英語の副詞yetの使い方!読み方・意味・例文をわかりやすく説明!

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英語の yet は「まだ」などの意味で使われる副詞です。

  • We haven’t finished yet. (まだ終わっていません)

yet の読み方

yet

イェト

/jet/

【yet の発音(男性声)】

【yet の発音(女性声)】

yetの使い方(副詞用法)

1. [否定文] まだ; その時はまだ

  • I haven’t finished my homework yet.
    (まだ宿題が終わっていないんです)
  • The cake is not ready yet.
    (ケーキはまだできていません)
  • We don’t yet know when the results will be announced.
    (結果発表がいつになるかはまだわかりません)

yet は否定文の中で用いられることで、「(いずれ起きるだろうが今は)まだ」や「(その時は)まだ」の意味で使われます。

この意味の yet は通例、文末に置かれます。文中にて否定語の直後に置くことがありますが、その場合、フォーマルな印象を与えます。

“Not yet”

会話では “Not yet.”(まだです)の形で、返答として用いることがあります。

  • A: “Are you ready to leave?”
    (「出発の準備はできましたか」)
    B: “Not yet.”
    (「まだです」)

否定の not がなくても、no などの否定を含む表現と共に用いることができます。

  • No changes have yet been made.
    (まだ変更は加えられていません)

否定疑問文の中で使われると、話し手のもどかしさ、驚き、じれったい気持ちなどをあらわします。

  • “Aren’t you ready yet?”
    (「まだ用意ができていないの」/遅いという気持ちが込められている)

現在、または未来のことについて、「今はまだ」の意味で用いられることがあります。

  • Don’t go yet.
    (今はまだ行かないでください)

that節やwh節が続く場合があります。

  • We haven’t decided yet whether to go on vacation this summer.
    (この夏, 旅行に行くかどうかはまだ決めていません)

この意味の yet を含む文について、アメリカ英語では動作をあらわす動詞を過去形を用います。

例えば、オックスフォード現代英英辞典(第10版)は、イギリス英語とアメリカ英語の違いを明確に説明しています。

  • I haven’t received a letter from him yet.
    (まだ彼から手紙を受け取っていません/イギリス英語)
  • I didn’t receive a letter from him yet.
    (まだ彼から手紙を受け取っていません/アメリカ英語)

(出典: オックスフォード現代英英辞典(第10版), 訳は引用者)

これまで述べてきたように、yet は文末、あるいは文中にて用いられます。ただし、分詞構文と共に使う場合、yet を文頭に置くこともできます。

  • Not yet having received confirmation, I am unable to proceed with the next steps.
    (まだ確認が取れていないので, 次のステップに進むことができません)
  • The package hasn’t arrived yet.
    (荷物はまだ届いていません)
  • The results are not out yet.
    (結果はまだ出ていません)
  • The party is not starting yet.
    (パーティーはまだ始まっていません)
  • The laundry was not yet done.
    (洗濯はその時はまだ終わっていませんでした)
  • We didn’t know yet if the package had arrived.
    (荷物が届いたかどうか, その時はまだ知りませんでした)
  • She doesn’t yet understand the concept.
    (彼女はまだその概念を理解していません)
  • He should not eat dessert yet because dinner is not finished.
    (まだ夕食が終わっていないのだから, 彼はデザートを食べるべきではありません)
  • The event won’t happen just yet.
    (イベントは今すぐには起こりません)
  • I cannot provide an answer just yet.
    (答えは今はまだ提供できません)
  • He has never yet visited Europe.
    (彼はまだヨーロッパを訪れたことがありません)
  • I have heard nothing from Olivia yet.
    (オリビアから何も聞いていません)

2. [疑問文] もう

  • “Is the food ready yet?”
    (「食事はもう準備できましたか」)
  • “Has the event started yet?”
    (「イベントはもう開始しましたか」)

yet は疑問文の中で用いられることで、「もう」や「(そのまでに)もう」の意味で使われます。

間接疑問を導くif/whether 節の中で

間接疑問を導く if節や whether節の中で使われることがあります。

  • Let’s go check to see if the repairs have been completed yet.
    (修理がもう終わったか確認しにいきましょう)

疑問文の中で使われる yet と already は、いずれも「もう」の意味がありますが、ニュアンスが異なります。

yet は単に相手に質問しているだけということで、中立的です。

  • Have you met John yet?
    (もうジョンに会いましたか)

一方、already は肯定の答えを期待して聞いているニュアンスがあります。

  • Have you met John already?
    (もうジョンにお会いになったでしょうね)

この意味の yet が疑問文で用いられる時、イギリス英語では現在完了形のところ、アメリカ英語では過去形が使われることがあります。

  • Have you done your homework yet?
    (もう宿題を終えましたか)
  • Did you do your homework yet?
    (もう宿題を終えましたか)

3. [肯定文] まだ, 今でも

  • There is yet hope for peace in the region.
    (この地域には今なお平和への希望があります)

yet は肯定文の中で用いられることで、「まだ」や「今でも」の意味で使われます。

この意味では still のほうが自然な表現です。

  • There’s time yet.
    (まだ時間があります)
  • She is yet a child.
    (彼女はまだ子供です)
  • We had twenty miles yet to go.
    (まだあと20マイルありました)
  • Much yet remains to be done.
    (すべきことがまだたくさんあります)
  • There is yet more work to be done to achieve our goals.
    (目標を達成するのにまだしなければならないことがあります)

4. [強調] さらに

  • He’s late for yet another class.
    (彼はまた授業に遅刻しています)

yet は「さらに」の意味で強調をあらわすことがあります。

通例、yet another、yet other、yet again、yet once more、yet more などの組み合わせで用いられます。

  • There are yet other challenges we need to address.
    (私たちが取り組むべき課題はまだ他にもあります)
  • He forgot his keys at home yet again.
    (彼はまたしても家に鍵を忘れました)
  • The store raised its prices yet once more.
    (そのお店はまたしても価格を上げました)
  • We need to buy yet more groceries for the party tomorrow.
    (明日のパーティーのために, さらにたくさんの食料雑貨類を買う必要があります)
  • The car broke down on the highway, or worse yet, in the middle of a snowstorm.
    (車は高速道路で故障し, さらに悪いことに吹雪の中で故障しました)

5. [比較級の強調] さらに

  • Her voice became yet louder as she argued her point.
    (彼女は主張を述べながら, 声がさらに大きくなりました)
  • The situation became yet worse after the storm hit.
    (嵐に見舞われた後, 状況はさらに悪化しました)

yet は「さらに」の意味で、比較級の形容詞・副詞を修飾します。

「比較級+yet」の語順

「比較級+yet」の語順で用いられることもあります。

  • It will be warmer yet tomorrow.
    (明日はもっと暖かくなります)
  • As the debate heated up, he spoke yet more passionately about his beliefs.
    (討論が白熱するにつれ, 彼は自分の信念をさらに熱く語りました)

6. [最上級の強調] これまでで

  • We baked the largest cake yet for Grandma’s birthday.
    (おばあちゃんの誕生日に, 今までで一番大きなケーキを焼きました)

yet は「これまでで」の意味で、最上級の形容詞・副詞を修飾します。

  • Her latest novel is the best book yet.
    (彼女の最新の小説はこれまでで最高の本です)
  • The latest album is the most experimental yet from the band.
    (最新アルバムはそのバンドにとってこれまででもっとも実験的です)
  • This has been the worst movie yet that I’ve seen this year.
    (今年観た映画の中で最悪の出来でした)

7. [時間を示す語と共に] さらに, あと

  • The construction work will continue for ages yet.
    (工事はさらに何年も続くでしょう)

yet は時間を示す語と共に用いられて、「さらに」や「あと」の意味をあらわすことがあります。

a while yet

a while yet の形で用いられることもあります。

  • She plans to stay in the city for a while yet.
    (彼女はまだしばらくこの街に滞在するつもりです)
  • The party will go on for at least three hours yet.
    (パーティーは少なくともあと3時間は続くでしょう)
  • The sale will last for several weeks yet.
    (セールはあと数週間続くでしょう)
  • She will be studying abroad for four months yet.
    (彼女はさらに4ヶ月, 海外留学するでしょう)
  • The renovation will stretch for years yet.
    (改装はまだ何年も続くでしょう)
  • The repairs on the bridge will take some time yet.
    (橋の修理にはさらに時間がかかりそうです)

8. [助動詞と共に] そのうちに, いつか

  • The technical issue will be solved yet.
    (技術的な問題はそのうち解決されるでしょう)
  • We may win yet.
    (いつかは勝てるでしょう)

yet は助動詞と共に用いられて、「そのうちに」や「いつか」の意味をあらわすことがあります。

通例、will do yet、shall do yet、may do yet、might do yet、could do yet などの組み合わせで用いられます。

「助動詞 yet be C」の構文

「助動詞 yet be C」の構文で用いられることもあります。

  • Winning the competition might yet be possible.
    (いつか競争で勝てるかもしれません)

9. [つなぎ語] しかしそれでも

  • He completed the marathon. Yet, he felt energized enough to go for a swim afterward.
    (彼はマラソンを完走しました. しかしそれでも, その後泳ぎに行くほどの活力を感じていました)

yet は「しかしそれでも」の意味で、前の文を受けて、つなぎ語として用いられることもあります。

Yet 以下は新情報をあらわす

Yet 以下に示される内容は、談話上、新情報をあらわします。また、しばしば、話し手の驚きや意外な気持ちが表現されます。

yetの使い方(接続詞用法)

けれども

  • The story is strange yet true.
    (その話は不思議ですが本当です)
  • He apologized for her mistake, yet he repeated it again.
    (彼は自分の過ちを謝罪しましたが, また同じことを繰り返しました)

yet は「けれども」の意味で、接続詞(等位接続詞)として使われることがあります。

Although などと相関的に用いられる場合

yet は although などに導かれる従属節と相関して、主節にあらわれることがあります。

  • Although she was tired, yet she completed the marathon.
    (彼女は疲れていましたが, マラソンを完走できました)
  • The movie had received rave reviews, yet I found it disappointing.
    (その映画はべた褒めされていましたが, 私はがっかりしました)
  • Construction workers completed the project swiftly yet safely.
    (建設作業員たちは迅速かつ安全にプロジェクトを完了させました)
  • Though it seemed impossible, yet they achieved their goal.
    (不可能に思えたものの, 目標を達成しました)
  • While the road was congested, yet they arrived at their destination on time.
    (道路は渋滞していましたが, 彼らは時間通りに目的地に到着できました)

注: although などと相関的に用いられる yet は、辞書によって副詞に分類されることがあります。また、<やや古> と注記する辞書もあります。

yetを含んだイディオム

1. have yet to do

  • I have yet to finish my assignment.
    (まだ宿題を終えていません)

have yet to do は「まだ…していない」の意味で使われるイディオムです。

このイディオムには、「これから…することになっている」というニュアンスがあります。

be yet to do

be yet to do(まだ…していない)の形で用いられることもあります。

  • The peak of our success is yet to come.
    (成功のピークはまだ来ていません)
  • We have yet to decide on a vacation destination.
    (まだ休暇の場所は決めていません)
  • She has yet to complete her training.
    (彼女はまだトレーニングを終えていません)
  • The chef has yet to prepare the dessert.
    (シェフはまだデザートを用意していません)
  • They have yet to announce the winners of the competition.
    (まだ大会の勝者を発表していません)
  • The appointment with the doctor has yet to be scheduled.
    (医師との予約はまだ決められていません)
  • A solution has yet to be found for the issue.
    (その問題への解決策はまだ見つかっていません)

2. as yet

  • No one has found a solution to the problem as yet.
    (まだ誰も問題への解決策を見つけていません)
  • As yet, we haven’t decided on a date for the event.
    (まだ, イベントの開催日を決めていません)

as yet は「今までのところは」の意味で用いられるイディオムです。否定文、あるいは否定の語を含む文の中で用いられます。

否定の意味を持つ過去分詞を修飾する場合

否定の意味を持つ過去分詞を修飾する場合があります。

  • an as yet undiscovered planet
    (未発見の惑星)

3. and yet

  • He worked hard, and yet he failed to achieve his goal.
    (彼は懸命に働きましたが, 目標を達成することはできませんでした)

and yet は「それでも」の意味で用いられるイディオムです。

but yet

but yet の形で使われることもあります。

  • The car was old, but yet it ran smoothly.
    (車は古かったのですが, それでもスムーズに走っていました)

4. nor yet

  • He neither understood the instructions nor yet attempted to seek clarification.
    (彼は指示を理解することも, 説明を求めることもしませんでした)

nor yet は「また(…しない)」の意味で用いられるイディオムです。

5. not just yet

  • A: “Are you ready to go?”
    (「行く準備はできましたか」)
    B: “Not just yet, I still have to finish getting dressed.”
    (「まだです, 着替えが終えなければなりません」)

not just yet は「今はまだ…でない」の意味で用いられるイディオムです。

6. better yet

  • I could lend you my car, or better yet, I’ll drive you there myself.
    (私の車を貸すこともできますし, もっといいのは, 私が運転して行くことです)

better yet は「もっといいのは」の意味で用いられるイディオムです。

つなぎ語として、前言より良い代案を示す際に使います。

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