ホテルのチェックイン、英語でちゃんとできる?初心者でも安心のフレーズと会話例

海外旅行や出張でホテルに泊まるとき、欠かせない手続きがチェックインです。

チェックインとは、ホテルに到着した際行う「宿泊手続き」のことです。予約の確認、本人確認、部屋に関するやり取りなどをフロントでまとめて行います。

日本語なら簡単なこの手続きも、英語になると一気にハードルが上がります。

  • チェックインを英語でどう言えばいいんだろう…
  • 早口で話されて、聞き取れなかったらどうしよう…
  • 日本と海外にて、チェックインの仕組みが違ったりしないだろうか…

このように、不安を感じる方は少なくないでしょう。

私も、大人になってからはじめて海外に行った時、チェックインの仕方がわからず、恥ずかしい経験をしたことがありました。

ただ、その後、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランスなど、20ヶ国以上を旅したところ、チェックインの流れには、ある程度の「共通パターン」があることに気がつきました

チェックインとは、英語で雑談するわけではなく、宿泊に必要な「手続き」をすることです。

つまり、何を言われるか」と「何を言えばいいか」さえ事前に押さえておけば、英語が苦手な方でも、スムーズに対応できるのです

この記事では、実際の会話例を交えながら、

  • チェックイン時の英語フレーズと受け答えのコツ
  • 海外ホテルで戸惑いやすいポイント
  • トラブルが起きたときの対処法

などを、わかりやすく紹介します。

本記事を読めば、スムーズにチェックインできる英会話が身につきます。嫌な思いをせず、最高の旅のスタートを切れるはずです。

ぜひ最後までご覧ください!

ホテルでのチェックイン、英語ではこう進む!
流れと例文をステップで解説

まずは、到着から部屋に入るまで、チェックインの流れを見ていきましょう。

Step1. 到着してフロントに着いたとき

ホテルに到着したら、フロントに向かいましょう。最初に声をかけるときの英語はとてもシンプルです。

あなた
あなた

Hi, I have a reservation.
(こんにちは, 予約をしています)

受付スタッフ
受付スタッフ

Welcome. May I have your name, please?
(いらっしゃいませ。お名前をいただけますか?)

あなた
あなた

Sure. My name is Yuki Tanaka.

(はい、田中ユキです。)

\会話の音声を聞く/

ホテルの「フロント」のことを、アメリカ英語では front desk(フロントデスク)、イギリス英語では reception desk(レセプションデスク)と言います。

また、「フロント係」は、アメリカ英語では a clerk(フロント係)、イギリス英語では receptionist(フロント係)と言います。

単に “front” と言うと、「建物の正面」の意味になってしまい、通じません。適切に使い分けるようにしましょう。

Step2. 予約を確認して、名前を伝えるとき

スタッフは予約情報を確認しながら質問してきます。名前の確認などが一般的です。

受付スタッフ
受付スタッフ

Could you spell your last name, please?
(苗字のつづりを教えていただけますか)

あなた
あなた

T-A-N-A-K-A

(T, A, N, A, K, Aです)

受付スタッフ
受付スタッフ

Thank you. Yes, I found your reservation.

(ありがとうございます。予約が見つかりました。)

\会話の音声を聞く/

海外では、日本人の名前は認識されづらく、聞き返されることがあります。ゆっくり話すようにしましょう。

Step3. パスポートやカードを渡すとき

ほとんどのホテルでは、チェックイン時にパスポートの提示とクレジットカードの登録を求められます。

受付スタッフ
受付スタッフ

May I see your passport?

(パスポートを拝見できますか?)

あなた
あなた

Sure. Here you are.
(はい、こちらです。)

受付スタッフ
受付スタッフ

And could I have your credit card for the pre-authorization?
(事前承認のためにクレジットカードもよろしいですか?)

あなた
あなた

Of course. Here it is.
(もちろんです、こちらです。)

\会話の音声を聞く/

チェックイン時にクレジットカードに「仮の請求枠」を確保することです。これは、滞在中の追加料金や損害に備えるためのもので、実際に請求されるわけではなく、一定期間後に解除されます。

Step4. 希望の部屋や朝食について聞きたいとき

お部屋の希望や、朝食について聞きたい場合、次のように話しましょう。

あなた
あなた

I’d prefer a non-smoking room, if possible.
(できれば禁煙の部屋がいいのですが)

受付スタッフ
受付スタッフ

Certainly. A non-smoking room is available.

(かしこまりました。禁煙の部屋をご用意できます。)

あなた
あなた

Is breakfast included?
(朝食は含まれていますか?)

受付スタッフ
受付スタッフ

Yes, it is. Breakfast is served from 7 to 10 a.m.

(はい、含まれています。朝食は7時から10時までです。)

\会話の音声を聞く/

Step5. 鍵を受け取って、Wi-Fiを聞くまで

受付スタッフ
受付スタッフ

Here is your room key. You’re in room 512 on the 5th floor.

(こちらが部屋の鍵です。5階の512号室になります。)

あなた
あなた

Thank you. May I have the Wi-Fi password?
(ありがとうございます。Wi-Fiのパスワードを教えてもらえますか?)

受付スタッフ
受付スタッフ

Sure. It’s written on this card. Let us know if you need anything else.

(もちろんです。このカードに書いてあります。何かあればお知らせください。)

\会話の音声を聞く/

Wi-Fiの接続情報は、部屋に案内が置いてあることがあります。後で尋ねることもできるので、チェックイン時に無理に聞く必要はありません。

はじめての海外ホテルで戸惑いやすいポイント

海外のホテルにはじめて行く場合、日本のホテルとは異なる仕組みがあるため、事前に知っておくべきことがあります。いくつかのポイントを説明していきます!

チェックインの時間は、いつ行けばいい?

海外旅行でホテルを予約したとき、「いつチェックインできるのか?」という点で迷うことがあります。

飛行機が早く到着する場合など、現地に着いてからすぐホテルに行ってもいいのか、不安になりますよね。

結論から言うと、多くの海外ホテルではチェックインは午後3時から4時ごろに設定されています。

例えば、世界的に有名なホテルチェーン「マリオット」の「サンタモニカ ル メリゴット」では、チェックインを午後4時としています。

The check-in time at Sandbourne Santa Monica, Autograph Collection is 4:00 pm and the check-out time is 11:00 am.
(サンドボーン・サンタモニカ・オートグラフ・コレクションのチェックイン時間は午後4時、チェックアウト時間は午前11時です。)

Marriott Bonvoy Hotels

もし、それより少し早くホテルに着いてしまった場合、部屋がすでに用意されていれば、そのままチェックインできることもあります

たとえばこんなふうに聞いてみましょう。

あなた
あなた

I arrived a bit early. Is it possible to check in now?
(少し早く着きました。今チェックインできますか?)

受付スタッフ
受付スタッフ

Let me check… Yes, your room is ready.

(確認しますね… はい、お部屋の準備ができています。)

ホテルに着いてから慌てないためにも、事前にWebサイト等で、チェックインの時間を確認しておくのがおすすめですよ。

早期チェックイン(Early Check-In)とは、通常のチェックイン開始時刻よりも前にホテルに到着し、部屋に入ることを指します。追加料金が必要なこともあるので、Webサイト等で事前に確認しておきましょう。

よく聞く「デポジット」って何?実は2種類あるんです

ホテルで使われる「デポジット(deposit)」という言葉には、大きく分けて2つの意味があります。英語ではどちらも同じ「deposit」という単語が使われるため、文脈によって判断する必要があります。

1つ目は、予約時に支払う「予約金」のことです。

これは、キャンセル防止のために事前に払っておくお金で、「1泊分」や「宿泊代金の何%」といった形で請求されることが多いと言われます。

例えば、東京ディズニーリゾートでは、部屋の種類によって、15,000円から30,000円のデポジット(予約金)の支払いが必要とあります(公式サイトより一部抜粋)。

Value Type: 15,000 yen (per room, per stay)
Moderate Type: 15,000 yen (per room, per stay)
Luxury Type/Deluxe Type: 30,000 yen (per room, per stay)

Tokyo Disney Resort

もう1つが、チェックイン時に求められる「保証金」です。

こちらは、滞在中に部屋を破損してしまったり、ミニバーを使ったりした場合に備えて、ホテル側が「念のために確保しておくお金」です

実際に現金を支払うというよりは、クレジットカードに対して一時的に「仮押さえ」される形になります。

問題がなければ、チェックアウト後に自動で解除され、実際に引き落とされることはありません。

デポジットを「予約金」の意味で用いる場合、請求があるとすれば、予約時に支払います。ホテルに着いて、チェックインする段階でデポジットを求められれば、それは「保証金」を意味すると考えて良いでしょう。

クレジットカードは必ず必要?

海外旅行でホテルにチェックインする際、ほとんどのホテルではクレジットカードの提示が求められます。

これは宿泊料金の支払いはもちろんですが、保証金(デポジット)の確保や、宿泊者の本人確認を目的とした側面があります。

クレジットカードは、海外では身分証明や信用情報の一部としても使われることがあります。

英語に自信がない人ほど、クレジットカードを準備しておくことが、旅先での安心につながるでしょう。

私がかつて、アメリカヨーロッパ各国のホテルに宿泊した際、VisaとMasterはほとんどすべての場所で使えました。

JCB、Diners、Amexに関しては、使用できるところとそうでないところで分かれるようです。

海外を旅する時は、念のため複数の異なるクレジットカードを持参すると安心です。

こんなときどうする?チェックイン時のトラブル対応英語

場合によって、チェックイン手続きがうまくいかず、トラブルが発生することがあります。トラブル対応英語を紹介しましょう。

予約が見つからない/名前が違う

フロントで「Your name is not in our system.(お名前が見つかりません)」と言われることがあります。

実は、予約が見つからない原因の多くは「名前の登録ミス」や「違う名前で予約していた」ことにあります

たとえば、

  • 家族や友人の名前で予約していた
  • 苗字と名前の順番が逆になっていた(Taro Tanaka → Tanaka Taro)
  • ローマ字のスペルが違っていた(Saitou → Saito)
  • 旅行サイトで使っているアカウント名が登録されていた

こんなときは、次のように英語で伝えてみましょう。

  • It might be under a different name.
    (別の名前で予約しているかもしれません。)
  • Could you check under Tanaka?
    (「タナカ」という名前で確認してもらえますか?)
  • I booked through a travel site.
    (旅行サイトで予約しました。)
  • Let me spell my name. T-A-N-A-K-A.
    (名前を綴ります。T-A-N-A-K-A です。)

英語でやり取りをするのが難しければ、予約の控え(予約確認メールやアプリ画面)などを見せるのもありです。チェックインの前に、準備しておくと良いでしょう。

部屋が希望と違う/タバコ臭い

ホテルの部屋に入ってみたら、「思っていたのと違う…」と感じることがあります。

たとえば、

  • ツインベッドを希望したのに、ダブルベッドだった
  • 禁煙ルームをリクエストしたのに、タバコのにおいがする
  • バスタブ付きと思っていたら、シャワーだけだった

そんなときも、遠慮せずフロントに伝えてみましょう。英語が苦手でも、シンプルな表現で十分伝わります。

  • I asked for a non-smoking room.
    (禁煙の部屋をお願いしていました。)
  • This room smells like smoke. Is there another one available?
    (この部屋、タバコのにおいがします。他の部屋は空いていますか?)
  • I booked a room with two beds.
    (ベッドが2つある部屋を予約しました。)
  • Is it possible to change rooms?
    (部屋を変えることはできますか?)

英語が聞き取れないときの一言

ホテルのフロントでは、スタッフが早口だったり、聞き慣れない単語が出てきたりすることがあります。

そんなとき、聞き返すのはまったく失礼ではありません。 むしろ、正確に理解しようとする姿勢として、丁寧に受け止められます。

無理にわかったふりをせず、次のように一言伝えてみましょう。

  • Sorry, could you say that again?
    (すみません、もう一度言ってもらえますか?)
  • Could you speak more slowly, please?
    (もう少しゆっくり話してもらえますか?)
  • Can you write it down, please?
    (書いてもらえますか?)

学校英語では、聞き返す時に Pardon?(もう一度おっしゃっていただけますか)を使うと習います。間違いではありませんが、ややかたい表現につき、Excuse me?(すみませんがもう一度言ってください)や I’m sorry?(もう一度言っていただけますか)と言ったほうが自然に聞こえます。

まとめ:流れと「型」を押さえれば、チェックインはもう怖くない

この記事では、ホテル到着から鍵を受け取るまでの流れをステップごとに紹介し、英語の例文や会話のコツも交えて解説しました。

あわせて、チェックイン時に戸惑いやすいポイントや、トラブル時の対処法も取り上げました。

ポイントは、すべてを完璧に覚えようとせず、「場面ごとの型」を思い出せるようにしておくことです。

カンペを持っていくのもOKですし、「聞き取れなかったらゆっくり話してもらえばいい」と割り切ることも大切です。

はじめての海外旅行でも、この記事を参考にすれば、きっと自信を持ってチェックインできるはずです。安心して、旅のスタートを楽しんでくださいね。

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