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英語の過去分詞とは?使い方とよくある5つの疑問を解説

英語の過去分詞

英語の過去分詞とは、broken(壊れた)やbuilt(建てられた)などに代表される動詞の用法を言う。

過去分詞は使い方が複雑でわかりにくい。英語を勉強中のあなたは、次のような悩みを持っていないだろうか?

  • 過去分詞とはそもそも何なのか…
  • 「過去分詞が正解」と言われるとわからなくなる…
  • TOEICで過去分詞を選ぶ問題が苦手…

そこでトイグルでは、過去分詞について詳細を解説していく。よくある5つの疑問はQ&A形式でまとめた。学習の参考になるはずだ。

*目次

1. 過去分詞のポイントは用法を分けて考えること

英語の過去分詞
  • (1) The town is called “La Zorra”.
    (その街は「ラ・ゾーラ」と呼ばれている/受動態)
  • (2) I have written 10 books.
    (私は10冊の本を書いたところだ/完了形)
  • (3) A strong ability in spoken English is essential.
    (英会話の高い能力が必要不可欠だ/形容詞)
  • (4) Smith entered the meeting room, accompanied by the president.
    (スミスは社長に付き添われながら会議室に入った/分詞構文)

過去分詞とは<動詞の-en形>を様々に使う用法を指す。過去分詞そのものは品詞ではなく、準動詞の一部に分類される。

(1)は過去分詞が受動態として使われている。受動態は「…される/…された」の意味。(2)は過去分詞が完了形として使われている。完了形は「…したところだ」の意味。

(3)は過去分詞が形容詞として使われている。spoken Englishで「話される英語→英会話」の意味。(4)は過去分詞の導く句が分詞構文として使われている。

過去分詞を理解する第一歩は動詞用法(受動/完了)、形容詞用法、副詞用法のどれに使われているか、判断することにある。以下、過去分詞のより詳細な用法を見ていきたい。

過去分詞に「過去形」の意味はない
過去分詞はその名称に反して、現在-過去といった時間のニュアンスは含まれていない。過去分詞は「動詞+-en」を指すものであり、文脈によって過去・現在・未来のいずれにも使われる。

筆者注: 規則変化動詞の過去分詞は<動詞+-ed>、不規則変化動詞の過去分詞は<動詞+-en>をはじめとして様々な語形がある。本記事では規則変化動詞の過去形と区別するため、過去分詞を<動詞+-en>と表記した。

2. 過去分詞の動詞的機能

過去分詞の動詞用法は、受動態と完了形に使われる。それぞれの詳細を見ていこう。

2-1. 受動態

  • An email will be sent to you. (Eメールはあなたに送られるだろう)

受動態(受身形)は動詞の態の一種。「…される」の意味で、動作をされる側を話題化する際に用いる。

受動態は「be動詞+動詞の過去分詞」であらわす。

  • 受動態: be動詞+動詞の過去分詞

例文は「Eメールはあなたに送られるだろう」の意味。私(あるいは他の誰か)があなたにEメールを送る状況で、「Eメール」を主語にすれば、受動態(送られる)の解釈になる。

  • 能動態: 私があなたにEメールを送る
  • 受動態: Eメールはあなたに送られる
能動態と受動態の違い
能動態は動作をする側を主語にする文。受動態の逆。英語では能動態の文のほうが一般的。受動態は動作主がわからない時、あるいは動作主をあらわす必要がない時などに使う。

2-2. 完了形

  • I have sent you an email. (私はあなたにEメールを送りました)

完了形(現在完了形および過去完了形)は動詞の時制の一種。「…したところだ」の意味で、過去に起こった動作が発話時と何らかのかかわりを持っている際に用いる。

完了形は「have+動詞の過去分詞」であらわす。

  • 完了形: have+動詞の過去分詞

例文は「私はあなたにEメールを送りました」の意味。「既にEメールを送った」という状況を、いまhaveしている(持っている)と考えるとよい。

過去分詞は「最終段階」のイメージ
過去分詞は「最終段階」のイメージを持つ。受動態は動作が及ぶ範囲の最終段階、すなわち受領者が主語になる。完了形は動作の時間的な最終段階、すなわち「完了」が焦点になる。
受動態と完了形の詳しい使い方
受動態と完了形の詳しい使い方は別記事で紹介している。基礎から学びたい方はこちらもご覧いただきたい。

3. 名詞を修飾する過去分詞

過去分詞の形容詞用法は、名詞修飾語および補語として使われる。ここでは名詞修飾語としての過去分詞を見ていく。

3-1. 過去分詞の前置修飾

  • The children are looking at the broken window. (子どもたちは割れた窓を見ている)
  • Billy was a retired policeman of the New York Police Department. (ビリーはニューヨーク市警の退職した警察官だった)

過去分詞は名詞を前から修飾する形容詞として使われる。

例文上はbroken window(割れた窓)の意味。break(割る/brokenの原形)は他動詞。他動詞の過去分詞は「…される/…された」で受動の意味になる。

例文下はretired policeman(引退した警察官)の意味。retire(引退する)は自動詞。自動詞の過去分詞は「…した」で能動かつ完了の意味になる。

「過去分詞は目的語を取らない」のではないのか?
厳密には「過去分詞が動詞的用法(受動態)として使われると、目的語が主語の位置に移動するので目的語がないように見える」と言ったほうが良い。したがって、形容詞用法の過去分詞は直後に名詞を従える。例文のa retired policemanは名詞句であり、文中で主語にも目的語にもなれる(retiredは形容詞的用法の過去分詞、policemanは「目的語」ではない。)

3-2. 過去分詞の後置修飾

  • Susan read an e-mail written by fellow professor Stephen Pierson. (スーザンは特別研究員のステファン・ピアソンによって書かれたEメールを読んだ)

過去分詞は名詞を後ろから修飾する形容詞としても使われる。後置修飾はもっぱら受動で用いられる。

例文は「特別研究員のステファン・ピアソンによって書かれたEメール」の意味。文構造がわかりにくければ、次のように考えてもよい:

  • Susan read an e-mail (which was) written by fellow professor Stephen Pierson.

writeは「…を書く」の意味の他動詞。過去分詞の後置修飾において自動詞が使われることは稀(自動詞の場合は前置修飾で用いる。)

the+過去分詞
「the+過去分詞」は「…な性質を持つ人」の意味で名詞として使われる。
例: the unemployed (失業者)

4. 補語として使われる過去分詞

過去分詞の形容詞用法は補語としても使われる。

4-1. be+過去分詞 (主語補語)

  • I was tired and frustrated. (私は疲れてイライラしていた)

形容詞用法の過去分詞は主語補語として使われる。

例文は「私は疲れてイライラしていた」の意味。tired(疲れた)とfrustrated(イライラしている)がそれぞれ過去分詞。

尚、主語補語として使われる過去分詞と、動詞用法(受動態)で使われる過去分詞は区別が難しい。これに関しては、後ほど『Q4. 過去分詞の動詞用法と形容詞用法(主語補語)の違い』で詳しく見ていく。

4-2. hear/find等+O+過去分詞

  • I heard my name called. (私は名前が呼ばれたのを聞いた)
  • I found my purse stolen. (私は財布を盗まれているのに気がついた)

hear(聞く)やfind(見つける)など、視覚・聴覚・触覚をあらわすものは知覚動詞と呼ばれる。過去分詞は「知覚動詞+O+過去分詞」の構造で使える(目的語補語)。

例文の構造がわかりにくければ、次のように考えてもよい:

  • I heard [my name called]. (私は名前が呼ばれたのを聞いた)
  • I found [my purse stolen]. (私は財布を盗まれているのに気がついた)

4-3. have+O+過去分詞

  • I had my hair cut. (私は髪を切った)
  • I had my wallet stolen. (私は財布を盗まれた)
  • I had my homework finished. (私は宿題を終えた)

過去分詞は「have+O+過去分詞」の構造で使える(目的語補語)。この場合、使役(…させる)、受け身(…される)、結果(…してしまっている)のいずれかの意味をあらわす。

例文の構造がわかりにくければ、次のように考えてもよい:

  • I had [my hair cut]. (使役)
  • I had [my wallet stolen]. (受動)
  • I had [my homework finished]. (結果)
I cut my hair.とI had my hair cut.の違い
I cut my hair.は切るという動作の主体が私なので、自分で自分の髪を切ったようなニュアンス。「(美容室など他人の手で)髪を切った」はI had my hair cut.が近い。

4-4. get+O+過去分詞

  • We should get the car repaired. (車を修理してもらうべきだ)

過去分詞は「get+O+過去分詞」の構造で使える(目的語補語)。例文は「車が修理された状態にするべきだ」の意味。

4-5. make+O+過去分詞

  • Ken couldn’t make himself understood in English. (ケンは英語で彼の意思を伝えられなかった)

過去分詞は「make+O+過去分詞」の構造で使える(目的語補語)。例文は「ケンは英語で彼の意思を伝えられなかった」の意味。

make oneself understood
「(外国語で)自分の意思が相手に通じる」の意味。
分詞構文の使い方
分詞構文(副詞用法)の使い方は別記事で解説している。より深く知りたい方はこちらもご覧いただきたい。

過去分詞Q&A: よくある5つの疑問とその答え

過去分詞によくある5つの質問について、Q&A形式で答えていきたい。

Q1. 過去分詞が出てくると混乱してわからなくなってしまう

学習中に過去分詞で混乱する場合、次の3点を整理して考えるとよい:

  • 過去分詞の形: 動詞+-enが多いが、他の語形に不規則変化する場合もある
  • 過去分詞の意味: その過去分詞は受動(…される)の意味か? それとも完了(…したところだ)の意味か?
  • 過去分詞の使い方: 動詞用法・形容詞用法・副詞用法のどれに使われているか?

例えば、市販の問題集で「paid leave(有給休暇)のpaidは過去分詞なので…」と書かれていた場合、次のように整理できる:

  • paidの形: 動詞payが不規則変化をしてpaidになったもの
  • paidの意味:「(賃金が)支払われる休暇」で受動
  • paidの使い方: 直後の名詞leave(休暇)を修飾する形容詞用法

Q2. 過去分詞の意味(受動と完了)の区別がつかない

過去分詞は受動(…される)あるいは完了(…したところだ)の意味を潜在的にもつ。これは、過去分詞の動詞用法だけでなく、形容詞用法(名詞修飾/補語)や副詞用法(分詞構文)にも当てはまる。

典型的な例として、受動の意味はbe動詞、完了の意味はhaveと共に用いられる:

  • That car is made in the U.S.A. (あの車はアメリカ製だ/受動)
  • I have made money with this app. (私はこのアプリでお金を稼いだ/完了)

しかしながら、過去分詞がbe動詞と一緒に使われれば常に受動、haveと一緒に使われれば常に完了、というわけではない。haveと共に用いる過去分詞が受動を意味することもある:

  • Jane had her bag stolen. (ジェーンはかばんを盗まれた/受動)

過去分詞の解釈は、be/haveとの距離によって変わる。過去分詞はhaveと隣接していれば完了、離れていれば受動になる。また、過去分詞はbeと隣接していれば受動となる(離れて使われることはない。)

以上の議論をまとめると、受動と完了の意味は次のようになる。

havebe
隣接する完了受動
隣接しない受動×

(参考:『正しく書いて読むための英文法用語辞典』)

Q3. 現在分詞と過去分詞の違い

現在分詞と過去分詞の違いを見るため、ここでは一時的に動詞の-ing形動詞の-ed形と呼ぶことにする(理由は後述)。

-ing形と-ed形の違いは以下のとおり:

  • -ing形-1: a sleeping baby (寝ている赤ちゃん)
  • -ing形-2: a sleeping car (寝台車)
  • -ed形-1: a broken computer (壊れたパソコン)
  • -ed形-2: fallen leaves (落ち葉)

「-ing形-1」は現在分詞(形容詞用法)で、a sleeping baby = a baby that is sleeping(眠っている赤ちゃん)。「-ing形-2」は動名詞で、a sleeping car = a car that is used for sleeping(眠るために使われる車両 = 寝台車)と解釈する。

「-ed形-1」は過去分詞(受動)で、a broken computer = a computer that was broken(壊れたパソコン)。「-ed形-2」は過去分詞(完了)でfallen leaves = leaves that have fallen(落ちた葉っぱ)と解釈する。

  • 現在分詞: a sleeping baby = a baby that is sleeping
  • 動名詞: a sleeping car = a car that is used for sleeping
  • 過去分詞(受動): a broken computer = a computer that was broken
  • 過去分詞(完了): fallen leaves = leaves that have fallen

冒頭で-ing形/-ed形と分けた理由は、-ing形には現在分詞と動名詞、-ed形には過去分詞(受動)と過去分詞(完了)が、それぞれ存在するからである。

「現在分詞と過去分詞の違い」を純粋に示せば、定義によって動名詞が省かれてしまう。一方、過去分詞には受動と完了の意味があるから、現在分詞との比較がややこしい… といった、用語の使い方で混乱してしまう。

そのため、「現在分詞と過去分詞の違い」より、「-ing形と-ed形の違い」としたほうが、学習上の目的は達成されるのではないかと考えた次第である。

現在分詞(-ing形)と過去分詞(-ed形)の違い
-ing形と-ed形の違いは別記事で解説している。より深く知りたい方はぜひともご覧いただきたい。

Q4. 過去分詞の動詞用法と形容詞用法の違い

過去分詞の動詞用法(とりわけ受動態)と形容詞用法(主語補語)の違いはどのように見抜けばいいのだろうか? 例を見てみよう。

  • An email was sent. (Eメールは送られた)
  • Angela was tired. (アンジェラは疲れていた)

用法を見分ける1つの方法に「veryで修飾できるかテスト」がある。veryは「非常に」の意味で形容詞を修飾する副詞なので、veryで修飾できれば形容詞用法、修飾できなければ動詞用法と判断される。

  • 誤: An email was very sent. (Eメールはとても送られた?/動詞用法)
  • 正: Angela was very tired. (アンジェラはとても疲れていた/形容詞用法)

例文上はwasとsentの間にveryを挿入できないので(「とても送られた」は意味的にも不自然)、sentは動詞用法の過去分詞。

例文下はwasとtiredの間にveryを挿入できるので(「とても疲れていた」は意味的に自然)、tiredは形容詞用法の過去分詞。

Q5. 規則変化と不規則変化を覚える方法

規則変化をする動詞は、work-worked-workedのように、過去形と過去分詞にそれぞれ-edがつく。それ以外の不規則変化動詞は過去形と過去分詞の形をそれぞれ覚えなければならない。

例外はあるものの、不規則変化動詞のパターンを分類すると、次のようになる:

A-B-B型buy-bought-bought
A-B-A型come-came-come
A-A-B型beat-beat-beaten
A-B-C型begin-began-begun
A-A-A型cut-cut-cut

(『ロイヤル英文法』を参考に筆者作成)

不規則変化動詞一覧
不規則変化一覧は別ページで紹介している。興味のある方はぜひともご覧いただきたい。

まとめ

この記事では、英語の過去分詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 過去分詞は形、意味、使い方に分ける
  2. 動詞用法は受動態と完了形がある
  3. 名詞修飾の過去分詞は前置修飾と後置修飾がある
  4. 過去分詞は補語としても使われる
  5. 過去分詞は規則変化と不規則変化がある

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

英文法まとめ!はじめて学ぶ英語文法の全知識

Good luck!

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