英語のラテン語比較表現とは?superior, senior, priorなどの使い方をわかりやすく解説!

ラテン語比較表現

英語のラテン語比較表現とは、superior(…より優れている)、senior(上位の)、prior(以前の)など、ラテン語に由来する形容詞を用いた構造のことを指す。

英語を学習中のあなたは次のような疑問を持っていないだろうか?

  • superior, senior, prior といった語の使い方がいまいちわからない…
  • superior はなぜ than ではなく to を使うのかわからない…
  • prior to の使い方を知りたい

そこでトイグルでは、ラテン語比較表現について詳細を解説していく。学習の参考になるはずだ。

*目次

1. ラテン語比較表現は to で比較の対象をあらわす

英語にはラテン語に由来する語ある。その中で、語尾が -or で終わる語のいくつかは、その形のまま、比較級として用いられる。こうした用法をラテン語比較表現と言う。

例を見てみよう。

  • (1) John is senior to me. (ジョンは私の先輩です)

この例では、senior(先輩の)がラテン語由来の語で、文として比較の構造になっている。

ラテン語比較表現で注意すべきは、比較の対象をあらわす際、than ではなく to を用いる点である。先ほどの例であれば、senior than me といった言い方はできない。

よって、一般的な形容詞の比較級とラテン語比較級を比べると、以下のようになる。

  • (2) Tom is older than Ken. (トムはケンより年上です)
  • (3) Tom is senior to Ken. (トムはケンの先輩です)

(2)は通常の比較級(older)が用いられているため、thanで比較対象を示せる。一方、(3)はラテン語比較級のため、toを使わなければならない。

ラテン語比較表現には、senior の他にもいくつかの語がある。以下、詳細を説明していこう。

ラテン語比較表現は「暗黙の比較級」と呼ばれる

ラテン語比較表現は「暗黙の比較級」と呼ばれることがある。than が使えないという点で厳密な比較構文ではないが、意味的には2つの物事の性質を比べるからである。

2. ラテン語比較表現の使い方

ラテン語比較表現の使い方について、例文とともに見ていこう。

2.1. senior

  • (4) She is senior to me at the office.
    (彼女は私よりも会社では役職が上です)
  • (5) I’m looking for a more senior position.
    (私はより上級のポジションを探しています)
  • (6) Most senior management posts tend to be held by men.
    (最上級の職位はほとんどが男性の傾向があります)

5, 6: オックスフォード現代英英辞典

senior は「<組織・会社などで> 上位の」の意味で使われる。

(4)では、彼女が話し手より役職が上であると述べている。

senior に関しては、(5)のように more、(6)のようにmost と一緒に使うことも可能。

年齢について言う時

年齢について述べる際、He is four years senior to me.(彼は私より4歳年上です)のように言ってもいいが、実際は He is my senior by four years.(彼は私より4歳年上です)のように senior を名詞として使う用法が普通。

2.2. junior

  • (7) He is junior to me at the office.
    (彼は私よりも会社では役職が下です)

junior は「<組織・会社などで> 下位の」の意味で使われる。

例文では、彼が話し手より役職が下であると述べられている。

2.3. major

  • (8) Some major international companies refused to do business with them.
    (国際的な大企業の中には彼らとの取引を拒否するところもあった)
  • (9) He played a major role in setting up the system.
    (彼はシステムの立ち上げに重要な役割を果たした)

8, 9: オックスフォード現代英英辞典

major は「より大きな」の意味で使われる。(8)は major international companies(国際的な大企業)について述べられている。

major は「重要な」の意味で使われることもある。(9)では a major role(重要な役割)と述べられている。

2.4. minor

  • (10) This may seem like a minor point, but it’s actually important.
    (これは些細なことのように思えるかもしれませんが、実は重要です)

minor は「さほど大きくない」の意味で使われる。

(10)は a minor point(些細なこと)について述べられている。

2.5. superior

  • (11) This design is superior to others.
    (このデザインは他のものよりも優れています)

superior は「…より優れている」の意味で使われる。

どちらかと言うと堅苦しく、話し言葉より、書き言葉で使われることが多い。

2.6. inferior

  • (12) This overcoat is inferior to mine in quality.
    (このオーバーコートは私のより品質が劣ります)
  • (13) Our forces are more inferior to theirs than you acknowledge.
    (我が軍はあなたが認めている以上に彼らの軍より劣っている)

13: 英文法大辞典7 関係詞と比較構文

inferior は「…より劣っている」の意味で使われる。

(13) のように、inferior は more をつけることによって、さらに比較級にすることもできる。

2.7. prior

  • (14) Prior to joining the company, Dave served as CEO of West Bank.
    (入社以前、デイヴはWest BankのCEOを務めていました)

prior は「<時間・順序の上で> 前の」の意味で使われる。

とりわけ、(14)のように、prior to A(Aに先だって)で使われることが多い。

ラテン語比較表現の対義関係

これまで紹介したラテン語比較表現には、意味的な対義関係がある。senior ⇔ junior, major ⇔ minor, superior ⇔ inferior のように覚えておこう。尚、prior の対義語に posterior(<順序が> 後の)もあるが、使用頻度はあまり高くない。

3. superiorの修飾語

ラテン語比較表現は、いくつかの副詞を使うことで、その意味を強められる。

ここでは、ラテン語比較表現の中でも代表的な superior(…より優っている)を例として、その意味を強める修飾語を見ていこう。

3.1. far

  • (15) This mobile app is far superior to others.
    (このモバイルアプリは他とよりもずっと優れています)

far(ずっと, はるかに)は superior を修飾できる。

3.2. by far

  • (16) This recipe is by far superior to others.
    (このレシピは他のものと比べてはるかに優れています)

by far(はるかに)は superior を修飾できる。

3.3. much

  • (17) We found it to be much superior to the old design.
    (旧来のデザインよりはるかに優れていることがわかりました)

much(ずっと, はるかに)は superior を修飾できる。

3.4. vastly

  • (18) Vitamins found in food are vastly superior to those found in supplements.
    (食品に含まれるビタミンはサプリメントに含まれるものよりはるかに優れています)

vastly(はるかに)は superior を修飾できる。

3.5. clearly

  • (19) Neither option is clearly superior to the other.
    (どちらの選択肢が明らかに優れているということはありません)

clearly(明らかに)のような語もまた、superior を修飾できる。

very が superior を修飾する場合

very は通例、比較級の語を修飾しないため、superior の場合も修飾語として very を用いないことが多い。ただ、superior は厳密な意味では比較級ではなく、原級としての役割もある。この場合、very superior quality oil(極めて高品質な油)のように、very が superior を修飾することも可能。

superior は形の上では比較級ではないため、than ではなく to を用いる。しかし、than と絶対に共起しないかと言われればそうとは限らない。誤用の可能性もあるが、筆者は英語圏のインターネット上で Will machine learning be more superior than our brain? (機械学習は私たちの脳よりも優れているのでしょうか?) という例文を見つけた。

4. まとめ

この記事では、ラテン語比較表現について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. ラテン語比較表現はラテン語由来の形容詞による比較
  2. ラテン語比較表現ではthanの代わりにtoを用いる
  3. senior, major, superior などの語がある
  4. superiorはfarやmuchなどで修飾できる
  5. veryがsuperiorを修飾することがある

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