前置詞の目的語とはなにか?わかりやすく説明します

前置詞の目的語

前置詞の目的語とは、前置詞の直後にくる語(句)のことを指す。

たとえば、in the room(部屋の中に)では、inが前置詞、the roomがその目的語である。

英語を勉強しているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか?

  • 前置詞の目的語とはなにか?
  • 前置詞はどんな要素を目的語に取れるのか?
  • 前置詞の直後に形容詞や副詞が使われるのはどのような場合か?

そこでトイグルでは、前置詞の目的語について詳細を解説していきたい。学習の参考になるはずだ。

*目次

1. 前置詞の目的語は名詞相当語句

英語の前置詞とは、in、at、onなどに代表される一連の語である。前置詞は目的語を直後に伴うことで、前置詞句をつくる。例を見てみよう。

  • (1) over 400 people (400人を超える人々)

over 400 people(400人を超える人々)が前置詞句である。この場合、400 peopleが前置詞overの目的語であると言う。

前置詞の目的語になれるのは、主に名詞や代名詞である:

  • (2) the legs of the table (テーブルの脚/名詞)
  • (3) among us (私たちの間で/代名詞)

場合によって、形容詞を前置詞の目的語に取る場合がある:

  • (4) They were given up for dead. (彼らは死んだものとあきらめられていた)

名詞以外の要素を前置詞の目的語として取ることについて、厳密に説明をするのは難しい。

取り急ぎ、学習上は「前置詞の目的語なるのは基本的に名詞か代名詞である。形容詞等が目的語になる場合、それは名詞相当語句とみなす」と覚えておけば良い。

以下、前置詞の目的語についてより詳しく説明していく。

用語の解説
「目的語」と言われて一般的に思い出されるのは「動詞の目的語」である。「前置詞の目的語」は「動詞の目的語」とは異なるので、学習上はこれらを混同しないよう注意したい。

2. 前置詞の目的語: 種類と使い方

前置詞の目的語になれるのは、名詞や代名詞のほか、様々な要素である。

以下、それぞれの用法を例文とともに説明する。

2-1. 名詞

  • (5) I’m from New York. (私はニューヨーク出身です)

前置詞の目的語としてもっとも一般的なのは名詞である。

(5)は名詞New York(ニューヨーク)が前置詞fromの目的語になっている例。

2-2. 代名詞

  • (6) He enjoyed the meal with us. (彼は私たちと食事を楽しんだ)

代名詞は前置詞の目的語になれる。

(6)は代名詞us(私たち)が前置詞withの目的語になっている例である。

前置詞の目的語は目的格
(6)の例から明らかなように、前置詞の目的語となる名詞・代名詞に付与されるのは目的格である。

2-3. 形容詞

  • (7) We can get the milk for free. (私たちはその牛乳を無料で得られる)
  • (8) Things went from bad to worse. (事態は悪化の一途をたどった)

一部の形容詞は前置詞の目的語になれる。

この場合の形容詞はfor free(無料で)やfrom bad to worse(悪いほうへ)など、慣用的な表現が多い。

2-4. 副詞

  • (9) Until recently, this type of tree was thought to be extinct. (最近までこの種の樹木は絶滅したと思われていた)
  • (10) You can download the latest version from here. (最新版をここからダウンロードできます)

一部の副詞は前置詞の目的語になれる。

この場合の副詞はUntil recently(最近まで)やfrom here(ここから)など、慣用的な表現が多い。

2-5. 動名詞

  • (11) I look forward to seeing you again. (再びお会いできることを楽しみにしています)

動名詞は前置詞の目的語になれる。-ingをつけることで動詞が「名詞相当語句」になるのである。

(11)は動名詞seeingが前置詞toの目的語になっている例。

前置詞toに動名詞を選ぶ問題はTOEICにも頻出
前置詞toの後ろに動名詞を選ぶ問題はTOEICにもよく出題される。受験予定のある方は覚えておきたい。

2-6. 不定詞

  • (12) There is nothing for me but to love you. (あなたを愛するほか何もない)
  • (13) The president has done nothing except spend money. (社長はお金を使う以外に何もしなかった)

butやexceptなどの一部の前置詞に限り、不定詞を目的語に取ることがある。

(12)は前置詞butにto love、(13)はexceptに原形不定詞spendが使われている例。

目的語に不定詞を使える前置詞は限られている
上述のように目的語に不定詞を取れる前置詞はbutやexceptなどの限られたものだけである。それ以外の前置詞は不定詞を目的語に取れない。つまり、for to loveやfrom to loveのようなものは不可ということである。

2-7. 名詞節

  • (14) Please tell us about how you arrived at the station. (どのようにして駅についたか教えて下さい)
  • (15) It depends on whether he is a licensed driver. (彼が免許を持った運転手かどうかによります)
  • (16) Ken spoke to whoever he met. (ケンは誰にでも話しかけた)

名詞節は前置詞の目的語になれる。

(14)はhowを使った間接疑問、(15)はwhetherを使った間接疑問、(16)はwhoeverを使った関係詞節の例である。

in thatは接続詞として扱う
in that(…という点で)を「前置詞+that節」と捉えるかどうかは議論が分かれる。本記事はいったんこれを「接続詞」とすることで「that節は前置詞の目的語にはならない」という立場をとることにする。

2-8. 前置詞

  • (17) Here are some photos from within the theatre. (こちらが劇場内の写真です)

一部の前置詞(句)は前置詞の目的語になれる。(17)は前置詞句within the theatre(劇場内)が前置詞fromの目的語になっている例である。

例文の構造は次のようになる:

  • (17′) Here are some photos from [within the theatre].
二重前置詞の構造
(17)は「二重前置詞」と呼ばれることがある。ただ、(17′)で明らかなように、この構造は前置詞が2つ並んでいるのではなく、前置詞の目的語に前置詞句が用いられているに過ぎない。そのため「二重前置詞」という名称を適切でないと考える立場もある。

3. まとめ

この記事では、前置詞の目的語について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 前置詞の次に来る名詞は前置詞の目的語と呼ばれる
  2. 前置詞の目的語は名詞や代名詞が一般的
  3. 一部の形容詞や副詞がイディオム的に前置詞の目的語になる場合がある

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