英語の命令形!作り方と例文一覧

あなたは英語の命令形に違和感を感じたことはないだろうか?

私たちは、命令形は相手に「命令」するのに使うと教えられる。

一方、実際に英語を勉強していると、むしろそれ以外の用法に出会うことが多い。

これは単なる訳の問題だろうか? それとも何か特別な使い方があるのだろうか?

トイグルでは、命令形の基本から応用まで、この文法の持つディープな世界を紹介していきたい。

*目次

  1. 命令形とは
  2. 命令形の作り方
  3. 命令形の例文一覧
  4. まとめ

1. 命令形とは

命令形とは、話し手が聞き手に対し、命令・指示・提案・依頼などを行う際に使う文型である。

例を見てみよう。

  • Take a seat. (お座りください)

話し手が聞き手に対し「お座りください」と言っている。自宅に友人を招いた時などに使えるだろう。

ここで、命令形を理解する2つのポイントを押さえておきたい。

1つ目は、原則的に命令形は主語が省略される。命令形は聞き手に対して発せられるので、You(あなた)と主語を明示する必要がない。

2つ目は、命令形は動詞の原形が使われる。これは、動詞の原形には「まだ行われていない」のニュアンスがあるからと考えられる。

Take a seat.」の例なら、相手がまだ椅子に座っていないから「お座りください」と呼びかけている。原形の持つ「まだ行われていない」のイメージとぴったりだ。

*動詞の原形とは、語尾に三単現の-sや-ing形等のついていない「元のカタチ」を指す。

2. 命令形の作り方

命令形の基本的な形は「主語の省略+動詞の原形」で表される。

命令形: (主語の省略)+動詞の原形

(トイグル)

よって、命令形はほとんどの場合、動詞の原形から文を始める。

  • Be quiet. (静かにしなさい)
  • Tell me about your experience in London. (ロンドンでのあなたの経験を教えてください)

命令形の後にandをつなげることができる。andは「そうすれば」の意味で、命令の内容が実現した場合を表す。

  • Study hard and you will pass the exam. (一生懸命勉強しなさい、そうすればあなたはその試験に受かるでしょう)

命令形の後にorをつなげることができる。orは「さもなければ」の意味で、命令の内容が実現しなかった場合を表す。

  • Stop talking or you don’t understand the lesson. (話すのを止めなさい、さもなければあなたはレッスンを理解できないでしょう)

命令形は否定的な内容を示すこともできる。

  • Don’t be late. (遅れないでね)
  • Don’t worry. (心配しないで)

感情の高まりや強調を示すため、命令形でも主語が明示されることがある。

  • You be quiet. (静かにしろ!)
  • Somebody open the door. (誰かドアを開けてくれますか)

命令形は他にも受け身や進行形など、異なるバリエーションが存在する。しかし、使用頻度はあまり高くないため当エントリーでは割愛したい。

3. 命令形の例文一覧

命令形を意味の違いから比較していこう。

まず、命令形は相手に命令指示要求をする際に使われる。

  • Keep off the grass. (芝生に入らないでください)
  • Don’t move! (動くな!)

しかし「命令形」の呼び名とは対照的に、この文法は以下のように、むしろ命令以外の状況で用いられる。

命令形は依頼訴え懇願をする際に使われる。

  • Please help me tidy up. (整理するのを手伝ってください)
  • Open the door, will you? (ドアを開けてくれませんか?)

命令形はアドバイス推奨警告をする際に使われる。

  • Mind the step. (足元に注意してください)
  • Don’t put all your eggs in one basket. (すべての卵を一つのかごに入れるな = 1つのことにすべてを賭けるな)

命令形は指示をする際に使われる。

  • Insert a cassette as illustrated with its labelled side facing you. (図示されているようにカセットを挿入してください、ラベル側があなたに向いている状態で)
  • Compare these figures with those shown in Table 1 above. (これらの図を上記のテーブル1で示されている図と比較せよ)

命令形は勧誘をする際に使われる。

  • Have some more soup. (もっとスープをお召し上がりください)
  • Feel free to call in at any time. (いつでも気軽に立ち寄ってくださいね)

命令形は許可をする際に使われる。

  • Take as many as you’d like. (あなたがほしい数だけ持っていって良いです)
  • Come in. (お入りください)

命令形は容認をする際に使われる。

  • Well, tell her if you want to – it’s all the same to me. (まあ、あなたがそうしたいなら彼女に言えば。私はどっちでも構いません)

様々な用法を紹介したが、共通しているのが「まだ行われていない事態」である点だ。

依頼も警告も指示も、すべて「まだ行われていないこと」に対して発せられる。

このように根本的な意味を知れば、暗記に頼らず文法を理解できるだろう。

*例文はHuddleston and Pullum (2009: pp929-931)から引用。訳は筆者。

4. まとめ

当エントリーでは命令形の用法を解説してきた。

文法の形からは見えない多彩な用法がおわかりいただけたと思う。

最後に確認テストとして、以下の3つに◯×をつけてみよう。

  1. 命令形は相手に「命令」する時だけ使われる
  2. 命令形と「You must…」は同じ意味だから書き換え可能
  3. 原形を使えば、あらゆる動詞は命令形として成立する

これらはすべて間違いである。

確認テストの解説は、次のタブをタップしよう。

1の解説
2の解説
3の解説

命令形が使われるのは圧倒的に会話の中である。適切なカタチを使い、適切なイミを伝えていこう。

Good luck!

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