英語の代名詞の使い方!ポイントは「名詞句の代わりになる語」を理解すること

英語の代名詞

英語の代名詞とは、名詞句の代わりをする語である。

例えば、I(私)、this(これ)、some(いくらか)、who(誰)などが代表的な代名詞である。

英語の勉強をしているあなたは、こんな疑問を持っていないだろうか?

  • 代名詞の種類がたくさんあって覚えられない…
  • 代名詞の使い分け方がわからない…
  • 代名詞の区別がつかずに混乱する…

そこでトイグルでは、代名詞について詳細を解説していきたい。本記事で紹介する知識は、英会話やビジネス英語はもちろん、大人の方のやり直し英語にも役立つ。学習の参考になるはずだ。

*目次

*英語の代名詞一覧: 代名詞は名詞句の代わりをする

代名詞について知るには、実際の例を用いるのがよい。次の例文を見てみよう。

  • (1) I bought a new keyboard. It is really easy to use. (私は新しいキーボードを買った。それは本当に使いやすい)

(1)では文中に、代名詞itが使われている。itは「それ」の意味で、前の文のa new keyboard(新しいキーボード)を指す。

この例では、後ろの文の主語をThe keyboard(そのキーボード)のように書いても間違いではない。ただ、同じ語(keyboard)を続けて使うのはくどいので、itで代用したほうが自然である。

このように、代名詞は名詞句の代わりをする機能を持つ。英語の代名詞には様々な種類があるが、大きく、次の5つに分類できる。

人称代名詞I, my, meなど
指示代名詞this, that, these, thoseなど
不定代名詞all, each, some, anyなど
疑問代名詞who, which, whoseなど
関係代名詞who, which, thatなど

英語初心者の方は人称代名詞から学習をはじめると良い。人称代名詞は、I(私は)、my(私の)、me(私を/私に)、mine(私のもの)など、英語の基本となるものである。

人称代名詞がわかったら、指示代名詞、不定代名詞、疑問代名詞、関係代名詞へと学習の領域を広げよう。これらも英語によく使われる重要な文法項目である。

以下、それぞれの代名詞について見ていこう。

はじめからすべてを完璧に理解する必要はない
英語を学習する際、各項目をはじめからすべて完璧に理解する必要はない。まずは流し読みでよいので本記事の全体に目を通してみよう。次に、英語学習を進めて新たな課題が見つかったら、本記事の該当箇所を重点的に読む。すると、これまでわからなかった内容をより深く理解できるようになるはずだ。

1. 人称代名詞: 人称×数×格で使い分ける

英語の人称代名詞

人称代名詞は、次の3つの要素から適切な形をえらぶ:

  • 人称: 1人称は「話し手」、2人称は「聞き手」、3人称は「話し手と聞き手以外」
  • 数: 単数は「1人(1つ)」、複数は「2人(2つ)あるいはそれ以上」
  • 格: 主格は主語の位置で「…は」の意味になるもの、目的格は目的語の位置で「…を/…に」の意味になるもの、所有格は名詞の前で「…の」の意味になるもの

例えば、I am a student.(わたしは学生です)のIの場合、1人称(わたし)×単数(1人)×主格(主語の位置)である。

以下、人称代名詞の使い方を「格」の視点から見ていこう。

1-1. 主格の人称代名詞

  • (2) She is a friend of mine. (彼女は私の友だちです)
  • (3) We were busy. (私たちは忙しかった)

主格の人称代名詞とは、主語の位置で「…は」の意味になるものを指す。

主格の人称代名詞は1人称がI(わたしは)とwe(私たちは)、2人称がYou(あなたは/あなたたちは)、3人称がHe(彼は)、She(彼女は)、it(それは)、they(彼らは/彼女らは/それらは)である。

Iは常に大文字で書く
1人称・単数・主格の人称代名詞Iは、文の途中であっても常に大文字で書く。

1-2. 所有格の人称代名詞

  • (4) Let me show you my living room. (私のリビングルームを見せましょう)
  • (5) The students have done their homework. (学生たちは彼らの宿題を終えた)

所有格の人称代名詞とは、名詞の前で「…の」の意味になるものを指す。

所有格の人称代名詞は1人称がmy(私の)とour(私たちの)、2人称がyour(あなたの/あなたたちの)、3人称がhis(彼の)、her(彼女の)、its(それの)、their(彼ら/彼女らの/それらの)である。

itsとit'sの違いに注意する
itsは3人称の所有格、it’sはit is(it has)の略である。つづりを間違えないように注意しよう。

1-3. 目的格の人称代名詞

  • (6) Give me a call. (私に電話をください)
  • (7) Maria has invited us to a party. (マリアは私たちをパーティーに誘った)

目的格の人称代名詞とは、目的語の位置で「…を/…に」の意味になるものを指す。

目的格の人称代名詞は1人称がme(私を)とus(私たちを)、2人称がyou(あなたを/あなたたちを)、3人称がhim(彼を)、her(彼女を)、it(それを)、them(彼らを/彼女らを/それを)である。

1-4. 代名詞it

  • (8) “Where is my wallet?” “It‘s on the chair.” (「私の財布はどこにありますか」「椅子の上にありますよ」)
  • (9) It‘s sunny today. (今日は晴れです)
  • (10) It is important for us to do the right thing. (私たちにとって正しいことをするのは重要です)

人称代名詞itは様々な使い方があるので、ここで別途、紹介しておきたい。

(8)はitが「それ」の意味で使われている例である。文中ではit = my wallet(私の財布)である。このように、前に出てたものを「それ」と指し示すのがitの主要な役割と言える。

(9)は「何も指さないit」である。天候、季節、時間、曜日などを表す文では、主語の位置にitを使う。この場合、itを日本語に訳す必要はない。例文は「今日は晴れです」であって、「それは今日晴れです」ではない点に注意しよう。

(10)は「形式主語のit」と言われるものである。itは文中のto do the right thing(正しい行いをすること)を指す。形式主語itを使うことで、主語が長くなるのを避け、文体を整えられる。

人称代名詞の詳しい使い方

2. 指示代名詞: 「これ」や「あの」の意味で人・物を指し示す

英語の指示代名詞

指示代名詞とは、this(これ)、that(それ/あれ)、these(これら)、those(それら/あれら)などの語を指す。これらは話し手からの距離感で使い分ける。

話し手から近いものを指す場合、this/theseが用いられる。thisは「これ」の意味で単数形、theseは「これら」の意味で複数形である。

話し手から遠いものを指す場合、that/thoseが用いられる。thatは「それ/あれ」の意味で単数形、thoseは「それら/あれら」の意味で複数形である。

以下、指示代名詞の用法を見ていこう。

2-1. 人や物を直接指し示す

  • (11) This is mine and that is yours. (これは私のもので、あれはあなたのものです)
  • (12) These are my brothers. (こちらが私の兄弟です)
  • (13) Those are my neighbors. (あの人たちは私の隣人です)

thisは「これ/こちらの方」、thatは「あれ/あちらの方」の意味で使われる代名詞である。theseはthisの複数形、thoseはthatの複数形である。

日本語とのニュアンスの違いに注意
英語で人を紹介する時、This is my friend Tom. (こちらの方は私の友人のトムです)のように言うことがある。Thisは「こちらの方」の意味であって、決して「これ」と物扱いしているわけではない。日本語とのニュアンスの違いに注意しよう。

2-2. 先行する文の内容を指す

  • (14) “Who’s right?” “That’s a good question.” (「誰が正しいのですか」「それは良い質問ですね」)

thisやthatは「これ/それ」の意味で、先行する文の内容を指す機能がある。

(14)は「それ」が前の文(誰が正しいのですか)の全体を指している。

2-3. 一般の人々を指し示す

  • (15) This is great news for those who use smartphones. (これはスマートフォンを使う人たちにとって良いニュースです)

thoseは「…の人々」の意味で、漠然とした一般の人たちを指すことがある。この用法は、(15)のthose who…のように、直後に関係代名詞を伴う。

thoseを選ぶ問題はTOEICにも頻出
thoseを選ぶ問題はTOEICの文法問題にもよく出題される。受験予定のある方は覚えておこう。
指示代名詞の詳しい使い方
指示代名詞の詳しい使い方は別記事で解説している。より深く知りたい方はぜひご覧いただきたい。

3. 不定代名詞: 色々な代名詞の集まり

英語の不定代名詞

不定代名詞とは、代名詞的な性質を持ちながらも、人称代名詞や指示代名詞には分類されない雑多な集まりを言う。

不定代名詞すべてに共通した特徴があるわけではなく、それぞれが異なる用法で用いられる。代表的な不定代名詞の使い方を見ていこう。

3-1. all

  • (16) All of the invitations were handwritten. (招待状はどれも手書きだった)

allは「すべて」の意味で使われる代名詞である。(16)のようにall of Xの形で用いる場合、「Xのすべて」の意味になる。

3-2. each

  • (17) I enjoyed working with each of you. (私はあなた方それぞれと働くのを楽しんだ)

eachは「それぞれ」の意味で使われる代名詞である。2つ以上の特定の人や物に対して、それぞれを個別的にあらわす際に用いる。

eachとeveryの違い
eachは「それぞれ」の意味で2つ以上の対象を個別に指すのに対して、everyは「どの…も」の意味で3つ以上の対象を個別に指しつつ全体を示す際に使われる。尚、eachは代名詞用法と形容詞用法があるが、everyは形容詞用法のみで使われる。

3-3. some, any

  • (18) Some of the kids were scared of me. (子どもたちの中には私を怖がった子がいた)
  • (19) Do you follow any of these tips? (これらのヒントのいずれかをまねてみますか)

someとanyはどちらも、「いくつか/いくらか」の意味で使われる代名詞である。

(18)のように、対象となる事物が「ある」前提ならsomeを用いる。そのため、someは肯定文に使われることが多い。

(19)のように、対象となる事物が「ない」、あるいは「あるかどうかわからない」前提ならanyを用いる。そのため、anyは疑問文や否定文に使われることが多い。

疑問文に用いるsome
someとanyの使い分けは「ある/ない」なので、疑問文であっても存在が前提とされるならsomeを用いる。例えば、レストランでウエイターがWould you like some coffee? (コーヒーはいかがですか)と言うのは、客が食後にコーヒーを注文することがほぼ確定的だからである。

3-4. both, either, neither

  • (20) Both of her parents were born in India. (彼女の両親はどちらもインドで生まれました)
  • (21) “Would you like tea or coffee?” “Either would be good.” (「紅茶にしますか、それともコーヒーにしますか」「どちらでも構いません」
  • (22) Neither of us could stop laughing. (私たち2人はどちらも笑いを止められなかった)

bothは「両方」、eitherは「いずれか一方」、neitherは「どちらも…しない人・物」の意味で使われる代名詞である。

3-5. one, another, other(s)

  • (23) You can take one of the dishes. I’ll choose another. (料理のうち1品をどうぞ。私は別の1つを選びます)
  • (24) I have two students. One is from Brazil, and the other is from France. (私には2人の生徒がいます。1人はブラジルから、もう1人はフランスから来ました)
  • (25) I have three brothers. One lives in Toronto, and the others live in Vancouver. (私には3人の兄弟がいます。1人はトロントに、そして残りはバンクーバーに住んでいます)

「3つ以上あるうち、どれか1つと、もう1つ」を表す場合、oneとanotherを使用する。(23)は「あなたが1品、私が別の1品を選ぶ」の意味になる。

「2つあるうち、どれか1つと、もう1つ」を表す場合、oneとthe otherを使用する。(24)は「1人はブラジル、もう1人はフランスから来た」の意味になる。

「3つ以上あるうち、どれか1つと、残りすべて」を表す場合、oneとthe othersを使用する。(25)は「1人はトロント、残りの2人はバンクーバーに住んでいる」の意味になる。

3-6. none

  • (26) None of the students had any programming experience. (プログラミングの経験のある学生はいなかった)

noneは「誰も(何も)…ない」の意味で使われる代名詞である。

3-7. -body, -one, -thing, 等

  • (27) Good night, everybody. (おやすみ、みんな)
  • (28) Have you ever met someone who was successful? (成功した人に会ったことはありますか)
  • (29) Harry didn’t say anything. (ハリーは何も言わなかった)
  • (30) No one knows what will happen tomorrow. (明日何があるか知っている人はいない)

every-、some-、any-、no-などの前半部分に、-body、-one、-thingなどの後半部分を組み合わせる語は複合代名詞と呼ばれる。

ほとんどの複合代名詞はeverybody(誰もがみな)やanything(何か/何も)のように1語で書くが、no one(誰も〜ない)のみ、2語に離して書く点に注意したい。

4. 疑問代名詞: 誰, どこ, 何の意味で相手に尋ねる

英語の疑問代名詞

疑問代名詞とは、疑問文に用いられる代名詞である。

疑問代名詞にはwho、whose、whom、which、whatがある。それぞれの使い方を見ていこう。

4-1. who/whose/whom

  • (31) Who is your favourite film star? (誰があなたの好きな映画スターですか)
  • (32) Whose book is this? (これは誰の本ですか)
  • (33) Whom should I sit with? (私は誰と座ったほうがいいですか)

who(誰)、whose(誰の)、whom(誰に)はいずれも、人について尋ねる際に使われる。

4-2. which

  • (34) Which is your computer? (どれがあなたのコンピュータですか)

whichは「どれ/どれを/どれに」の意味で、2つ以上の人・物から選択する際に使われる。

4-3. what

  • (35) What happened? (何が起きたんですか)

whatは「何/何を/何に」の意味で、物について尋ねる際に使われる。

疑問文の詳しい使い方
疑問文の詳しい使い方は別記事で解説している。より深く知りたい方はぜひご覧いただきたい。

用語の解説
英語の疑問文によく使われるwhen(いつ)、why(なぜ)、where(どこで)などは疑問副詞と言われる。

5. 関係代名詞: 代名詞+接続詞の役割を果たす

英語の関係代名詞

関係代名詞とは「代名詞+接続詞」の機能を持つものを指す。

代表的な関係代名詞にwho、which、whose、thatがある。それぞれの使い方を見ていこう。

5-1. 主格の関係代名詞

  • (36) I spoke with a man who works for a local IT business. (私は地元のIT企業に務める男性と話した)
  • (37) We sell protective eyewear which is suitable for adults. (我々は大人に適した防護メガネを販売している)

主格の関係代名詞は、関係詞節の中で主語の役割を果たす。

(36)はwho works for a local IT business(地元のIT企業に務める)が先行詞man(男性)を説明している。人が先行詞の場合、関係代名詞はwhoを用いる。

(37)はwhich is suitable for adults(大人に適した)が先行詞protective eyewear(防護メガネ)を説明している。物が先行詞の場合、関係代名詞はwhichを用いる。

尚、主格の関係代名詞はwhoやwhichの代わりに、thatを使用してもよい。thatは先行詞が人・物のどちらの場合にも使える。

  • (36′) I spoke with a man that works for a local IT business. (私は地元のIT企業に務める男性と話した)
  • (37′) We sell protective eyewear that is suitable for adults. (我々は大人に適した防護メガネを販売している)

注: 人が先行詞の場合、thatよりもwhoのほうが自然。

5-2. 目的格の関係代名詞

  • (38) Smith is a man who(m) I met in the conference. (スミスは私が会議で会った男性です)
  • (39) This is the table which he bought yesterday. (これは彼が昨日買ったテーブルです)

目的格の関係代名詞は、関係詞節の中で目的語の役割を果たす。

目的格の関係代名詞はwho(m)やwhichのかわりに、thatを使用してもよい。thatは先行詞が人・物のどちらの場合にも使える。

  • (38′) Smith is a man that I met in the conference. (スミスは私が会議で会った男性です)
  • (39′) This is the table that he bought yesterday. (これは彼が昨日買ったテーブルです)

目的格の関係代名詞は、しばしば省略される。省略があっても文の意味はほぼ変わらない。

  • (40”) Smith is a man I met in the conference. (スミスは私が会議で会った男性です)
  • (41”) This is the table he bought yesterday. (これは彼が昨日買ったテーブルです)
whomは書き言葉で使われる
whomは主に堅い書き言葉で用いられる表現である。会話やカジュアルな書き言葉では、whomのかわりにwhoやthatを使うか、省略することが多い。

5-3. 所有格の関係代名詞

  • (42) The scholarships are available to children whose parents are not working. (奨学金は両親が働いていない子供に利用できる)

所有格の関係代名詞は、「〜の」の意味で、先行詞の所有物をあらわす。(42)のwhose parentsは「〜の両親」の意味になる。

尚、whoseは人だけでなく、物が先行詞の場合も使用できる。

まとめ: 使い方がわかれば代名詞は怖くない

この記事では、英語の代名詞について詳細を解説してきた。

内容をまとめると次のようになる:

  1. 代名詞は名詞句の代わりをする
  2. 人称代名詞はI, my, meなどがある
  3. 指示代名詞はthis, thatなどで物や人を指し示す
  4. 不定代名詞はallやeachなど雑多な代名詞の総称
  5. 疑問代名詞は疑問文に使われる
  6. 関係代名詞は代名詞と接続詞の機能を持つ

代名詞は種類が多いので、はじめはとっつきにくい印象を持つかもしれない。ただ、こうして網羅的に見ることで、代名詞に対する一貫した説明はできたと思う。

代名詞について迷ったことがあれば、またこの記事に戻ってきてほしい。きっと、あなたの求める答えが見つかるはずだ。

トイグルでは他にも、英文法に関する記事を執筆している。興味のある方はぜひご覧いただきたい。

トイグル英文法 英文法まとめ!はじめて学ぶ英語文法の全知識

Good luck!

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