初めての海外旅行や英語に不安がある方にとって、レンタカーを借りる時の手続きはハードルが高く感じますよね。
私も初めてアメリカでレンタカーを借りた時、保険や返却ルールの説明が聞き取れず、翻訳アプリに頼ってなんとか理解した経験があります。
しかし、何度か海外でレンタカーを借りるうちに、手続きの流れや使われる英語フレーズには、定番パターンがあることに気づきました。
この記事では、海外でレンタカーを借りる時の基本的な流れと、トラブル時に役立つ英語フレーズを紹介します。
安心して海外のドライブを楽しめるよう、一緒に準備をしていきましょう。
はじめてでも安心!レンタカーを借りる時の流れ5ステップ
ここでは、レンタカーを借りるまでの流れを5つのステップに分けて解説します。
トラブルを避けるためのチェックポイントをおさえて、スムーズに手続きを済ませましょう。
ステップ1:Webで予約する
海外でレンタカーを利用する際は、事前にインターネットで予約しておくと安心です。
現地で直接申し込むこともできますが、希望の車種が選べなかったり、手続きに時間がかかったりする可能性があります。
以下のような世界的に展開している大手レンタカー会社の公式サイトから、予約が可能です。
- Hertz(ハーツ)
- Avis(エイビス)
- Enterprise(エンタープライス)
画面の案内に従って、借りる日時や車の受け取り場所、車種などを選びます。
ステップ2:現地の受付で手続きする
渡航先の空港や市内にあるレンタカー会社のカウンターへ向かいましょう。
受付では予約の確認と本人確認が行われ、以下の書類を提示します。
- 日本の運転免許証
- 国際運転免許証
- パスポート(原本)
- 運転者本人名義のクレジットカード
- 予約確認書(メールや印刷したもの)
カーナビや追加のドライバー登録など、オプション希望がある場合は、このタイミングで伝えましょう。
\会話の例/

I have a reservation under the name Tanaka.
(田中の名前で予約しています。)

May I see your driver’s license and passport?
(免許証とパスポートを拝見できますか?)

Here you are.
(はいどうぞ。)
\音声を聞く/
国際運転免許証は、よく「海外で運転できる免許証」と思われがちですが、実際は日本の運転免許証を海外で一時的に通用させるための “翻訳証明書” のような役割にすぎません。
そのため、通例、国際免許証単独では運転できず、必ず日本の有効な運転免許証とセットで提示する必要があります。
さらに国や州によっては、国際免許があっても運転できなかったり、長期滞在者には現地の免許取得を義務づけていたりするケースもあります。
たとえばアメリカのカリフォルニア州では、旅行者は「日本免許+国際免許」で運転できますが、留学や駐在などで居住者とみなされると州の免許が必要になります。
意図せず無免許運転にならないよう、事前によく調べておくようにしましょう。
ステップ3:保険や条件の説明を受ける
本人確認が終わると、スタッフから契約内容について説明があります。
主に次のような項目が案内されます。
- 保険プランの案内
- 事故時の自己負担額(免責額)
- ガソリンを満タンで返すなどのルール
修理費や賠償額が高額になる可能性があるため、「車両補償(CDW)」と「対人・対物補償(SLI)」は最低限つけておきましょう。
\会話の例/

Does this plan include CDW and SLI?
(このプランには車両補償と対人・対物補償は含まれていますか?)

Yes, they’re both included.
(はい、両方とも含まれています。)
\音声を聞く/
利用する保険プランは料金に大きく関わるため、英語の聞き取りが不安な場合は翻訳アプリを使いながら確認しましょう。
ステップ4:支払いを済ませる
多くの国では、レンタカーの支払いにクレジットカードが必須です。
現金やデビットカードでは受け付けてもらえない場合があるため、運転者本人名義のカードを必ず準備しておきましょう。
支払いの際には、保証金(デポジット) が一時的に引き落とされます。
この保証金は、車の返却に問題がなければ後日自動的に返金されます。
\会話の例/

May I have your card, please?
(カードをお預かりしてもよろしいですか?)

Here you are.
(はい、どうぞ。)
\音声を聞く/
保証金の金額を聞きたい時は、” How much is the deposit?(保証金はいくらですか?)”と尋ねましょう。
ステップ5:鍵と車を受け取る
支払いが終わると、鍵と車両が手渡されます。この時かならず車の状態を確認しましょう。
- 車体の傷やへこみがないか
- ガソリン残量と給油口の位置
- タイヤやライトの状態
傷などを見つけた場合は、スマホで写真や動画を撮っておくと安心です。
\会話の例/

Do you know about this scratch?
(この傷はご存じですか?)

Yes, it’s already noted.
(はい、すでに記録されています。)
\音声を聞く/
レンタカーを返却する時の基本的な流れは以下のとおりです。
- ガソリンを満タンにする
- 指定された場所に車を戻す
- カウンターや返却BOXに鍵を返す
スタッフが車体チェックやガソリン残量を確認することもあります。
トラブルを避けたい時は、返却時に “Is everything okay with the car?(車に問題はありませんか?)“と確認しましょう。
レンタカーにまつわるトラブル時に役立つ英語フレーズ
ドライブ中は事故や故障など、思わぬトラブルに遭遇することもあります。
しかし、状況ごとに使える英語フレーズを知っていれば、あわてずに解決に対応できますよ。
①事故が起きた時
運転中に事故を起こしてしまった場合、まずは落ち着いて安全を確保することが大切です。
軽い接触事故でも、かならずレンタカー会社へ連絡しましょう。

I had a car accident. Could you help me?
(事故を起こしました。助けていただけますか?)
\音声を聞く/
迷ったときは警察に連絡しましょう。現場から動かず、レンタカー会社と警察の指示に従って行動してください。
②故障した時
車に不具合が生じた時は、すぐに車を安全な場所に止めて、レンタカー会社へ連絡しましょう。

The car broke down. Could you send help?
(車が故障しました。助けを送っていただけますか?)
\音声を聞く/
タイヤがパンクした時は、”I have a flat tire.(タイヤがパンクしました。)”と伝えましょう。
③代車が必要な時
事故や故障で車が使えなくなった場合、レンタカー会社に連絡して代車を手配してもらいましょう。

Could you provide another car?
(別の車を用意していただけますか?)
\音声を聞く/
④交通違反をした時
交通違反をして警察に止められた時は、あわてずに身分証明書を提示し、指示に従いましょう。

I’m sorry. Here is my driver’s license and passport.
(すみません。こちらが免許証とパスポートです。)
\音声を聞く/
国ごとに交通ルールが異なるため、渡航前に必ず確認しておきましょう。
⑤返却が遅れそうな時
渋滞や予定変更などで、予約した時間までに車を返却できないこともあります。
無断で遅れると延滞料金が高額になることがあるため、かならず事前にレンタカー会社へ連絡しましょう。

I’m going to be late returning the car.
(車の返却が遅れそうです。)
\音声を聞く/
⑥給油を忘れた時
レンタカーは多くの場合「満タン返し(Full-to-Full)」が条件となっています。
返却時に給油を忘れた場合は、スタッフに伝えたうえで、近くのガソリンスタンドで満タンにしてから返却しましょう。

I forgot to fill up the tank.
(給油を忘れました。)
\音声を聞く/
給油しないで返却した場合、レンタカー会社が給油を行い、その費用に加えて手数料を請求されることがあります。返却前に必ず燃料計をチェックしておきましょう。
⑦請求額が高すぎる時
レンタカーの返却後、請求額が想定より高いことがあります。
ガソリン代や追加オプション、延滞料金などが含まれている場合があるため、すぐに支払わず理由を確認しましょう。

Could you send me an itemized receipt?
(明細書を送っていただけますか?)
\音声を聞く/
電話で理由を聞くよりも「明細書を送ってほしい」と伝えましょう。翻訳アプリなどで慎重に確認でき、証拠として残せるため安心です。
⑧車内に忘れ物をした時
返却後に荷物を車内に置き忘れてしまうこともあります。
特にスマートフォンや財布、パスポートなどの貴重品は大きなトラブルにつながるため、気づいたらすぐにレンタカー会社へ連絡しましょう。

I left my bag in the car. Could you check inside?
(車にバッグを置き忘れました。中を確認していただけますか。)
\音声を聞く/
まとめ:手続きの流れをおさえて海外でのドライブを楽しもう
海外でレンタカーを借りる時は、予約から返却までの流れを理解しておくことが安心につながります。
さらに、トラブル時に使える英語フレーズを知っておけば、万が一の時も落ち着いて対応できるでしょう。
レンタカーを利用すれば、時刻表に縛られずに、行きたい場所へ好きなタイミングで出かけられます。
事前に準備を整えておくことで、海外のドライブはより自由で楽しい体験になりますよ。