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英語のbe going toは「…するつもり」や「…しそう」の意味で使われる表現である。
英語を学習中のあなたは次のような疑問を持っていないだろうか?
- be going toがそもそも何なのかわからない…
- be going toの使い方を知りたい…
- be going toとwillの違いを知りたい…
市販の参考書では、be going toについて一応の解説は載っているものの、詳しい説明はされていない。困っている方も多いと思う。
そこでトイグルでは、be going toの使い方に関して詳細を解説していく。この記事を読めばbe going toの疑問が解決し、すぐにでもこの表現を用いた英文を作れるようになるだろう。
1. be going toは意図あるいは予測をあらわす
be going toは主として、未来をあらわす際に使われる表現である。toの後ろには動詞の原形が用いられる。
be going toには大きく2つの意味がある。1つは意図(…するつもり)、もう1つは予測(…しそう)である。
意図 | …するつもり |
予測 | …しそう |
例を見てみよう。
- (1) I am going to buy a new car tomorrow. (明日、新しい車を買うつもりです)
- (2) There’s going to be a storm. (嵐になりそうだ)
(1)はbe going toが意図の意味で使われている例である。車を買うことは、人が自分の意思でコントロールできる行為である。話し手は車を買う意図があることにほかならない。
(2)はbe going toが予測の意味で使われている例である。嵐は人がコントロールできない。話し手は周囲の状況から嵐になりそうと予測している。
このように、be going toは意図や予測の意味で使われるが、その背後には「未来をあらわす表現」という点で共通している。以下、be going toのさらに詳しい使い方を見ていこう。
2. be going toの基本的な使い方
be going toは意図と予測を中心的な意味としながら、状況に応じて様々な使われ方をする。
be going toの基本的な用法を見ていこう。
2-1. 意図
- (3) I‘m going to read the books on Wednesday. (水曜日に本を読むつもりです)
- (4) What are you going to do today? (今日は何をするつもりですか)
- (5) He is going to quit smoking. (彼は禁煙するつもりです)
be going toは「…するつもり」の意味で意図をあらわす。
(3)は1人称が主語なので、述べられているのは話し手自身の意図である。
(4)のように2人称が主語の場合、疑問文によって、聞き手の意図を尋ねることが多い。
(5)のように3人称が主語の場合、話し手は主語の意図を事前に知っていることが前提となる。例文のように言えるのは、彼が禁煙する意図があることを、話し手が知っているからである。
2-2. 依頼
- (6) Are you going to give me the answer? (答えを教えてくれませんか)
2人称の疑問文は依頼の意味で用いられることがある。
(6)は「答えを教えてくれませんか」と相手に依頼する内容である。
2-3. 不可避の変化
- (7) The laws are going to be changed. (法律は改正せざるをえないだろう)
- (8) I am going to be forty next month. (来月40歳になるんだよ)
be going toは「…するだろう」の意味で、不可避の変化をあらわすことがある。これは単純未来のwillに類似した用法で、時間の経過により、自然にその状態になる場合に用いる。
(7)では法律の改正が不可避的に起こることが示されている。
(8)のように「来月X歳になる」という場合、通常はwillを用いる。ただ、ここではbe going toを使うことで、「40歳になる」という事実に、話者が特別な感情を抱いている含みがある。
2-4. 徴候に基づく予測
- (9) Look at the clouds. I think it‘s going to rain. (雲を見てごらん。雨が降りそうだよ)
be going toは「(この分だと)…しそうである」の意味で、現在の徴候に基づく予想に用いられる。
(9)では雨雲が出てきたため、話し手は雨が降りそうだと予測している。
2-5. その他の派生的な用法
- (10) A thousand in cash is going to be in your bank account in the morning. (午前中に1000ドル, 現金であなたの口座に振り込んでおきます)
- (11) You are not going to sit outside the room. (部屋の外に座ってはなりません)
- (12) He‘s going to pay for this. (奴はこの代償を支払うことになるだろう)
- (13) No one is going to hassle me anymore. (もう誰にも邪魔させません)
(10: テンスとアスペクトの語法)
be going toは場面によって、様々な派生的な意味で使われる。
(10)は約束、(11)は命令、(12)は警告、(13)は拒絶の意味である。
3. be going toの発展的な使い方
be going toの注意すべき発展的な使い方を見ていこう。
3-1. 実現しなかったこと
- (14) We were going to do the cleaning, but we couldn’t. (私たちは清掃しようとした、しかしできなかった)
be going toのbe動詞が過去形の場合、to以下に示される出来事が実現しなかったことをあらわす。
(14)は清掃するよう準備(あるいは心構え)が進んでいたものの、何らかの理由により、それができなかったと述べられている。
3-2. 近い未来と遠い未来
- (15) He is going to visit his mother on Sunday. (彼は日曜日に母のところを訪れるつもりだ)
- (16) She says she’s going to be a jockey when she grows up. (彼女は大きくなったらジョッキーになると言っている)
(16: ロングマン アレクサンダー英文法)
be going toは「意図」と「予測」のいずれの場合も、通常は「近い未来」に起こる出来事を述べる。例えば、(15)では(今週の)日曜日に訪問する旨が述べられている。
一方、場合によって、be going toは「遠い未来」をあらわすことがある。この場合、whenなどの時をあらわす節を伴う。(16)の「彼女が大きくなったら」は、明らかに、近い未来の話ではない。
3-3. 話者の関心
- (17) Tomorrow is going to be another cold day. There will be snow on high ground, and many mountain roads will be impassable… (明日も寒い1日になりそうです。高所では雪が積もり, 多くの山道が通行不能になるでしょう。)
(コーパス英文法)
天気予報などでは、はじめにbe going toを用いた後、willを用いることがある。
(17)は、be going toで場面を設定したのち、予測をあらわすwillがその詳細を説明するという、話者の関心の推移が見られる。
3-4. have toやbe able toなどの後続
- (18) We‘re going to have to talk about this. (話し合いが必要ですね)
- (19) I don’t think we are going to be able to return any time soon. (すぐには戻れないと思います)
- (20) You‘re going to have taken market share. (市場シェアを獲得できるでしょう)
- (21) I was going to be promoted in December. (12月に昇進する予定だった)
- (22) Students are going to be learning a new skill. (学生たちは新しいスキルを学ぶことになります)
- (23) I‘m going to try to keep in touch. (連絡を続けるようにします)
be going toの後には、have toやbe able toなどの要素を続けられる。
(18)はhave to、(19)はbe able to、(20)はhave -en(現在完了)、(21)はbe -en(受動態)、(22)はbe -ing(進行形)の例である。(23)のようにtry toが続くこともある。
3-5. goとcome
- (24) Next, we are going to go to Preview. (次は「プレビュー」に行きましょう)
- (25) He‘s not going to come today. (彼は今日来そうにない)
文体的には避けるべきと言われるが、言語使用の実際として、be going toにgoやcomeが続くことがある。
(24)はbe going to go toの例、(25)はbe going to comeの例である。
4. willとbe going toの違い
be going toはwillとの区別がしばしば問題となる。これらの使い分け方を説明していこう。
4-1. 発話の時点で決まっていたかどうか
- (26) There is no soy sauce in the house. (家に醤油がないね)
- (26a) I’ll get some tomorrow. (それなら明日買ってこよう)
- (26b) I’m going to get some tomorrow. (明日買いに行きますよ)
willは「その場で決めたこと」の意味があるのに対し、be going toは「すでに決めていたこと」を表す点に違いがある。
例文では、話し手の「家に醤油がないね」という発言に対し、(26a)では「その場で決めたこと」のwillが使われている。話し手に醤油がないことを指摘され、「それなら明日買ってこよう」と決めた。
一方、(26b)は「すでに決めていたこと」のbe going toが使われている。家に醤油がないことは事前に知っており、「明日買いにいくつもりだったんだよ」と伝えたことになる。
4-2. 原因や予兆が既にあらわれている未来
- (27) It will rain tomorrow. (明日は雨でしょう)
- (28) It‘s going to rain. (雨が降りそうだ)
willは「単純な未来」をあらわすのに対し、be going toは「原因や予兆が既にあらわれている未来」に用いる。
(27)はwillが使われている。天気予報などで「明日は雨でしょう」と言及している場面である。
一方、(28)はbe going toが使われている。話し手のいる場所で雨雲が出てきて、「今にも雨が降りそうだなぁ」とつぶやいでいるようなニュアンスである。
4-3. 条件性と不可避性
- (29) Don’t sit on the rock, it’ll fall. (その岩に腰掛けないで、落ちるよ)
- (30) Don’t sit on the rock, it’s going to fall. (その岩に腰掛けないで、落ちそうだよ)
willは「条件性」、be going toは「不可避性」をあらわす点にも違いがある。
(29)はwillが使われている例である。willは条件をあらわすので、「岩に腰掛けると落ちる(だから、腰掛けないで)」の意味になる。
(30)はbe going toが使われている。be going toは不可避な状況をあらわすので、「(もともと岩が落ちそうなので)腰掛けないで」の意味になる。
4-4. 条件文の主節
- (31) If you visit our town you will be warmly welcomed. (この町を訪れれば、きっと暖かく迎えられるでしょう)
- (32) If you push the button, someone‘s going to sue you. (このボタンを押したら、訴えられますよ)
(31: OALD10)
通常、(31)にような条件文ではbe going toは使われず、willが用いるのが普通である。
一方、(32)のように因果関係が明確で、「よくない結果」をもたらすような場合、be going toも使用できる。
注: (32)の直訳は「もしあなたがこのボタンを押したら、誰かがあなたを訴訟しますよ」だが、日本語として自然にするため、「訴えられますよ」と意訳した。
4-5. 現在進行形とbe going toの違い
- (33) I’m meeting Tom at the station at six. (私は6時にトムを駅に迎えに行く予定です)
- (34) I’m going to meet Tom at the station at six. (私は6時にトムを駅に迎えに行くつもりです)
(実例英文法)
現在進行形とbe going toの違いについても触れておきたい。
(33)の現在進行形では、トムと既に会う約束している含みがある。そのため、駅でトムと会っても、驚かれることはない。
一方、(34)のbe going toでは、トムと約束を交わした含みはない。駅でトムと会った際、びっくりされるに違いない。
注: 「現在進行形とbe going toの違い」は『実例英文法』を参照した。
参考: be going toはなぜ助動詞的に使われるのか
- (35) She is going [to visit Bill]. (彼女はビルを尋ねに行く)
- (36) She [is going to] visit Bill. (彼女はビルを尋ねるつもりだ)
- (37) She [is going to] like Bill. (彼女はビルを好きになるだろう)
- (38) She [is gonna] like / visit Bill.
(文法化する英語)
be going toはもともと、動詞goの進行形(be going)にto不定詞がついたものだった。(35)はbe goingが「行く」の意味で本動詞として使われている例である。
(36)はbe going toが助動詞的に使われており、visit(…を尋ねる)が本動詞となっている。(37)はbe going toの助動詞化が進み、like(…が好き)のような状態動詞が使われている。
さらに、(38)のようにくだけた言い方では、be going toがbe gonnaと一体化するので、よりいっそう助動詞に近づいた形となる。
注: 「参考: be going toの歴史」は『文法化する英語』を参照した。
まとめ: be going toを極める
この記事では、英語のbe going toについて詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- be going toは意図や予測をあらわす
- 場合によって命令や警告をあらわすことがある
- 過去形では実現しなかったことの意味になる
- have toやbe able toが後続することもある
- willはその場で決めたこと, be going toは既に決まっていたことをあらわす
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
Good luck!
2-3. 不可避の変化
(7) The laws are going to be changed. (法律は改正せざるをえないだろう)
不可避の変化と単純未来の違いがわかりません。
(8)の方は、一般的には will を用いるが、be going to では話者の特別の感情が含意されるとのことですが、(7)の場合はどうでしょうか?
年齢のように時間の経過とともに必然的に発生するもの(自然法則)⇒ will
時間の経過とともに不可避で起こると”考えられる”もの⇒be going to
なので、(7)は be going to を用いる
このような違いでしょうか? (7)のような場合の will 単純未来の不可避の発生と be going to の不可避の変化の違いを教えてください。
>寧々様
不可避の変化ですが、willであらわすほうが普通ですね。
ただ、be going to でも表現できるものになります。
ニュアンスの違いは明確にわかりませんが、ジーニアス英和辞典は「単純未来のwillに類似」と述べているので、おおよそ同じようなものではないかと思います。
ありがとうございます。
ということは、(7)も will で表していいのでしょうか?
The laws are going to be changed.
=The laws will be changed.
>寧々様
不可避の変化という意味においては、概ね、そういった関係性と考えて差し支えないと思います。
ただ、willには Something good will happen. (何かよいことが起こるだろう) のように 話し手の判断を含んだ単純未来の用法もあります。
The laws will be changed.はそうした、話し手の判断に解釈することもできるでしょう。
尚、不可避の変化と話し手の判断は文脈や言い方によるので、この文単体では最終的な判断はできません。
また、<不可避の変化> の用法においても、通常は be going to より will を使うようです。
will: 客観的な予測
be going to: 原因や予兆がすでにあらわれている未来
https://toiguru.jp/future-time#smoothplay3.1.
このように単純未来について書かれています。
天気予報はレーダーなどの客観的予想なので、will
雨雲が近づいてきたとか、湿った冷たい風が吹いてきたとかは自然の予兆なので、be going to
このように理解しました。
1,ここまでは正しいでしょうか?
2.本題です。天気予報などの根拠も具体的な自然の予兆などがない場合はどうなるのでしょうか?例えば、観天望気「猫が顔を洗うと雨が降る」のような場合はどのようにいうのか、will と be going to のどちらなのか教えてください。
3.完全に個人の勘で「明日は雨が降る気がする」はどのように言うのでしょうか?2.と同様にお願いします。
>zoro様
1に関して、ご認識は正しいと思います。
2ですが、天気予報等の根拠、および自然の予兆がない場合、willを使えばよろしいかと思います。
willは、必ずしもデータ等の客観的根拠がなくとも、話者がそのような予測を立てる場合において、一般的に使用するものです、
「猫が顔を洗うと雨が降る」に関して、英語でどのように言うのかわかりませんが、こういった「ことわざ」は、will/be going to の違いの範疇とは少し異なってくるものでしょう。
3. 完全に個人の勘で「明日は雨が降る気がする」は
I think it will rain tomorrow.
のように言えるでしょう。
I think がなければ天気予報のようで無機質ですが、I think をつけることで、「…と私は思う」と、個人の勘であることを示せるわけです。
I think it is going to rain tomorrow. は、I think と be going to が意味的に重複するので変な気がします。
何らかの予兆があって、be going to を使うなら、I think をつけなくてもいいわけですからね。
ドラマのセリフです。
Sometimes I’m gonna have to make decisions that you’re not gonna like…
1. 一番目のbe going to に関して、I have to と言った場合とI’ll have to と言った場合の違いはなんでしょうか。
2. 二番目のbe going to に関して、発話者の予測かと思うのですが、You won’t likeと言った場合の違いはありますでしょうか。兆候に基づく予測と考えると、発話者は相手の性格に基づき判断(兆候に基づく予測)しているから、be going to が自然ということになるのでしょうか。will の場合も、主観的な予想(明確な根拠や兆候がない発話者の予想)としてwill が使えるかと思うので、迷う事があります。
I know how this is gonna sound
3. これも発話者の予想で、相手にどんな風に聞こえるかわかると言っている文ですが、これもあくまでも主観的な予想である場合(恐らくこういう風なニュアンスで聞こえるだろうと自分が思っているだけで、明確な根拠や兆候はない)、will でもいいのかと思うのですが、あっていますでしょうか。
両方良い場合があるので、迷う事があります。ご教示いただけますと助かります。
>りぃり様
1につきまして、have to は現在、または今の時点でわかる未来のことについて、「… しなければならない」という際に使用します。
一方、will have to は「…しなければならないだろう」と、have to のあらわす義務の意味が、未来に生じることが示唆されます。
2に関して、won’t (=will not) との違いは、当方の感覚的にはあまりよくわからないですね…
この辺りはネイティブの判断になると思います。
3について、willでも良いかもしれませんが、なんとなく雰囲気的に、gonnaのほうがくだけた表現で、文脈に合う気がします。