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英語の without は「…なしに」の意味で使われるイディオムです。
- 例: without water(水なしで)
without の読み方
without
ウィザウト
/wɪðáʊt/
【without の発音(男性声)】
【without の発音(女性声)】
withoutの使い方(前置詞用法)
1. …を持たないで, …なしに
- Don’t go out without your wallet.
(財布を持たずに出ないでください)
without は「…を持たないで」や「…なしに」の意味で使われます。
「…を失って」の意味で使われることがあります。
- Without his cat, John felt very lonely.
(猫を失って, ジョンはとても寂しく感じました)
「…抜きで」の意味で使われたことがあります。
- There are four of us, without the children.
(子供たち抜きで4人です)
「…を連れないで」の意味で使われることがあります。
- Don’t go without me.
(私を置いて行かないで)
- I drink coffee without cream.
(私はクリームなしでコーヒーを飲みます) - Living without the Internet is hard.
(インターネットがない生活は難しいです) - They fired him without an explanation.
(彼らは説明なしで彼を解雇しました) - He left without a reason.
(彼は理由を述べずに去りました) - Don’t copy without the teacher’s permission.
(先生の許可なしにコピーしないでください) - She completed the task without difficulty.
(彼女は難なく課題を完了しました) - Don’t make claims without foundation.
(根拠なしに主張しないでください) - They bought a house without a garden.
(彼らは庭のない家を買いました)
2. [否定の条件] …がなかったら, なければ
- He cannot read without his glasses.
(彼はメガネがなかったら本を読めません)
without は「…がなかったら」や「なければ」の意味で [否定の条件] をあらわします。
「<人> がいなければ」の意味で使われることがあります。
- I don’t know what I’d do without you.
(あなたがいなければ何をしていいかわかりません)
「(仮に)…がいないとしたならば」の意味で使われることがあります。この場合、主節の動詞は仮定法過去(あるいは仮定法過去完了)を用います。
- Without water, we could not survive for long.
(水がなければ, 私たちは長くは生きられません)
尚、学校文法的に言うと、この例文は次のようにIf節で書き換えられます。
- If it were not for water, we could not survive for long.
(もし水がなかったら, 私たちは長く生き延びることはできません)
- We cannot cook without water.
(水がなければ料理できません) - I could not have passed the exam without your help.
(あなたの助けがなければ, 試験に合格することはできなかったでしょう) - Without your assistance, we would have been lost.
(あなたの助けがなければ, 私たちは迷子になっていたでしょう)
3. [動名詞を伴って] …しないで, …せずに
- He left without saying goodbye.
(彼は別れも告げずに去っていきました)
without は「…しないで」や「…せずに」の意味で使われることがあります。
この用法では、without の後ろに動名詞を伴います。
“without+代名詞+動名詞” の形で用いられることもあります。
- They planned the surprise party without my knowing about it.
(彼らは私が知らないうちにサプライズ・パーティーを計画していました)
“be A enough without doing” の形で使われることがあります。
- The soup is flavorful enough without adding salt.
(このスープは風味に富んでいるのに, 塩を入れたらもっと味が濃くなってしまいます)
塩を入れなくても、十分に風味があることから、上記のような解釈になります。
- She borrowed my book without telling me.
(彼女は私に告げずに私の本を借りました) - He made the decision without consulting anyone.
(彼は誰にも相談せずに決断しました) - I said yes without thinking.
(私は考えずに「はい」と言いました) - They gave up without trying again.
(彼らは再度試すことなくあきらめました) - He left the party without being seen.
(彼は見られることなくパーティーを去りました)
4. [付帯状況] …が…でないままで
- She ran around the garden without shoes on.
(彼女は靴を履かずに庭を走り回りました)
without は「…が…でないままで」の意味で [付帯条件] をあらわすことがあります。
この場合、”without+目的語+形容詞/分詞/副詞(句)”の構造になります。
- She practiced yoga breathing without her mouth open.
(彼女は口を開けずにヨガの呼吸法を練習していました) - He solved the problem without anyone getting involved.
(彼は誰も巻き込まずに問題を解決しました)
5. [感情] …を感じることなく
- They walked through the dark forest without fear.
(彼らは恐れることなく暗い森の中を歩きました)
without は「…を感じることなく」の意味で [感情] をあらわすことがあります。
- They went to the party without much enthusiasm.
(二人はあまり乗り気でないままパーティーに向かいました)
withoutの使い方(副詞用法)
1. なしで, 持たないで
- Would you like your tea with milk or without?
(紅茶はミルク入りがいいですか, それともミルクなしがいいですか?)
without は「なしで」や「持たないで」の意味で副詞として使われることがあります。
前置詞の目的語を省略した用法と考えられます。
かつて without は「戸外で」の意味で使われたことがありました。ただ、今は使われない古い用法です。
withoutを含んだイディオム
1. not without doing
- They cannot argue without losing patience.
(彼らは議論すれば必ずかんしゃくを起こします)
not without doing は「…することなく…しない」の意味で使われるイディオムです。
例文は「かんしゃくを起こすことなく議論できない」から、「議論すれば必ずかんしゃくを起こす」と訳しています。lose patience = かんしゃくを起こす。
2. (, but) without
- They searched everywhere, but without success.
(彼らはあらゆるところを探しましたが, だめでした)
(, but) without は「[結果的に] けれども…がない」の意味で使われるイディオムです。
3. not without
- He is not without money.
(彼はお金がないというわけではありません)
not without は「…がないというわけではない」の意味で使われるイディオムです。 not を用いることで、控えめなニュアンスになります。
例文は「お金がないというわけではない」から、「かなり裕福だ」と解釈されます。
4. without wanting to do
- Without wanting to criticize, I think we should reconsider our approach.
(批判したくはないのですが, 私たちのやり方を再考したほうがいいと思いますよ)
without wanting to do は「…しないといいのですが」の意味で使われるイディオムです。
主として、非難や苦情を言う際の前置きとして使われます。
5. without so much as
- He left the room without so much as a goodbye.
(彼は別れの挨拶もせずに部屋を出ていきました)
without so much as は「…さえせずに」の意味で使われるイディオムです。