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TOEICを一所懸命勉強しているにもかかわらず、スコアが伸び悩んでしまうことは多い。
あなたはこんな悩みを抱えていないだろうか?
- TOEICスコアが上がらなくて困っている
- TOEICスコアが長い間停滞したままになっている
- TOEICスコアを上げる勉強法を知りたい
そこでトイグルでは、TOEICスコアが上がらない原因と、その対処法について説明していきたい。
トイグルはマンツーマン形式のTOEIC試験対策スクールを運営しているが、本記事で紹介する方法を用いて、『2年間400点台で伸び悩んでいた学習者が3ヶ月で660点を取得した事例』や『中級者の壁を突破してTOEIC785点を取得した事例』など、数々の成果を出してきた。
本記事を読めばTOEICで伸び悩んでいる理由がわかる。そして、すぐにでもスコアを上げる勉強法に切り替えられるだろう。
1. TOEICスコアは正しい勉強法で確実に上がる
TOEICスコアに伸び悩んでいる場合、成功した他の学習者はどのような方法でスコアを上げたのか、実例を知るとよい。上の図はトイグルで学んだ学習者(N様)のスコアの推移を示している。
N様は入会前に英語を勉強していたため、既に595点を持っていた。しかし、スコアが600点前後で停滞していたので、「中級者の壁」を突破するため、トイグルで学習を開始した。
N様の入会後の勉強方法は、以下のとおりである。
- 0〜3ヶ月目: TOEIC各パートのやり直し(出題傾向と解き方を復習)
- 4〜6ヶ月目: 英文法のやり直し
- 7〜12ヶ月目: 多読を中心としたリーディング学習
はじめの3ヶ月はTOEIC全パートのやり直しを一通り行った。各パートの出題傾向と解き方を学び直すことで、これまでぼんやりと捉えていたパート別対策を、より明確なイメージで解けるようにした。
N様は英文読解力に課題があったので、4ヶ月目以降は英文法と多読を中心としたリーディング系の学習を行った。
期間中、教材は市販の問題集を使い「設問解答→復習」を丁寧に行った。TOEIC專門の単語帳を使い、新規語彙の獲得につとめた。英文法は文法書を読み込むことで学習し、自作の文法ノートも作成した。
このような地道な学習を続けた結果、595点(入会前)→665点→680点→715点→735点とスコアは伸びていった。一度だけ690点に下がったこともあったが、最終的には785点に到達するに至った。
N様の例でも明らかなように、正しい勉強法をすればTOEICスコアは上がる。TOEICスコアが上がらない場合、勉強法に何かしらの問題が発生しているおそれが強い。
それでは、勉強法はどのようにして修正すればよいのだろうか? 以下、その具体的な方法を見ていこう。
2. TOEICスコアが上がらない時の対処法 – 5つのステップ
TOEICスコアに伸び悩んだ場合、次の5つのステップに分けて学習方法を見直すと良い。1つずつ解説しよう。
ステップ1: スコアの推移から弱点を発見する
はじめに、あなたが過去に受験したTOEICスコアの推移を書き出してみよう。スコアの推移を見ることで、強みと弱みを発見できる。スコアは公開テスト(個人受験)だけでなく、IPテスト(団体受験)も含めてよい。
N様の場合、スコアの推移は以下のようになる。
合計 | L | R | |
---|---|---|---|
2017年9月 | 595 | 345 | 250 |
2017年12月 | 665 | 365 | 300 |
2018年1月 | 680 | 410 | 270 |
2018年3月 | 715 | 380 | 335 |
2018年5月 | 735 | 425 | 310 |
2018年7月 | 690 | 385 | 305 |
2018年10月 | 785 | 425 | 360 |
(L=リスニング, R=リーディング)
リスニングセクションは比較的高い水準だが、リーディングセクションで満足ゆくスコアが出ていないことがわかる。
言い換えれば、N様の課題はリーディングセクションにある。リスニングは今のままスコアを維持しつつ、リーディングでスコアを上げれば、合計得点の底上げにつながると考えられる。
ステップ2: 現在の学習方法を洗い出す
TOEIC試験で成果を出すには、学習の質と量の両方が大事である。まずは学習の質に注目し、現在の学習方法を洗い出す作業を行う。
勉強方法は科目別に分けて考えるとよい。
- リスニング勉強法
- リーディング勉強法
- 単語勉強法
- 文法勉強法
- 本番試験対策
N様の場合、入会前は以下のような学習を行っていた。
- 自作の単語帳を作るなど、単語学習を工夫している
- リーディングを速読する練習: 制限時間を設けて瞬間的に読んで解く
- 難易度の高い問題集を使用したパート別対策
リーディング系を中心とした網羅的な学習であるものの、試験対策のテクニックに偏っており、基礎的な英語力の向上が抜けている点に問題があった。
ステップ3: 現在の学習時間を洗い出す
続いて、学習の量に注目して勉強方法の見直しを行う。
学習量は時間単位で計算する。日々の学習時間の平均から、週間、月間の時間を算出する。
- 日単位の学習時間
- 週単位の学習時間
- 月単位の学習時間
N様の場合、入会前は1日最低2時間以上の学習を、ほとんど毎日継続していた。単純計算して週に14時間、月に60時間程度の学習量なので、スコアを上げるには十分である。
一方、これだけ勉強をしているにもかかわらずスコアが上がらないことに、いらだちを感じていたと言う。詰め込み型で時間を増やしていくのではなく、現状の学習習慣を維持しつつ、勉強内容を変えることで自信を取り戻す必要性があった。
ステップ4: 学習計画を立案する
ここまで現状把握ができたら、学習計画を立案するステップに入る。
学習計画は「学習の質(ステップ2)」と「学習の量(ステップ3)」の両方を改善できるものが望ましい。
学習の質に偏りがある場合、各科目を網羅的に学習するプログラムに変更する。例えば、これまで「公式問題集のやり込み」だけで勉強してきたならば、以下のように学習の幅を広げるとよいだろう。
- リスニング: 設問解答後にディクテーション(書き取り)をする
- リーディング: 設問解答後に1問ずつ丁寧な見直しをする
- 文法: 一般向け文法参考書を通読して、体系的な文法知識を習得する
- 単語: 単語帳を3ヶ月以内に1冊終える
- 本番試験対策: 公式問題集を時間を測って解く
N様の場合、ハイスコアを目指して発展的な学習を行ってきた結果、基礎的な英語力を置き去りにしてしまった点に問題があった。
そこでトイグルでは、小手先の試験テクニックではなく、英語力を抜本改善する学習法を提案。闇雲に難易度の高い問題集を使うのではなく、通常レベルの問題にあえて戻し、「手応えを持って解ける感覚」を養うようにした。
ステップ5: 学習計画を実行する
計画が出来上がったら、いよいよ学習を実行するステップに入る。実際に勉強を行い、手応えを確認し、弱点の克服ができているか、常に確かめながら進める。
これまでの4つのステップで「現状把握→改善」はできているので、重要なのは計画通りに学習を進めるコミットメントである。以下の点を意識しよう:
- 自信を持って勉強する: 正しい戦略の元で学習をしているなら、よい結果は必ず出る
- 途中で勉強を止めない: たとえ正しい勉強法があっても、それは継続しなければ成果は出ない
- 小さな改善を繰り返す: 学習計画は進捗にあわせて点検・改善を繰り返す
新しい学習プランは3ヶ月程度を目安に試してみるとよい。3ヶ月経って成果が出れば、そこからさらに発展した学習プランを立案する。このように改善を繰り返していくことで、TOEICスコアは中長期的に向上するはずだ。
3. TOEICスコアが上がらない理由: 6つのパターンとその解決策
筆者はこれまで200名以上の方にTOEIC学習指導を行ってきたが、スコアが上がらない場合、そこには共通するパターンがあることに気がついた。
ここでは、TOEICスコアが伸び悩む場合の6つのパターンと、その対処法を述べていきたい。
パターンA: 上昇トレンド内の一時的な下落
TOEICスコアが上がらない場合のもっとも多いケースは、中長期的な上昇トレンド内での一時的なスコアの下落である。
いま、あなたがTOEICを数ヶ月に渡って学習しているとしよう。ゆっくりではあるものの、しかし着実な成果が出ているとする。
このように継続的な学習をしていると、スコアが一時的に落ちてしまうことがある。これはN様の例でも見られるように、ごく自然な現象である。
対処法は現在の学習をそのまま続けることにある。中長期的に見ればスコアが上がっているのなら、勉強法に間違いはない。自信を持っていまの勉強を続けよう。英語の習熟度が上がればスコアは再び上昇するはずだ。
パターンB:「短期集中→中断」を繰り返している場合
2つ目のパターンはTOEICを短期集中で一時的に学習し、その後しばらく中断して、また短期集中で学習する…といったサイクルを繰り返している場合である。
例えば、あなたが人事考課の必要に迫られてTOEICを始めたとしよう。査定までの数カ月間勉強して、ある程度スコアが伸びたとする。
査定が終わって日常業務に戻ると、私たちはどうしても、英語学習を中断してしまいがちだ。そして、次の年の査定前になると、また短期集中でTOEICに取り組む…といった状況である。
このような「短期集中→中断」は、TOEICを再開する度に、英語を思い出すところから学習が始まる。結果、期間の割に勉強量が少ないので、TOEICスコアが伸びない。
対処法は英語学習を継続的に学べる環境づくりにある。週末だけでも良いので、試験がない時も英語に触れるようにしよう。そうすれば、学習が途切れることがなくなり、より早くスコアが伸びるようになるはずだ。
パターンC: 中長期的な学習で停滞している場合
3つ目のパターンは中長期的な学習でスコアが停滞している場合である。
これは、週に4日間以上の勉強を1年以上行い、TOEIC試験を年に複数回受けているにもかかわらず、スコアが一向に伸びない状態と仮定する。
このようなケースは英語学習がマンネリ化しているおそれが強い。例えば、次のような状態になっていないだろうか?
- 音楽を聞きながら勉強している
- 勉強中に気が散ってスマートフォンを操作している
- 勉強しているはずがぼーとしていることがある
対処法は勉強の集中力を上げることにある。TOEICはダラダラ3時間よりも集中1時間のほうが効果が出る。休日等体力のある時間を活用し、集中的に取り組むようにしよう。
パターンD: 学習期間が短すぎる場合
4つ目のパターンは学習期間が短すぎる場合である。
いま、あなたがTOEICを2ヶ月連続で受験したとする。通常、TOEICは前の試験から次の試験まで4週間程度しか間隔がないので、その期間だけでスコアを上げるのは難しい。
言い換えれば、学習期間が短い場合、TOEICスコアが上がらないのは当然の結果である。決してあなたの勉強法が悪いのではない。
対処法はTOEICを中長期的な視野で見るよう考え方を変えることにある。短期的なスコアに一喜一憂するのではなく、中長期的な目線で学習に取り組むようにすれば、この問題は解決する。
パターンE: 受験期間に長期の間がある場合
5つ目のパターンは学習期間に長期の間が存在する場合である。
例えば、あなたが最後にTOEICを受験したのは5年前で、最近学習を再開したとする。現在のスコアを当時と比較すれば、おそらく多くの場合、スコアは大幅に下がってしまっているだろう。
この時、私たちはどうしても「過去のスコア」と「現在のスコア」を比較してしまいがちである。しかし、受験期間に長期の間があるなら、それらを比べて「スコアが下がった」と考えるのは妥当ではない。
対処法は過去のスコアを無視することである。目安として、学習期間に2年以上の間がある場合、過去のスコアは参照しなくてよい。
パターンF: 理想と現実のギャップがある場合
6つ目のパターンは理想と現実のギャップを「スコアが上がらない」と誤認している場合である。
いま、あなたがTOEIC900点を目指しているとする。現在のスコアは550点だが、1年前は450点だったので、それに比べれば100点上がったとしよう。
ここで、「450点から550点へと100点も上がった」と見るのか、「900点達成までまだ350点も足りない」と見るのかで、現状認識に違いが出る。
前者のように「上がり幅」で捉えれば「この調子でスコアを伸ばしていこう」と前向きになれる。しかし、後者にように「不足分」で捉えてしまうと、「こんなに頑張っているのにスコアが上がらない」と悩むことになる。
対処法は発想法を変えることにある。目標スコアが高い場合、まずは中間目標を設定してみよう。先の例なら600点→700点→800点→900点のように徐々にスコアを上げれば、無理せず目標を目指せるようになるはずだ。
4. まとめ
この記事では、TOEICスコアが上がらない理由とその対処法について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- TOEICスコアは正しい勉強法で確実に上がる
- TOEICスコアが上がらない時は5つのステップで改善をする
- TOEICスコアが上がらない理由は6つのパターンに分けられる
トイグルはN様の事例以外にも、TOEICスコアの上がった方の勉強法を紹介している。決して少なくない方が、スコアの伸び悩みから脱却して、目標スコアを到達した。以下のリンクからぜひご覧いただきたい。
Good luck!