英語の発音記号一覧と読み方

英語の発音記号とは、英単語の発音を表すために使われる記号である。/æ/や/ʃ/などが代表的な記号であり、辞書で見かけたことがある人も多いだろう。

発音記号は語彙の正確な発音を知るのに役立つ。スピーキングの学習をしている人だけでなく、英単語を覚えるのにも有効だ。

そこでトイグルでは、英語の発音記号一覧とその読み方を紹介していく。実際に声を出しながら練習してみてほしい。

*発音記号が英語学習に役立つ理由

英語はつづり(スペル)と音の関係が複雑な言語である。abcから始まる26文字のローマ字(アルファベット)を組み合わせて、おおよそ44の音を表現するが、音とつづりに1対1の対応関係がない。

例えば、英語は1つの綴り字が異なる読まれ方をすることがある。<s>という綴り字はkiss(キス)のように/s/の音になることがあれば、his(ヒズ)のように/z/の音になることもある。

反対に、1つの音が複数の綴り字で表されることがある。/p/の音はcapのように<p>と書かれることがある一方、appleのように<pp>と綴られることもある。

スペルに関する一定の法則はあるが、分類が細かい上に例外が多く、私たち学習者がそれらを覚えるのは困難だ。そこで、発音を知るのに役立つのが発音記号である。発音記号を見ればその単語がどのように発音されるか知ることができる。

例えば、いま辞書でChristmas(クリスマス)を調べると、見出し語の横に/krɪsməs/と表示されるのが発音記号だ。/ə/など見慣れない記号があるが、スペルの複雑さから開放され、英語の音を忠実に表せるのは発音記号の利点である。

それでは、英語にはどのような発音記号があるのだろうか? 以下、一覧と音声を見てみよう。

*母音の発音記号

発音記号 読み方
ɪ

「エ」と「イ」の中間のような音で、小さく「ィ」と発音。

例: bit(ビット: 少しの)

e

口を大きく開けて「ェ」と発音。

例: bet(ベット: 賭ける)

æ

「エ」の口の形を保ちながら「ア」と発音。

例: pat(パット: 軽く叩く)

ɒ

口を大きく開け、短く「オ」と発音。

例: bot(ボット)

ʌ

短く「ア」と発音。

例: up(アップ: 上方へ)

ʊ

短く「ウ」と発音。

例: full(フル: 完全な)

唇を横に開き「イィ」と発音。

例: eat(イィト: 食べる)

ɑː

口を開いて「アー」と発音。

例: half(ハーフ: 半分の)

ɔː

口を開いて「オォ」と発音。

例: saw(ソー: 見た)

唇を丸めて「ウー」と発音。

例: do(ドゥ: 行う)

ɜ:

唇を横に開き「アー」と発音。

例: curb(カーブ: 縁石)

ə

「ェ」に近い音で小さく「ァ」と発音。

例: about(アバウト: 関する)

筆者注: アメリカ英語とイギリス英語で発音の仕方が異なることがある。例えば、classはイギリス英語では/klɑːs/だが、アメリカ英語では/klæs/と読まれる。

*二重母音の発音記号

発音記号 読み方

「エィ」と読む。「エ、イ」と音が二つに分かれないよう注意。

例: say(セィ: 言う)

「アィ」と読む。「ア、イ」と音が二つに分かれないよう注意。

例: eye(アィ: 眼)

ɔi

「オィ」と読む。「オ、イ」と音が二つに分かれないよう注意。

例: toy(トィ: おもちゃ)

「アゥ」と読む。「ア、ウ」と音が二つに分かれないよう注意。

例: out(アゥト: 外へ)

əʊ

「オゥ」と読む。「オ、ウ」と音が二つに分かれないよう注意。

例: over(オゥバァ: 真上に)

ɪə

「イァ」と読む。「イ、ア」と音が二つに分かれないよう注意。

例: peer(ピィア: 同僚)

「エァ」と読む。「エ、ア」と音が二つに分かれないよう注意。

例: pear(ペェァ: 西洋梨)

ʊə

「ウァ」と読む。「ウ、ア」と音が二つに分かれないよう注意。

例: pure(ピュア: 純粋な)

*子音の発音記号

発音記号 読み方
p

唇を閉じて軽く「プ」と発音。強く発音すると「プゥ」や「ブ」になるので注意。

例: pen(ペン)

b

唇を閉じて「ブ」と発音。「ブゥ」と発音しないように。

例: bee(ビー: 蜂)

t

舌先を上の歯茎につけた後、舌を離しながら「ト」と発音。

例: toe(トゥ: つま先)

d

舌先を上の歯茎につけた後、舌を離しながら「ド」と発音。

例: dog(ドッグ: 犬)

k

「ククク…」と言う時の「ク」に近い。

例: cap(キャップ: 帽子)

g

軽く「グ」と発音。

例: gap(ギャップ: 切れ目)

f

上の歯を下唇に軽く当てながら息を出す。強く発音すると別の音に聞こえるのでリラックスをして弱く出す。

例: fat(ファット: 太った)

v

/f/と同じ口の形で、唇が軽く振動する程度に音を出す。

例: vat(バット: 大樽)

θ

上の歯と下の歯の間に舌をかすかに当てる。舌を噛む必要はない。

例: thing(スィング: モノ)

ð

/θ/と同じ口の形で声を出す。

例: this(ディス: これ)

s

リラックスをして「ス」の音を微かに出す。力むと/ʃ/に聞こえるので注意。

例: sip(シップ: ちびちび飲む)

z

/s/と同じ要領で声を出す。

例: zip(ズィップ: チャック)

ʃ

「シュ」のような音。

例: ship(シップ: 船)

ʒ

/ʃ/と同じ要領で声を出す。

例: measure(メジャァ: 計測)

h

寒い日に手を温める時の「ハ」に近い。

例: hat(ハット: 帽子)

「チ」の音。

例: chin(チン: 顎)

「ジ」あるいは「ヂ」の音。

例: gin(ジン)

m

唇を閉じて、鼻で「ム」を出す。

例: map(マップ: 地図)

n

「ナ」の音。

例: nap(ナップ: うたた寝)

ŋ

鼻にかかったような「ング」の音。

例: hang(ハング: 掛ける)

l

舌先を歯茎につけて「ル」に近い音を出す。

例: led(レッド: leadの過去形・過去分詞形)

r

舌先をやや内側に巻いて、喉の奥底から声を出す。極端な巻き舌にする必要はない。

例: red(レッド: 赤)

j

/j/と書いて「イ」あるいは「ユ」のように発音する。

例: yet(イェット: まだ)

w

唇を丸めて「ゥワ」の音を出す。

例: wet(ウェット: 濡れた)

*まとめ

この記事では英語の発音記号とその読み方を紹介した。

発音記号一覧をまとめると次のようになる。

母音 ɪ e æ ɒ
  ʌ ʊ ɑː
  ɔː ɜ: ə
  ɔi
  əʊ ɪə ʊə
子音 p b t d
  k g f v
  θ ð s z
  ʃ ʒ h
  m n ŋ
  l r j w

学習の参考になれば幸いである。

Good luck!

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