英語の接続詞とは、and(そして)やbecause(なぜなら)などに代表される一連の語です。
英語の長い文には、ほとんど必ずと言ってよいほど接続詞が出現します。英語を学習しているあなたは、次のような悩みをお持ちではないでしょうか?
- 接続詞の使い方がわからない
- 接続詞の数が多くて覚えられない
- 接続詞の違いを知りたい
そこでトイグルでは、接続詞の使い方について詳細を解説していきます。学習中に必ずぶつかる3つの疑問についても述べるため、参考になるはずです。
1. 接続詞は要素と要素をつなぐ語
私たちがことばを使って何かを表す際、異なる事態間に何かしらの関連があることが多いです。
例えば、「朝起きた」、「朝食を食べた」、「出かけた」といった3つの出来事には時間的な連続性があります。この文は「朝起きて、朝食を食べ、そして出かけた」と接続語を使ったほうが、より自然に表現できるでしょう。
英語でも同様に、語と語、句と句、あるいは節と節を結びつける役割を持つのが接続詞です。接続詞には、要素同士を対等な関係でつなぐ等位接続詞と、「主」と「従」の関係でつなぐ従位接続詞の2種類があります。
- 等位接続詞: 要素同士を対等な関係でつなぐものです
- 従位接続詞: 「主」と「従」の関係でつなぎます
例を見てみましょう。
- You buy fish and I’ll do the cooking. (あなたが魚を買う、そして私が調理しましょう)
- I lived in New York when I was 18. (私は18歳の時、ニューヨークに住んでいた)
上の例文は等位接続詞andを使用しています。andがつなぐのはYou buy fish(あなたが魚を買う)とI’ll do the cooking(私が調理しましょう)の2つです。
下の例文は従位接続詞whenを使用しています。I lived in New York(私はニューヨークに住んでいた)が主、when I was 18(18歳の時に)が従の関係です。
これらの例文を図にすると、次のようになります。

それでは、接続詞にはどのような種類があるのでしょうか? 以下、詳細を見ていきましょう。
2. 等位接続詞の使い方
等位接続詞として使われるのは主に、and、but、or、forの4つがあります。それぞれの使い方を説明していきましょう。
2-1. and
- (1) Add salt and pepper to taste. (塩とコショウを好みに応じて加えてください)
andは「…と」や「そして」の意味の接続詞です。(1)はsalt(塩)とpepper(コショウ)をつないでいます。
2-2. but
- (2) Much has changed, but the heart of the institution has remained the same. (たくさんのことが変わった、しかし組織の心は同じなままである)
butは「しかし」の意味の接続詞です。前述の内容の対比を表します。
(2)は「たくさんのことが変わった」、しかし「組織の心は同じなままである」と述べています。
2-3. or
- (3) Would you like tea or coffee? (紅茶かコーヒーはいかがですか?)
orは「あるいは」の意味の接続詞です。(3)はtea(紅茶)あるいはcoffee(コーヒー)のどちらがいいかとすすめています。
2-4. for
- (4) We listened carefully, for he brought news of our families. (私たちは注意深く聞きました、というのは彼が私たち家族に関する知らせを運んでくれたからです)
(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)
forは前置詞で使われることが多いが、「というのは…だから」の意味で、接続詞としても使えます。フォーマルな表現です。
(4)は「私たちは注意深く聞きました」と述べ、その理由を「彼が私たち家族に関する知らせを運んでくれたからです」と言っています。
3. 従位接続詞の使い方
従位接続詞は数が多いため、使用頻度の高い語に絞って紹介します。
3-1. before / after
- (5) The show had not been doing well before Tina was hired. (ティナが雇われる前まで、そのショーはうまくいっていなかった)
- (6) What was your first job after you left school? (あなたが学校を卒業した後、最初の仕事は何でしたか?)
beforeは「…よりも前に」、afterは「…の後に」の意味で、共に時間を表します。
(5)は「そのショーはうまくいっていなかった」が前の出来事、「ティナが雇われた」が後の出来事です。
(6)は「あなたが学校を卒業した」が前の出来事、「最初の仕事は何でしたか?」が後の出来事です。
3-2. when
- (7) I lived in the village of Wolvey when I was a young teen. (若かりし10代の時、私はウルベイ村に住んでいた)
whenは「…する時に」の意味で、時間を表します。
(7)は「若かりし10代の時」に「私はウルベイ村に住んでいた」と言っています。
3-3. while
- (8) My neighbor wanted me to feed his cat while he was away. (隣人は留守にする間、猫に餌をやるよう私に求めた)
- (9) Some people are tall, while others are short. (何人かの人は背が高い、一方で背が低い人もいる)
whileは「…している間に」で期間を表す用法と、「…だが一方」で対比を表す用法があります。どちらの意味になるかは文脈によります。
(8)は「彼(隣人)が留守にする間」で期間、(9)は「一方で背が低い人もいる」で対比の意味です。
3-4. because
- (10) Python is a good fit for me because I have a computer science background. (私は情報科学の学歴があるので、パイソンが合っている)
becauseは「…なので」の意味で、理由を表します。
(10)はパイソン(= プログラミング言語の一種)が自分に合っている理由を「情報科学の学歴があるから」としています。
3-5. if / even if
- (11) If you have questions about our policy, please contact us at 555-1123. (もし我々のポリシーについて質問があるなら、555-1123に連絡してください)
- (12) Teachers are keen to help each other even if they’re teaching a different subject. (たとえ異なる教科を教えているにしても、教師たちは互いを助け合いたいと熱望する)
ifは「もし…ならば」の意味で条件、even ifは「たとえ…でも」の意味で譲歩を表します。
(11)はifが「我々のポリシーについて質問があるなら」が連絡の条件になっています。
(12)は「異なる教科を教えている」という条件があるにもかかわらず、互いに助け合う様子を示しています。
3-6. once
- (13) Once we receive your request, you may expect a reply within 21 days. (あなたの申し出を受け取ったら、21日以内の返信があると思ってください)
onceは「いったん…すると」の意味で時を表します。
(13)は「(この後)申し出を受け取った」の後、「21日以内に返信がある」としています。
3-7. since
- (14) I’ve worked at Soft System since I graduated from university in 2009. (私は2009年に大学を卒業して以来、ソフト・システム社に勤めています)
- (15) Since you have purchased it before, you won’t need to pay to download the app. (あなたは以前購入しているので、アプリのダウンロードに費用を払う必要はありません)
sinceは「…して以来」の意味で期間を表す用法と、「…だから」の意味で理由を表す用法があります。
(14)は「大学を卒業して以来」の意味で期間を表すsinceです。
(15)は「あなたは以前アプリを購入しているので」で理由を表すsinceです。この意味では、sinceをbecauseに置き換えても良いです。
3-8. unless
- (16) No refund will be made unless the buyer submits a written notice to us. (買い手が書面による告知を出さない限り、払い戻しは行われません)
unlessは「…しない限り」の意味で条件を表します。
(16)は「書面による告知を出さない」限り、払い戻しが行われないとしています。
3-9. until / till
- (17) I will wait here until you come back. (あなたが戻ってくるまで、ここで待っています)
untilおよびtillは「…するまでずっと」の意味で期間を表します。untilは文章、tillは会話で好まれるとされるが、今はどちらも場面を問わず使われます。
(17)は「あなたが戻ってくるまでずっとここにいる」と解釈します。
3-10. whereas
- (18) You’re just doing the same thing better, whereas innovation focuses on creating something new. (あなたは同じものを改良しているだけだ、イノベーションが何か新しいものを作り出すのに注力する一方)
whereasは「..だが一方」の意味で対比を表します。対比を表すwhileとほぼ同義だが、whereasのほうが堅い言い方です。
(18)は「イノベーションが何か新しいものを作り出すのに注力する一方」で、「あなたは同じものを改良しているだけだ」と指摘しています。
3-11. although / even though
- (19) Although she grew up in Bedworth, Grace now lives in London. (ベドワースで育ったが、グレースは今ロンドンに住んでいる)
- (20) Even though yoga is a spiritual practice, most Westerners make use of yoga for exercise. (ヨガは精神的な営みだが、ほとんどの西洋人は運動のためにヨガを活用している)
althoughとeven thoughは、どちらも「…にもかかわらず」の意味で譲歩を表します。althoughのほうが若干堅いと言われるが、どちらも多様な場面で用いられます。
(19)は「グレースが育ったのはベドワース」だが、今はロンドンに住んでいると言っています。
(20)は「ヨガが精神的な営み」だが、ほとんどの西洋人が運動目的で活用していると言っています。
3-12. so that / so … that
- (21) Call as soon as possible so that we can get paperwork ready for you. (できる限り早く電話をしてください、書類を準備するために)
- (22) The rooms were decorated so beautifully that we were inspired to buy a carpet. (部屋が美しく装飾されていたので、私たちはカーペットを買うよう奮起した)
so thatは「…するために」の意味で目的、so … thatは「とても…なので」で結果を表します。
(21)は「書類を準備するため」に早く電話をしてほしいと言っています。so thatとつなげて書いている点に注意してください。
(22)は「とても美しかった」ので、「カーペットを買う気が出た」の意味です。so beautifully that…と間に語が挿入されます。
3-13. as
- (23) As I walked into the office I was immediately greeted with a smile. (オフィスに歩いて入ったと同時に、すぐに笑顔で出迎えられた)
- (24) Any more help would be appreciated as I still have a couple of days to decide. (手助けがあるとありがたいです、決定するのにまだ2, 3日ありますので)
- (25) As he grew older, his passions evolved into traveling. (彼が歳を取るにつれて、情熱は旅へと発展していった)
接続詞asには複数の意味があるが、ここでは代表的な3つを紹介します。
(23)は「…すると同時に」の意味で期間を表すasです。例文は「オフィスに歩いて入ったと同時に」の意味です。
(24)は「…なので」の意味で理由を表すasです。例文は「決定するのにまだ2, 3日ありますので」の意味です。
(25)は「…するにつれて」の意味で比例を表すasです。例文は「彼が歳を取るにつれて」の意味です。
3-14. as if
- (26) Treat it as if it were real gold. (まるで本物の金のように扱いなさい)
as ifは「まるで…のように」の意味で様態を表します。様態とは「ものごとの状態」のことです。
3-15. in case
- (27) Don’t forget your umbrella in case it rains. (雨だといけないから傘を忘れないように)
- (28) In case you have problems with your computer, feel free to contact us. (もしコンピュータに問題があるなら、遠慮なくご連絡ください)
in caseは「…だといけないから」で目的の意味と、「もし…ならば」で条件の意味があります。
(27)は「雨だといけないから」で目的、(28)は「もしコンピュータに問題があるなら」で条件と解釈します。
*その他の従位接続詞
その他、マイナーな従位接続詞について、簡単に紹介します。
- (29) Now that our infrastructure is tested, we can use the product for its original purpose. (今やインフラは試験済みなので、製品を本来の目的に使えます)
- (30) I was very fortunate in that I was formally taught how to troubleshoot. (どのようにトラブルを解決するかを正式に教わった点で、私はとても幸運だった)
- (31) Little is known of him except that he was married to an opera singer. (オペラ歌手と結婚したことを除いて、彼についてほとんど知られていない)
- (32) She crossed her arms, lest he take her hand again. (彼が再び手を握らないよう、彼女は腕を組んだ)
(29)のnow thatは「今や…だから」で理由、(30)のin thatは「…という点で」で制限、(31)のexcept thatは「…ということを除いて」で除外、(32)のlestは「…しないように」で目的を表します。
4. 接続詞で必ずぶつかる3つの疑問とその答え
接続詞の学習中によくある3つの疑問と、その解決策について議論していきます。
4-1. 命令形 + and / or
- Give me some money and I’ll buy you food. (お金をください、そうすれば食べ物を買ってあげます)
- Don’t expect too much or you’ll get disappointed. (あまりたくさんのことを求めすぎないように、さもないと失望するでしょう)
命令文にandをつなぐと「…しなさい、そうすれば…」の意味になります。andは並置のニュアンスがあるので、AとBが連続的に起こる様子を示します。
命令文にorをつなぐと「…しなさい、さもなければ…」の意味になります。orは排他的なニュアンスがあるから、A or Bで「AとBのどちらか(= AをしなければBになってしまう)」と解釈します。
4-2. 従位接続詞と省略
従位接続詞の使用場面では、様々な要素が省略されることがあります。省略は学習者にとって困難に感じられることが多いので、以下に詳しく扱います。
*主語+be動詞の省略
- While (I was) in Tokyo, I visited many temples. (東京にいる間、たくさんのお寺を訪れた)
- While (you are) working on your assignment, you can send messages to your instructor. (課題に取り組んでいる間、教官にメッセージを送れます)
従位接続詞を用いた文では、従属節(接続詞のあるほうの節)の主語とbe動詞が省略されることがあります。上の例文はI was、下の例文はyou areが省略可能です。
*it is/wasの省略
- Hold for one minute if (it is) possible. (可能であれば1分待ってほしい)
it isあるいはit wasが省略されることがあります。このパターンは、if possible(可能なら)やif necessary(必要なら)など、イディオム的に用いられているものも多いです。
*主語+一般動詞の省略
- You have an anti-malware program on your computer, right? If not, download the free version. (マルウエア対策のプログラムがパソコンに入ってますよね? もしそうでないなら無料版をダウンロードしてください)
主語+一般動詞が省略されることもあります。例文のIf notはIf you don’tの主語と動詞が省略されたものです。否定のnotがそのまま残っています。
4-3.「時や条件を表す副詞節は未来のことも現在形で表す」の真相
「時や条件を表す副詞節は未来のことも現在形で表す」は英文法云々の前に、日本語として難解なため、まずはその意味を解きほぐします。
- 時や条件: 時はwhen(…の時)、条件はif(もし…なら)などです
- 副詞節: 副詞節は様々あるが、ここでは従属節のことと考えます
- 未来のことも現在形で表します: willなどの助動詞を用いず、現在時制を使います
これらの条件に当てはまる例として、次の文を見てみましょう。
- If I’m late, I will call you. (もし私が遅れるなら、あなたに電話をします)
「時や条件を表す副詞節」に該当するのはIf I’m late(もし私が遅れるなら)の箇所です。遅れるのは未来の出来事にもかかわらず、現在形を使って表しています。
さて、「時や条件を表す副詞節は未来のことも現在形で表す」はルールのように扱われているが、これは文の意味を考えれば納得がいきます。
通常の未来の条件を述べる if 節では、現在形を使います。これは「遅れる」という未来の可能性を条件として置く構文であり、現在形だから既に事実と確定しているという意味ではありません。
「遅れそうだと思ったら」と判断を明示したいなら、次のように言えます。単に予測だからという理由で if 節の現在形を will に置き換えるわけではありません。
- If I think I’m going to be late, I’ll call you. (遅れそうだと思ったら、電話をします)
if 節で will を使う例外には、意志や協力を求める場合、主節の行為による結果を条件にする場合などがあります。例えば If you will wait here, I’ll get the manager.(ここでお待ちいただけるなら、責任者を呼んできます)や If it will help, I’ll explain it again.(それが役に立つなら、もう一度説明します)です。まず通常の未来条件では現在形を使う基本を押さえ、そのうえで例外の意味を学びましょう。
*まとめ
この記事では、英語の接続詞について詳細を解説してきました。
内容をまとめると次のようになります:
- 等位接続詞と従位接続詞があります
- 等位接続詞はandやbutなどです
- 従位接続詞はwhenやbecauseなどです
- 命令形+and/orの用法もあります
- 従位接続詞で要素の省略が起こることがあります
トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆しています。興味のある方はぜひご覧ください。
Good luck!