英語の再帰代名詞とは?使い方をわかりやすく説明

再帰代名詞

英語の再帰代名詞とは、myself(私自身に)やherself(彼女自身に)などに代表される一連の語である。

英語を勉強しているあなたは次のような疑問を持っていないだろうか?

  • そもそも、再帰代名詞が何かわからない…
  • 再帰代名詞と他の代名詞の使い分けが難しい…
  • 試験で再帰代名詞を選ぶ問題が苦手…

そこでトイグルでは英語の再帰代名詞について詳細を解説していきたい。学習の参考になるはずだ。

*目次

1. 再帰代名詞は主語と目的語が同一の場合の代名詞

単数複数
1人称myselfourselves
2人称yourselfyourselves
3人称himself
herself
itself
themselves

再帰代名詞は人称代名詞の所有格または目的格に-self(複数形は-selves)をつけたものを指す。「…自身を(に)」の意味で訳されることが多い。

例を見てみよう。次の3つの文にはどのような違いがあるだろうか?

  • (1) Satoko’s daughter looked at Smith in the mirror. (サトコの娘は鏡の中でスミスを見た)
  • (2) Satoko’s daughter looked at her in the mirror. (サトコは鏡の中でサトコを見た)
  • (3) Satoko’s daughter looked at herself in the mirror. (サトコは鏡の中の自分を見た)

(1)は動詞の目的語に固有名詞Smith(スミス)が使われている例である。サトコの娘が見たのはスミスということで、意味は明確に理解できる。

(2)は動詞の目的語に目的格の人称代名詞her(彼女)が使われている例である。この文においてher(彼女)はSatoko(サトコ)を指す(「サトコの娘」ではない)。

(3)は動詞の目的語に再帰代名詞herself(彼女自身を)が使われている例である。この文においてherself(彼女自身)はSatoko’s daughter(サトコの娘)を指す。

再帰代名詞とはこのように、主語と目的語が同一者である場合に用いる代名詞である。先の文では、日本語で「彼女」と言えば「サトコ」と「サトコの娘」のどちらも指せるが、英語ではこのような解釈の違いが生まれるのだ。

次の英文はどのように解釈すればいいだろうか?

  • (4) Ken looked at him in the mirror. (ケンは彼を鏡の中で見た)

目的語にhimが用いられているが、これは主語のKenのことではない(Kenが鏡の中で自分を見たならhimselfが必須)。ここではKenとは別の「彼」がいたことを意味する。

再帰代名詞の学習上の注意点は、「…自身」という訳語に引っ張られて、本来再帰代名詞を使えないところに誤ってこれを使ってしまったり、あるいは本来再帰代名詞を使うべき箇所に誤って別の代名詞を入れてしまうことにある。

日本語訳に依存せず、再帰代名詞の仕組みを理解することで、これを克服していきたい。

再帰代名詞は訳さないこともある
再帰代名詞は「…自身を(に)」の意味だが、上述のように日本語の語感と合わないことが多い。そのため、英文を翻訳するときは「…自身を(に)」を省くこともある。
用語の解説
「再帰」はふたたび帰ることの意味。目的語が主語にふたたび帰って同一物を指すから「再帰代名詞」と呼ばれるのである。

2. 再帰用法

再帰用法とは主語と目的語とが同一指示的な場合に用いる用法で、再帰代名詞のもっとも中心的な使い方である。

2-1. 動詞の目的語

  • (5) I pride myself on having a sense of humor. (私はユーモアのセンスがあると自負している)
  • (6) They had to prepare themselves for the worst. (最悪に備えなければならない)
  • (7) History repeats itself. (歴史は繰り返す)

再帰代名詞は動詞の目的語として使われる。

(5)のpride(…を誇りにする)は再帰動詞と呼ばれ、再帰代名詞のみを目的語に取る。

(6)のprepare(…に備えて準備する)は準再帰動詞と呼ばれ、もっぱら再帰代名詞を目的語に取るが、これを省略してもよい。

(7)のrepeat(繰り返し起こる)は一般的な他動詞。当然、再帰代名詞以外を目的語にとってもよい。

再帰動詞と準再帰動詞の一覧は、後ほど『参考: 再帰代名詞をとる動詞一覧』で紹介する。

ご自由にどうぞ
「食べ物・飲み物を自分でとって食べる(=ご自由にどうぞ)」は英語でHelp yourself.と言う。

2-2. 前置詞の目的語

  • (8) I hope you take good care of yourself. (どうぞお大事になさってください)
  • (9) Mary sent George a photograph of herself. (メアリーはジョージに自分の写真を送った)

再帰代名詞は前置詞の目的語としても使われる。

(8)はyourselfが前置詞ofの目的語として使われている。take care of oneselfは「自分自身を世話する」から「お大事に」と解釈される。

(9)のように、再帰代名詞は絵や写真をあらわす名詞と共に現れることがある。

再帰代名詞が主語以外を指す場合
(9)の文で… a photograph of himselfとすれば、それは「ジョージの写真」の意味になる。このように再帰代名詞は主語以外の名詞を指すこともあるが、照応の対象は必ず文中になくてはならない。

2-3. 再帰代名詞を使った慣用表現

  • (10) I did a research by myself. (私は調査をひとりで行った)
  • (11) Social media is, in itself, neutral. (ソーシャルメディアはそれ自体は中立的である)
  • (12) Your first step is to set long-term goals for yourself. (最初のステップはあなたあなた自身のために長期目標を立てることです)
  • (13) Jeremy was beside himself with joy. (ジェレミーは楽しさのあまり我を忘れた)

単一前置詞の直後に用いられる再帰代名詞は、慣用表現として使われるものが少なくない。

(10)のby oneselfは「ひとりで(独力で)」、(11)のin oneselfは「それ自体は」、(12)のfor oneselfは「…のために」、(13)のbeside oneselfは「我を忘れて」の意味。

3. 強調用法

  • (14) I myself wouldn’t dream of drinking coffee. (コーヒーを飲もうなんて夢にも思わない)
  • (15) I wouldn’t dream of drinking coffee myself. (コーヒーを飲もうなんて夢にも思わない)
  • (16) Myself, I wouldn’t dream of drinking coffee. (コーヒーを飲もうなんて夢にも思わない)

再帰代名詞のもう一つの使い方に強調用法がある。これは、再帰代名詞を主語、補語、目的語などと一緒に用いて、その意味を強める使い方を指す。

再帰代名詞の強調用法は、原則的に強調する語の直後に置く。(14)は「(私自身は)コーヒーを飲もうなんて夢にも思わない」の意味。

強調用法の再帰代名詞は、場合によって文末や文頭に置かれることがある。(15)は再帰代名詞が文末に置かれた例。どちらかと言うと会話で用いられる。

(16)は再帰代名詞が文頭に置かれた例。用法として許容されるが、(14)のように強調する語の直後に置かれるほうが自然である。

強調用法の再帰代名詞は副詞に近い
再帰代名詞の品詞は代名詞であるが、強調用法のふるまいは副詞に近い。

参考: 再帰代名詞をとる動詞一覧

再帰動詞は目的語に再帰代名詞のみを取るものである。準再帰動詞とは、目的語に再帰代名詞を取ることが多いものの、これを省略できるものである。以下、これら動詞の代表的な例を示す。

再帰動詞一覧

absent oneself
(欠席する)
avail oneself
(利用する)
demean oneself
(品位を落とす)
ingratiate oneself
(機嫌を取る)
perjure oneself
(偽証する)
pride oneself
(誇りにする)

準再帰動詞一覧

adjust (oneself) to
(慣れる)
dress (oneself) to
(服を着る)
hide (oneself)
(身を隠す)
identify (oneself) with
(関係する)
prepare (oneself) for
(準備する)
prove (oneself) (to be)
(証明する)
wash (oneself)
(洗う)
worry (oneself)
(心配する)

*まとめ

この記事では、英語の再帰代名詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 再帰代名詞は主語と目的語が同一の場合の代名詞
  2. 再帰代名詞には再帰用法と強調用法がある
  3. 再帰用法は動詞や前置詞の目的語に使われること
  4. 強調用法は意味を強めること
  5. 再帰代名詞のみを目的語に取る動詞がある

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