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英語のas as構文とは?同等比較の使い方と10の慣用表現を紹介

英語のas as構文(同等比較)とは「同じくらいX(as X as)」を意味する文法表現である。

as as構文の典型的な使用例に、as tall as you(あなたと同じくらいの背の高さ)やas soon as possible(可能な限り早く)が挙げられる。

as asは書き言葉だけでなく、日常会話でも頻繁に用いられる。as asの用法を知れば、英語を使った表現の広がりが実感できるだろう。

そこでトイグルでは、as asの使い方について詳細を説明していきたい。はじめにas asの作り方を紹介した後、発展的な用法と、10の慣用表現を取り上げる。

この記事を読めばas asの全体像がわかる。そして、すぐにでもas asを使えるようになるだろう。

*目次

1. as as構文の作り方

as as構文のもっとも基本的な形は、as X asで「同じくらいX」である。

  • as X as: 同じくらいXだ

Xの位置には形容詞(例: happy)や副詞(例: happily)の原級が入る。原級とは、比較級の-erや最上級の-estが付与されていない、そのままの形の語を指す。

以下、例文を用いてas asの具体的な使い方を見ていこう。

1-1. 肯定の同格表現

  • Smith is as old as you. (スミスはあなたと同じくらいの年齢です)
  • Susan works as hard as Joe. (スーザンはとジョー同じくらい一所懸命働きます)

上の例文はスミスとあなたをold(X)の観点で比較している。Smith is as old as you.で「スミスはあなたと同じくらいの年齢です」の意味。Smith is as old as you are.と書いても良い。

下の例文はスーザンとジョーをhard(X)の観点で比較している。Susan works as hard as Joe.で「スーザンはジョーと同じくらい一所懸命働きます」の意味。Susan works as hard as Joe does.と書いても良い。

1-2. 否定の同格表現

  • John is not as old as you. (ジョンはあなたほど歳をとっていない)
  • Jimmy does not work as hard as Sue. (ジミーはスーほど一所懸命働かない)

as asが否定の文脈で使用されると、「…ほどXではない」の意味になる。

上の例文はジョンとあなたをold(X)の観点で比較している。John is not as old as you.で「ジョンはあなたほど歳をとっていない」の意味。

下の例文はジミーとスーをhard(X)の観点で比較している。Jimmy does not work as hard as Sue.で「ジミーはスーほど一所懸命働かない」の意味。

1-3. as asを用いた倍数表現

  • Cats sleep twice as much as people. (猫は人間の2倍眠る)
  • Water is eight hundred times as dense as air. (水は空気の800倍重い)

(OALDCollins Cobuild English Grammar)

as asを用いれば「AがBのX倍」といった倍数表現を作れる。倍数表現の基本形は「… times as X as」であり、3倍ならthree times as X as、10倍ならten times as X asと表現する。

上の例文に見られるように、「2倍」を表す時は「twice as X as」と言う。Cats sleep twice as much as people.は「猫は人間の2倍眠る」の意味。

下の例文はWater is eight hundred times as dense as air.で「水は空気の800倍重い」の意味。

尚、同様の表現を使って分数を表すこともできる。2分の1(半分)はhalf as X as、3分の1はone-third as X asのように表す。

比較級については別記事で解説

as as構文と似た使い方をするものに比較級と最上級があります. 「比較級, 最上級の違いをおさらいしたい」と思った方は, 別記事の解説もご覧ください。

2. as as構文で注意すべき発展的な用法

as as構文にはいくつかの発展的な用法が認められる。複雑な用法を知っておくことは、話し言葉・書き言葉を問わず、英語を実践で使う場面で役立つ。

as as構文で注意すべき5つの用法を紹介しよう。

2-1. asに導かれる節

as asの直後は、you(あなた)やJoe(ジョー)のような句だけでなく、を使うこともできる。

例を見てみよう。

  • Conversation was not as slow as I feared it would be. (会話は私が心配したほど遅くはなかった)
  • The village gardens aren’t as good as they used to be. (その村の庭はかつてほど良いものではない)

(Collins Cobuild English Grammar)

上の例文では、2つ目のasの後ろにI feared it would be.が使われている。この文を2つに分ければ、Conversation was not as slow.(会話は遅くなかった)とI feared it would be as slow.(私はそれ(=会話)が遅いかもと心配した)。as以下で重複するslowは表示されず、Conversation was not as slow as I feared it would be.となる。

下の例文も同様に、2つ目のasの後ろにthey used to beが使われている。この文を2つに分ければ、The village gardens are not as good.(その村の庭は良くない)とThey used to be as good. (その村の庭は良かった)であり、as以下で重複するgoodは表示されず、The village gardens aren’t as good as they used to be.となる。

as asの品詞
文法的には, as asは1つ目のasが副詞, 2つ目のasが接続詞と分析される. ただし, 2つ目のas後に代名詞が来る際は, as tall as him(彼と同じくらい高い)のように目的格を使う.

2-2. as asの修飾

as asはjust(ちょうど)、quite(まったく)、nearly(ほとんど)、almost(ほぼ)などの語句で修飾できる。

  • She’s just as smart as her sister. (彼女は姉とちょうど同じくらい賢い)
  • It wasn’t quite as simple as I thought it would be. (それは私が思っていたほど単純ではなかった)
  • He’s nearly as tall as you are. (彼はほとんどあなたと同じ身長です)
  • The credit seemed to last almost as long as the film. (クレジットはその映画とほぼ同じくらいの長さのようだった)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

(筆者注: 「クレジット」は映画の終わりに製作者の名前が表示されること)

2-3. 同一事物の異なる性質を比べる場合

as asを使う際は通常、異なる事物の同じ性質を比較する。例えば、「スミスはあなたと同じくらいの年齢です」なら、スミスとあなたという異なる事物を、年齢という共通の尺度で比べている。

一方、as asでは同一事物の異なる性質を比べることもできる。例を見てみよう。

  • The swimming-pool is as deep as it is wide. (そのプールは幅の広さと深さが同じである)

(The Cambridge Grammar of the English Language)

ここで比較されているのは、The swimming-pool is X deep.(そのプールはXの深さがある)とThe swimming-pool is Y wide.(そのプールはYの幅がある)である。

いま、X deep(深さの度合い)とY wide(幅の度合い)が少なくとも同等程度とされることから、両者がas asによって比較の対象となった。

2-4. as as以下を省略するメカニズム

as as構文では、主節(=as asを含むほうの節)と重複する情報は省略可能である。

例を見てみよう。

  • Max didn’t love Jill as much as she him. (マックスはジルが彼を愛したほど彼女を愛さなかった)
  • He didn’t send as many postcards to his friends as letters to his mother. (彼は母親に手紙を送ったほど、友だちにポストカードを送らなかった)

(The Cambridge Grammar of the English Language)

上の例文では、as以下で重複する動詞love(愛する)が省略されて[she ___ him]の構造になっている。この部分を[she loved him]あるいは[she did him]としても容認される。

下の例文では、as以下で重複する要素he sentが省略されて[___ letters to his mother]の構造になっている。ここ部分を[he sent letters to his mother]あるいは[he did letters to his mother]としても容認される。

as以下すべてを省略する場合
前後関係から内容が自明の場合, as以下すべてを省略することがある.
例: The train takes 40 minutes. By car it’ll take you twice as long.
(電車は40分かかる. 車はその2倍の時間がかかる)

(上記の例文はPractical English Usageから抜粋)

2-5. as asの厳密な意味は「少なくともそれ以上」

肯定のas asの意味が「AとBが同じくらいXだ」にもかかわらず、否定のas asが「AとBはXほどではない」と解釈されるのはなぜだろうか?(なぜ、「AとBは同じくらいXではない」にはならないのだろうか?)

結論的に言えば、これはas asの厳密な意味が「=(まったく同じ)」ではなく「≧(少なくともそれ以上)」を表すからである。

例を見てみよう。

  • John is as tall as any of his friends.

一見すると「ジョンはどの友だちとも背の高さが一緒である」のようだが、常識的に考えれば、身長が友だち全員とぴったり同じになることはありえない。

実際、ジョンの身長が友人たちと同程度、場合によってジョンのほうが高身長であっても、先の文は意味を成す。「ジョンの身長≧友人の身長」から、この場合は「ジョンは背の高さでは他の誰にも負けない(=少なくとも同身長かそれ以上)」と解釈される。

as asの厳密な意味は、文を否定にすることでよりいっそう際立つ(先程と逆の状況)。

  • John isn’t as tall as any of his friends.

「ジョンは他の友人と同程度の身長ではない」ことは、ジョンと友人たちの身長がまったく同じではないと同時に、ジョンが友人たちより背が高い可能性をも除外している。

つまり、ジョンの背が友人よりも高くないに違いないから、「ジョンは他の友人ほど背が高くない」と解釈される(ジョンの身長<友人の身長)。

as asの実際の意味
現実世界において, ある物事が他と「完全に同じ」と言い切れることは少ないので, as asが「≧」を表すのは理にかなっている. 「ぴったり同じ」を表すなら, just as asなどの修飾語句を使おう.

3. as asを使った慣用表現

as as構文には、決まった形で使われる慣用表現が多数ある。これらは書き言葉はもちろん、話し言葉でも頻繁に使われる。

as asを使った10の慣用表現を紹介しよう。

3-1. as much/many as

  • He doesn’t earn as much as I do. (彼は私ほどは稼がない)
  • There were as many as 200 people at the lecture. (講義には200人もの人がいた)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

much/manyはもともと「たくさんの」の意味がある。上の例文はas much asを文字通りの意味に使って、「彼は私ほどは稼がない」と解釈される。

下の例文は「講義には200人もの人がいた(=200人と同じくらいたくさんの数)」の意味。「…と同じくらいたくさんの数」から「…もの」と解釈される。

muchとmanyの違い
muchは数えられない名詞(不可算名詞)を対象にするのに対し, manyは数えられる名詞(可算名詞)を対象にする.

3-2. as long as

  • Customers often defer payments for as long as possible.
  • We’ll go as long as the weather is good.

(CollinsOALD)

as long asの文字通りの意味は「…と長さが同じ」なので、上の例文のようにas long as possibleと言えば「可能な限り長く」と解釈される。

as long asはここから意味が拡張して、「…さえすれば」でも使われる。下の例文は「天候が良ければ私たちは行く」の意味。

so long as
as long asは「…さえすれば」の意味の場合, so long asと言っても良い.

3-3. as far as

  • Sitting on the floor, spread your legs as far as they will go without overstreching. (床に座って、過度なストレッチなしに伸びるまで足を広げなさい)
  • As far as we’re concerned, the matter is settled. (私たちが思うに、その問題は決着している)

(Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary)

farは「遠くに」を意味する副詞なので、as far asの文字通りの意味は「(場所的に)…まで」。上の例文は「過度なストレッチなしに伸びるまで足を広げなさい」の意味。

as far asはここから意味が拡張して、「…に関する限りでは」でも使われる。下の例文は「私たちに関する限り(=私たちが思うに)」の意味。

so far as
as far asはso far asと言っても良い.

3-4. as well as

  • She doesn’t play as well as her sister. (彼女は姉ほど上手に演奏しない)
  • They sell books as well as newspapers. (彼らは新聞だけでなく本も売る)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

wellは「上手に」を意味する副詞なので、as well asの文字通りの意味は「…と同じくらい上手に」。上の例文は「彼女は姉ほど上手に演奏しない」の意味。

as well asはここから拡張して、「BだけでなくAも」で使われる。下の例文は「彼らは新聞だけでなく本も売る」の意味。

as well asは前置詞?
「BだけでなくAも」のas well asは頻繁に使われるため, これひとかたまりで一つの前置詞として分類されることが多い.

3-5. as … as possible

  • Please let me know your decision as soon as possible. (あなたの決定を可能な限り早く知らせてください)

(Longman Dictionary of Contemporary English)

as…as possibleは「できるだけ…に」の意味。as soon as possible(できるだけ早く)は頻繁に使われるため、チャットなどインフォーマルな場面では、ASAPと略されることもある。

3-6. as … as can be

  • I’m as near certain as can be. (私はほとんどこの上ないほど確信している)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

as…as can beは「この上なく…である」の意味。先の例文ならI’m near certain as I can be.と書いても良い(普通はas以下の主語を省略)。

3-7. as … as any

  • This is as good a place as any to spend the night. (ここは夜を過ごすのに最適な場所です)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

anyは「だれか/どれか」を意味する代名詞。「だれか(どれか)と同じくらい程度が高い」から、as … as anyで「だれ(どれ)にもひけをとらず…」と解釈される。

as...as anyは最上級で書き換えられない
今から20年ほど前までは, as…as anyを最上級の文で書き換えられると指導されることがあった. しかし, as…as anyは決して「一番」を表すわけではないので, 最上級での書き換えは不可.

3-8. as … as ever

  • At 69 he is as firmly in the driving seat of the company as ever. (彼は69歳で相も変わらず会社の経営者でいる)

(Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary)

as…as everは「相変わらず…で」の意味。everは「これまでに」の意味の副詞なので、これまでと同じことが相も変わらず発生している様子を示す。

(be in the driving seat: 経営者の立場にある)

3-9. not so much A as B

  • I’m asking not so much for excuses as for explanations. (私が求めているのは言い訳ではなくて説明だ)

(ジーニアス英和辞典)

not so much A as Bは「AというよりむしろB」の意味。as much as(…と同等の量の)に否定のnotがついているから、「AがBほどではない」、つまり「Bのほうだ」と言っていることになる。

3-10. as soft as silk

  • The baby’s skin is as soft as silk. (赤ちゃんの肌はシルクのように柔らかい)
  • Peter’s stare was as cold as ice. (ピーターの視線は氷のように冷たかった)
  • You look as white as a ghost. (あなたは幽霊のように青白く見える)

(The Grammar Book)

as asは比喩的な表現をするのにも用いられる。as soft as silkは「シルクのように柔らかい」の意味。

まとめ: as asは暗記よりも理解する

この記事では、英語のas as構文について説明してきた。

内容をまとめると次のようになる。

  1. as X asで「同じくらいX」の意味
  2. as as構文には肯定と否定の用法がある
  3. as as構文は倍数表現にも使われる
  4. 2つ目のas以下の重複要素は省略される
  5. as asを用いた様々な表現がある

従来、as asは慣用表現の暗記で学ぶことが多かった。しかし、根本的な原理を理解すれば、暗記なしでas asの文を解釈できる。この記事を読んで「なるほど!」と思っていただければ、筆者として望外の喜びである。

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

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Good luck!

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