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TOEIC Part3はリスニング会話問題である。複数の人物による英語の会話を聞き、内容に関する設問に答える。
TOEICを学習中のあなたは、次のような悩みを抱えていないだろうか?
- Part3が苦手でスコアが上がらない…
- Part3の解き方がわからない…
- 長文音声を聞き取れず、頭が真っ白になる…
そこでトイグルでは、Part3を効果的に解く方法について解説していきたい。
筆者はマンツーマン形式のTOEIC対策スクールを運営しているが、この記事で紹介する方法を用いることにより、「リスニングセクションでほぼ満点を取得しTOEIC830点を取った事例」や「リスニングセクションで425点を取得しTOEIC785点を取った事例」など、大幅なスコアアップが実現した。
この記事を読めばPart3の苦手意識がなくなり、自信を持って解けるようになるはずだ。
1. TOEIC Part3の全体像: 複数人による会話を聞いて設問に答える
TOEIC Part3は複数の人物による英語の会話を聞くパートである。場面はレストラン(スタッフと客)、オフィス(上司と部下)、電話(業者と客)など様々ある。
Part3は全部で13の音声が用意されている。それぞれ3つの設問があるので、合計39問を解く。音声の長さは30秒から40秒程度。設問文と選択肢は解答用紙に印字されている。音声は1度しか放送されない。
例題を見てみよう(Mは男性、Wは女性の発話を表す。)
Questions 32 through 34 refer to the following conversation.
M: Excuse me. I want to print some documents out but it seems the printer isn’t working.
W: I’m afraid but all the equipment is currently under maintenance. You could go to the academic office and the staff will help you.
M: OK. Do I need to bring a copy card with me?
W: Yes. And be careful, you’ll also be required to show your student card.
(和訳) 問題32-34は次の会話に関するものです。
男性: すいません。何枚かの書類を印刷したいんですが、プリンターが動作していないようです。
女性: 恐れ入りますが、すべての機器が現在メンテナンス中です。あなたが学部事務室に行けば、スタッフが助けてくれますよ。
男性: わかりました。コピーカードを持っていく必要はありますか?
女性: はい。あと、気をつけてください、あなたは学生証を見せるよう求められるでしょう。
Q32. Where most likely are the speakers?
(A) At a sport center
(B) At a university
(C) At a factory
(D) At a grocery store
Q33. What is the problem?
(A) A bridge is under construction.
(B) A printer is out of service.
(C) A photocopier has been removed.
(D) Some professors are on vacation.
Q34. What will the man do next?
(A) Lease a printing device
(B) Consult with his tutor
(C) Purchase a mobile phone
(D) Visit an office
- Q32は「話し手たちはどこにいると考えられますか」の意味。「学部事務室」などのヒントから、正解は(B)At a university(大学)とわかる。
- Q33は「問題は何ですか」の意味。「プリンターが動作していない」などのヒントから、正解は(B)A printer is out of service.(プリンターは稼働していない)とわかる。
- Q34は「男性は次に何をしますか」の意味。「学部事務室に行けば」などのヒントから、正解は(D)Visit an office(オフィスに立ち寄る)とわかる。
このように、Part3は長文英語を聞き取るため難易度が高い。ただし、適切な手順を踏めば、初心者でもスコアを上げられる。以下、その具体的な方法を論じていこう。
2. TOEIC Part3のスコアが上がる5つの解答手順
TOEIC Part3でスコアを上げるには、解答手順が重要である。Part3は次の5つの手順で解答されたい。
手順1: Directionsの最中にQ32-Q34の先読みをする
TOEIC Part3では、設問文と選択肢が問題用紙に印字されている。そのため、次の音声が始まる前に設問文を先読みしておくことが望ましい。
まず、Part3の冒頭ではDirectionsと呼ばれる説明が放送される。これは設問解答に直接関連しないため、聞く必要はない。Directionsが流れている最中に、Q32-Q34の設問文を先読みしよう。
手順2: 音声を聞く
TOEIC Part3の音声は、次の案内から始まる。
- Questions 32 through 34 refer to the following conversation.(問題32-34は次の会話に関するものです)
この案内が流れたら先読みを止め、音声を聞く体制に入る。音声が流れている最中は意識を集中させ、注意深く聞き取ろう。
手順3: 設問に答える
音声が終わったら、3つの設問文が順番に放送される。1つの設問が読み上げられると、約8秒間の間が空いた後、2つ目の設問が述べられる。
- Number32. Where most likely are the speakers?(約8秒の間)
- Number33. What is the problem?(約8秒の間)
- Number34. What will the man do next?(約8秒の間)
ここで重要なのは、設問解答を必ずしも放送のペースにあわせなくてもよいことである。設問文と選択肢は問題用紙に印字されているので、設問文の放送を待たずとも、問題用紙を見て解答を選べる。
Part3において、設問はできるだけ早目に解答できるのが望ましい。そうすることにより、次の音声セットの先読みをする時間が確保できる。現在の問題を迅速に解答し、次の手順に進もう。
手順4: 次の設問を先読みをする
現在の問題を解き終わったら、次の問題の音声が始まるまでの間に、設問の先読みを行う。
『手順2: 音声を聞く』で述べたように、次の音声が始まる合図はQuestions32 through 34 refer to the following conversation.(問題32-34は次の会話に関するものです)である。これが流れたら先読みを止め、音声を聞き取り、設問に解答する。
手順5: 以後、同じ手順を繰り返す
以後、Part3の終わるQ70まで「先読み→設問解答」のサイクルを繰り返す。
3. TOEIC Part3 音声別 聞き取りのポイント
2人の人物の会話 | 9〜10音声 |
3人の人物の会話 | 1〜2音声 |
図表つき会話問題 | 2〜3音声 |
合計 | 13音声 |
Part3は、2人の人物による会話が9から10音声、3人の人物による会話が1から2音声、図表つきの会話が2から3音声で構成されている。
以下、各会話のポイントを紹介したい。
3-1. 2人の会話問題
Part3は登場人物が単なる雑談をしているわけではない。30秒程度の会話から3つの設問をつくるため、会話には必ず構成、すなわちストーリーがある。
Part3の各音声は次の5種類のストーリーのうち、3つから4つの要素を使って作られる。
- 導入: 会話の出だし。相手への声かけ。
- 問題: 問題の発生
- 要求: あるいは相手に対する要求
- 提案: 問題に対する提案
- 意思決定: 提案に対する意思決定
例として、冒頭の問題をストーリーに分析してみよう。
M: Excuse me. (導入) / I want to print some documents out but it seems the printer isn’t working.
W: I’m afraid but all the equipment is currently under maintenance. (問題) / You could go to the academic office and the staff will help you. (提案) /
M: OK. Do I need to bring a copy card with me?
W: Yes. And be careful, you’ll also be required to show your student card. (意思決定)
例題は「導入→問題→提案→意思決定」でストーリーが展開している。まず、「すいません」と声をかけた後(導入)、「書類の印刷をしたいがプリンターが動いていません→機器はメンテナンス中です」と問題についてやり取りしている(問題)。
これに対して「学部事務室に行けばスタッフが手伝ってくれますよ」と解決策を提示した後(提案)、「わかりました、コピーカードは必要ですか→はい、それと学生証が求められます」と言って、意思決定とそれに関するやり取りを行った(意思決定)。
Part3の設問は概ねストーリーごとに出題される。例題の場合、「導入」は短いので除外するとして、設問は「問題」、「提案」、「意思決定」から各1題ずつ出ると予測できる。
会話の内容によって、ストーリー構成は異なる。筆者がTOEIC公式問題集を分析した結果、Part3によくあるストーリー展開の上位5つは次のようになった。
- 導入→要求→提案: 20.2%
- 導入→要求→提案→意思決定: 15.4%
- 導入→問題→提案: 10.6%
- 導入→問題→提案→意思決定: 10.6%
- 導入→要求→意思決定: 3.8%
Part3の聞き取りを高めるポイントはストーリーを意識するとよい。「今、何かの問題が発生したな」とか「要求に対して提案をしたな」と内容を区別できれば、音声の理解度が上がる。結果、スコアも上昇するはずだ。
3-2. 3人の会話問題
3人の会話問題は文字通り、3人の人物が登場する会話である。人物の組み合わせは「男×男×女」か「女×女×男」のどちらかである。
3人の会話問題は、音声がはじまる直前の案内によってわかる。
- Questions 53 through 55 refer to the following conversation with three speakers.(問題53-55は次の3人の話し手による次の会話に関するものです)
例を見てみよう。
M: Does anyone mind sharing what was discussed at today’s meeting? I missed it because I got stuck in a traffic jam.
W1: You have access to our cloud storage drive, right? You can see meeting minutes online.
M: OK. But I’m kind of in rush, so I just want to grasp the main point.
W2: The discussion was mainly about sales. The latest annual report shows organic sales growth was 6%, which continued through the second half year. Our investment in emerging markets is delivering good sales growth.
W1: We will also continue to invest in research and development. R&D spending will be significantly stepped up over the next five years.
M: Great! If either of you has time, can you please send me an email with the annual report?
(和訳)
男性: どなたか今日のミーティングで何が議論されたか、教えて下さいませんか? 私はそれに参加できませんでした、交通渋滞にはまってしまったせいで。
女性1: 私たちのクラウドストレージにアクセスできますよね? 会議の議事録はオンラインで見られます。
男性: はい。しかし、私は若干急いでいます、なので要点だけを把握したいのです。
女性2: 議論は主に売上に関してのことでした。最新の年次報告が言うには、既存事業の売上成長率は6%で、それは下半期から続いています。私たちの新興国への投資が、良い売上げの成長をもたらしています。
女性1: 私たちは研究開発への投資も続けます。研究開発費は次の5年間で大幅に増加するでしょう。
男性: 素晴らしい! もしあなたのうちどちらかにお時間があれば、年次報告をEメールで送っていただけませんか?
3人の会話問題もストーリーに分解できる。ただし、2人の会話に比べて、構成は複雑である。
M: Does anyone mind sharing what was discussed at today’s meeting? (導入) / I missed it because I got stuck in a traffic jam. (問題1) /
W1: You have access to our cloud storage drive, right? You can see meeting minutes online. (提案) /
M: OK. But I’m kind of in rush, so I just want to grasp the main point. (問題2) /
W2: The discussion was mainly about sales. The latest annual report shows organic sales growth was 6%, which continued through the second half year. Our investment in emerging markets is delivering good sales growth.
W1: We will also continue to invest in research and development. R&D spending will be significantly stepped up over the next five years. (問題2への返答) /
M: Great! If either of you has time, can you please send me an email with the annual report? (要求)
3人の会話問題を聞く際、以下の点に注意するとよい。
- 人物の識別:「エリアマネージャーのX氏を紹介します」のように人物が紹介されたり、「私は会計士のYです」のように名前を名乗ることが多い。誰が話しているのか見極めることが重要。
- やり取り: 必ずしも3人が順番に話すとは限らない。2人の人物が中心となって会話した後、1人の人物が一言だけ喋ることがある。反対に1人が話した後、別の2人が話し続けることもある。
- 出題位置: 3人の人物問題は難易度が高いが、だからといってPart3の後半に出るとは限らない。むしろ、序盤に出現することもある。いつ出てもいいように心の準備をしておこう。
- 設問:「話し手たちは何について話していますか」や「話し手たちは誰と考えられますか」など、概要を把握する問題は定番。英語初心者の方は、細部の聞き取りより全体像の把握に注力しよう。
3-3. 図表つき会話問題
Part3では図表つき会話問題が2から3問程度出題される。設問の解き方は後ほど『4-5. 図表問題』で述べる。ここでは会話音声そのものについて簡単に論じる。
図表つき会話問題は次の案内によってはじまる(Xにはmapやscheduleなどの図表名が入る。)
- Questions 62 through 64 refer to the following conversation and X.(問題62-64は次の会話とXに関するものです)
図表つき会話問題のポイントは次のとおり。
- 人物: 図表つき会話問題の登場人物は必ず2人(「3人+図表」の組み合わせはない)
- 構成: 2人の会話問題と同様に「導入」、「問題」、「要求」、「提案」、「意思決定」のストーリーに分けられる
- 図表に関する情報:「グラフを見てみましょう」のように明示的に図表を参照する場合と、暗に図表の情報を述べる場合がある
4. TOEIC Part3 問題形式別 解き方のポイント
概要把握問題 | 話の概要について答える |
詳細把握問題 | 話の詳細について答える |
次回アクション問題 | 会話後の行動について答える |
話し手の意図問題 | 特定のセリフの詳細な意味を答える |
図表問題 | 図表を見て答える |
TOEIC Part3には5つの問題形式がある。それぞれのポイントを説明していこう。
4-1. 概要把握問題
概要把握問題とは、何について話しているか(話題)、男性/女性は誰か(人物)、どこで話されているか(場所)、などについて問われる問題である。
概要把握問題のポイントは次のとおり。
- 各問題の1問目に来ることが多い
- 話の冒頭ですぐにヒントが出ることがある
(例:「10時に歯の治療の予約をしたXです。この電話をかけたのは…」) - 話の全体像から推測して判断することもある
(例:「発注した料理の数を減らしてほしい」→ケータリング業者とのやり取り)
概要把握問題によく出る設問文は次のとおり。
What are the speakers discussing? (話し手たちは何を議論していますか) |
What is the conversation mainly about? (会話は主に何についてですか) |
Who most likely is the man/woman? (男性/女性は誰と考えられますか) |
Where does the man/woman most likely work? (男性/女性はどこで働いていると考えられますか) |
Where does the conversation take place? (会話はどこで行われていますか) |
Why is the man/woman calling? (なぜ男性/女性は電話をしていますか) |
4-2. 詳細把握問題
詳細把握問題とは、出来事や事実など、話の細部について問われる問題である。
詳細把握問題のポイントは次のとおり。
- Part3でもっとも出題頻度が高い
- 「何の問題が起きていますか」などの漠然としたものから、「なぜジョンは引越しをしたのですか」などの具体的なものまで様々
- 設問と本文の順番が概ね一致する: 事前に出現箇所の予測を立てて音声を聞く
詳細把握問題によく出る設問文は次のとおり。
What is the man/woman concerned about? (男性/女性は何を心配していますか) |
What does the man/woman ask about? (男性/女性は何について尋ねていますか) |
What has the man/woman recently done? (男性/女性は最近何をしましたか) |
What does the man/woman want to do? (男性/女性は何をしたがっていますか) |
What does the man/woman say about X? (男性/女性はXについて何と言っていますか) |
Why did the man/woman do X? (男性/女性はなぜXをしましたか) |
4-3. 次回アクション問題
次回アクション問題とは、話が終わった後、人物(男性/女性)が何をするかについて問われるものである。
次回アクション問題のポイントは次のとおり。
- ほとんどの場合、各問題の3問目に出る
- 話の終盤にヒントがあることが多い
- 音声中、2問目のヒントを聞いたら次回アクションのヒントを待ち構える
次回アクション問題によく出る設問文は次のとおり。
What does the man ask the woman to do? (男性は女性に何をするよう求めていますか) |
What does the woman suggest the man do? (女性は男性に何をするよう提案していますか) |
What does the man/woman offer to do? (男性/女性は何をするよう求めていますか) |
What will the man/woman probably do next? (男性/女性はおそらく次に何をしますか) |
What does the man/woman agreed to do? (男性/女性は何をすることで同意していますか) |
What does the man/woman say (s)he will do? (男性/女性は何をすると言っていますか) |
4-4. 話し手の意図問題
話し手の意図問題とは、特定のセリフの詳細な意味について問われる問題である。
話し手の意図問題のポイントは次のとおり。
- Part3とPart4を通算して5問程度出る
- セリフの前後関係を正しく理解しないと解けない
- 選択肢はポジティブな内容とネガティブな内容で分かれていることが多い: 迷ったら口調から雰囲気で判断する
話し手の意図問題によく出る設問文は次のとおり。
What does the man/woman imply when (s)he says, “…”? (男性/女性が…と言う時、何を示唆していますか) |
What does the man/woman mean when (s)he says, “…”? (男性/女性が…と言う時、何を意図していますか) |
Why does the man/woman say, “…”? (男性/女性はなぜ…と言いましたか) |
4-5. 図表問題
図表問題とは、問題用紙に印字された図表を見ながら解く問題である。
図表問題のポイントは次のとおり。
- Part3の最後の3セット(あるいは2セット)に出現する
- 図表問題を見て解く問題はLook at the graphic.(図表を見てください)で始まる設問のみ: それ以外の2問は図表と関係なく解ける
- 図表の情報の一部が選択肢と対応する: 図表の別の情報と音声を関連付けて解く
図表問題によく出る設問文は次のとおり。
Look at the graphic. Where/Which/What/How…? (図表を見てください。どこ/どちら/何/どうやって…をしますか) |
Q&A: Part3対策で必ずぶつかる3つの悩みとその答え
Q1. 先読みをした内容を忘れてしまいます
先読みの内容を覚えられない問題がなぜ発生するかと言えば、それは先読みの範囲が広すぎるからである。3つの設問と12の選択肢すべてに目を通せば、読みの精度は当然浅くなってしまう。
これに対処するため、筆者は「設問文だけを先読みする方法」をおすすめしている。先読み時点では設問文だけを読めば内容を覚えやすい。選択肢はナレーションを聞き終わった後、解答する際に読めばよい。
- 32. Where most likely are the speakers?
(A) At a sport center(B) At a university(C) At a factory(D) At a grocery store
- 33. What does the man suggest the listeners do?
(A) Purchase a ticket in advance(B) Travel by train(C) Find alternative routes(D) Show a student ID
- 34. What will the woman probably do next?
(A) Talk to job candidates(B) Consult with his supervisor(C) Purchase a new computer(D) Receive a document
Q2. 会話の場面が想像できません
Part3の内容を理解するポイントは、会話の場面を想像することにある。誰がどんな場面で何について話しているか、まるで自分がその場に参加しているかのように想像することが、内容理解に欠かせない。
場面を想像する1つのヒントが、Part3によくあるシチュエーションを知ることにある。具体的には次の5つがある。
- 店員と客: レストランのウエイターと食事客、ホテルのフロントと宿泊客、歯医者の受付と患者など
- 同僚: 会社の同僚同士の会話
- 取引相手: ケータリング業者とイベント開催業者の会話など
- 上司と部下: 会社の上司と部下の会話
- その他: 面接官と受験者の会話など
例えば、「1. 店員と客」であれば、「レストランで今日のおすすめ料理を説明。それに対して質問をして注文を決めている場面」などがあり得る(店員と客が世間話をしている、といった会話は出ない。)
Q3. 英語が早口で聞き取れません
日本人にとって何よりも課題になるのが、音の聞き取りである。日本語と英語は音の構造が異なるので、発音の仕組みを知ることが、聞き取り力向上の重要な要素となる。
以下、聞き取りのポイントを紹介したい。
- 音節の違い: 日本語と英語は音節の仕組みが異なる。音節とは音のまとまりのこと。例えば、baseball(野球)は日本語読みではbe・i・su・bo・u・ruだが、英語ではbase・ballと区切る。
- 弱形: 英語では特定の音が文中で弱く発音されることがある。例えば、thatを「ザット」と発音することは稀で、代わりに「ザッ」のように弱く読むのが普通である。
- 連結: 英語の音はつながって発音されることが多い。例えば、John is a friend of mine. (ジョンは私の友達です)は「ジョンニザ/フレンダブ/マイン」のように読まれる。
まとめ: Part3で積極的にスコアを上げよう
この記事では、TOEIC Part3について詳細を解説してきた。
内容をまとめると次のようになる:
- Part3は複数人による会話を聞いて設問に答える
- Part3は5つの解答手順に従って解く
- 2人の人物会話、3人の人物会話、図表つき会話がある
- 概要把握問題や詳細把握問題がある
- 範囲を絞ることで効果的に先読みをする
本記事で説明した方法を用いれば、Part3は苦手パートどころか、スコアを上げる得点源にもできる。ぜひとも練習をして、そして目標スコアを達成してほしい。
トイグルでは他にも、TOEIC勉強法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。
Good luck!