はじめて海外のレストランやカフェに入る時は、「英語でうまく注文できるかな…」と不安な気持ちになるものです。
私も初めてアメリカのカフェで注文した時、何を言われているのかわからず、恥ずかしい思いをしました。
しかしその後、様々な国の飲食店を利用する中で、注文には基本的な流れがあり、シンプルなフレーズでも十分に伝わることがわかりました。
この記事では、海外の飲食店で注文する時の会話の流れと、トラブル時にも安心して使える英語フレーズを紹介します。
食べたい料理をスムーズに注文できるよう、一緒に準備していきましょう。
ファーストフード店で注文する時の流れ5ステップと会話例
海外のファーストフード店やカフェでは、店員とのやり取りがスピーディーで戸惑いやすいものです。
ここでは、注文から支払いまでの基本的な流れを5つのステップで整理しました。
よく使うフレーズをおさえておけば、現地のカウンターでも焦らずに注文できますよ。
ステップ1:食事を注文する
注文カウンターで自分の番がきたら、メインの食べ物を注文しましょう。
注文する時は、” I’ll have〜, please. (~をお願いします。)” の表現が便利です。
\会話の例/

How can I help you?
(何にいたしましょうか。)

I’ll have a cheeseburger meal, please.
(チーズバーガーセットをお願いします)
\音声を聞く/
”meal”はセットメニューのことを指します。単品なら “ I’ll have a cheeseburger.” と伝えましょう。
ステップ2:ドリンクを注文する
料理を注文したあと、店員から飲み物について聞かれることがあります。
\会話の例/

Anything to drink?
(何か飲み物は?)

Coke, please.
(コーラをお願いします。)
\音声を聞く/
- Diet Coke:ダイエットコーラ
- Lemonade:レモネード
- Fanta (Orange / Grape):ファンタオレンジ、ファンタグレープ
- Orange Juice:オレンジジュース
- Apple Juice:りんこジュース
- (Hot / Iced ) coffee:ホット/アイスコーヒー
- (Hot / Iced ) tea:ホット/ アイスティー
飲み物が不要な場合、No, thank you.(いえ、結構です)のように答えましょう。
ステップ3:サイズを選ぶ
ドリンクやポテトなどを注文すると、サイズを聞かれることがあります。
Small(スモール)、Medium(ミディアム)、Large(ラージ)の3種類が基本です。
\会話の例/

Small, medium, or large?
(S、M、Lのどれにしますか?)

Medium, please.
(Mサイズをお願いします。)
\音声を聞く/
サイズ表記について同じ「S・M・L」でも、日本とアメリカのマクドナルドでは容量が異なります。
サイズ(目安) | 日本 | アメリカ |
---|---|---|
S | 約250ml | 約470ml |
M | 約350ml | 約620ml |
L | 約500ml | 約890ml |
※ 容量は公式情報で明記されていないため、栄養成分情報をもとに推定された一般的な目安です。
筆者はアメリカのマクドナルドでMサイズを注文した時、想定の2倍ほどある大きさのドリンクが出てきて、とても驚いた経験があります。
このように日本の感覚でMやLを頼んだ場合、飲みきれないほどの量が出てくることもあるので注意しましょう。
ステップ4:店内で食べるのか持ち帰りかを伝える
店内で食べるのか、持ち帰るのかを伝えましょう。
\会話の例/

For here or to go?
(店内でお召し上がりですか?お持ち帰りですか?)

For here.
(店内でお願いします。)
\音声を聞く/
持ち帰る時は、” To go. (持ち帰りでお願いします。)”と答えましょう。
ステップ5:支払いを済ませる
最後に支払い方を伝えて、会計を済ませましょう。
\会話の例/

That’ll be $10. How would you like to pay?
(10ドルです。お支払いはいかがなさいますか?)

By credit card, please.
(カードでお願いします。)
\音声を聞く/
- 現金払い :By cash.
- カード払い :By credit card.
- スマートフォンでの決済:With Apple Pay.
レストランで注文する時の流れ5ステップと会話例
欧米のレストランでは、ドリンクから始まり、前菜・メイン・デザートと、段階的に注文する流れが一般的です。
ここでは、レストランでの基本的な流れと、それにふさわしい英語フレーズを紹介します。
会話例を見ながら練習しておけば、スマートに注文できますよ。
ステップ1:ドリンクを注文する
欧米のレストランでは、まず飲み物から聞かれるのが一般的です。
レストランでも、” I’ll have〜, please. (~をお願いします。)” の表現を使います。
\会話の例/

May I offer you something to drink?
(ドリンクをお持ちしましょうか。)

Yes, I’ll have a glass of red wine.
(はい、赤ワインをお願いします。)
\音声を聞く/
アレルギー対応は、食事の注文を始める前に伝えるのが基本です。
先に伝えておくことで、店員が安全なメニューを提案してくれたり、調理方法を調整してくれることがあります。
- I’m allergic to nuts. (ナッツアレルギーです。)
- Do you have any dishes without eggs? (卵を含まない料理はありますか?)
- Could you make this without cheese? (この料理をチーズ抜きで作っていただけますか?)
ステップ2:メイン料理を注文する
ドリンクの後は、メイン料理の注文です。
ウェイターから声をかけられた時に注文したいメニューが決まっていない場合は、” I need a little more time, please. (もう少し時間が必要です。)”と答えましょう。
\会話の例/

Are you ready to order?
(ご注文はお決まりですか。)

Yes, I’ll have the grilled salmon.
(はい、サーモンのグリルをお願いします。)
\音声を聞く/
”What’s today’s special?(本日のおすすめは何ですか?)”と聞くと、季節限定やシェフ自慢の料理を紹介してもらえることがあります。
日本の居酒屋のように手を上げて “Excuse me!” と呼ぶのは、米英のレストランではマナー違反と見なされてしまいます。
基本的に注文は、ウエイターが適切なタイミングで席に来てくれた時に伝えます。
飲み物をこぼしたり、食器が足りないなど急ぎで対応してほしい場合は、アイコンタクトで合図するか、通りがかりのウエイターに “Excuse me.” と声をかけましょう。
ステップ3:焼き加減などの希望を伝える
ステーキやサーモンなどを注文すると、焼き加減を聞かれることがあります。
希望を伝えられるよう、基本の表現を覚えておきましょう。
- rare(レア):外側だけ軽く焼いて、中はほとんど生の状態。
- medium(ミディアム):中までほぼ焼けているがジューシーさが残っている。
- well-done(ウェルダン):全体にしっかり火が通っている。
\会話の例/

How would you like it cooked?
(焼き加減はいかがなさいますか。)

Medium, please.
(ミディアムでお願いします。)
\音声を聞く/
焼き加減以外にも、 “Sauce on the side, please. (ソースは別にしてください。)” などのように、料理について希望を伝えられます。
ステップ4:デザートの希望を伝える
食事が終わる頃、店員からデザートやコーヒーを勧められることがあります。
\会話の例/

Would you care for dessert or coffee?
(デザートやコーヒーはいかがですか?)

I’ll have the cheesecake and an espresso.
(チーズケーキとエスプレッソをお願いします。)
\音声を聞く/
断りたい時は、” No, thank you. (いいえ、結構です。)”と笑顔で答えましょう。
ステップ5:すべて注文し終えたことを伝える
食事が終わり、ほかに特に注文がなければ「注文は以上です。」と意志表示しましょう。
\会話の例/

Anything else?
(ほかにご注文はございますか。)

That’s everything, thanks.
(注文はこれで全部です、ありがとうございます。)
\音声を聞く/
会計をお願いする時は、” Check, please.” と伝えましょう。スタッフが席にレシートホルダーを届けてくれます。
レストランで食事をしたら、チップを支払うのが一般的な国もあります。
渡航先によって習慣が異なるため、事前に確認しておくと安心です。
アメリカやカナダでは、チップは料金の15〜20%ほどを渡します。レシートには、あらかじめ含まれいないことがほとんどです。
クレジットカード払いの場合は、伝票の「Tip(チップ)」欄に自分で金額を書き込み、合計と一緒に支払います。
現金払いの場合は、レシートホルダーにチップ分を含めた現金を挟み、テーブルに置いて席を立ちましょう。
飲食店で困った時に使える英語フレーズ集
カフェやレストランでは、思わぬトラブルに遭遇することもあります。
そのような時でも、基本の英語フレーズを知っていれば落ち着いて対応でき、食事の時間を楽しめますよ。
1. スタッフの英語が聞き取れない時
スタッフの英語が速すぎて聞き取れない時は、ていねいに聞き返しましょう。

Could you speak more slowly?
(もう少しゆっくりと話してもらえますか?)
\音声を聞く/
2. 料理の到着が遅い時
注文してからなかなか料理が出てこない時は、スタッフに伝えて確認しましょう。

I ordered a pasta, but it hasn’t arrived yet.
(パスタを注文しましたが、まだ来ていません。)
\音声を聞く/
3. 注文した料理と異なる時
注文と異なる料理が届いた場合は、遠慮なくスタッフへ伝えましょう。
精算する時のトラブルを事前に防げます。

I ordered a beef steak, but this is chicken.
(牛肉のステーキを頼んだのですが、これはチキンです。)
\音声を聞く/
4. 料理に異物が入っていた時
料理に異物が入っているのを見つけたら、すぐにスタッフに伝えましょう。

There’s something in my salad. Could you replace it?
(サラダに異物が入っています。取り替えていただけますか?)
\音声を聞く/
5. 必要な食器がない時
食器が足りない時は、以下のように伝えましょう。

Could I have a spoon, please?
(スプーンを1つお願いできますか?)
\音声を聞く/
取り皿が欲しい時は、” Could I have two small plates, please? (取皿を2枚お願いできますか。)”と伝えましょう。
6. 席を変更したい時
空調の風が当たって寒いなど、「席を替えてほしい」と言いたい時は、以下のように依頼しましょう。

Could we change our seats?
(席を変えていただけますか?)
\音声を聞く/
7. 間違った会計を指摘したい時
伝票に注文していない料理が含まれていたり、金額が違っていたりすることもあります。

I didn’t order this dish. Could you check it, please?
(この料理は注文していません。確認していただけますか?)
\音声を聞く/
まとめ
この記事では、海外の飲食店で注文する時に役立つ英語フレーズを紹介しました。
ファーストフード店でもレストランでも、「~をお願いします」と伝える時は “I’ll have ~.” という表現が使えます。
食事やドリンク、デザートまで幅広く使える、とても便利なフレーズです。
さらに「料理が遅い」「注文と違う料理が届いた」など、困った時に使える表現も知っておくと安心です。
シンプルなフレーズを活用しながら自信をもって注文し、海外ならではのグルメを味わってください。
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