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英語の until は「…まで」の意味で使われる前置詞・接続詞です。
- 例: until Friday(金曜日まで)
until の読み方
until
アンティル
/əntɪ́l/
【until の発音(男性声)】
【until の発音(女性声)】
until と till は「…まで」の意味でほぼ同じですが、until のほうが一般的です。
実際、筆者が言語のデータベースでこれら2つの語の使用頻度を調べたところ、until は till より10倍以上、多く使われていました。
until と till のスペルの違いに注意しましょう。until は “un+til” のように、L は1つです。一方、”till” は LL と続けます。
untilの使い方(前置詞用法)
1. [主に肯定文] …まで(ずっと)
- The store will be open until 10 p.m.
(お店は午後10時まで開いています)
前置詞 until は「…まで(ずっと)」の意味で使われます。この意味では、主に肯定文で使用します。
Until when の形で用いられることもあります。
- Until when is the exhibition open to the public?
(展覧会の一般公開はいつまでですか?)
until+時刻, until+曜日, until+日にち, until+月, until+年, until+出来事などの場合に用います。
until の後に副詞や前置詞句を伴う場合があります。
- Until recently, she had been living abroad.
(最近まで, 彼女は海外に住んでいました) - They went for a walk until after dark.
(彼らは日が暮れるまで散歩に出ていました)
until と by は意味に違いがあります。
until は「…まで(ずっと)」の意味で、その出来事が継続していることを示します。
- I will wait until 5 o’clock.
(5時まで待っています)
この例文では、話し手は5時までずっと、待つことを継続するつもりです。
一方、by は「…まで(には)」の意味で、ある出来事がその時までに起こることを示します。
- I will finish my homework by 5 o’clock.
(5時までに宿題を終えているでしょう)
この例文では、5時までの間に、宿題を終えるという出来事が起こることが示唆されます。
until 比喩的に解釈して、場所に対して「…まで」の意味で使うのは、<非標準的> と言われます。
例えば、Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary (10th) では、until を場所に対して使用するのは不可として、代わりに as far as の使用を推奨しています。
She walked until the post office.- She walked as far as the post office.
(彼女は郵便局まで歩きました)
出典: Collins Cobuild Advanced Learner’s Dictionary (10th)
一方、乗り物での移動の場合、容認されることもあるようです。
例えば、オックスフォード現代英英辞典では、バスでの移動に対して、until で場所をあらわす例文が掲載されています。
- You can stay on the bus until London.
(ロンドンまでバスに乗っていけますよ)
until が存在をあらわす動詞と共に用いられる場合、通例、until の目的語はその期間の始まりをあらわします。
- There are only two months until our vacation.
(休暇まであと2ヶ月です)
この例では、休暇の始まりまで、あと2ヶ月間と述べています。
(決して、休暇が終わるまであと2ヶ月という意味ではありません。)
- The sale will continue until tomorrow evening.
(セールは明日の夕方まで続きます) - The store will be closed until noon.
(お店は正午まで閉まっているでしょう) - The bus service will run until 7 o’clock.
(バスは7時まで運行しています) - The exhibit will be open to the public until Friday.
(展示会は金曜日まで一般公開されます) - The art exhibition will be on display until the 3rd of May.
(美術展は5月3日まで開催されます) - The sale will last until the end of the month.
(セールは今月末まで続くでしょう) - The concert series will continue until December.
(連続演奏会は12月まで続きます) - The documentary highlights memorable moments in sports until 1995.
(そのドキュメンタリーは1995年までのスポーツ界における記録的な瞬間を取り上げています) - Until now, she’s been attending yoga classes twice a week.
(今まで, 彼女はヨガのクラスに週に2回通っています) - Until then, he had planned to save as much money as possible.
(その時まで, 彼は可能な限り多くのお金を貯めることを計画していました) - Until what time is the store open today?
(今日, お店は何時まで営業していますか) - Up until last year, they lived in the countryside.
(昨年まで, 彼らは田舎に住んでいました) - From nine until five, the shop is open for business.
(9時から5時まで, お店は営業しています) - I will support you until such time as you no longer need my help.
(あなたが私の助けを必要としなくなる時まで, サポートし続けますよ)
2. [否定文] …まで(しない)
- The park will not close until 11 o’clock.
(公園は11時まで閉まりません)
前置詞 until が否定文で用いられると、「…まで(しない)」の意味になります。
Not until … が会話の返答として用いられる場合があります。
- A: “Hey, when are we going to clean up the garage?”
(「やあ, ガレージはいつ掃除するつもりなんだい」) - B: “Not until Sunday.”
(「日曜日まではしませんよ」)
Not until が文頭に置かれて倒置が起こる場合があります。
- Not until that morning was he aware of the deadline for the homework.
(その日の朝まで, 彼は宿題の期限を知りませんでした)
強調構文の中で用いられる場合があいます。
- It was not until 7 p.m. that the party started.
(午後7時までパーティーは始まりませんでした)
Swan によれば、”not until” は “not before” と同じ意味をあらわします。
- I won’t be seeing Judy until/before Tuesday.
(火曜日までジュディに会いません)
until を含んだ文を理解する1つの手がかりとして、肯定文は終点、否定文は始点をあらわすと覚えておくと良いでしょう。
- We slept until midnight.
(私たちは真夜中まで眠っていました) - We didn’t sleep until midnight.
(私たちは真夜中まで眠りませんでした)
出典: A Comprehensive Grammar of the English Language
例文(上)は肯定文にて until が使われている例です。話し手たちは真夜中まで眠っていた、つまり真夜中に目を覚ましてしまったという意味です。真夜中が眠るという動作の終点をあらわします。
例文(下)は否定文にて until が使われている例です。話し手たちは真夜中まで眠らなかった、つまり真夜中に眠りについたという意味です。真夜中が眠るという動作の始点をあらわします。
注: ただし、例文(下)は「眠っていたのは真夜中までではなく、それ以前に目を覚ましてしまった」と解釈されることもあるようです。
- He didn’t know about the surprise party until yesterday.
(彼は昨日までサプライズパーティーのことを知りませんでした) - We won’t receive the shipment until next month.
(来月まで入荷を受け取りません) - Until now, she hadn’t appreciated the beauty of classical music.
(今まで, 彼女はクラシック音楽の美しさを理解していませんでした) - Until recently, I hadn’t realized how much I enjoyed cooking.
(つい最近まで, 料理がこんなに楽しいものだとは知りませんでした) - We didn’t start eating until after everyone had arrived at the party.
(私たちが食事を始めたのは, みんながパーティーに到着してからでした) - Up until yesterday, I hadn’t tried sushi, but now I love it.
(昨日まで寿司を食べたことがありませんでしたが, 今は大好きです) - Not until 10 o’clock did they begin to pack for their trip.
(彼らが荷造りを始めたのは10時を回ってからでした)
untilの使い方(接続詞用法)
1. [主に肯定文] …するまで(ずっと)
- We enjoyed a picnic in the park until it got dark.
(暗くなるまで公園でピクニックを楽しみました)
接続詞 until は「…するまで(ずっと)」の意味で使われます。この意味では、主に肯定文で使用します。
前置詞は主として、直後に名詞が用いられます。一方、接続詞は節(= 主語+動詞+…)が用いられます。
until節内では、未来のことであっても現在形であらわします。
- Let’s wait until he finishes his lunch.
(彼が昼食を終えるまで待ちましょう)
この例文では、彼が昼食を終えるのは、今から先のことです。
しかし、… until he will finish のように will を用いるのではなく、until he finishes のように、現在形を使用します。
until節の主語が主節の主語と一致する場合、until節の主語、およびbe動詞が省略されることがあります。
- Wait here until told to start.
(≒ Wait here until you are told to start.)
(開始と言われるまで, ここで待っていてください)
この例文では、主節(wait here)の主語(you/命令文につき省略)と、until節の主語(you)が一致しているため、その後のbe動詞を含めて、省略されています。
尚、主節が否定文であっても、同様の省略は起こります。
- Do not open the door until told to do so.
(≒ Do not open the door until you are told to do so.)
(指示されるまでドアを開けてはいけません)
until節内に完了形を用いることがあります。
- I will wait until I have heard from you.
(あなたから連絡があるまで待っていますよ) - I waited until the train had left the station.
(電車が駅を出るまで待ちました)
出典: Longman Dictionary of Contemporary English (6E)
例文(上)はuntil節内に現在完了形、例文(下)はuntil節内に過去完了形が用いられている例です。
until節内の主語とbe動詞が省略され、「until+形容詞」の形で用いられることがあります。これは、取扱説明書や料理の手順の説明などで見られます。
- Toast the bread until lightly golden.
(≒ Toast the bread until it is lightly golden.)
(パンを軽く黄金色になるまでトーストしてください)
この例文では、主節の主語(you/命令文につき省略)とuntil節の主語(it)は一致していません。
ただ、until節内の it is は省略しても、意味理解に差し支えないため、文中では省略されています。
until は「…してついに」の意味で <結果> をあらわすことがあります。
- She massaged her leg until it stopped hurting.
(痛みがなくなるまで, 彼女は足をマッサージしました)
出典: A Comprehensive Grammar of the English Language
次の例文のように、untilの前に「,(コンマ)」が挿入されることがあります。
- He ran and ran, until he reached the edge of the forest.
(彼はどんどん走り, ついに森の端に到達しました)
2. [否定文] …するまで(しない)
- The movie will not begin until the theater is full.
(映画館が満席になるまで, 映画は始まりません)
接続詞 until は「…するまで(しない)」の意味で使われることがあります。この場合、主に否定文で用いられます。
Not until… が会話の返答として用いられることがあります。
- A: “Can I go play outside now?”
(「もう外で遊んでいい」) - B: “Not until you finish your homework.”
(「宿題を終えるまでだめです」)
- You never know until you push yourself.
(自分を追い込んでみないとわかりませんよ) - He didn’t realize he had made a mistake until it was too late.
(手遅れになるまで, 彼はミスをしたことに気がつきませんでした) - It was not until she received the scholarship that she could afford to attend college.
(彼女が大学に通えるようになったのは, 奨学金をもらってからでした) - Not until they arrived did we begin the meeting.
(彼らが到着するまで, 私たちは会議を始めませんでした)