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前置詞 save および save for は「…を除いて」の意味で用いられます。接続詞 save that は「…ということを除いては」の意味があります。いずれも古文体または格式体で用いられる “まれ” な表現です。
この記事で説明する save は「…を除いて」の意味の前置詞(および接続詞)用法です。「…を救う」の意味の動詞用法ではありません。
save(前置詞用法)の使い方
…を除いて, …のほかは
- All of the cookies were eaten, save one that was left on the plate.
(クッキーは, お皿に残った1枚を除いて, すべて食べられました)
save(前置詞用法)には、「…を除いて/…のほかは」の意味があります。
『オックスフォード現代英英辞典(第10版)』では、save(前置詞用法)を “old use or formal” と表記しています。
『英語語義語源辞典』によれば、前置詞用法の save は、ラテン語 salvus(saveの意)の奪格 salvo が古フランス語で「…を除いて」の意になり、中英語に入ったものです。これは、save(…を救う)がラテン語 salvus から派生した salvare を語源とするものと異なる点で、現代でも別用法で使われていることがわかります。
save forの使い方
…を除いては
- I have completed all of my assignments for the week, save for the one due on Friday.
(今週の課題は, 金曜日に提出するものを除いて, すべて完了しました)
save for の形で用いられることもあります。
『現代英米語用法事典』では、There was no one save a man. は save 以下は no one にかかる語修飾なのに対し、The room was empty save for a man. は save for 以下は The room was empty 全体にかかる文修飾と説明しています。
save that(接続詞用法)の使い方
…ということを除いては
- I like most fruits, save that I’m allergic to bananas.
(バナナにアレルギーがあることを除けば, ほとんどの果物が好きです)
save that の形で、接続詞的に用いられることもあります。
かつて、接続詞 save は「…でなければ」(= unless)の意味で用いられることもありました。ただ、現在、この用法で使われることは、ほとんどありません。