TOEIC800点を超える勉強方法とおすすめ参考書

TOEIC800点に憧れを持つ人は多い。

将来英語を使った仕事をしたい、あるいはキャリアで差をつけたいと思っている人にとって、800点はいつか実現させたい夢のスコアである。

TOEIC800点について調べているあなたは、次のような疑問を持っていないだろうか?

  • TOEIC800点の英語レベルを知りたい
  • TOEIC800点は自分にも目指せるのか知りたい
  • TOEIC800点の勉強方法を知りたい

この記事では、TOEIC800点に興味を持つ方のために、800点取得の具体的なプロセスを明らかにしていきたい。

社会人学習者の成功事例、難易度、勉強方法、おすすめ参考書を紹介するため、TOEIC学習の明確なイメージができるだろう。これから英語を学ぶ人だけでなく、既に学習に取り組んでいる方にも役立つはずだ。

  • 筆者はTOEIC公開テストを毎回受験し、最新の傾向と対策を研究しています。当エントリーはそれを踏まえて2018年7月に全面改訂しました。

1. TOEIC800点を達成した社会人学習者の事例

TOEIC800点達成をイメージするため、2人の成功事例を紹介したい。

どちらもトイグルが主催するTOEICスクールで英語を学んだ社会人で、わずか3ヶ月間でTOEIC800点超えを達成した。

1-1. リスニングセクションでほぼ満点を取りTOEIC830点を取得

こちらの学習者様は、約3ヶ月の学習期間でTOEICスコアを700点から830点へと引き上げた。驚くべきことに、リスニングセクションは495点中475点とほぼ満点に近い結果となった。

TOEICスコアアップ事例

TOEICでスコアを上げるには、英語の総合的な学習が必要である。TOEIC800点は約80%の正答率が求められるので、勉強内容に偏りがあると目標スコアは到達しない。

そのため、コース期間中は単語帳・文法問題集・模試など、複数の教材を組み合わせて学習を行った。勉強方法はシンプルに「設問解答→見直し」を高速回転させ、英語に触れる量と質の向上を目指した。

不正解だった問題は理由を分析し、なぜ間違えてしまったのか考える。正解の選択肢も丁寧に見直すことで、これまで勘で解いていた問題に根拠を持って解答できるようにした。

このような高濃度のトレーニングを行った結果、わずか3ヶ月間の学習でTOEIC830点を取得するに至った。会社で求められたスコアを大きく超え、大きな達成感を得たと仰っていたのが印象的だった。

1-2. わずか3ヶ月間でTOEIC695点から830点へ

こちらの学習者様は、トイグル入会からわずか1ヶ月半でTOEIC805点を取得。その後も公開テストを受験し、約3ヶ月後にはTOEIC830点を達成した。

TOEICスコアアップ事例

TOEIC受験の動機が使える英語の基礎づくりだったため、TOEIC問題集に加えて、生の英語に触れる機会を設けた。多読用教材を使ったリーディングや、YouTube動画を使用したリスニングなどで、英語に触れる量の増加を目指した。

TOEICは英語の資格試験なので、英語力が向上すればスコアも当然上昇する。根本的な英語力を改善してスコアを上げたのは、理想的なTOEIC対策だったと言える。

TOEICスコアアップ事例集

トイグルでは他にも社会人学習者のスコアアップ事例を紹介している。TOEICで成果を出したい方はぜひともご覧いただきたい。

TOEICスコアアップ事例集

2. TOEIC800点は英語上級者レベル

TOEICはリスニングセクションとリーディングセクションの二科目で構成される。結果は合否ではなくスコアで表示され、最低スコアは10点、最高スコアは990点、日本人の平均スコアは約580点である。

トイグルでは、TOEIC800点を英語上級者レベルと考えている。リスニング・リーディング共に英語に対する抵抗感が薄れ、長文を流暢に読める(聞ける)実力だ。

TOEIC800点達成時点の感覚は、「多くの問題に自信を持って解ける。リーディングセクションは制限時間内になんとか全問を解き終えられる。」といった状態となる。

TOEIC800点台は受験者の約10%が該当する。

TOEIC800点のレベル

2-1. TOEIC800点は英検準1級以上

TOEIC800点の難易度をイメージするため、私たちが慣れ親しんでいる実用英語技能検定(以下、英検)とスコアの比較をしてみよう。

次の図は、TOEICと英検のスコア換算を表している。

TOEIC800点と英検

TOEIC800点は英検準1級には合格できるものの、英検1級には及ばないレベルだ。

もちろん、TOEICと英検は形式がまったく異なる試験なので、特定の級を取れば直ちに該当のスコアを取得できるわけではない。あくまで目安として、参考程度に捉えていただきたい。

2-2. TOEIC800点取得に必要な勉強時間

次の表はTOEICスコアを上げるために必要な勉強時間を表している。

  目標スコア

現在のスコア

450 550 650 750 850 950
350 225 450 700 950 1,225 1,550
450 225 450 700 975 1,300
550 225 450 725 1,050
650 225 500 825
750 275 600
850 325

(出典: Saegusa 1985)

仮にあなたがTOEIC経験者であり、現時点で750点程度の英語力を持っていれば、850点達成に必要な勉強時間は約275時間である。1ヶ月に50時間の学習機会を確保できたとして、おおよそ6ヶ月弱が必要である。

あなたのスコアが750点より低い場合、850点台達成にはよりいっそうの努力が必要だ。英語をはじめて学ぶ方が350点とすれば、850点には1,225時間がかかる計算となる。

このように、TOEICスコアアップには多くの時間が必要なので、TOEIC800点を取得するには中間目標を定めたほうが良い。TOEIC500点、600点、700点と徐々に目標を達成していき、最終的にTOEIC800点を突破するのが理想的である。

TOEIC800点は就職で高く評価される

筆者の調べたところによると、就職活動および転職ではTOEIC700点以上が英語力の一定基準となる。英語に力を入れている企業はTOEIC800点を高く評価するだろう。

3. TOEIC800点を超える勉強方法

TOEIC800点を超える勉強方法を解説しよう。

まず、トイグルではTOEIC試験対策をリスニング対策、リーディング対策、本番試験対策の3つに分けている。

TOEICスコアアップの要素

リスニング対策はリスニングセクション(Part1からPart4)、リーディング対策はリーディングセクション(Part5からPart7)、本番試験対策は実際の試験で2時間連続に耐えられる集中力づくりが学習対象だ。

TOEICでスコアを上げるには、これら3つを総合的に改善するのが望ましい。それぞれの詳細を説明しよう。

3-1. リスニング勉強法

TOEICリスニングセクションは4つのパートで構成される。

Part1 写真描写問題 6問
Part2 応答問題 25問
Part3 会話問題 39問
Part4 説明文問題 30問

*TOEIC Part1は動詞の形を聞き分ける

TOEIC Part1は写真描写問題である。問題用紙に記載された写真をもっとも適切に表す選択肢を選ぶ。

人物、乗り物、風景などの様々な写真が出るが、TOEIC800点を超えるには、すべての問題形式に共通する動詞の形について知る必要がある。

以下、Part1によく出る動詞の形を覚えておこう。

TOEIC Part1の動詞の形

*TOEIC Part2は間接的な返答と質問返しに注意する

TOEIC Part2は応答問題である。短い英語のセンテンスを聞いた後、返答としてもっとも自然な選択肢を1つ選ぶ。

TOEIC800点以上を目指す段階では、難易度の高い設問に注意を払う必要がある。とりわけ、中盤以降に頻出する間接的な返答質問返しに正解できるようにしたい。

– 間接的な返答の例

Did you finish your report? (レポートは終わりましたか?)

→ I was busy yesterday. (私は昨日忙しかったのです = だから終わっていない)

– 質問返しの例

Did you finish your report? (レポートは終わりましたか?)

→ Didn’t you see the email? (メールは見なかったの? = メールで報告している)

*TOEIC Part3/Part4はマルチタスクで解く

TOEIC Part3は会話問題、Part4は説明文問題である。どちらも英語の長文を聞き、内容に関する設問に答える。

TOEIC800点以上を目指す場合、Part3/Part4はマルチタスクで解く。これは音声を聞きながら設問文を読んで答える方法である。

  • シングルタスク: 音声を聞いてから設問に答える。TOEIC800点未満を目指す解き方。
  • マルチタスク: 音声を聞きながら設問に答える。TOEIC800点以上を目指す解き方。

マルチタスクのやり方を説明しよう。

まず、Part3/Part4は設問文と選択肢が問題用紙に印刷されているため、これらを事前に先読みする。特に、3つの設問文を重点的に読もう。

  • Q32. Where most likely are the speakers?
  • Q33. What does the woman mean when she says, “Absolutely”?
  • Q34. What will the man do next?

先読みが終わったら本文を聞く。Part3/Part4では設問と音声の順番が概ね一致するため、設問1は音声の序盤にヒントがあると予想する。

  • M: Excuse me. I want to print some documents out but it seems the printer isn’t working.
  • Q32. Where most likely are the speakers?
    (A) At a sport center
    (B) At a university
    (C) At a factory
    (D) At a grocery store

設問は「話し手たちはどこにいますか?」だ。「書類の印刷をしたいが、プリンターが壊れているようだ」と言っているので、(B)の「大学」が正解候補になるが、まだ確定はできない。

本文をもう一行聞いてみよう。

  • W: I’m afraid but all the equipment is currently under maintenance. You could go to the academic office and the staff will help you.

「機具は現在メンテナンス中です。アカデミックオフィスに行けばスタッフが助けてくれますよ」と言っているので、正解は(B) At a university(大学)と確定できる。以下、同じ要領で音声を聞きながら設問を解く。

このように、TOEIC800点を超えるには音声を聞くと同時に正誤を判断し、リスニングと設問解答を同時に進められる力が必要である。耳だけでなく、全身を使って設問を解く感覚だ。

  • 耳: 音声を聞く
  • 目: 設問を読む
  • 利き手: マークシートを塗る
  • 脳: 音声の内容を把握する
  • 意識: 複数の設問を順番に解答する

マルチタスクの習得には練習が必要だ。後ほど紹介する問題集を使い、スキルを向上させてほしい。

3-2. リーディング勉強法

TOEICリーディングセクションは3つのパートで構成される。

Part5 短文穴埋め問題 30問
Part6 長文穴埋め問題 16問
Part7 長文読解問題 54問

*TOEIC Part5は全文を読んで解答する

TOEIC Part5は短文穴埋め問題である。センテンス内の空白に、文法あるいは意味的にもっとも適した選択肢を入れる。

TOEIC800点を超える人はPart5の全文を読んで解く。暗記した文法ルールを機械的に当てはめるのではなく、文の内容を理解することで、確信を持って正解を選べるのが理想だ。

全文を読むことは、一言一句を日本語に翻訳することではない。英文をそのままの語順で理解することで、迅速に文を読めるようにする。

  • The class _____ / is / available / on the website / from tonight.
  • クラスの◯◯は、〜です、利用可能、ウェブサイトで、今夜から。

全文を読む方法を取り入れると、正答率が驚くほど向上する。このやり方に慣れると、設問解答の時間も速くなる。問題集を使って練習してみよう。

*TOEIC Part6はテキスト型問題に注意する

TOEIC Part6は長文穴埋め問題である。文章内の空白にもっとも適した語句あるいはセンテンスを入れる。

Part6には大きく2種類の設問がある。1つはセンテンス型問題で、これは空白の文を読むだけで答えられる問題だ。もう1つはテキスト型問題で、これは空白の文以外の箇所を読まないと答えられない問題である。

TOEIC800点を超えるには、テキスト型問題を適切に対処できるようにしよう。答えの根拠が見つからない場合、別の箇所からヒントを探す癖をつけたい。

*TOEIC Part7はヒントの位置を予測して読む

TOEIC Part7は長文読解問題である。英語の長文を読み、内容に関する設問に答える。

TOEIC Part7は本文と設問の順番が概ね一致するため、ヒントの出現位置を事前に予測すると良い。例えば、次の文章に2つの設問が用意されているなら、文の上段に設問1、文の下段に設問2のヒントがあると予測する。

TOEIC Part7の問題

ヒントの箇所を予想すれば、本文を何度も読み返す必要がなくなる。結果、迅速かつ正確に文を読めるようになるだろう。問題集を使って練習したい。

3-3. 本番試験対策

TOEIC本番試験は、リスニングセクションとリーディングセクションを200問連続で解答する。試験時間は約2時間で、途中の休憩はない。

試験が近くなったら模試を使った本番対策を行いたい。リスニングセクションは100問の設問を一気に解くことで、集中力の持続を訓練する。

リーディングセクションは時間配分を練習する。パート別の時間配分は次のとおりである。

Part5 30問 10分
Part6 16問 10分
Part7 54問 55分
合計 100問 75分

スマートフォンに付属のタイマーアプリを使い、各パートを制限時間内に解く練習をしよう。TOEIC800点を取得するなら、リーディングセクションを時間内に解ける能力は必須である。

参考: 単語勉強法

単語学習には大きく2つの目的がある。

1つは新規語彙の習得で、これは単語帳を使って新しい語彙をインプットすることが望まれる。

もう1つは既存語彙の強化で、これはリーディングの多読、あるいは問題集の解答を通じて、既に知っている語彙の定着を目指すものである。

TOEIC800点を目指す場合、この2つを同時並行で行いたい。語彙の幅と深さの両方を養おう。

試験テクニックも活用しよう

TOEIC800点を習得するには試験テクニックの活用も有効である。テクニックについてはこちらの記事で紹介している。

TOEICテクニック20選!いますぐ使える試験の裏ワザまとめ

4. おすすめ参考書

TOEIC800点を取得するのにおすすめの教材(参考書・問題集)について説明しよう。

まず、TOEICスコアアップにはリスニング・リーディング・本番試験対策の他に、これらを下支えする単語力・文法力が必要である。

1冊の教材ですべてをカバーすることは難しいため、TOEIC800点を取るには複数の教材を組み合わせるのが効果的だ。

トイグルでは、TOEIC800点向けの参考書を5冊選んだ。

単語帳 【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 800
文法問題集 TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問
リスニング問題集 TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング(CD-ROM1枚つき)
リーディング問題集 TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング
模試 公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3

1つずつ見ていこう。

4-1. 単語帳

【新形式問題対応/CD-ROM付】 改訂版キクタンTOEIC TEST SCORE 800

『改訂版 キクタン TOEIC TEST SCORE 800』は、TOEIC800点を目指す人向けに作られた単語帳。ハイスコアを目指すのに必要な高難易度の語句を学べる。

古典的な方法であるが、英単語は書いて覚えるのが王道の学習法である。英単語と日本語訳をそれぞれ紙に書いて新規語彙を暗記しよう。TOEIC800点に必要な単語は本書1冊で十分カバーできる。

4-2. 文法問題集

TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問

『TOEIC L&R テスト 文法問題 でる1000問』は、Part5(短文穴埋め問題)に特化した問題集。本番さながらの良質な問題が1,049問収録されている。

本書は品詞問題や前置詞問題など文法別に設問が分かれている。本番のようなセット問題もあるため、時間配分の練習もできる。

TOEIC800点を目指すなら本書を1冊やり込み、文法対策を完成させたい。

4-3. リスニング問題集

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リスニング(CD-ROM1枚つき)

『TOEIC テスト 新形式精選模試 リスニング』は、リスニングセクションの設問が500問収録されている問題集。

TOEIC800点を超える段階では、英語の質はもちろんのこと、英語に触れる量を増やすことが望まれる。本書を通じて圧倒的なリスニング力を習得しよう。

4-4. リーディング問題集

TOEIC(R)テスト 新形式精選模試 リーディング

『TOEIC テスト 新形式精選模試 リーディング』は、リーディングセクションの設問が500問収録されている問題集。先ほど紹介したリスニング問題集と同じシリーズとなる。

本書で重点的に対策したいのがPart7(長文読解問題)だ。シングルパッセージ、ダブルパッセージ、トリプルパッセージがいずれも5回分収録されているため、設問を丁寧にやり込み、長文の理解力を上げたい。

4-5. 模試

公式 TOEIC Listening & Reading 問題集 3

『公式 TOEIC Listening and Reading 問題集 3』は、TOEIC主催者が制作している公式の問題集。本番試験と同じ200問が2回分収録されている。

TOEIC受験日の2週間前になったら本書を使い、リスニング・リーディングのそれぞれを連続で解く練習を行いたい。集中力と時間配分を練習し、実際の試験で120%の実力を発揮しよう。

*まとめ: TOEIC800点の壁を打ち破ろう

この記事では、TOEIC800点取得の事例・レベル・勉強方法・おすすめ参考書を紹介してきた。

内容をまとめると次のようになる。

  1. TOEIC800点は英語上級者レベル。
  2. TOEIC800点のためには複数の参考書を組み合わせて使う。
  3. TOEIC800点を取得するには、リスニング・リーディング・単語・文法・本番対策を行う。

TOEIC700点を超えて800点に近づくと、これまでバラバラに学んでいた文法知識が1つになり、英語の全体像が見える瞬間がある。これを直感的に感じられた時、あなたの英語力は一段上のものとなる。

TOEIC800点は高い目標だが、努力次第で十分達成できる。もしあなたが800点を目指すなら、ぜひとも本気で勉強をして夢を実現させてほしい。

トイグルでは、英語学習やTOEIC試験対策に役立つ情報を発信している。本書が「役に立った!」と思う方は、ぜひ他の記事もお読みいただきたい。

Good luck!

(「TOEIC」は米国Educational Testing Service(ETS)の登録商標です。記事内のAmazonリンクはアソシエイトリンクを使用しています。)

4 Comments

たま

4-1.の表、受動態の現在進行形、が間違っているかとおもいます。

田邉竜彦

ご指摘ありがとうございます。
修正いたしました。

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