英語のto不定詞とは?名詞的用法・形容詞的用法・副詞的用法の使い方を説明します

to不定詞

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英語の「to+動詞の原形」はto不定詞と呼ばれる。

to不定詞は場面によって様々な意味で使われる。分類も複雑なため、学習中につまずくことが多い。英語を勉強しているあなたは、次のような悩みを持っていないだろうか?

  • そもそもto不定詞とは何?
  • to不定詞の違いを区別できない
  • TOEICでto不定詞を選ぶ問題が苦手

そこでトイグルでは、to不定詞の詳細を解説していく。学習の参考になるはずだ。

英語初心者の方は『to不定詞とは何か? 本質的な意味は未来志向』を読めばto不定詞の概要がわかります。中・上級者の方は『1. to不定詞の名詞的用法』、『2. to不定詞の形容詞的用法』、『3. to不定詞の副詞的用法』をご覧ください。

to不定詞とは何か? 本質的な意味は未来志向

to不定詞は「to+動詞の原形」でつくられ、準動詞の1つと分類されることもある。

例文を見てみよう。次の3つの文に出てくるtoは、いずれもto不定詞である:

  • (1) We want to rent a car. (私たちは車を借りたい)
  • (2) Would you like anything to drink? (何か飲みますか?)
  • (3) I left home early to catch the train. (私は電車に間に合うように家を早く出た)

(1)は「私たちは車を借りたい」の意味。to rent a car(車を借りたい)がto不定詞に該当する。車を借りるという将来の出来事について、願望を述べている。

(2)は「何か飲みますか?」と相手に尋ねている文。to drink(飲める)がto不定詞に該当する。飲み物の注文は、この後直ちに行われるとしても、それは将来のことである。

(3)は「私は電車に間に合うよう家を早く出た」の意味。to catch the train(電車に間に合うように)がto不定詞に該当する。家を出た時点で、電車に乗るのは将来のことである。

このように、to不定詞のあらわす意味に注目すれば、本質的に未来志向であることがわかる。読解中にto不定詞が出現したら、ある時点から未来に進む様子を示すと考えればわかりやすい。

to不定詞に共通する意味: 未来に向かって進んでいく

そして、to不定詞の文法的特性に注目すれば、3つの用法に分けられる。

名詞的用法名詞のように用いる用法
形容詞的用法形容詞のように用いる用法
副詞的用法副詞のように用いる用法

以下、これら3用法の詳しい使い方を見ていこう。

1. to不定詞の名詞的用法

to不定詞の名詞的用法とは、「…すること」の意味で、to不定詞を名詞のように用いることを言う。

名詞である以上、文の主語、補語、目的語などに使える。

1-1. 主語になる場合

  • (4) To choose a strong password is important. (強固なパスワードを選ぶことは重要である)
  • (5) It is important to choose a strong password. (強固なパスワードを選ぶことは重要である)

to不定詞は主語として使える。(4)はTo choose a strong password(強固なパスワードを選ぶこと)が主語。

実際の英語使用場面では、to不定詞を主語にすることは避けられる傾向にある。(5)のように形式主語itを用いるほうが自然(itはto以下を指す。)

1-2. 補語になる場合

  • (6) The best way is to take a screenshot. (もっとも良い方法はスクリーンショットを撮ることです)

to不定詞は文の補語としても使える。SVCのC(補語)である。

(6)はto take a screenshot(スクリーンショットを撮ること)が文の補語。

1-3. 目的語になる場合

  • (7) I decided to become a financial advisor. (私はファイナンシャル・アドバイザーになることを決めた)
  • (8) I want to be a scientist. (私は科学者になりたい)

to不定詞は文の目的語としても使える。SVOのO(目的語)である。

(7)はto become a financial advisor(ファイナンシャル・アドバイザーになること)、(8)はto be a scientist(科学者になること)が文の目的語。

decideとwantの違い
decideはto不定詞だけでなくthat節を取れる。wantはthat節を取れない。

1-4. 疑問詞+to不定詞

  • (9) I don’t know what to do. (私は何をすればいいのかわからない)
  • (10) Deciding where to live is not easy. (どこに住むか決めることは簡単ではない)
  • (11) I’m going to show you how to solve the problem. (どのようにして問題を解決するか見せましょう)

to不定詞は疑問詞と一緒に使用できる。

(9)はwhat to do(何をするか)、(10)はwhere to live(どこに住むか)、(11)はhow to solve the problem(どのようにして問題を解決するか)の意味。

よく使われる疑問詞+to不定詞のパターンは次のとおり:

how towhat to
when towhere to
whether towhich to

2. to不定詞の形容詞的用法

to不定詞の形容詞的用法とは、to不定詞を形容詞のように用いることを言う。

2-1. 主語に対応する場合

  • (12) I have no one to help me. (私を助けてくれる人は誰もいない)

(12)は直前の名詞がto不定詞の主語になる場合。to help me(私を助ける)のはno one(ゼロの人)である。

構造がわかりにくければ、次のように考えてもよい:

  • (12′) I have no one who will help me. (私を助けてくれる人は誰もいない)

2-2. 目的語に対応する場合

  • (13) I need something to eat. (私は何か食べるものが必要だ)

(13)は直前の名詞がto不定詞の目的語になる場合。to eat(食べる)の対象がsomething(何か)である。

構造がわかりにくければ、次のように考えてもよい:

  • (13′) I need something that I eat. (私は何か食べるものが必要だ)

placeにおけるinの省略
placeを後ろから修飾する場合、くだけた文脈ではinを省略することがある。
例: the place to be (in)

2-3. 直前の名詞と同格の場合

  • (14) Everyone has a chance to become an artist. (誰もが芸術家になるチャンスがある)

to不定詞が直前の名詞を説明する関係になることがある。(14)はto become an artist(芸術家になる)というa chance(チャンス)があると考えよう。

2-4. 前置詞+関係代名詞+to不定詞

  • (15) Enter the media code with which to track your campaign. (あなたのキャンペーンを追跡するメディアコードを入力してください)

「前置詞+関係代名詞+to不定詞」の構造で用いられることがある。堅い表現。

(15)は以下のような手順でつくられる(△は意味上の主語):

  • Enter the media code [△ to track your campaign with which]
  • → Enter the media code [with which △ to track your campaign]
  • → Enter the media code with which to track your campaign.

3. to不定詞の副詞的用法

to不定詞の副詞的用法とは、to不定詞を副詞のように用いることを言う。

副詞である以上、動詞修飾、形容詞修飾、副詞の修飾、文全体の修飾などに使える。

3-1. 動詞を修飾

  • (16) Click here to download the PDF version. (PDFバージョンをダウンロードするためにここをクリックしてください)
  • (17) We are delighted to announce that John Xu has been appointed as Vice President. (John Xuが副社長に任命されたことを喜んでお伝えします)
  • (18) Ellen lived to be 87, passing away in 1999. (エレンは87歳まで生きた、そして1999年に亡くなった)

to不定詞は動詞を修飾する。動詞修飾の不定詞は、文脈によって様々な意味で用いられる。

(16)は<目的>をあらわすto不定詞。「PDFバージョンをダウンロードするために」の意味で使われている。

(17)は<感情の原因>をあらわすto不定詞。「喜んで…」の原因になるのがto以下の出来事である。

(18)は結果をあらわすto不定詞。エレンは87歳まで生きた。

3-2. 形容詞を修飾

  • (19) This book is easy to read. (この本は簡単に読める)

to不定詞が形容詞を修飾することもある。(19)はto read(読む)がeasy(簡単な)を修飾して、「簡単に読める」の意味。

3-3. 副詞を修飾

  • (20) You are old enough to drink in a bar. (あなたはバーで飲むのに十分な年齢です)

to不定詞が副詞を修飾することもある。(20)はto drink(飲む)がenough(十分な)を修飾して、「飲むのに十分な」の意味。

3-4. 文全体を修飾

  • (21) To be honest with you, I cried a few times. (あなたに正直に言いますと、私は何度か泣きました)

to不定詞は文全体を修飾できる。この用法は独立不定詞とも呼ばれる。(21)はTo be honest with you(あなたに正直に言いますと)の意味。

用法の分類にこだわりすぎない
以上、to不定詞の3つの用法を紹介してきたが、分類にこだわりすぎる必要はない。いずれにしても未来志向の意味を持っていると考えれば、多くの文は解釈できる。

参考1: To不定詞を使った慣用表現

to不定詞を使った慣用表現を紹介する。

in order to

  • (22) In order to avoid eating undercooked foods, you must use a thermometer. (半生の食べ物を食べないよう、温度計を用いるべきだ)

in order toは「…するために」の意味。『3-1. 動詞を修飾』で紹介した<目的>の意味をより明確化するために用いる。

so as to

  • (23) Marketing material shall be professionally done so as to be reflective of our reputation. (マーケティング資料はプロの技で仕上げられなくてはならない、私たちの評判を反映させるために)

so as toは「…するために」の意味。in order toとほぼ同義。in order toは「目的」、so as toは「結果」をより意識した表現と言われる(参考: ウィズダム英和辞典)。

enough to

  • (24) The stadium is large enough to accommodate big audiences. (そのスタジアムはたくさんの観客を収容するのに十分大きい)

enough toは「…するのに十分な」の意味。『3-3. 副詞を修飾』で紹介したので、詳細は省く。

too … to

  • (25) The software is too difficult to use. (そのソフトウェアは難しすぎて使えない)

too … toは「あまりにXすぎてYできない」の意味。(25)は「難しすぎて使えない」と解釈する。

参考2: To不定詞のあらわす「時」

to不定詞があらわす「時」に注目すると、述語動詞と同じ時、述語動詞よりも後の時、述語動詞よりも以前の時の3つがある。1つずつ見ていこう。

述語動詞と同じ時

  • (26) Francis is said to be a good golfer. (フランシスは良いゴルファーだと言われている)

(26)はto不定詞のあらわす時が、述語動詞の時と同じ場合。「フランシスが良いゴルファーであること」と「言われている」のは同時点で起こっている。

述語動詞よりも後の時

  • (27) We promised to deliver within six months. (私たちは6ヶ月以内に配達すると約束した)

(27)はto不定詞のあらわす時が、述語動詞よりも後の場合。「配達すると約束した」ことは、「配達」は「約束」よりも後に起こると考えられる。

述語動詞よりも以前の時

  • (28) Paulo is reported to have published a book. (パウロは本を出版したと伝えられている)

(28)はto不定詞のあらわす時が、述語動詞よりも前の場合。「本を出したと伝えられている」ことは、「本を出した」が「伝えられている」よりも前に起きたと考えられる。

不定詞の時の見抜き方
単純形の不定詞は述語動詞と同じ時か後の時をあらわす。完了形の不定詞は原則的に述語動詞よりも以前の時をあらわす。もっとも確かなのは文の意味から判断することにある。

to不定詞の意味上の主語
to不定詞の意味上の主語に関しては別記事で解説している。より詳しく知りたい方はぜひご覧いただきたい。

参考3: To不定詞の様々な形

to不定詞は否定、進行、受動、完了でも使える。to不定詞の様々な形を紹介する。

否定のto不定詞

  • (29) Jessica tried not to cry. (ジェシカは泣かないようにした)

to不定詞の示す意味を否定にする場合、不定詞の前にnotをつける。例文はnot to cry(泣かないように)の意味。

進行のto不定詞

  • (30) Everything seems to be working. (すべてがうまくいっているように見える)

to不定詞の示す意味を進行にする場合、「to+be+-ing」にする。

受動のto不定詞

  • (31) I would love to be invited to do this experiment. (私はこの実験をするためにぜひとも招待されたい)

to不定詞の示す意味を受動にする場合、「to+be+過去分詞」にする。

完了のto不定詞

  • (32) Smith appears to have moved to St Mabyn. (スミスはセイント・マビンに引っ越したように見える)
  • (33) We hoped to have completed these tests by now. (これらのテストを現在までに終えるよう望んでいた)
  • (34) They were to have met in San Francisco, but Tom was not there. (彼らはサンフランシスコで会うはずだったが、トムはそこにいなかった)

to不定詞の示す意味を完了にする場合、「to+have+過去分詞」にする。

(32)は述語動詞の時よりも以前の事柄をあらわす。(33)は期待や願望が実現されなかった例。(34)は予定していたことが実現されなかった例。

分離不定詞
to really understandのように、toと不定詞の間に副詞を挿入するものを分離不定詞と呼ぶ。分離不定詞は悪い文体として避けられる傾向にあるが、意味の曖昧さを回避する目的で使用されることもある。

まとめ: to不定詞の苦手意識をなくそう

この記事では、英語のto不定詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. to不定詞 = to + 動詞の原形
  2. to不定詞は未来志向
  3. 名詞的用法は主語、補語、目的語になる
  4. 形容詞的用法は主語や目的語に対応する
  5. 副詞的用法は動詞修飾、形容詞修飾、副詞修飾、文修飾がある

to不定詞はTOEICのような資格試験はもちろん、日常会話でも頻繁に用いられる表現である。to不定詞で困ったことがあれば、またこの記事に戻ってきてほしい。きっと、あなたの求める答えが見つかるはずだ。

また、トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

Good luck!

4 COMMENTS

不定詞の同格についてです。

a.Everyone has a chance to become an artist. (誰もが芸術家になるチャンスがある)

b.I have a desire to be a diplomat 
(外交官になりたいという願いを持っている)

c.I have orders to go[= that I should go.]
(私は、行けという命令をうけている。)

これらは同格の不定詞が付いているのに何故 the が付かないのでしょうか?一見特定されているように感じるのですが、、

a.であれば、”芸術家になる機会というのは世の中にいくつも存在していて、誰しもがその内の1つずつを持っている”から
b.も同様
c.であれば、”行けという命令は世の中にいくつも存在していて、その内のいくつかを私が持っている”から

と云うような理解で正しいでしょうか?

田邉竜彦

>蘭様

この辺りの感覚はなかなか難しいところですが、theがつかないのは、話し手にとっては特定されているものの、聞き手には特定されていないからと考えられます。

例えば、aの例文をthe chanceとすると、聞き手からすると「何のチャンスのことだっけ?」と思われてしまうおそれがあります。bやcも同様ですね。

ところで、不定冠詞a/anには、「非特定的な読み」と「特定的な読み」の2種類がありえます。

例えば、I want to buy a car.と言ったとき、非特定的な読みでは「世の中に無数にある車のうち一台」ですが、特定的な読みでは「聞き手には話していないので知らないだろうが、私(話し手)の中であの車にしようと特定している1台の車」の意味になります。

ご質問の文の中で提示されていた3つの英文内のaですが、これらはいずれも「不定冠詞a/anの特定的な読み」と考えれば、辻褄が合うのではないかと思います。

不定冠詞に関しては研究をしておりますので、(だいぶ先になりそうですが)出来上がり次第、本サイトで公開したいと思います。

いつもありがとうございます。

なるほど、確かに I have a desire to be a diplomat. を特定的な読みをすれば、「”外交官になる願い”というのは”I”からすれば”私のもの”なので唯一の存在で特定されているが、”You”からすれば”私の外交官になる願い”については聞いていないので、世の中に無数にあるうちの一つで不特定であると捉えられている」と考えると上手くいきますね。

このようなことでしょうか?

田邉竜彦

>蘭様

はい、ご認識のとおりです!

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