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前置詞withの使い方!覚え方のポイントは「一緒」のイメージを理解すること

英語のwithとは、live with my parents(親と一緒に住む)やa man with an umbrella(傘を持った男性)などを典型的な用法とする前置詞です。

withは複数の意味を持つ多義語であり、使い方を覚えるのが難しいです。英語を勉強しているあなたは、「withの用法がわからない」とお悩みではないでしょうか?

そこでトイグルでは、前置詞withについて詳細を解説していきます。withと他の前置詞の違いも紹介するため、英語初級者から上級者まで、学習の役に立つはずです。

1. 前置詞withの中心的な意味は「一緒」

前置詞withのイメージ

withは日本人にとって馴染み深い前置詞です。「…と」と訳せばだいたい意味は通るし、英語を読み聞きする場面ではよく目にする単語です。

しかし、スピーキングやライティング等、英語をアウトプットする場面になると、withは驚くほど多様な意味があることを知ります。これらはすべて暗記で対処しなくてはならないのでしょうか?

実は、英語の前置詞は多くの場合、一つの核となる意味があり、それが比喩的に派生して複数の用法に発展しています。withの中核的な意味は「一緒」であり、多くの用法がこのイメージで解釈できます。

「一緒」の概念を理解するため、withを使った2つの例を見てみましょう:

  • work with you (あなたと働く)
  • coffee with milk (ミルクコーヒー)

上の例(work with you)は「あなたと一緒に働く」の意味です。人物の間に協力関係があることを示唆します。

下の例(coffee with milk)は、ミルクとコーヒーが一緒にあることを示します。日本語で言えば、ミルク入りコーヒー、あるいはミルクコーヒーといったところでしょうか。

withには他にも複数の用法があるが、そのいずれも「一緒」の意味の拡張で解釈できます。以下、withの詳細を見ていきましょう。

2. 前置詞withの使い方

前置詞withは「一緒」を中心的な意味として、そこから様々な用法に派生します。トイグルでは、前置詞withの意味ネットワークを次のように定義しました。

前置詞withの意味ネットワーク

用法を1つずつ見ていきましょう。

2-1. 同伴・所有を表すwith

同伴のwith
  • (1) Come along with your friends and learn to swim. (友人と一緒に来なさい、そうすれば泳ぎ方を学べるでしょう)
  • (2) With the coming of spring, new plants emerge. (春の訪れと同時に新しい花は現れる)
  • (3) You need to take your passport with you. (パスポートを持参する必要があります)
  • (4) Handle with care. (取り扱いに注意してください)

(1)は同伴を表すwithです。同伴とは行動を一緒にすることで、withのもっとも基本的な使い方です。例文では「友人と一緒に来なさい」と述べています。

(2)は同時を表すwithです。一緒の意味が時間的に用いられると<同時>になります。

(3)は所有を表すwithです。モノが一緒にあることは、何かを所有・携帯すると解釈されます。

(4)は様態を表すwithです。様態とはものの状態のことです。例文はcare(注意する)の状態と共に取り扱ってください、の意味です。

所属を表すwith
withには所属を表す方法もあります.
例: She has been with a publishing company for many years. (彼女は長年出版社に勤めている/ジーニアス英和辞典)

2-2. 手段・理由を表すwith

手段のwith
  • (5) Slice the cucumber with a knife. (キュウリをナイフで切ってください)
  • (6) Larger fountains can be planted with aquatic plants. (大きな噴水は水生植物が植えられる)
  • (7) I was in bed with a fever for two weeks. (発熱のせいで2週間寝ていた)
  • (8) This strawberry is covered with chocolate. (このイチゴはチョコレートで覆われている)

(5)は道具を表すwithです。「切る行為をナイフで行う」は、ナイフが道具であることを示します。

(6)は手段を表すwithです。道具のwithの一種です。「花という手段を持って植える行為が成し遂げられる」ということです。

(7)は原因を表すwithです。「…のせいで」と解釈するとよいです。

(8)は材料を表すwithです。チョコレートはイチゴを覆っているものの一つです。この用法に関しては、後ほど『3-3. 材料を表すout ofとwithの違い』で詳細を述べます。

2-3. 関係性を表すwith

関係性のwith
  • (9) I agree with almost all of what you said. (あなたの言ったことの殆どに同意します)
  • (10) What’s the matter with him? (彼はどうしてしまったの?)
  • (11) The price is high compared with that of the R4. (R4と比べると価格は高い)
  • (12) Be patient with the learning curve. (習得には時間がかかるので、焦らず取り組んでください)

(9)は一致を表すwithです。意見と一緒なのは一致と同義です。agree(同意する)だけでなく、disagree(意見が合わない)など、意見の不一致にも使えます。

(10)は関連を表すwithです。「…に関して」や「…について」と解釈すると良いです。考え方、状況、概念等に使われることが多いです。

(11)は比較を表すwithです。compare withなど限られた用法で使用します。

(12)は対象を表すwithです。「…に対して」と解釈すると良いです。

対象のwithが命令を伴う場合
up, down, out, offなどの副詞と共に, 命令的なニュアンスを伴う表現もできます.
例: Down with the mayor! (市長を打倒せよ!)

2-4. 対立・対比を表すwith

  • (13) I usually argued with him. (私はよく彼と口論した)

(13)は対立・対比を表すwithです。歴史的な観点で見ると、withはagainstと同義なため、「…を相手に」のような対比の意味が残っています。

2-5. 付帯状況を表すwith

  • (14) Take a shower with the bathroom door closed. (浴室のドアを閉めたままシャワーを浴びてください)
  • (15) I can’t play cards with all these dishes to wash. (この皿を全部洗うことを考えるとトランプなんてやってられないわ)

(15はジーニアス英和辞典)

(14)は付帯状況を表すwithです。付帯状況とは「…した状態で」の意味で、何かの状況が一緒に起こっている様子を示します。

(15)は状況的理由を表すwithです。付帯状況のwithの一種です。「洗う皿がたくさんある→トランプなんてやってられない」のように、状況が何かの理由になっています。

with + -ing形
「with+名詞+動詞の-ing形」が付帯状況または状況的理由で使われることがあります.
例: With the average salary being about 800 dollars, poverty is spreading. (平均給与は800ドルで, 貧困が広がっている)

3. withと他の前置詞の違い

withは他の前置詞と比較することにより、用法の違いがいっそう際立ちます。

ここでは、work forとwork withの違い、支持を表すforとwithの違い、材料を表すout ofとwithの違い、行為者を表すbyとwithの違い、性質を表すofとwithの違いについて説明していきます。

3-1. work forとwork withの違い

work forとwork withはどちらも「…と働く」を意味するが、ニュアンスが異なります。次の例文を比較してみましょう:

  • Work for me. (私と働こう)
  • Work with me. (私と働こう)

(English Prepositions Explained)

上の例文(Work for me)は目標を表すforが使われています。聞き手は私の下で働くか、たとえ雇用関係になくとも、私のために注力するといったニュアンスがあります。

下の例文(Work with me.)は、協力を表すwithが使われています。聞き手と私は対等な立場にあり、「一緒に働こう」といったニュアンスがあります。

with a pencilとin pencilの違い
with a pencilは物理的なモノとしての鉛筆, すなわち筆記用具を示します. 一方, in pencilはインクではない素材としての鉛筆, すなわち様式を示します. (参考『英語の前置詞』)

3-2. 支持を表すforとwithの違い

forとwithはどちらも支持を表すが、そのニュアンスが異なります。次の例文を比較してみましょう:

  • Are you for or against the plan? (その計画に賛成ですか、反対ですか?)
  • Remember that every one of us is with you. (我々一人ひとりがあなたと共にあることを覚えておいてください)

(A Comprehensive Grammar of the English Language)

上の例文(for … the plan)は、目標を表すforが使われています。その計画に対して心が向いていることから、賛成の意味と解釈されます。

下の例文(… with you)は「一緒」を表すwithが使われています。「あなた」に対して心が一緒なことから、心的に支持していると解釈されます。

3-3. 材料を表すofとwithの違い

ofとwithはどちらも材料を表す際に使えるが、そのニュアンスが異なります。次の例文を比較してみましょう:

  • He made the frame out of wood. (彼はこのフレームを木で作った)
  • This cake is made with lots of eggs. (このケーキはたくさんの卵で作られている)

(A Comprehensive Grammar of the English Language)

上の例文(… out of wood)は「弱いまとまり」を表すofが使われています。フレームは木を加工して作られたことから、木が唯一の材料であることを示唆します。

下の例文(… with lots of eggs)は「一緒」を表すwithが使われています。卵はケーキの成分の1つです。それ以外の何か(水など)が含まれている可能性もあります。

made ofとmade fromの違い
made ofは材料の原形をとどめているもの(例: 木のテーブル), made fromは材料の原形をとどめていないもの(例: ヨーグルト)に使われます.

3-4. 行為者を表すbyとwithの違い

byとwithは共に「…によって」の意味で用いられるが、ニュアンスが異なります。次の例文を比較してみましょう:

  • My car had been damaged by the branch of a tree. (私の車が木の枝で傷を受けた)
  • My car had been damaged with the branch of a tree. (私の車が木の枝で傷を受けた)

(A Comprehensive Grammar of the English Language)

上の例文(by the branch of a tree)では、木の枝を傷が生じた直接の原因として示しています。例えば強風で飛んだ枝が車に当たった状況を表せるが、by だけで人間の関与を排除することはできません。

下の例文(with the branch of a tree)では、木の枝を道具として示しており、誰かが枝を使って車を傷つけたという読みを促します。故意かどうかは、前置詞だけではなく文脈も合わせて判断します。

3-5. 性質を表すofとwithの違い

ofとwithはどちらも「Bという性質を持つA」の意味で使えるが、いつでも交換可能なわけではありません。

Bが「気持ち」などの抽象的なものでは、ofとwithはどちらも使えます:

  • a man of passion (情熱的な人)
  • a man with passion (情熱的な人)

一方、Bが物理的なモノの場合、ofの容認度は下がります:

  • a woman of strong hands ???
  • a woman with strong hands (強い手を持った女性)

(A Comprehensive Grammar of the English Language)

譲歩を表すdespiteとwith
despite(in spite of)は「…にもかかわらず」の意味で譲歩を表します. withも譲歩で使われることはあるが, 用法は限られます.
例: With a rise in prices, goods are selling well. (物価上昇にもかかわらず商品の売れ行きは良い/ジーニアス英和辞典)

4. まとめ

この記事では、英語の前置詞withについて詳細を解説してきました。

内容をまとめると次のようになります:

  1. 前置詞withは「一緒」のイメージです
  2. 同伴・所有がもっとも典型的な使い方です
  3. 他にも手段、関係性、対立などがあります
  4. 付帯状況のwithも用いられます
  5. withと似た使い方をする他の前置詞があります

英語初級者の方は、基本的な用法から覚えましょう。中級者の方は比喩的に拡張された意味を理解すると良いです。上級者の方は、他の前置詞との使い分けができると表現の幅が広がります。

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Good luck!

2 COMMENTS

学習者XYZ

with+名詞+動詞の-ed形」が付帯状況または状況的理由で使われることがある.
例: Don’t leave with the door open. (ドアを開けたままで出ないでください)

この open は形容詞であって、ed 形は使われていませんね。

いつも大変勉強させていただいています。
おそらく誤植であろう箇所を発見しましたので報告しておきました。

田邉竜彦

>学習者XYZ様

ご指摘ありがとうございます。

大変失礼いたしました。
該当の箇所は誤りでしたので、削除いたしました。

今後ともよろしくお願いします。

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