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英語の owing to は「…のせいで」の意味で使われる前置詞です。主として、好ましくない原因に対して使います。because of とほぼ同義ですが、owing to のほうがかたい響きがあります。
owing to の読み方
owing to
オゥイング トゥ
/óʊɪŋ/ /tə/
【owing to の発音(男性声)】
【owing to の発音(女性声)】
owing to の使い方
…のせいで, …のために, …が原因で
- The game was canceled owing to heavy rain.
(試合は大雨のため中止となりました) - Owing to a lack of support, the project was not successful.
(サポート不足のため, このプロジェクトは成功しませんでした)
owing to は「…のせいで, …のために, …が原因で」などの意味で使われます。例文(上)は文中、例文(下)は文頭に用いられている例です。
owing to は通例、好ましくないことに対して使われます。そのため、「努力の甲斐あって, 彼は昇進することができました」を Owing to his hard work, he was promoted to a higher position. と言うのは、不自然な印象を受けます。好ましいことには、thanks to を使うようにしましょう。
owing mainly to(主として…のため)の形で使われることもあります。
例: The decline in sales can be attributed to several factors, owing mainly to increased competition in the market.
(売上高の減少は主として市場における競争の激化のような複数の要因にあるとされます)
owing to と他の表現の使い分け
owing to と thanks to との違い
- Thanks to your help, we were able to complete the project on time.
(あなたの助けのおかげで, 予定通りに完成させることができました)
「…のおかげで」のように、好ましいことが原因の場合、thanks to を使います。
thanks to の使い方は別記事で解説しています。より深く知りたい方はご覧ください。
owing to と due to との違い
- The delay in the train’s arrival was due to a mechanical issue.
(列車の到着が遅れたのは, 機械の不具合によるものです)
owing to と due to は、ほぼ同義で使われます。ただし、owing to は通例、be動詞の直後では使われないのに対し、due to ではそれが可能です。
owing to と because of との違い
- We couldn’t go for a picnic because of bad weather.
(悪天候のため, ピクニックに行けませんでした)
owing to と because of は、ほぼ同義で使われます。ただし、owing to はかたい響きがあるのに対して、because of のほうが口語的でな印象を受けます。使用頻度としては、because of のほうがはるかに多く使われます。
“owing to the fact that” は冗漫な表現のため、because で言い換えると良いでしょう。(参考: Longman Guide to English Usage)