事の最後として、英語の可算名詞と不可算名詞の代表的な語を一覧で紹介したい。

3-1.英語の可算名詞一覧

accident (事故)actor (俳優)
address (住所)animal (動物)
answer (答え)apartment (アパート)
book (本)bridge (橋)
chapter (章)child (子供)
city (都市)computer (コンピュータ)
country (国)cup (カップ)
daughter (娘)desk (机)
dog (犬)dream (夢)
driver (運転手)factory (工場)
friend (友人)garden (庭)
house (家)idea (考え)
island (島)journey (旅)
lake (湖)line (線)
meeting (会議)member (メンバー)
mistake (誤り)party (政党)
picture (絵)plan (予定)
problem (問題)smile (ほほえみ)
store (店)tour (旅行)
walk (散歩)window (窓)

(出典: Collins Cobuild English Grammar)

可算名詞の特徴
典型的な可算名詞はbook(本)やdesk(机)のように姿形のはっきりとしたものである。これらを1つ、2つと数えることに異論はないだろう。一方、answer(答え)やsmile(ほほえみ)のような抽象的な語であっても、可算名詞と認定されることがある。こうした語は英作文の際に間違いやすいので注意したい。

3-2. 英語の不可算名詞一覧

access (接近)anger (怒り)
behavior (ふるまい)confidence (信頼)
democracy (民主主義)education (教育)
electricity (電気)energy (活力)
equipment (装置)failure (失敗)
faith (信頼)fashion (流行)
fear (恐れ)food (食物)
freedom (自由)growth (発展)
health (健康状態)ice (氷)
independence (独立)industry (産業)
insurance (保険)intelligence (知性)
labor (労働)loneliness (寂しさ)
magic (魔法)music (音楽)
policy (方針)power (権力)
rain (雨)rice (米)
security (安全)silence (静けさ)
strength (力)stuff (もの)
technology (科学技術)training (訓練)
trust (信頼)water (水)
wealth (富)wind (風)

(出典: Collins Cobuild English Grammar)

不可算名詞の特徴
典型的な不可算名詞はanger(怒り)のような抽象名詞や、rain(雨)のような物質名詞である。一方、equipment(装置)などは一見すると数えられそうだが、英語では不可算扱いとなる。誤ってa/anをつけないようにしたい。

3-3. 可算・不可算の違いが紛らわしい語

可算名詞不可算名詞
a job (仕事)work (仕事)
a laugh (笑い)laughter (笑い)
a view (景色)scenery (景色)
a trip (旅行)travel (旅行)
bags (かばん)baggage/luggage (手荷物)
chairs(いす)
table(テーブル)
furniture (家具)
a suggestion (提案)advice (忠告)

(出典: ことばの基礎1 – 名詞と代名詞)

似た意味を持つものの、可算・不可算でそれぞれ異なる語を持つ組み合わせを持つ場合がある。

たとえば、同じ「仕事」の意味でも、jobは可算名詞、workは不可算名詞である。また、bagsは可算名詞の複数形、baggage/luggageは不可算名詞だが、どれも「(複数の)かばん」の意味となる。

このように、可算・不可算名詞の違いに、必ずしも一貫した論理があるわけではない。結局、ある名詞が数えられるかどうかは、それぞれの語の特性と言うよりほかないのである。

可算・不可算のニュアンス
これまでの例で見たように、可算・不可算の違いは名詞のニュアンスに影響を与える。私たちにとっては些細なことに見えるが、ネイティブ・スピーカーに話を聞いてみると、この違いは解釈に相当大きな影響を与えるようである。英文を話したり書いたりする方は、名詞の扱いに注意を払えるようにしたい。

まとめ: 可算・不可算はもう怖くない

この記事では、英語の可算・不可算名詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 英語には可算名詞と不可算名詞がある
  2. 可算名詞は1つ、2つのように数えられる名詞
  3. 不可算名詞は数えられない名詞
  4. 多くの名詞は可算・不可算のどちらの用法でも使える
  5. 似た意味で可算・不可算の解釈が異なる名詞がある

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

トイグル英文法 英文法まとめ!はじめて学ぶ英語文法の全知識

Good luck!

6 COMMENTS

飯田英昭

snack(軽食、おやつ)が加算名詞なのは、境界線があって分割するとsnackではなくなると考えられるから?サンドイッチや袋詰め菓子などを分割できないと考えることもできるし、分割してもsnackだとも考えられるし難しいです。それと概念として捉えると不可算名詞になると考えてよいのでしょうか?

田邉竜彦

コメントありがとうございます。

辞書を見たところ、snackは通常、可算用法として使われるようです。
(=不可算用法では使わないようです)

snackはチョコレートバーなど、軽く食べられるもの全般を指しますが、そうした区切りのあるモノを示すのではないかと考えます。

(液体のチョコレートなど分割できないものではなく、固形のチョコレートのようなイメージでしょうか。)

honky

>I have a love for the game of Go. (私は囲碁に愛着があります。)

ここでは不可算として使われることが多いlove(愛)が、可算名詞として使われている。(冠詞aは可算名詞の単数形のみに使用される)。

可算で使われると、loveは概念としての愛ではなく、境界線があって1つ・2つと数えられる愛になる。数えられる愛とは、言い換えれば様々な物事に対して向けられる愛着の気持ちを指す。

このように、loveを可算名詞の単数形として使えば、従来の概念としての愛と異なるニュアンスを表現できるのだ。

————————————————————————————————
との説明ですが愛着の「気持ち」には境界線があるようには思えず
なんともしっくり来ません。
つまりどういう事を仰っているのでしょうか?

田邉竜彦

ご質問ありがとうございます。
説明が不足しており、申し訳ありません。

名詞loveについて、不可算用法では「愛情」、可算用法では「愛好心」という意味になります。

a love for history(歴史への愛)やa love for learning(学びへの愛)のように、個別の事柄に対する愛着をあらわすようです。

目に見える明確な境界があるわけではないのですが、個別の事柄に使われることから、一定の区切りがあるものと考えました。

ご参考になれば幸いです。

ユーザーA

1つ質問させていただきます

可算名詞の複数形を構成する個々の物体
そのものの物体の境界線はくっきりとあるけど
その複数の物体全体を漠然と表すので可算名詞の複数形は境界線が曖昧だ という解釈で
間違いないのでしょうか

僕には可算名詞の境界線が曖昧だという感覚よりも可算名詞の複数形に境界線があるという考え方がどうしても腑に落ちません

可算名詞の複数形の境界線というのはどのような解釈で捉えるのが良いのでしょうか

田邉竜彦

>ユーザーA様

コメントありがとうございます。

「可算名詞の複数形は、数量を漠然とあらわすので境界線があいまい」という解釈でよろしいかと思います。

境界線の有無について、例えばtwo booksのような限定表現があれば、2冊という境界線がくっきりと存在します。

逆に、booksと漠然といえば、それは10冊の本かもしれませんし、1,000冊かもしれません。
ただ、世界中のすべての本を指すわけではないので、多かれ少なかれ、一定の上限を持った数の本を指し示します。

この感覚が複数形の境界線といったイメージではないかと考えます。

ご参考まで…

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