この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
「TOEIC本番試験が終わった!どのくらいの点数が取れるか気になる…」
「TOEICの配点方法と予想スコアが知りたい…」
あなたはこのような悩みを抱えていないだろうか?
TOEICは合否ではなくスコアで結果が出る。しかし、スコアは正答数の単純な足し算ではなく、統計的処理によって算出されるのでわかりにくい。
そこでトイグルでは、TOEICスコアの仕組みを簡潔に説明したい。正答数からTOEICスコアを算出する「TOEIC予想スコア シミュレーター (β)」も用意したため、目安の点数換算を計算してみよう。
*「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。
1. TOEICの配点
TOEICはリスニングセクションとリーディングセクションの200問で構成される。各セクションの最低スコアは5点、最高スコアは495点なので、TOEIC全体は最低10点、最高990点満点となる。
ここで、200問の試験なのに最低スコアが0点ではなく、また満点が1000点ではないことに違和感を持つ人も多いだろう。これは、TOEICスコアが正答数の単純な足し算ではなく、統計的処理を加えられて算出されるからである。
統計処理の考え方を理解するため、ここにAさんとBさんの2人の受験者がいると考えよう。2人の英語力はほぼ一緒であり、Aさんは20xx年1月、Bさんは同年3月に試験を受けた。
TOEICはテストによって難易度の差が出ないよう設計されているが、異なる設問が出る以上、まったく同じクオリティーを保つのは難しい。いま、Aさんの受けた回は偶然にも簡単だったので、Aさんの正答数は高くなった。一方、Bさんの試験は偶然にも難しかったので、正答数は低くなった。
この状況で、仮にTOEICの配点が正答数の単純な足し算だったら、スコアにどのような影響を与えるだろうか? おそらく、Aさんは実力よりも高いスコアで評価され、逆にBさんは実力より低いスコアで評価される。二人の英語力は同程度にもかかわらず、たまたま受けた試験の質によってスコアに差が出てしまう。これでは英語力が正しく採点されているとは言えない。
そこで、TOEICは設問の質による影響を最小限に抑えるため、統計的な処理を加えて最終的なスコアを算出している。詳細な計算方法は公表されていないが、可能な限り英語力が正確に反映されるようになっている。
これがTOEICのスコアが10〜990点で表示される理由であり、また公式認定証にパートごとの正答数が表示されない理由である。
2. TOEIC予想スコア シミュレーター (β)
TOEICの採点方法は正答数の単純な足し算ではなく、統計処理によって算出される。しかし、今の実力を知るため、スコアの予想を知りたい方も多いだろう。
そこでトイグルでは、TOEIC公式問題集のスコア換算を元に「TOEIC予想スコア シミュレーター (β)」を開発した。模試の正答数、あるいは本番試験の予想正答数を入力すれば、おおよそのスコアを算出できる。
*TOEIC予想スコア シミュレーター (β)
使い方: リスニング・リーディングそれぞれの正答数を半角数字で入力し「スコアを見る」を押してください。おかしなスコアが出る場合、数字の入力ミスの可能性があります(全角数字で入力したなど)。
[WATU 7]
3. TOEICスコア換算表
TOEICスコア換算表は次のとおりである。リスニング・リーディングの採点の目安を知るのに役立てていただきたい。
4. まとめ
この記事ではTOEIC試験の採点方法について紹介してきた。点数配分の目安もお分かりいただけたと思う。
統計処理の考え方は複雑である。ただ、正答数が高いほど良いスコアが出るのは経験上間違いない。結論として、我々受験者は1つでも正答数を増やすよう地道に勉強するしかないのである。
尚、この記事で紹介したスコア換算表は、『公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3』から引用したものである。正答数とスコアの関係は試験ごとに異なるため、この記事の点数配分はあくまで目安として捉えていただきたい。
Good luck!
(記事内のAmazonリンクはアソシエイトリンクを使用しています)
[…] グレーゾーンとは例えば、①没問 ②傾斜配点 ③得点調整。わかりやすい例ではTOIECの点数は素点でなく統計処理したスコア。仮に中身が大したことなくても、その神秘性と精度の高さが試験制度の品格+信頼感。 翻って当試験、開示得点の分析ブームが一巡すると何か雲行き怪しげ。 […]
[…] TOEICの配点⇒統計で説明!TOEICテスト配点の仕組みと換算表 […]
一年前と全く同じ点数でした。
>かおり様
南極や北極には氷山があります。
氷山は、海上に見える山は小さくても、海面に沈む幹は太く大きいものです。
英語学習もそれと同じです。
たとえ今スコアが上がらなくても、勉強を続ければ、その土台となる力は必ず身につきます。
そして、いつか十分な基礎力が備わった時、必ずスコアという形で現れる日が来ます。
勉強方法でお困りのことがあれば、ご相談ください。
大学入試に急遽必要だとわかり次のテストを受けようと考えているものです。現時点の点数が全然わかりません…差が出る事は想定して大体平均がどのくらいなのかをテストまでに知りたく思います。トイック公式問題集(灰色)では参考スコア範囲換算表では245から370点ほどしかありませんでした…。こちらのサイトでは465点ほどでした。大学入試では440以下は無効になってしまいます…今の私の力は440以上を取れる力は可能性としてはありますか?
長文になりすみません。
>けん様
ご質問ありがとうございます。
リスニング・リーディングの内訳、およびけん様の現在の英語力を存じ上げないのでなんとも判断は難しいところです。
強いて言うなら、公式問題集(灰色)で245〜370点で、当エントリーの換算で465点の場合、実際の受験ではその間くらいのスコアに落ち着く可能性が高い気がします。
[…] 統計で説明!TOEICテスト配点の仕組みとスコア換算表 […]
TOEICスコアは68.2%の確率で、本来の実力からプラス・マイナス50点の差異が発生する。
⇒これ、意味全く違いますよ。
これは平均値から±50点を取る人の合計数が全体の68.2%(1000人が受けるテストなら682人)いるってことですよ。数学から勉強したほうがいいんじゃないですか
>あふぁあ様
ご指摘ありがとうございます。
こちらの解釈はETS(TOEICを作成している団体)の発表しているガイドラインを参考にしました。
当方は統計学・数学に関して素人なため、一度確認してみたいと思います。
10月22日のテストで、正答数が140問超えていませんでしたが(TEX加藤さんのブログを参照しました)、初の700点越えをすることができました。田邉様HPにある上記「3. TOEICスコア換算表」はかなり精度が高いように感じました(こちらの換算表を基に計算すると、15点ほど下ぶれる程度でした)。有益な情報をありがとうございました。
>Nao様
コメントありがとうございます。
お役に立てたようで光栄です。
[…] とはいえ、TOEICで950超えるには正答率9割程度が必要(トイグル統計で説明!TOEICテスト配点の仕組みとスコア換算表 より)ということを考えると、CEFR基準ではTOEICが相当易しい試験だと考えられているようだね。英検1級が7割程度の正答率で合格できるのとは対照的だね。 […]
正解数の表は嘘。根拠は? reading正解数91で495が出るはずがないことは、ちゃんと受けた上級受験者なら誰でもわかるはず。訂正を求める。
Toeic990講師
ご指摘ありがとうございます。
いったん該当箇所を非公開にし、訂正いたします。
シュミレーターではなく、シミュレーターですよ。TOEIC講師がこれだと、さすがに恥ずかしい。