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英語の現在完了形とは?使い方のポイントは「過去と現在のつながり」を理解すること!

英語の現在完了形とは「have(has)+動詞の-en形」であらわされる動詞の形です。

例えば、I’ve just finished dinner.(夕食をちょうど終えたところです)のhave finishedが現在完了形に該当します。

英語を学習しているあなたは、次のような疑問を持っていないでしょうか?

  • 現在完了形の使い方がいまいちわからない…
  • 現在完了形をうまく訳せない…
  • 現在完了形と過去時制の違いがわからない…

日本語には現在完了形に相当するものがないため理解しづらいです。悩んでいる方も多いと思います。

そこでトイグルでは、現在完了形について詳細をまとめていきます。図やイラストを使って直感的にわかりやすいようにしました。学習の参考になるはずです。

1. 現在完了形は「過去と現在のつながり」をあらわす

現在完了形の使い方

現在完了形の使い方をひとことで言えば、それは「過去と現在のつながり」です。

現在完了形は過去に起きた出来事が、現在まで何らかの理由で関連しており、話し手はそれを現在の視点で語る際に使います。

例を見てみましょう。次の英文は現在完了形(have lost)を用いた文です。

  • (1) I have lost my wallet. (私は財布をなくしました)

話し手は過去のある時点で財布をなくしました。しかし、発言をした時点でなくした財布は見つかっていません。財布をなくしたという過去の出来事が現在につながっているので、現在完了形を使うのです。

現在完了形の文は過去時制と比べるとわかりやすいです。次の英文はどのような意味の含みがあるでしょうか?

  • (2) I lost my wallet. (私は財布をなくしました)

話し手は過去のある時点で財布をなくしました。ただ、発言をした時点で財布が見つかったのか、紛失したままなのかはわかりません。過去時制は過去の出来事を述べるだけで、現在については何も語りません。過去形は出来事を過去のものとして提示する形であり、その出来事が現在に関係している場面でも使えます。

意味の違いはイラストにすると一目瞭然です。

現在完了形と過去時制の違い
現在完了形と過去時制の違い

現在完了形の使い方をまとめましょう。

  1. 出来事は過去のある時点に起こりました
  2. その出来事が何らかの理由で現在に関連しています
  3. 話し手はその出来事を現在の視点で語ります

現在完了形は日常会話だけでなく、ニュースなど様々な場面で用いられます。現在完了形がわかれば、英語話者の微妙なニュアンスの違いがわかるでしょう。

以下、現在完了形のより詳しい使い方を見ていきます。

現在完了形は日本語訳で考えない
日本語には現在完了形に相当する表現がないため、日本語訳で考えると過去時制との違いで混乱します。現在完了形はこれまで説明したような「話し手の感覚」で捉えましょう。英語の世界観がつかめるはずです。

2. 現在完了形の使い方

現在完了形は「過去と現在のつながり」を中心的な意味としながら、文脈によって様々なニュアンスに変化して使われます。

結論的に言えば、現在完了形は「完了」、「継続」、「経験」の3つの意味で用いられます。

完了現在までに終わった出来事とその結果
継続現在までに継続して起こっていること
経験現在までに少なくとも1度起こったこと

それぞれの使い方を例文とともに見ていきましょう。

完了: 現在までに終わった出来事とその結果

「完了」は「過去と現在のつながり」の中でも、とりわけ出来事の終わりに焦点を当てる用法です。また、完了によって生じた「結果」もあらわします。例を見てみましょう。

  • (3) I‘ve just finished my homework. (宿題をちょうど終わらせたところです)

話し手は過去のある時点から宿題をはじめ、今さっき終えたばかりといった状況です。また、宿題を終えたのでこれから遊びに行けるとか、動作の完了によって生じた結果も示されます。

(3)をイラストにすると次のようになります。

現在完了形の持つ完了の意味

継続: 現在までに継続して起こっていること

「継続」は「過去と現在のつながり」の中でも、とりわけ過去のある地点から現在まで継続して起こっていることをあらわします。例を見てみましょう。

  • (4) I‘ve lived in Tokyo for three years. (私は東京に3年間住んでいる)

話し手は過去のある時点から東京に住み始めました。その状態が今でも継続していることから、話し手は現時点で3年間東京に住んでいることがわかります。

(4)をイラストにすると次のようになります。

現在完了形の持つ継続の意味

習慣の継続
I’ve always driven to work. (私はいつも車で職場に行っています)のように, 現在完了形は習慣の継続をあらわすこともあります。

経験: 現在までに少なくとも1度起こったこと

「経験」は「過去と現在のつながり」の中でも、現在までに少なくとも1度起こったことをあらわします。例を見てみましょう。

  • (5) Have you ever seen a Chaplin movie? (チャップリンの映画を観たことはありますか)

話し手は聞き手に対し、これまで1度でもチャップリンの映画を観たことがあるかと尋ねています。過去の経験を現時点でも持っているという「つながり」をあらわすものです。

(5)をイラストにすると次のようになります。

現在完了形の持つ経験の意味

完了・継続・経験は無理に区別しなくてもよい
現在完了形には完了・継続・経験の3種類があると説明したが、これらはいつも明確に区別できるとは限りません。いずれの場合も「過去と現在のつながり」は共通しているので、分類にこだわりすぎず、現在完了形のもつニュアンスを感じられるようにしましょう。

3. 現在完了形を使いこなすための発展知識

現在完了形を使いこなすための発展的な知識について紹介しましょう。

3-1. forとsinceの使い分け

現在完了形ではしばしばforとsinceが使われます。これらは期間をあらわす前置詞だが、ニュアンスが異なります。例を見てみましょう。

  • (6) I’ve lived in London for ten years. (私はロンドンに10年間住んでいる)
  • (7) I’ve lived in London since 2000. (私はロンドンに2000年から住んでいる)

forは「〜の間」の意味で、ある一定の期間、出来事が続いていることをあらわします。(6)は10年前から現在に至るまで、継続してロンドンに住んでいます。

一方、sinceは「…以来」の意味で、ある特定の時点から現在まで、出来事が続いていることをあらわします。(7)は西暦2000年から現在に至るまで、継続してロンドンに住んでいます。

forの後ろには「10年間」など期間をあらわす名詞が入るが、sinceの後ろには「2000年」など時の一点をあらわす名詞が入るところに違いがあります。

前置詞forの省略
We’ve been here all day. (我々は1日中ここにいる)のように, 前置詞forは省略されることがあります。

3-2. have been toとhave gone toの違い

現在完了形を用いる際、have gone toとhave been toには、しばしば意味の違いが生じます。例を見てみましょう。

  • (8) She has gone to China. (彼女は中国に行ってしまった)
  • (9) She has been to China. (彼女は中国に行ったことがある)

(Oxford Advanced Learner’s Dictionary)

(8)のhave gone toは「完了」の意味をあらわします。「彼女は中国に行ってしまった(そしていまここにいない)」、あるいは「中国に向かって旅立った(今そこに向かっている)」の解釈になります。

一方、(9)のhave been toは「経験」の意味をあらわします。「彼女は中国に行った経験がある(経験があるだけで今はもう戻ってきた)」の解釈になります。

ただ、次の例のように、アメリカ英語ではhave gone toを「経験」の意味で用いることがあります。

  • (10) Have you ever gone to Brazil? (あなたはブラジルに行ったことがありますか)

アメリカ人英語教師のコメント
筆者は米国留学時代、ネイティブ・スピーカー(米国人)にhave gone toについて尋ねたところ「完了」と「経験」のどちらの解釈も可能とのコメントを得ました。

3-3. 未来完了の代用として使う現在完了形

時や条件をあらわす副詞節では、未来完了形(will+have+-en)の代わりに現在完了形(have/has+-en)を用います。例を見てみましょう。

  • (11) I will go on a trip when I have finished my exams. (試験を受け終わったら旅行に行きます)
  • (12) If you have finished your homework, you can play video games. (宿題を終えればゲームをしてもよろしい)

(11)で「試験を受け終わる」は未来の話だが、時を表す副詞節内で使われているので、未来完了形(will have finished)ではなく現在完了形(have finished)になります。

(12)で「宿題を終える」は未来の話だが、条件を表す副詞節内で使われているので、未来完了形(will have finished)ではなく現在完了形(have finished)になります。

なぜ未来完了の代わりに現在完了を用いるのか
単なるルールというより文の意味が関連しています。willは現時点での予想をあらわすので、先の例なら「もし宿題を終えるだろうとわかる時」のような意味になります。しかし、文中で述べられているのは「(未来に)宿題が終わっている時」なので、自然な意味にするため必然的に現在完了形が選ばれるということです。

3-4. 現在完了形に使える副詞と使えない副詞

現在完了形は「過去と現在のつながり」をあらわすので、過去の特定の時間をあらわす副詞とは共に使われません。次の例を比較してみましょう。

  • (13) I have lived in London since 2000. (私は2000年からロンドンに住んでいる)
  • (14) I have lived in London yesterday. <誤>

(13)の since 2000 は、過去の起点から現在までを示す前置詞句です。since はここでは名詞句を伴う前置詞として使われています。

一方、(14)のyesterdayは過去の特定の時間をあらわすので現在完了形とは使えません。I went to London yesterday.(昨日、ロンドンに行った)ならば可能です。

ここで、時を表す副詞が現在完了形と過去時制のいずれにも使える例を見てみましょう。

  • (15) I’ve been to the post office this morning. (私は今朝郵便局に行った)
  • (16) I went to the post office this morning. (私は今朝郵便局に行った)

(15)は現在完了形と共にthis morning(今朝)が使われています。過去と現在の時間的つながりが残っていることから、発話は午前中に行われたと推測できます。

(16)の過去形は、午前中に発話しても午後に発話しても使えます。郵便局に行ったことを過去の出来事として述べているだけで、過去形を選んだことから発話時刻は決められません。

注: 現在完了と this morning の組み合わせは、通常、まだ午前中という「現在を含む時間範囲」で使います。時間範囲の捉え方や現在完了・過去形の選択には文脈や地域による差もあります。

3-5. 既に終わった生涯・時代の出来事

現在完了形の条件は、主語が生存・現存していることではありません。故人の生涯を既に終わった過去の期間として述べるなら、通常は過去形を使います。次の例を比べてみましょう。

  • (17) Shakespeare wrote wonderful plays. (シェイクスピアはすばらしい劇を書いた)
  • (18) Shakespeare has written wonderful plays. <故人の生涯における業績を普通に述べる文脈では不自然>

シェイクスピアが生涯に何を書いたかを述べるなら、(17)の過去形が自然です。「故人が主語だから現在完了は使えない」という一般規則ではなく、対象となる期間の捉え方が重要です。

一方、現在まで続く作品の影響を述べるなら、次のように現在完了形を使えます。主語を作品に変えれば自動的に現在完了が自然になるのではなく、現在までを含む意味と文脈が必要です。

  • (19) Shakespeare’s plays have influenced generations of writers. (シェイクスピアの劇は何世代にもわたる作家に影響を与えてきた)

故人を主語にして、現在も有効な説明や成果に焦点を置く場合にも、現在完了形が使われることがあります。

  • (20) Newton has explained the movements of the moon. (ニュートンは月の運行を説明している)

(現代英文法講義)

この文では、ニュートンの説明が現在も参照できる成果として扱われている、と解釈できます。生涯の出来事を年代順に述べるなら過去形が自然であり、どのような文脈でも現在完了にできるわけではありません。なお、My grandfather has died.(祖父が亡くなった)のように、人の死そのものを現在完了で述べることもできます。

注: 日本語でも「森鴎外を読もう」と言えば、それは森鴎外という人物を見るのではなく、森鴎外の作品を読むという意味になります。

参考: 現在完了形のつくり方

現在完了形: have(has)+V-en
IhaveV-en
YouhaveV-en
HehasV-en
ShehasV-en
IthasV-en
WehaveV-en
YouhaveV-en
TheyhaveV-en

現在完了形に用いられるhave(has)は、文法的には助動詞に分類されます。ただ、have(has)は助動詞と言ってもwillやcanなどの法助動詞とは異なる、現在完了形を作るための独特の要素と言ってもよいです。

現在完了形のもう一つの要素は過去分詞(V-en)です。過去分詞はtake-took-takenのように変化する動詞の形で、現在完了形の他にも受動態や形容詞用法で使われます。過去分詞について整理すると次のようになります。

  • I have taken a shower. <動詞用法/現在完了>
  • The door was broken by him. <動詞用法/受動態>
  • a broken window <形容詞用法>

過去分詞は学習の初期段階ではあまり気にしない
筆者の経験上、学習でつまずく原因は現在完了形そのものよりむしろ「過去分詞」という用語のわからなさにあります。大雑把な言い方にはなるが、学習の初期段階では「過去分詞とは何か」はあまり気にせず、現在完了形のニュアンス(完了/継続/経験)を感じられるようにしましょう。過去分詞の関する本格的な理解はその後で十分です。

過去分詞の詳しい使い方
トイグルでは過去分詞の詳細な使い方を別記事で解説しています。現在完了形についてある程度理解が深まり、より深く知りたい方はご覧ください。

注: 本記事で今にいたるまで過去分詞という用語を今まで使ってこなかったのは、「現在完了形について学んでいるのに、過去分詞がよくわからないため、いつの間にか読者の関心が現在完了より『過去分詞とは何か』に移ってしまい、結果何がなんだかわからなくなる」という状態を防ぐためです。筆者のささやかな心づかいが伝われば幸いです。

まとめ: 現在完了形を克服する

この記事では、英語の現在完了形について詳細を解説してきました。

内容をまとめると次のようになります:

  1. 現在完了形は「過去と現在のつながり」をあらわします
  2. 完了は現在までに終わった出来事とその結果をあらわします
  3. 継続は現在までに継続して起こっていることをあらわします
  4. 経験は現在までに少なくとも1度起こったことをあらわします
  5. 現在完了形は未来完了の代用で使うことがあります

現在完了形について悩むことがあれば、またこの記事に戻ってきてください。きっと、あなたの求める答えが見つかるはずです。

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆しています。興味のある方はぜひご覧ください。

Good luck!

4 COMMENTS

蘭

I’ve always driven to work. (私はいつも車で職場に行っています)

継続を表すときは、動作動詞は現在完了進行形を、状態動詞は現在完了形を用いると習った記憶があります。
driveは動作動詞ですが、何故現在完了進行形ではなく、現在完了形を用いるのでしょうか?

以下の理由からでしょうか?
「特に長い時間にわたって継続的、習慣的に繰り返される場合は、
現在完了形が使われることが多い」
(ブレイクスルー総合英語)

田邉竜彦

>蘭様

現在完了形の場合、動作動詞と状態動詞はいずれも、継続の意味で使用可能です。

We’ve lived in London since 1979. (状態動詞/現在完了形/継続)
I’ve taught in this school for ten years. (動作動詞/現在完了形/継続)

ただ、動作動詞が現在完了形で継続の意味で用いられると、「習慣の継続」の意味になります。
この例なら、教えるという動作を習慣的に何度も継続して行っているの意ですね。

現在完了進行形でもほぼ同じ意味の英文を作れます。

driveではないですが、goを使った次のような文も可能です。
I’ve been going to evening classes in Arabic. (私は夜のアラビア語のクラスに行っている)

→ 過去のある時点から現在まで「アラビア語のクラスに出席し続けている」ことを表す
→ go to evening classesという行為を繰り返し続けているという解釈

(例文は『現代英文法講義』および『ネイティブ英文法』から引用)

蘭

ありがとうございます。

以下のような捉え方ということでしょうか

·動作動詞の場合は、現在完了形継続も現在完了進行形も使える。現在完了形継続の場合は習慣の継続を表す。現在完了進行形でも習慣の継続を表せるが、進行中の動作の継続も表せる。

I’ve taught in this school for ten years. (現在完了形継続、習慣の継続)

I’ve been going to evening classes in Arabic. (現在完了進行形、習慣の継続)

I have been playing baseball for 5 hours.(現在完了進行形、動作の進行中の継続)

田邉竜彦

>蘭様

はい、この3つの例に関しては正しい理解です。

尚、学習文法では動作動詞と状態動詞といった区分をしますが、厳密には、完結動詞、非完結動詞、瞬時的動詞など、より細かな分類がなされます。

そして、学習文法で動作動詞と呼ばれるものでも、例えばmeetのような動作が瞬時的に行われるものは、「反復」の意味を持ちます。

Where have you been meeting them? (彼らはどこで会っていたのか/現在完了進行形/反復)

そうすると、ある動詞が完結動詞、非完結動詞、瞬時的動詞のどれに該当するのかなどを知りたくなるものですが、私の調べた限り、そうした区分が明確に載っている文献がありませんでした。

また、文献によってある動詞が異なるものに分類されていることもあります。この辺りは私も研究を始めたばかりなので、まだ詳しくはわかりません。

私の場合、現在完了形(あるいは現在完了進行形)の個別の解釈は、学習英和辞典を見ています。

ご参考まで…

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