TOEIC Part6 長文穴埋め問題対策と解き方のポイント

2018年4月3日2019年6月22日

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TOEIC Part6は長文穴埋め問題である。

あなたは次のような悩みをお持ちではないだろうか？

「TOEIC Part6に苦手意識を持っている…」
「TOEIC Part6でスコアを伸ばすコツを知りたい…」

TOEIC Part6は文法問題の延長ではなく、長文読解問題として解くのがポイントだ。Part6の約65%は文章を理解しないと解けない「テキスト型問題」だから、これを上手に対策すれば解答速度と正答率の両方が上がる。

実際、筆者の主宰するTOEICスクールでこの方法を採用したところ、TOEIC経験ゼロの社会人学習者が3ヶ月で600点を超える成果を出した。

そこでトイグルでは、TOEIC Part6対策の全手法を解説していこう。はじめに「センテンス型問題」と「テキスト型問題」の違いを紹介した後、文章挿入問題の解き方を説明する。

この記事を読めば、TOEIC Part6でスコアを上げる明確なイメージができるようになるだろう。

_{＊筆者はTOEIC公開テストを毎回受験し最新の傾向を研究しています。当エントリーはそれを踏まえて、2018年4月に内容を全面改定しました。}

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＊目次
1. TOEIC Part6のコツは「テキスト型問題」を対策すること
2. TOEIC Part6 文章挿入問題の解き方
3. TOEIC Part6 おすすめ参考書・アプリ
4. まとめ

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1. TOEIC Part6のコツは「テキスト型問題」を対策すること

TOEIC Part6はリーディング長文穴埋め問題である。英語の長文に4つの空白があり、文法・意味的にもっとも適した選択肢を選んで入れる。

TOEIC Part6を解くのに必要な知識は、文章挿入問題を除けば、品詞や前置詞など、Part5(短文穴埋め問題)に似ている。ここから「Part6はPart5と同じ文法パート」と言われることがあるが、これは間違いである。

TOEIC Part6では、Part5のように一文だけを読んで答えられる「センテンス型問題」は16問中5〜6問程度しか出題されない。一方、空白のある文の前後を読み、文脈から判断する「テキスト型問題」が16問中10〜11問出題される。

センテンス型問題: 空白の文だけで答えられる
テキスト型問題: 前後の文を読まないと答えられない

例文を使って、センテンス型とテキスト型の違いを見てみよう。

_{正解: 131 (D), 132 (D), 133 (A), 134 (D)}

Q131は語彙問題である。該当箇所を抜粋する。

We would like to know your views and satisfaction of your __(131)__. (私たちは知りたい、あなたの◯◯に関する見解と満足度を)
- (A) conference (会議)
- (B) assignment (任務)
- (C) development (成長)
- (D) accommodation (宿泊設備)

「あなたの◯◯に関する見解と満足度」に該当する語句だが、この一文だけなら選択肢(A)から(D)はどれも意味が通りそうだ。文章全体の流れがわからないと、適切な語句は入れられない。

そこで先ほどの文章の続きを読むと、「アンケートに協力してほしい→プライバシーは保護する→100ドル当たるチャンス」といった話題があり、最後の行に書き手の会社名Clyde Accommodation Service (クライド宿泊サービス)を発見できる。

宿泊設備の満足度調査をしていることから、(D)のaccommodation(宿泊設備)が正解。このように、前後の文を読まないと答えられない「テキスト型問題」はTOEIC Part6の過半数を占める。

一方、センテンス型問題は文を読むだけで解答できる。

All information you provide __(132)__ treated confidentially and will only be used for research purposes.
- (A) are
- (B) being
- (C) will have been
- (D) will be

正解は(D)will beとなる。

センテンス型問題とテキスト型問題の違い事前に見分けるのは難しい。たしかに、品詞問題はセンテンス型、文章挿入問題はテキスト型と、一部の設問はタイプが決まっているが、多くの問題はセンテンス型・テキスト型のどちらにもなりうる。

つまり、センテンス型とテキスト型は解いてみないとわからない。本番ではPart6の解答時間を10分弱と決め、文章を上から読み、各設問は10秒以内にセンテンス型とテキスト型のどちらに該当するか判断する。センテンス型ならすぐに解答し、テキスト型なら残りの文章を読んでから戻るか、時間がかかりそうなら思い切って捨て問題にする。

このように、TOEIC Part6は長文パートを解く心構えで挑もう。時間をかける問題を都度判断し、解答の強弱をつければ、これまでより手応えを持って解けるようになるはずだ。

MEMO

目標スコアが700点未満の受験者は、センテンス型だけに割り切れば解答時間を短縮できる。時間配分の詳細はこちらの記事を参照いただきたい。

試験前に必ず知っておくべきTOEIC時間配分のコツ

2. TOEIC Part6 文章挿入問題の解き方

TOEIC Part6では、空白にもっとも適した文を入れる「文章挿入問題」が出題される。文章挿入問題は、文頭・文中・文末と、空白の位置によって異なるコツがある。

冒頭の例題を使い、各文章挿入問題のポイントを説明していこう。

Dear residents,

__(文頭)__

The questionnaire will take no longer than 10 minutes to complete. All information you provide will be treated confidentially and will only be used for research purposes. __(文中)__

Submit your completed questionnaire before the deadline of Wednesday 6th July for your chance to be included in our prize draw for $100. __(文末)__

Best regards,

和訳:

居住者各位,

アンケート調査の完了には10分以上かかりません。あなたが提供するすべての情報は機密に扱われ、また調査の目的のみに使用されます。

完成したアンケート調査を提出してください、7月6日水曜日の締め切りまでに、100ドルの賞金を引くチャンスを得るために。

よろしくお願いします。

_{筆者注: 文章挿入問題は各文章に1問のみだが、説明のため同一文章内に3問用意した。}

2-1. 文頭の文章挿入問題の解き方

文章挿入問題が文頭に位置する場合、これから述べる内容を端的に表す内容、あるいは形式的な挨拶が入ることが多い。

例を見てみよう。

(A) It is important that you keep us informed of any change in your contact details.
(B) We would like to know your views and satisfaction of your accommodation.
(C) Allocation will be on a first come first served basis.
(D) I would be most grateful if you could give this some consideration.

和訳:

(A) 連絡先のいかなる変更を私たちに伝えることは重要です。
(B) 私たちは宿泊施設に対するあなたの見解と満足度を知りたい。
(C) 割当は先着順になるでしょう。
(D) あなたがいくらか検討してくれるなら、大変ありがたく思います。

冒頭に空白があり、文章はアンケート調査に対するお願いを述べている。

選択肢(A)「連絡先の変更を伝えてください」と選択肢(C)「割当は先着順になるでしょう」は文意に合わない。選択肢(D)「検討してくれるなら大変ありがたく思います」は、アンケートをお願いした後なら可能だが、文頭にはふさわしくない。

選択肢(B)を入れると「宿泊施設に対する見解と満足度を知りたい→アンケートは10分以内に終わる」と文が自然につながる。よって、(B)が正解。

2-2. 文中の文章挿入問題の解き方

文章挿入問題が文中に位置する場合、文章の流れに沿った内容が入る。文章挿入問題でおそらくもっとも難しいパターンだ。

例を見てみよう。

(A) You can find out more about the difference in this short video.
(B) Your responses will remain confidential and data will not be linked to you as an individual.
(C) I am happy to help formulate your ideas, no matter how early stage your thinking might be.
(D) This includes keeping you informed about our achievements and news.

和訳: