英語の過去完了進行形とは「had+been+動詞の-ing形」であらわされる動詞の形です。
例えば、I had been working hard all morning.(私は午前中ずっと熱心に働いていた)が過去完了進行形を使った文となります。
英語を学習しているあなたは、次のような疑問を持っていないでしょうか?
- 過去完了進行形が何なのかよくわからない…
- 過去完了進行形の訳し方で困っている…
- 過去完了進行形と他の時制の違いがわからない…
そこでトイグルでは、過去完了進行形について詳細をまとめていきます。学習の参考になるはずです。
1. 過去完了進行形は「過去の基準点までの継続」をあらわす
過去完了進行形の使い方をひとことで言えば、それは「過去の基準点までの継続」です。
過去完了進行形は、過去の基準点より前に起きた出来事が、その時点まで継続していたことあらわす際に使われます。
例を見てみましょう。
- (1) I had been waiting for hours. (私は何時間も待っていたところだった)
話し手の「待つ」という動作は基準時の以前にはじまり、基準時まで続いて起こりました。
前後の状況がないので、例として次のように考えるとよいでしょう: 「昨日、人気スマートフォンの新商品を買いにお店に並んで待っていた。途中、通りかかった知人に偶然声をかけられた時、私は何時間も待っていたところだった」
例文をイラストにすると次のようになります。

過去完了進行形のニュアンスをまとめると次のようになります。
- 出来事は過去のある時点より前に始まりました
- 出来事は過去のある時点まで継続していました
- 出来事が完了したかどうかは文脈次第です
2. 過去完了進行形の使い方
過去完了進行形の使い方をより詳しく見ていきましょう。
2-1. 過去のある時点まで継続していたこと
- (2) When I moved to Osaka at eighteen, I had been living in Kyoto for ten years. (18歳で大阪に引っ越した時、それまで10年間京都に住んでいた)
過去完了進行形のもっとも代表的な使い方は「過去のある時点まで継続していたこと」です。
(2)の過去の基準点は、18歳で大阪へ引っ越した時です。その時点まで10年間続いていた京都での生活を、過去完了進行形で述べています。
2-2. 過去のある時点の直前まで継続していたこと
- (3) Tim gave up drinking alcohol last year. He had been drinking for 20 years. (ティムは酒を飲むのを昨年やめた。彼は20年間飲酒していた)
- (4) Mary had been playing the piano for almost three hours when I came in, and she stopped when she saw me. (私が入った時、メアリーはそれまでほぼ3時間ピアノを弾いていて、私を見ると演奏をやめた)
過去完了進行形は「過去のある時点の”直前”まで継続していたこと」をあらわすことがあります。(3)では、ティムに飲酒の習慣があったのは、昨年に飲酒をやめる前までです。
(4)は、入室時まで続いていた演奏と、その後の中断を述べています。中断したことを明示するのは she stopped の部分であり、had been playing だけではその時やめたかどうかは決まりません。
(例文は『ロングマン・アレクサンダー英文法』より引用)
2-3. 過去のある時点までの反復動作
- (5) Ken had been phoning her repeatedly. (ケンは彼女に繰り返し電話していた)
過去完了進行形は、文脈により、過去のある時点まで繰り返されていた活動を表すこともあります。
(5)はケンが彼女に対して、基準時までの間、電話を繰り返しかけ続けました。
2-4. 仮定法過去完了
- (6) If I had been walking along the street then, I might have met with that accident. (もしその時その通りを歩いていたら、例の事故にあっていたかもしれない)
(現代上級英文法)
過去完了進行形は仮定法過去完了で使われることがあります。
(6)では、事実は「(過去の)その時その通りを歩いていなかった」だが、仮定として「(もし)その時その通りを歩いていたら」といった話をしています。
- 過去の事実: その時その通りを歩いていなかった
- 過去の仮定: その時その通りを歩いていたら
3. 時制の一致による過去完了進行形
時制の一致とは、従属節の動詞の時制を主節の動詞の時制に一致させることを言います。
過去完了進行形は時制の一致によって出現することがあります。それぞれのパターンは次のとおりです。
| 現在完了進行形→過去完了進行形 | (7) |
| 過去進行形→過去完了進行形 | (8) |
| 過去完了進行形→過去完了進行形 | (9) |
1つずつ見ていきましょう。
3-1. 現在完了進行形→過去完了進行形
- (7) I think Kelly has been working on the issue. (ケリーがその問題に対処していると思っています)
- → I thought Kelly had been working on the issue. (ケリーがその問題に対処していると思っていました)
従属節が現在完了進行形の場合、主節が過去形になると、従属節も過去完了進行形になります。
3-2. 過去進行形→過去完了進行形
- (8) I think you were studying law. (あなたが法律を勉強していたと思っています)
- → I thought you had been studying law. (あなたが法律を勉強していたと思っていました)
従属節が過去進行形の場合、主節が過去形になると、従属節も過去完了進行形になります。ただし、文の意味解釈に問題が生じなければ、従属節も過去進行形のまま使われることもあります。
3-3. 過去完了進行形→過去完了進行形
- (9) I think you had been studying law. (あなたが法律を勉強し続けていたと思っています)
- → I thought you had been studying law. (あなたが法律を勉強し続けていたと思っていました)
従属節が過去完了進行形の場合、主節が過去形になっても、従属節は過去完了進行形のままになります。過去完了進行形はそれ以上変われないからです。
参考: 過去完了進行形のつくり方
| I | had | been | -ing |
| You | had | been | -ing |
| He | had | been | -ing |
| She | had | been | -ing |
| It | had | been | -ing |
| We | had | been | -ing |
| You | had | been | -ing |
| They | had | been | -ing |
まとめ
この記事では、英語の過去完了進行形について詳細を解説してきました。
内容をまとめると次のようになります:
- 過去完了進行形は「had+been+-ing」の形をとります
- 過去完了進行形は過去のある時点まで継続していたことをあらわします
- 過去完了進行形は過去のある時点の直前まで継続していたことをあらわします
- 過去完了進行形は反復動作をあらわすことがあります
- 仮定法過去完了や時制の一致で出現することがあります
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